カテゴリー別アーカイブ: ■鳥(国・地域別)

飛翔、オオワシとオジロワシ(羅臼、北海道)

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (3) Wildlife of Hokkaido

冬の道東撮影ツアーのレポートです。羅臼の流氷クルーズ、今回は沖に流氷がなく、逆に漁港内に流氷が入り込んだためそこで撮影クルーズが行われました。

しかし、背景に建造物を入れずに撮るのは難しい・・・。前半は氷を入れて撮ってみて、後半は飛んでるオオワシ、オジロワシにロックオン。船のスタッフの方も、上手に魚を投げてくださいました。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (2) Wildlife of Hokkaido

船にめがけて飛んでくるオオワシ。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (11) Wildlife of Hokkaido

奪い合いの開始です。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (9) Wildlife of Hokkaido

海や氷に落ちた魚を取るより、横取りの方がリスクが低いのでしょうか。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (8) Wildlife of Hokkaido

争っています。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (7) Wildlife of Hokkaido

魚が飛んで行ってしまいました。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (5) Wildlife of Hokkaido

オジロワシの方が少し大人しい目?バトルはどちらかというとオオワシの方が多かったかもしれません(この日の朝の印象だけです)。

漁港内という場所の撮影ではありましたが(クルーズとは言えないですね)、天候に恵まれ羅臼の空を舞う、美しい海鷲の姿を見れた朝でした。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2021, 羅臼、北海道

Special Thanks : ゴジラ岩観光のみなさま

風蓮湖・氷上のオオワシとオジロワシ(根室、北海道)

Lake Furen Hkkaido Steller's sea eagle 風蓮湖 オオワシ Wildlife of Japan

冬の道東撮影ツアーのレポートです。2月半ばは気温が高め、雪も少なめで風蓮湖の氷も心配でしたが、オオワシ、オジロワシはいつも通り。何よりも今年は外国人フォトグラファーがいないので混んでいません。

朝、8時を過ぎると湖畔の木々にオオワシ、オジロワシが待機し、カラスは氷上で待ち構えていました。

Sea Eagles on Ice lake Furen 風蓮湖の鷲|西遊旅行

Video & text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2021, 風蓮湖、北海道

Special Thanks : 「レイクサンセット」さま

(動画)シマエナガ Long-tailed Tit (根室、北海道)

シマエナガ Long-tailed tit Birds of Japan, Birds of Hokkaido

2021年、冬の道東撮影ツアーのレポートです。恒例の風連湖でのオオワシ&オジロワシの撮影の後、シマエナガの撮影へ。カメラをセットして、まず現れたのはゴジュウカラ。北海道に生息するのは亜種シロハラゴジュウカラ Sitta europaea asiatica です。そして、シジュウカラ、アカゲラが現れ、ようやくシマエナガの声が!北海道のエナガは亜種シマエナガ Aegithalos caudatus japonicus で、日本にいる4亜種のうちの1つ。頭部が白く愛らしい姿をしています。

餌台にやってきて、そしてフォトグラファーのために用意されたツルメモドキの実がついた枝に乗ります・・・。このセッティングはシマエナガの愛らしさをひきたてます。

Long tailed tit シマエナガ|西遊旅行

冬の道東の撮影の新しい楽しみができました!

根室では風連湖のオオワシ、オジロワシの他、歯舞港でカモ類の観察、納沙布岬で北方領土を望みながら海鳥の観察(距離は遠いですが)と充実の滞在でした。

 

Video & text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2021, 根室、北海道

Special Thanks : レイクサンセット、Hobby’s World 吉成才丈さま

(動画)羅臼の流氷クルーズ・羅臼漁港の流氷とオオワシ、オジロワシ

今年は流氷がある期間がとても短かった羅臼。羅臼に到着すると、知床サライのスタッフから「昨日までは流氷の状態が良かったんですが、風が西に吹いているので夜の間になくなってしまいそう」と言われ、祈りながら迎えた朝。

風がきついために夜明けクルーズは中止になりましたが、9時の便では、港の中に集まった流氷を背景に撮影大会が繰り広げられました。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (6) Wildlife of Hokkaido

羅臼の漁港の中にたまった流氷。ここに撒餌をしてオオワシとオジロワシの撮影です。背景が入らないように撮ると、本当に大自然の中のように見えるのでびっくりです。

Sea Eagles on drift ice Rausu(羅臼の流氷クルーズ)|西遊旅行

Video & text :Mariko SAWADA

Observation : Feb 2021, 羅臼、北海道

Special Thanks : ゴジラ岩観光、知床サライ、Hobby’s World 吉成才丈さま

(動画)エゾアカネズミを食べるエゾフクロウ(鶴居村、北海道) 

エゾフクロウ Ural owl Wildlife of Hokkaido (3)

2021年の冬の道東シーズンのレポートです。「今年はフクロウがあまり洞(うろ)に入ってないんだよね」と言われ、ポイントとなる木を見に行きましたが、確かにいない。でも安定して洞にいてくれる、鶴居村どさんこ牧場の近くのエゾフクロウに癒されました。2羽同時に見ることはかないませんでしたが、エゾアカネズミを持っていました。エゾアカネズミは、アカネズミの北海道に生息する亜種A. s. ainu。そしてアカネズミは日本の固有種です!

Ural Owl(エゾフクロウ)|西遊旅行

この後、まだ食べずに洞の中にエゾアカネズミを置いて、こちらを見ていました。

 

Video & text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2021, 鶴居村、北海道

Special Thanks : Hobby’s World 吉成才丈さま

千島列島のシジュウカラガン Cackling goose of Kuril Islands

千島列島のシジュウカラガン Cackling goose Kuril Islands Ekarma Shashikotan Island (10)

千島列島のシジュウカラガン -  千島列島が日本の統治下だった時代に絶滅し、再導入されたシジュウカラガンの群れと出会いました。

越冬のため日本に飛来していたシジュウカラガンの繁殖地は千島列島の中部の島でした。戦前、千島列島が日本の統治下だった時代に、アオギツネ(ホッキョクギツネの暗色型)が養狐(ようこ)のために持ち込まれました。その結果、シジュウカラガンは絶滅へと追いやられ1935年に宮城県で数百羽の群れが確認された後は、見られなくなっていました。

アラスカのアリューシャン列島でも同じように毛皮産業が盛んだったことからアカキツネなどが島に導入され、シジュウカラガンは絶滅へ・・・そんな中、1962年にアリューシャン列島で繁殖しているシジュウカラガンが発見され、保護と増殖の努力が行われ個体数が回復しました。アメリカで繁殖させたシジュウカラガンを譲り受けた「⽇本雁を保護する会」と仙台市⼋⽊⼭動物公園が、ロシアの研究者と連携し、1995年から2010年にかけて千島列島のエカルマ島で放⿃を⾏ってこられました。

千島列島のシジュウカラガン Cackling goose Kuril Islands Ekarma Shashikotan Island (12)

さて、シジュウカラガンを目撃した時のことです。「千島列島アドベンチャークルーズ」のツアーでシャシコタン島の東岸を小型ゴムボートで移動しているとき、「あ、何、あの鳥?」「シジュウカラガンだ~!!」飛んでいるシジュウカラガンを発見。ラッキーにも比較的近くに着水。

参加者のバードフォトグラファー、海鳥案内スタッフは大興奮。その他の参加者は、「そんなにすごいことなの?」と興味津々。

千島列島のシジュウカラガン Cackling goose Kuril Islands Ekarma Shashikotan Island (8)

中千島で繁殖するシジュウカラガン。くびに白い輪がない個体が幼鳥とのこと、飛び立たせないように距離をおいてゴムボートで接近。

千島列島のシジュウカラガン Cackling goose Kuril Islands Ekarma Shashikotan Island (11)

千島列島、シャシコタン島を背景に飛ぶシジュウカラガン。

現在日本に飛来するシジュウカラガンは、中部千島のエカルマ島で放鳥したものの内、日本への渡り経路を学習した鳥が、その後家族群となり飛来を繰り返すうちにその数は8000羽以上まで増加しました。

このシジュウカラガンの目撃は2018年の8月半ばのこと。その時から日本に飛来するシジュウカラガンを一目見たいと思っていましたが、なかなかその機会がありませんでした。そしてコロナ禍の2020年の冬、西遊旅行が日本のツアーを多く手掛けるようになって、ようやく日本でシジュウカラガンを見る機会に恵まれました。

蕪栗沼のシジュウカラガン Cackling goose Kabukurinuma

蕪栗沼のシジュウカラガン。こんなにいるんだ、とびっくりです!!

千島列島へはこれまで9回遠征ツアーを行っていますが、シジュウカラガンを見たのは2018年のこの遭遇と2019年6月にエカルマ島で遠方に見た2回だけです。2020年はコロナで訪問できませんでしたが、個体数が増えていることを祈ります。2021年の千島列島再訪を願って・・・!

 

Photo & text :Mariko SAWADA

Observation : Aug 2018, Shashikotan Island, Kuril Island, Russian Far East

Reference : 日本雁を保護する会・呉地正行さま

※2018年のこの遭遇の記事はネットニュースなどにも配信され、詳細なシジュウカラガンの再導入や保護の取り組みの説明記事がありますので検索して見てください。

(動画)雁の飛び立ち、蕪栗沼の朝

11月下旬の朝の蕪栗沼。この日は、天候のせいか、その他の理由か一斉に飛び立つのでありませんでした。しかしながら雪山を背景にした雁行は、これが日本の景色かと息をのむほど美しいものでした。

蕪栗沼・雁の飛び立ち 夜明けの蕪栗沼|西遊旅行

 

Video & text : Mariko SAWADA

Special Thanks to Hobby’s World 吉成才丈さん

Observation : end of NOV, 蕪栗沼、宮城県

(動画)月夜・雁のねぐら入り(蕪栗沼)The roost of thousands of geese at Kabukurinuma

蕪栗沼の夕方、雁のねぐら入り動画です。すっきりしたお天気ではありませんでしたが、マガン、シジュウカラガンが四方八方からやってきます。その景色も、声にも大感動。

月夜・雁のねぐら入りの景色

雁行・落雁・・・美しい日本語です。雁が群れをなして飛ぶ姿、そのねぐら入りの景色。ねぐらに入る前(着陸の前)にひらひらとする光景はたまりません。

 

Video & text : Mariko SAWADA

Special Thanks to Hobby’s World 吉成才丈さん

Observation : end of NOV, 蕪栗沼、宮城県

ヒシクイ Bean Goose(蕪栗沼)

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (4)

ロシアの内陸から北極海沿岸にかけての地域で繁殖し冬に北日本へと飛来するヒシクイBean Goose。ヒシクイはいくつかの亜種に分類されますが、日本へ飛来するのは亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイで、亜種オオヒシクイがその8割ほどをしめるとのこと。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (1)

亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの違いを丁寧に説明を受けましたが、未熟な私にはわかりません。

繁殖地のシベリアの生態系により、亜種がことなること。亜種ヒシクイは「ツンドラ(針葉樹林)地帯」で繁殖し、亜種オオヒシクイはより南の「タイガ(地下に永久凍土が広がる凍原)地帯」で繁殖しています。そんなに異なる環境で繁殖・採食しているのなら確かに嘴の大きさや体躯は異なることでしょう。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (8)

朝のガンの飛び立ちを観察後朝食、そして牧草地の畑で「カリガネ探し」をした後、蕪栗沼へ。15分ほど歩いた復元湿地ではヒシクイが「お休み中」でした。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (9)

冬の景色を反射してとてもきれいなのですが、ヒシクイたちはみんな頭を羽にうずめてまるまって休んでいました。起きているヒシクイを探して歩きました。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (6)

サービス満点で全身を見せてくれる個体が。ヒシクイはガンの仲間の中でも大きく、羽を広げると1.6mにもなります。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (5)

お休みしていたヒシクイですが、ちょっと活動が始まりました。首を伸ばして何やらしゃべっています。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (7)

そして飛翔光景も。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (3)

ヒシクイの楽園、蕪栗沼の午後でした。冬は本当に日が短く、もうすぐ「ねぐら入り」の時間です。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Special Thanks to Hobby’s World 吉成才丈さん

Observation : end of NOV, 蕪栗沼、宮城県

 

コクガン Brant Goose (志津川湾、南三陸町)

コクガン Brent goose 南三陸町 (6)

11月はじめになると、繁殖地のロシア北極海沿岸からコクガンが南三陸町の海岸にやってきます。震災前は100羽ほどだったそうですが、最近では300羽を越えるようになったとのこと。

蕪栗沼で雁のねぐら入り・朝の飛び立ちを満喫した後、南三陸町へ向かいました。南三陸町に入ると津波の被害がどんなにすさまじかったか、テレビで見た建物もあり驚かされました。

コクガンがいますよ、という情報をもとに「海のビジターセンター」へ。

コクガン Brent goose 南三陸町 (8)

ブイが連なる志津川湾にいました、コクガン。しかし、遠い。湾に沿った港で探してみることにしました。各地の湾は大きな防波堤が作る作業が進められていました。

コクガン Brent goose 南三陸町 (2)

そして見つけました!船置き場に上がっているコクガンたち!斜面に張り付いた海藻を食べていました。

コクガン Brent goose 南三陸町 (1)

でも私たちの存在に気が付くと海へ。

コクガン Brent goose 南三陸町 (3)

海に入ってからは比較的近い場所で海藻を食べたりしてのんびり過ごしてくれました。海藻豊かな志津川湾はコクガンにとって格好の越冬地です。

コクガン Brent goose 南三陸町 (4)

頭を海に突っ込んで首が届く程度の場所に海藻がある、コクガンの好む地形のようです。

コクガン Brent goose 南三陸町 (7)

海の方へ向かうコクガン。北極海沿岸で夏を過ごしたコクガンの一部が北東アジアへと飛来しますが、最初は北海道の野付半島(コクガンの好きなアマモの群生地がある)に立ち寄り、そこから各地へと渡っていくそうです。

コクガンの渡りの調査をされておられるグループの資料を拝見すると、3月に函館で発信器を付けたコクガンは4月末に野付半島・国後島へ移動、6月上旬に北上開始しオホーツク海を越え、ロシアのマガダンを経てシベリアの大地を越え、北極海のノヴォシビルスク諸島へと渡ったそうです。なんて夢のある、壮大なコクガンの渡りでしょうか!

南三陸町にあがる満月 (1)

この日は南三陸の温泉に宿泊。屋上から赤い満月が上がりました。宿のスタッフの方が天体望遠鏡も用意して宿泊者に星を見せるサービス!頑張っています。

南三陸町にあがる満月 (2)

こんな月をバックにガンが飛んでくれたら!と思いながらみなさんと月見を楽しみました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Special Thanks to Hobby’s World 吉成才丈さん

Observation : Dec 2020, 南三陸町、宮城県