カテゴリー別アーカイブ: ■動物を観察した地域・国

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (13)

ラパスでカリフォルニアアシカと泳ぐ ~ Dive with California Sea Lion !

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (13)

アシカと泳げる海 – メキシコ、バハ・カリフォルニア・スルのラパスから訪れたロス・イスロテス Los Islotesの紹介です。

以前はバハ・カリフォリニア半島全体を「バハ・カリフォルニア」と呼んでいましたが、昨今は南北に分け、北緯28度線から南を「バハ・カリフォリニア・スル Baja California Sur」と呼びます。州都はラパスで、ロス・カボス(カボ・サン・ルーカス)やびサン・ホセ・デル・カボなど、観光やリゾートの拠点がめじろ押しの地域です。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (14)

その州都ラパス La Pazからボートで1時間20分ほど海に出たところにあるのがロス・イスロテス Los Islotes。「コルテス海 Sea of Cortez」 とも呼ばれるカリフォルニア湾にある「岩、岩礁」です。

カリフォルニア湾はバハ・カリフォルニア半島と北米大陸の間にある細長い湾で、幅100~250キロ、長さ1100キロをほぼ南北に伸びています。世界の海生哺乳類の4割が観察されることから2005年に「カリフォルニア湾の島々と自然保護区」として世界遺産に登録された海です。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (15)

カリフォルニアアシカのいる岩礁を見ると、シュノーケリングをしている人たちの姿が。この岩礁はカリフォルニアアシカの繁殖地となっていて、5~8月の繁殖期に生まれた赤ちゃんたちが10~11月になるとシュノーケラーやダイバーに興味を示し、遊んでくれるのです。ちなみに大人アシカは遊んではくれません。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (1)

海に入って、ガイドの案内でアシカがよく遊びに来るポイントへ行くと、さっそく私たちのところへ降りてきてくれました!

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (7)

めっちゃ近づいてくれます!

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (8)

このあと、カメラにかぶりつきました。もう、これは、かなり可愛い。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (2)

ガイドのチャベロさんの泡リングをくぐりながら降りています。そして最後にはチューです!

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (5)

「もっと泡リング出して」と要求しているかのように、ガイドさんの手をかむ子供アシカ。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (6)

元気な子供アシカは、ダイバーの手、フィン、オクトパス、Go Proなどなんでもかじりたがります。一番遊びたい時期なのでしょう。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (9)

2本目のダイブは砂地でアシカがよく遊びに来るポイントへ。アシカがパシフィック・クレオール・フィッシュ Pacific Creole Fishを蹴散らしています。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (11)

砂地でじゃれるアシカ。カリフォルニアアシカは、日本の水族館にいる一般的なアシカで、普通に「アシカ」というとこの種を指します。近縁種に「ガラパゴスアシカ」と絶滅した「ニホンアシカ」がいます。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (10)

とてもよく遊ぶアシカの子供たち。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (13)

そして砂地に横たわってカメラを見つめてくれました。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (16)

ロス・イスロテスからラパスへの帰路、アメリカグンカンドリ Magnificent Figatebirdの繁殖地に立ち寄ってもらいました。アメリカグンカンドリはメキシコからガラパゴス諸島、カリブ・中米にかけて分布する鳥です。

バハ・カリフォルニア ラパス カリフォルニアアシカ La paz Baja California Sea Lion Dive with Sea Lion カリフォルニアアシカと泳ぐ アシカダイビング (18)

のどを赤く膨らませるオスや巣材の枝の奪い合いなどの求愛行動が観察されました。そのほか、ミサゴ Osprey、カツオドリ Brown booby、アオツラカツオドリ Masked boobyなどが観察できました。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Dec 2021, Los Islotes, La Paz, Baja California Sur, Mexico

(動画)ベーリング島のウミガラス(コマンドルスキー諸島)

(動画)ベーリング島のウミガラス(コマンドルスキー諸島)

コマンドルスキー諸島 Komandorski Islandsのベーリング島沖にあるアリーカメン岩礁 Ariy Kamen Rock で観察したウミガラスの動画です。

ここはとても透明度が良かったのでGo proを海につけてみました。意外と水中のウミガラスが撮れていたのでうれしかったです ♪

Common Guillemots at Ariy Kamen, Komandorski|コマンドルスキー諸島・アリーカメン岩礁 水中のウミガラス

Videography  : Matiko SAWADA

Obeservation : Aug 2019, Ariy Kamen, Bering Island, Komandorski Islands, Russian Far East

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (11)

ベーリング島のウミガラス(コマンドルスキー諸島)

極東ロシア、アリューシャン列島のロシア側の島はコマンドルスキー諸島 Komandorski Islands (英語ではCommander Islands)で、ベーリング島 Bering Island とメードヌイ Medny Island の2つの島といくつかの小さな島・岩礁から成り立っています。

そのうち、ベーリング島の沖にあるアリーカメン岩礁のウミガラスの繁殖地をご紹介します。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (11)

訪れたのは8月半ば、ウミガラスは繁殖真っただ中でした。岩のテラス、割れ目を利用した大繁殖地です。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (5)

お魚をくわえたウミガラス。雛は岩と親鳥の間にいてとても見えにくいのです。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (7)

周辺の海はウミガラスだらけ。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (9)

ウミガラスの群れに近づき、Go proを海につけて水中を見てみました。

水中のウミガラス Common Guillemot under water Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (2)

一生懸命魚を探しています。水かきもかなりのスピードで動かしていました。

水中のウミガラス Common Guillemot under water Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (1)

翼を使って水の中を「飛び回る」ウミガラス。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (6)

ハンティングに成功したウミガラス。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (8)

魚を縦向きにくわえて雛のところへ運んでいきます。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (2)

雛は8月下旬から9月半ばに巣立ちます。

ウミガラスの父親と雛Common Guillemot Papa and chick

巣立って「海へ落ちた」雛はお父さんウミガラスが雛が自分で餌を獲れるようになるまで育てます。お母さんウミガラスは繁殖期の最後まで「巣」の場所に残り自分の場所であることを主張し、そして海へと旅立つそうです。

 

Image & text :Mariko SAWADA

Observation : Aug 2019, Ariy Kamen, Komandorski Islands, Russian Far East

(動画)ユキヒョウ・エクスペデイション Snow Leopard Expedition

(動画)ユキヒョウ・エクスペデイション Snow Leopard Expedition

パキスタン北部、クンジュラブ国立公園でのユキヒョウの観察をまとめた、ユキヒョウ・エクスペディション Snow Leopard ExpeditionのTour Vlogです。雪解けのクンジュラブ峠付近の斜面は、冬眠明けのオナガマーモットの姿、そしてそれを狙うアカギツネや猛禽類の姿、そして高地の草を求めて北上するヤクの群れが・・・そしてユキヒョウが。素晴らしい季節です。

Tour Vlog SNOW LEOPARD EXPEDITION SPRING2021

これまでの苦労が報われた、感謝の気持ちでいっぱいのツアーでした。

Videography : Mariko SAWADA
Observation : April 2021, Khunjerab National Park, Gilgit-Baltistan

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (4)

神秘のマリンレイク(下地島)

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (4)

冬場の下地島は「地形ポイント」ダイビングの季節です。下地の三大地形ポイントとして「アントニオガウディ」「魔王の宮殿」「通り池」が知られていますが、この「マリンレイク」もなかなかの絶景ポイントです。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (3)

洞窟の入り口からホールへ抜けていき、そこから地上に空いた「池」に浮上するのですが、ホールまでの間も洞窟の隙間から光が差し、その間をアカマツカサ、ミナミハタンポなど暗闇大好きな魚が泳いでいます。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (9)

今回潜った洞窟の中でも、マリンレイクのアカマツカサの数はダントツ多かったように思います。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (2)

こちらも夜行性で暗闇にいるミナミハタンポ。時々リュキュウハタンポも混じっているようです。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (1)

色がとてもあざやかなウケグチイットウダイ。名前の通り、本当にウケグチで、こちらも暗闇メンバーズ。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (4)

魚を見ながらたどり着くのがこのホール、まるで舞台のようでした。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (5)

神秘的な光景の中をマリンレイクへ。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (6)

マリンレイクへと通じる穴。ここを浮上します。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (7)

マリンレイクに近づくと水の様子が変わり、まるで霧がかかったようです。これはケモクラインと呼ばれる現象で塩分濃度が違う水が混ざり合うことで生じる、不思議な景色です。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (8)

ケモクライン現象の見られるマリンレイクをゆっくりと浮上。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (11)

浮上したマリンレイク。このポイントは陸からもエントリーできます。

マリンレイク 下地島 ダイビング MARINE LAKE SHIMOJI ISLAND, DIVING DIVE IN OKINAWA (10)

そして再び潜航し、出口を目指しました。

地形の作り出す水中世界の美しさ、ケモクライン現象、暗闇好きのお魚たち・・・とても充実したダイビングでした。よろしければまとめ動画もどうぞ↓↓↓!

Marine Lake Shimoji Island|下地島地形ダイブ・マリンレイク

 

Image & text : Mariko SAWADA

Observation : Nov 2021, Shimoji – Irabu Islanad, Okinawa

Special Thanks : Reef Irabu  -Mr. Shimoyama  &  Ms.Yukina

ベーリング島 コマンダー湾 Komandor Bay Bering island, Komandorski Islands (3)

ベーリング終焉の地・コマンドール湾のカラフトマスの遡上(コマンドール諸島・ベーリング島)

ベーリング島 コマンダー湾 Komandor Bay Bering island, Komandorski Islands (3)

8月半ばのコマンド―ル諸島、ベーリング島。ベーリング島は南側は太平洋、北側はベーリング海に面する境界にある島で、探検家ヴィトゥス・ベーリング終焉の地、コマンド―ル湾Komandor Bayはベーリング海側に位置します。

コマンド―ル湾に上陸、ちょうどカラフトマス Pink Salmon の遡上の季節でした。

Salmon run at Komandor Bay Bering Island |コマンダー島・サケの遡上

自然の環境で遡上するサケの姿、本来はこれが普通なのですが、日本では見られない光景となりました。

カラフトマスの遡上 Salmon ran of Pink Salmon ベーリング島 コマンダー湾 Komandor Bay Bering island, Komandorski Islands (2)

ひしめきあい、遡上。子孫を残すための最後の一大イベントです。サケの仲間は基本的に生まれた川に溯上し産卵しますが、カラフトマスは母川回帰性は低く、違う川に遡上する事も多いそうです。

カラフトマスの遡上 Salmon ran of Pink Salmon ベーリング島 コマンダー湾 Komandor Bay Bering island, Komandorski Islands (1)

ボロボロになったカラフトマス。この姿を見ると、サケ・イクラは本当にありがたくいただかなくてはならないと思うのです。

ベーリング島 コマンダー湾 Komandor Bay Bering island, Komandorski Islands (6)

そしてこの場所は紛れもない探検家ヴィトゥス・ベーリングの終焉の地。これが本来の埋葬地に建てられた十字架です。

1741年9月、ベーリング隊の船はアリューシャン列島から西に向かう途中嵐に遭遇し、漂流の末11月にコマンドルスキー諸島の無人島(現在のベーリング島)にたどり着きました。船員たちが壊血病で次々と亡くなり、ベーリング自身も1741年12月6日に亡くなりました。

ヴィトゥス・ベーリングの頭蓋骨発見 ニコルスコエ博物館 ベーリング島 コマンダー湾 Komandor Bay Bering island, Komandorski Islands (9)

1991年の発掘で見つかったヴィトゥス・ベーリングの骨。(ニコルスコエ博物館)

ヴトゥス・ベーリング ベーリング島 コマンダー湾 Komandor Bay Bering island, Komandorski Islands (10)

骨格に肉付けして当時のベーリングを再生したところ、一般的に出回っている肖像画とは異なることがわかったそうです。

尚、ベーリングの骨は1992年9月に、ベーリング島に再埋葬されています。

ベーリング島 コマンダー湾 Komandor Bay Bering island, Komandorski Islands (11)

ニコルスコエの町を見守るベーリングの像。

偉大な探検家ベーリングとカラフトマスの一生を思い、少し暗い午後を過ごしたベーリング島・コマンドール湾でした。

 

Image :Mariko SAWADA

Observation : Aug 2021, Komandor Bay, Bering island, Komandorski Islands, Russian Far East

エトピリカ Tufted Puffin コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (10)

ベーリング島で観察した海鳥たち(コマンドルスキー諸島)

エトピリカ Tufted Puffin コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (10)

8月半ばのコマンドルスキー諸島、ベーリング島のアリーカメン岩礁で観察した海鳥をまとめてみました。この時期には繁殖が終りもう海に出ているシラヒゲウミスズメやウミオウムもいれば、繁殖期真っただ中のウミガラスやエトピリカ、そして渡りの途中のハシボソミズナギドリの姿も。そして個体によってはもう冬羽へ移行中です。

ツノメドリ Horned Puffin コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (9)

ツノメドリ Horned Puffin

ツノメドリ Horned Puffin はベーリング島、メードヌイ島でも繁殖し、コマンドルスキー諸島ではあちこちで見ることができます。

ハシブトウミガラス Brünnich's Guillemot コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (17)

ウミガラス Common Guillemot とハシブトウミガラス Brünnich’s Guillemot

繁殖地にいるウミガラス Common Guillemot とハシブトウミガラス Brünnich’s Guillemot(真ん中の個体)です。この2種は非常に似ていますが、ハシブトウミガラスはくちばしの根もとに白い線が入ることで見分けています。2種とも極東ロシアの島で繁殖しています。

ミツユビカモメ black-legged kittiwake コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (1)

ミツユビカモメ Black-legged kittiwake

ミツユビカモメ Black-legged kittiwakeは千島列島~カムチャッカ半島~コマンダー諸島と極東ロシアで広く分布し、ウミガラスと同じ環境に繁殖しています。

アカアシミツユビカモメ Red-legged kittiwake コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (6)

アカアシミツユビカモメ Red-legged kittiwake

アカアシミツユビカモメ Red-legged kittiwakeは珍しいカモメの仲間で、コマンドルスキー諸島、アリューシャン列島、プリビロフ島などで繁殖する、いわば「ベーリング海」固有種。赤い脚が本当に可愛らしい、コマンドルスキー諸島で必ず見たい海鳥です。ミツユビカモメに混じって繁殖しています。

エトピリカ Tufted Puffin コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (4)

エトピリカ繁殖地 Tufted Puffin breeding ground

アリーカメン岩礁は高さ2~45mの高さの異なる小さな島です。低い場所はウミウ、チシマウガラス、チシマシギなどが見られ、垂直の岩場はウミガラスやミツユビカモメが繁殖し、島の上部の草地にはエトピリカが穴を掘って繁殖しています。

エトピリカ Tufted Puffin コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (16)

エトピリカ Tufted Puffin

エトピリカは繁殖ステージが遅い目で9月の上旬でもまだ魚をくわえて巣に運ぶ様子が見られます。アリーカメン岩礁に近いトポルコフ島は10万羽のエトピリカの繁殖地です。

ヒメウ Pelagic Cormorant コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (8)

ヒメウ Pelagic Cormorant

ヒメウ Pelagic Cormomrantは、少し低い目の岩場で繁殖しています。

Common Guillemot ウミガラス コマンドルスキー諸島 Komandorski Islands アリーカメン岩礁 Ariy Kamen Commander Islands ウミガラス繁殖地 (13)

チシマウガラス Red-faced cormorant

ウミガラスに囲まれた真ん中付近にいるのがチシマウガラス Red-faced cormorant。

コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (20)

ヒメウもチシマウガラスも岩場の低い場所で繁殖し、時にはウミガラスに圧倒されています。この写真にはトドが映っていますね!満潮時に岩に上がったようですが、潮が引いてしまいました。

チシマシギ Rock Sandpiper コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (5)

チシマシギ Rock Sandpiper

チシマシギ Rock Sandpiper はシギとしては分布範囲の狭い種で、コマンドルスキー諸島、アリューシャン列島、チュコトカ半島などで繁殖しています。千島列島ではあまり見ることはない種で、コマンドルスキー諸島でぜひ出会いたい海鳥です。8月半ばにはもう冬羽への移行なのですね。

ウミバト Pigeon Guillemot コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (7)

ウミバト Pigeon Guillemot

お魚をくわえたウミバト Pigeon Guillemot 。ウミバトは極東ロシアではあちこちで繁殖していますが、コマンドルスキー諸島ではあまり大きな群れには出会いませんでした。このお魚をくわえた構図が撮りやすい海鳥です。口の中も赤く、足と口の中の赤色を同時に見せてくれることもあります。

ウミオウム Parakeet Auklet コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (12)

ウミオウム Parakeet Auklet

そしてこちらは、後ろ姿だけですがウミオウム Parakeet Auklet。群れは作らず2~3羽で観察されることが多い海鳥です。

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (13)

シラヒゲウミスズメ Whiskered Auklet

こちらは・・・大好きなシラヒゲウミスズメ Whiskered Aukletです。シラヒゲウミスズメは千島列島のクルーズでヤンキチャ島の繁殖地を訪問することができますが、その他で出会ったのはアリューシャン列島のアクタン島海域だけでした。ベーリング島のニコルスコエにある博物館の資料でシラヒゲウミスズメがコマンドルスキー諸島で繁殖していることになっていましたが、観察できたのは初めてでした!

ハイイロヒレアシシギ Red phalarope コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (14)

ハイイロヒレアシシギ Red phalarope

渡りの途中のハイイロヒレアシシギ Red phalarope。夏にユーラシア大陸、アメリカ大陸北部の北極圏で繁殖し、冬にはアフリカや南米までの長距離の渡りをします。アリューシャン列島、コマンドルスキー諸島で夏に観察されます。

ハシボソミズナギドリ Short-tailed Shearwater コマンドルスキー諸島の海鳥 アリーカメン岩礁 海鳥繁殖地 Komandorski Islands Ariy Kamen ea BIrds Breedng Islands (15)

ハシボソミズナギドリ Short-tailed Shearwater

そしてこちらも長距離の渡りをする ハシボソミズナギドリ Short-tailed Shearwaterの群れ。ベーリング海までオキアミを求めてはるばるオーストラリア南東部・タスマニアからやってきます。コマンドルスキー諸島もザトウクジラが見られ、オキアミを求めてハシボソミズナギドリもやってくるわけです。

ここまでで14種の海鳥を1時間30分ほどのゴムボートのクルーズで観察しました。渡りの鳥は北半球のアホウドリ3種含め、詳しい人が見たらもっと見つかるのだと思います。

これだけの海鳥が暮らせるということは、豊富な魚資源があるということ。コマンドルスキー諸島は本土から遠方すぎるため漁業は発達しておらず、村の人は遡上するサケからイクラをとる程度。停泊中にカムチャッカ半島では見れない位大きなオヒョウを釣ったこともあり、この人を近寄らせない「距離」が魚と海鳥の聖域を作り上げているのですね。

 

Photo & text :Mariko SAWADA

Observation : Aug 2021, Ariy Kamen, Komandorski Islands, Russian Far East

Underwater Geopark,Keikai Beach, Izuoshima, 海底ジオパークのようなケイカイを行くオーナー

伊豆大島の海・海底ジオパーク(2)

伊豆大島のダイビング、「ここにしかない景色」はケイカイの”早朝ハンマー”。

Dive in Izu oshima|テンクロスジギンポ、トラウツボ、ハンマーヘッドシャーク 伊豆大島ダイビング

エントリー場所から溶岩の海岸で、潜航していくと溶岩の流れが迷路のような水路を創り出しています。ここはまさに「海底ジオパーク」。

Underwater Geopark,Keikai Beach, Izuoshima, 海底ジオパークのようなケイカイを行くオーナー

溶岩の水路を潜航していきます。夜明けと同時でまだ海の中も暗いのです。

ハンマーヘッドシャーク ケイカイ浜 伊豆大島 Hammerhead Shark Izu Oshima keikai Beach (4)

エントリーしてすぐにハンマーの姿が。5~30匹ほどの群れで次々に現れました。水深15mくらい、しかも潮を避けて岩につかまりながらハンマーを観察。初心者の方にもハンマーチャンスがあるポイントです!

ハンマーヘッドシャーク ケイカイ浜 伊豆大島 Hammerhead Shark Izu Oshima keikai Beach (3)

正面からやってくるハンマー。しかも近い!

ハンマーヘッドシャーク ケイカイ浜 伊豆大島 Hammerhead Shark Izu Oshima keikai Beach (2)

毎朝、日の出直後の時間がハンマー遭遇チャンスとのこと。6月半ばから10月半ばくらいまで見られるそうで、我々は3回潜って3回ともハンマーに出会えました。

ハンマーヘッドシャーク ケイカイ浜 伊豆大島 Hammerhead Shark Izu Oshima keikai Beach

夜明けとともに深い海から上がってきてサメの一級漁場を目指しているのでしょうか・・・。

お祝いの飾り、ハンマーヘッドシャーク 100本記念ケーキ

そしてこちらは100本記念ダイブを”ケイカイのハンマー”で迎えたお客様のお祝いケーキのデコレーション。西遊大阪支社の前田梨恵さん作です。

 

Image & text : Mariko SAWADA

Observation : Sep 2021, Keikai Beach, Izu-oshima, Tokyo, JAPAN

ケヤリとテンクロスジギンポ Piano fanglenny 伊豆大島ダイビング Diving at Izu-oshima (4) 王の浜

伊豆大島の海・海底ジオパーク(1)

ケヤリとテンクロスジギンポ Piano fanglenny 伊豆大島ダイビング Diving at Izu-oshima (4) 王の浜

9月に行った伊豆大島ダイビング合宿のレポートです。東京からだと本当に近いのでびっくりしました。そしてフォト派にうれしい、海の生き物天国。一番の狙いは早朝のハンマーヘッドシャークでしたが、「王の浜」「秋の浜」ではいろんな海の生き物の観察が楽しめました。

伊豆大島ダイビング Diving at Izu-oshima 王の浜のケヤリ (3)

「王の浜」のケヤリという海藻です。工夫して写真を撮るとクジャクの羽根のように美しく撮れるのでフォト派に人気の海藻です。ケヤリの名は大名行列の先頭が持って歩く、鳥毛を飾り付けた「毛槍」と似ていることに由来するそうで、日本の海で広く分布していますが、黒潮があたる地域のものはより色がキレイなのだそうです。

ケヤリとテンクロスジギンポ Piano fanglenny 伊豆大島ダイビング Diving at Izu-oshima 王の浜(1)

そしてケヤリと一緒に構図に入ってくれる、テンクロスジギンポ。テンクロスジギンポは日本の太平洋側の海で見られ、体長は10センチほど。今回2回同じ場所で見ましたが、全身を見せてはくれませんでした。ケヤリを背景に顔をのぞかせる姿が大変可愛らしいテンクロスジギンポでした。

テングダイ 王の浜 伊豆大島ダイビング Diving at Izu-oshima (2)

「王の浜」はテングダイが見られます。テングダイは50センチほどに成長する魚で、海の中で大変目立ちます。ここの個体は結構ダイバーに慣れています。

テングダイのアゴヒゲ 伊豆大島ダイビング Diving at Izu-oshima 王の浜

テングダイの名前は口(吻)がテングのように出ていることに由来します。そしてヒゲダイのように、下あごに細かいひげがあり、これは皮膚の突起だそうです。

コケギンポ 伊豆大島ダイビング Diving at Izu-oshima 王の浜

「王の浜」をエグジットするときに立ち寄った「コケギンポの岩」。打ち寄せる波に揺られながら、みなさんがんばって撮影。

野田浜 ソフトコーラル

「野田浜」のソフトコーラル。

ムチカラマツ類とガラスハゼ

今回、一番たくさんの生き物が観察できたのは「秋の浜」でした(エントリーもとても楽なポイントでみんな大好きでした)。

ムチカラマツ類についているガラスハゼです。

ニシキフウライウオの伊豆大島ダイビング Diving at Izu-oshima 秋の浜 (2)

そして少し深いところにいたニシキフウライウオ。サンゴと同化してわかりにくいですね!

ニシキフウライウオの伊豆大島ダイビング Diving at Izu-oshima 秋の浜 (1)

サンゴと同じ色で擬態するニシキフウライウオの雄。ニシキフウライウオはカミソリウオ科カミソリウオ属の仲間で、以前はカミソリウオの種内変異だと考えられていましたが1994年に独立種になりました。

ニシキフウライウオのペア伊豆大島ダイビング Diving at Izu-oshima 秋の浜

ニシキフウライウオのペアです。メスは腹びれで卵を抱いていました。ニシキフウライウオの英名はHarlequin ghost pipefish または Ornate ghost pipefishで、”Harlequin”は道化者、”Ornate”は華やかな、という意味です。和名のニシキフウライウオも素敵ですが、英名も負けていませんね!

ナンヨウハギ

ナンヨウハギの子供たち。

オルトマンワラエビ 秋の浜

オルトマンワラエビ。

トラウツボ Dragon Moray 伊豆大島ダイビング 秋の浜 Diving at Izu-oshima (2)

そしてガイドしてくださったイエローダイブの古山さんによると、外人ダイバーの見たいものリクエストの筆頭にくるのが、このDragon Morayトラウツボとのこと。

トラウツボ Dragon Moray 伊豆大島ダイビング 秋の浜 Diving at Izu-oshima

私には「トラ」には見えず(柄はどちかというと「ヒョウ」ですね)、「ドラゴン」の方が的確に思えます。いや、中国神話に現れる伝説上の動物「麒麟(きりん)」の方が近いかも・・・。

5日間で訪問した伊豆大島でしたが、最終日は台風接近のため1日切り上げて東京へ。

年齢高い目の我々には慣れない「ビーチエントリー」に少々てこずりましたが、その苦労が報われる「伊豆大島の海」でした。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Sep 2021, Izu-oshima, Tokyo, JAPAN

デオサイ高原から見るナンガパルバット Nanga Parbat from Deosai Plateau (3)

(動画)冬眠前のヒマラヤヒグマとナンガパルバット

10月半ば、冬眠前のヒマラヤヒグマの映像と好天に恵まれた国内線から撮影したナンガパルバットの動画です。

Himalayan Brown Bear in Autumn|デオサイ高原のヒマラヤヒグマ

イスラマバードからスカルドゥへの国内線から撮影したナンガパルバット Nanga Parbat(8,126m)。ピークが近すぎてびっくりしました、機内もパキスタン人国内客が大騒ぎ。

Nanga Parbat from PK451|ナンガパルバット(空撮)

ナンガパルバットは世界第9位峰で主峰は8,126m。いくつものピークがありその姿はまさに「山塊」。ナンガパルバットを展望するいくつかのビューポイントがありますが、デオサイ高原もそのひとつです。

デオサイ高原から見るナンガパルバット Nanga Parbat from Deosai Plateau (3)

デオサイ高原の南端、ショーサル湖の奥に現れるナンガパルバット。

デオサイ高原から見るナンガパルバット Nanga Parbat from Deosai Plateau (1)

デオサイ高原からアストール谷へ下る道から見るナンガパルバット。

デオサイ高原から見るナンガパルバット Nanga Parbat from Deosai Plateau (2)

ナンガパルバットとの記念撮影もこんな感じです♪♪

 

Image & text :Mariko SAWADA

Observation : Oct 2021, Deosai National Park, Gilgit-Baltistan & PK451

Special Thanks : Deosai National Park, PIA