カテゴリー別アーカイブ: タカ科

スリランカのマメジカ、トリンコマリーの森で出会ったいきもの(スリランカ東海岸)

スリランカの東海岸、トリンコマリーで出会った生き物を紹介します。ホテルの周りでも、タイヨウチョウの仲間やズグロコウライウグイス、ヤツガシラ、アオショウビンなどの野鳥に簡単に出会える東海岸。私のお気に入りの場所は、トリンコマリーに近いビーチのホテルで一番とも言える、Jungle Beach Hotelの敷地でのワイルドライフの観察です。

Jungle Beach Hotelは、もともと自然の海岸の森をできるだけ残したまま作られたホテルでした。責任者が変わるたびに森が減ったりしてある程度の変化がありましたが、それでもこんなに野生動物に出会いやすいホテルは珍しいでしょう。

一番うれしい出会いは、マメジカの仲間、Sri Lanka Spotted Chevrotain またはWhite spotted Chevrotain ( moschiola meminna ) です。以前はインドマメジカ(Moschioka indiaca )としてまとめられてましたが、そこからスリランカで2種が分離しました。

スリランカには乾燥地帯 Dry Zone にすむこのSri Lanka Spotted Chevrotain( Moschiola meminna )と湿潤地帯 Wet Zone にすむ Yellow-striped Chevrotain (Moschiola kathygre ) がいます。

体長55~60cmのスリランカのマメジカ。住処の森にホテルができて以来の住人です、あまり怖がらせることなく至近距離で観察できました。その愛らしい姿に感動です(^ε^)-☆!!

これは・・・あまり良く撮れてませんが、シモフリオオリス Sri Lanka Giant Squirrel です。レストランの近くの樹上に巣がありました。

これは一般種、 インドシマヤシリス Indian palm squirrel または three-striped palm squirrel (Funambulus palmarum) です。

敷地内の藪にいた、スリランカ固有種 セイロンジチメドリ Brown-capped Babbler (Pellorneum fuscocapillus ) 。体長16cmほどの鳥で、地面で採餌したりしています。スリランカの固有種ですが、3亜種にわかれており、この写真の子は低地乾燥地帯のP. f. babaultiと思われます。

2月に来た時には親鳥が巣材集めをしている光景をみましたが、今回は藪の中に雛を見ることができました!このホテルの敷地には僅かですが野猫もいるので生き延びてくれることを祈ります。

こちらはズグロインドチメドリ Dark-fronted Babbler。

歌声がとても美しい、アカハラシキチョウ Whire-rumped Shama。繫殖期でカップルを見かけました。

敷地内の水辺にいた、ヌマワニ  Mugger Crocodile 。

今回とてもうれしかったのが、タカサゴクロサギ Black Bittern。インドにもスリランカにもいますが、なかなか見て写真を撮ることができる機会のない野鳥です。

ホテルのそばのラグーンにはシロハラウミワシ White-bellied Sea Eagle の姿が。

シロハラウミワシは体長66~71Cm、乾燥地帯の海岸部では一般的な野鳥です。ホエールウォッチングの最中にも、漁村でもよく見かける鳥です。

夕方、海岸では「ロマンチックディナー」の準備が始まっていました。ちなみにウクライナ戦が始まって以来、このホテルのお客さまの大半がロシア人。訪れた2023年4月現在も90%がロシア人という状態でした。

とても居心地のいい、森の中のプールサイドのバー。ソムリエもいます、野鳥観察の後をすごす、お勧めの場所です。

 

Photo & text : Mariko Sawada

Observation : April 2023, Trincomalee, East Coast of Sri Lanka

Reference : Birds of Sri Lanka, Pictorial Pocket Guide to the Mammals of Sri Lanka

*西遊旅行のスリランカツアーはこちら。

*西遊旅行の現地支店 Saiyu Lanka ホームページ 西遊ランカはスリランカ全般の手配のほか、ワイルドライフに特化しています。撮影や観察の手配のお問合せ、お待ちしています。

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飛翔、オオワシとオジロワシ(羅臼、北海道)

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (3) Wildlife of Hokkaido

冬の道東撮影ツアーのレポートです。羅臼の流氷クルーズ、今回は沖に流氷がなく、逆に漁港内に流氷が入り込んだためそこで撮影クルーズが行われました。

しかし、背景に建造物を入れずに撮るのは難しい・・・。前半は氷を入れて撮ってみて、後半は飛んでるオオワシ、オジロワシにロックオン。船のスタッフの方も、上手に魚を投げてくださいました。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (2) Wildlife of Hokkaido

船にめがけて飛んでくるオオワシ。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (11) Wildlife of Hokkaido

奪い合いの開始です。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (9) Wildlife of Hokkaido

海や氷に落ちた魚を取るより、横取りの方がリスクが低いのでしょうか。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (8) Wildlife of Hokkaido

争っています。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (7) Wildlife of Hokkaido

魚が飛んで行ってしまいました。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (5) Wildlife of Hokkaido

オジロワシの方が少し大人しい目?バトルはどちらかというとオオワシの方が多かったかもしれません(この日の朝の印象だけです)。

漁港内という場所の撮影ではありましたが(クルーズとは言えないですね)、天候に恵まれ羅臼の空を舞う、美しい海鷲の姿を見れた朝でした。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2021, 羅臼、北海道

Special Thanks : ゴジラ岩観光のみなさま

風蓮湖・氷上のオオワシとオジロワシ(根室、北海道)

Lake Furen Hkkaido Steller's sea eagle 風蓮湖 オオワシ Wildlife of Japan

冬の道東撮影ツアーのレポートです。2月半ばは気温が高め、雪も少なめで風蓮湖の氷も心配でしたが、オオワシ、オジロワシはいつも通り。何よりも今年は外国人フォトグラファーがいないので混んでいません。

朝、8時を過ぎると湖畔の木々にオオワシ、オジロワシが待機し、カラスは氷上で待ち構えていました。

Sea Eagles on Ice lake Furen 風蓮湖の鷲|西遊旅行

Video & text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2021, 風蓮湖、北海道

Special Thanks : 「レイクサンセット」さま

(動画)羅臼の流氷クルーズ・羅臼漁港の流氷とオオワシ、オジロワシ

今年は流氷がある期間がとても短かった羅臼。羅臼に到着すると、知床サライのスタッフから「昨日までは流氷の状態が良かったんですが、風が西に吹いているので夜の間になくなってしまいそう」と言われ、祈りながら迎えた朝。

風がきついために夜明けクルーズは中止になりましたが、9時の便では、港の中に集まった流氷を背景に撮影大会が繰り広げられました。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ オジロワシ Rausu Drift Ice Cruise Steller's Sea Eagle (6) Wildlife of Hokkaido

羅臼の漁港の中にたまった流氷。ここに撒餌をしてオオワシとオジロワシの撮影です。背景が入らないように撮ると、本当に大自然の中のように見えるのでびっくりです。

Sea Eagles on drift ice Rausu(羅臼の流氷クルーズ)|西遊旅行

Video & text :Mariko SAWADA

Observation : Feb 2021, 羅臼、北海道

Special Thanks : ゴジラ岩観光、知床サライ、Hobby’s World 吉成才丈さま

知床半島・羅臼のヒグマ、カラフトマスを獲る

知床半島 羅臼 ヒグマ ペキンの鼻 カラフトマス ヒグマ・フォト 知床サライ broen bear in Shiretoko (9)

8月下旬、知床半島にカラフトマスが押し寄せてきました。でも雨が少なく、川に水量がないと鮭たちは川を上れず、河口に近い海に集まっています。

そこに定置網を設置するのが羅臼の漁師、そして同じ場所で鮭を獲るのがヒグマ。この季節のヒグマは一番お腹を空かせていてやせ細っています。なかなか川に上ってこないカラフトマスを求めて、ヒグマも海に入ります。

知床半島 羅臼 ヒグマ ペキンの鼻 カラフトマス ヒグマ・フォト 知床サライ broen bear in Shiretoko (12)

知床半島のペキンノ鼻付近で見た、ヒグマの鮭狩りの様子です。なんと背後にはオジロワシが「早う獲れ!」とばかりに控えています。そしてこのヒグマは海へ・・・。

知床半島 羅臼 ヒグマ ペキンの鼻 カラフトマス ヒグマ・フォト 知床サライ broen bear in Shiretoko (6)

海に入るヒグマ。

知床半島 羅臼 ヒグマ ペキンの鼻 カラフトマス ヒグマ・フォト 知床サライ broen bear in Shiretoko (2)

何度も顔をつけて海の中のカラフトマスを探して泳ぎます。

知床半島 羅臼 ヒグマ ペキンの鼻 カラフトマス ヒグマ・フォト 知床サライ broen bear in Shiretoko (10)

メスのカラフトマスを捕まえました!

知床半島 羅臼 ヒグマ ペキンの鼻 カラフトマス ヒグマ・フォト 知床サライ broen bear in Shiretoko (8)

筋子が溢れだしています。

知床半島 羅臼 ヒグマ ペキンの鼻 カラフトマス ヒグマ・フォト 知床サライ broen bear in Shiretoko (11)

泳ぎながら食べるのはしんどいので海岸へ。しばらくは私たちにお尻をむけてむしゃむしゃとカラフトマスを食べていました。メインの部分を食べ終わると、再び海へ。

知床半島 羅臼 ヒグマ ペキンの鼻 カラフトマス ヒグマ・フォト 知床サライ broen bear in Shiretoko (1)

すかさず、オジロワシが食べ残しを押さえました。そしてそれをカラスたちが狙っています。

知床半島 羅臼 ヒグマ ペキンの鼻 カラフトマス ヒグマ・フォト 知床サライ broen bear in Shiretoko (4)

一方、ヒグマの方は、カラフトマスを獲るのかと思えば、定置網のブイで遊び始めました。まだ子供らしい一面を残した若い個体です。見ているお客さまも胸キュンな瞬間でした。

知床半島 羅臼 ヒグマ ペキンの鼻 カラフトマス ヒグマ・フォト 知床サライ broen bear in Shiretoko (5)

やがて遊ぶのにも飽きて海岸へ。夏の終わりのヒグマのひと時です。

 

Photo : Mariko SAWADA, Kiyoshi AOKI  *These photos were taken during a tour in late August 2020.  Text : Mariko SAWADA

Special Thanks : 天神幸吉さま、森田将平(知床サライ)

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle(小カッチ湿地、インド)

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (7)

グジャラートの小カッチ湿地で観察したカタシロワシ Eastern Imperial Eagleです。

朝、小カッチの平らな砂漠をドライブしていたら前方に2つの影。2羽のカタシロワシ Eastern Imperial Eagle、そしてその背後には無残なクロヅル Common Craneの姿が。どうも「お食事終了」したところに出くわしたようでした。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (5)

一羽が飛び立ちます。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (6)

近くの土手の上に着地、遠くには行きませんでした。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagleは冬の渡り鳥。中央ヨーロッパからモンゴルにかけての地域で繁殖し、冬にインド西部へと渡ってきます。72~83センチにもなる大きなワシです。

サファリ中、ガイド氏は「Imperial Eagle」と呼んでいましたが、スペイン・ポルトガルにいる「Imperial Eagle」と分けるようになり、「Spanish Imperial Eagle(ニシカタジロワシ)」と「Eastern Imperial Eagle(カタシロワシ)」になったとのこと。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (1)

夕方、近くで再びカタシロワシと遭遇。同じ個体でしょうか…。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (2)

石のポストの上に乗る、カタシロワシ。そばの木の上にもう一羽がいました。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (3)

夕陽の空バックのカタシロワシのツーショットです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Dec 2019, Little Rann of Kutch, Guarat, Indiia

★インドでのバードウォッチング/撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます★

ヒマラヤハゲワシとクロハゲワシ(ラジャスタン、インド)

ヒマラヤハゲワシ、クロハゲワシ、Himalayan Vulture 、Cinereous Vulture、Desert National Park Rajasthan ラジャスタン デザート国立公園 (1)

インド西部、ラジャスタンの砂漠のヒマラヤハゲワシ Himalayan Vulture とクロハゲワシ Cinereous Vulture です。冬の渡り鳥としてインド西部の砂漠地帯にやってきます。

ヒマラヤハゲワシ、クロハゲワシ、Himalayan Vulture 、Cinereous Vulture、Desert National Park Rajasthan ラジャスタン デザート国立公園 (2)

ヒマラヤハゲワシ Himalayan Vultureは翼開長 115~125 Cmにもなる大きなハゲワシです。ヒマラヤ山脈、パミール高原、チベット高原などの高地で見られるハゲワシですが、冬には少し南までやってきます。

ヒマラヤハゲワシ、クロハゲワシ、Himalayan Vulture 、Cinereous Vulture、Desert National Park Rajasthan ラジャスタン デザート国立公園 (3)

クロハゲワシ Cinereous Vulture は、ヨーロッパ南部からトルコ、中央アジア、チベット、中国東北部に分布するハゲワシです。インドで見られるクロハゲワシはパキスタンで繁殖し、冬にインド北西部にやってきます。

朝日を浴びる、タール砂漠のヒマラヤハゲワシとクロハゲワシでした。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Dec 2019, Desert National Park , Rajasthan, India

★インドでのバードウォッチング/撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます★

ルスカヤ湾のオオワシ(カムチャッカ半島)

オオワシ営巣地 Steller Sea Eagle Nest ルスカヤ湾 カムチャッカ Russkaya Bay Kamchatka (4)

2019年夏の千島列島クルーズからのレポートです。千島列島へはカムチャッカ半島のアバチャ湾を出港し、船でカムチャッカ半島の太平洋岸に沿って南下するのですが、その途中に何か所かオオワシ  Steller’s sea eagle が営巣している場所があります。そのうち、ルスカヤ湾入り口の灯台に近い巣は比較的観察しやすい場所にあります。

ルスカヤ湾 カムチャッカ Russkaya Bay Kamchatka (11)

ルスカヤ湾はアバチャ湾から60キロほど南にあるフィヨルドで、湾の入り口からおよそ7キロも奥まで続きます。湾の奥には真水を得られる川があり、古くから航海中に真水を得る場所として、そして悪天候時のシェルターとして利用されていた湾です。最近ではカムチャッカからの日帰りのボートツアーで訪問する人も増えている場所です。

ルスカヤ湾 カムチャッカ Russkaya Bay Kamchatka (17)

その湾の入り口の灯台付近に毎年、オオワシが営巣しているのが確認されています。この時の観察は6月18日。双眼鏡で確認します。

オオワシ営巣地 Steller Sea Eagle Nest ルスカヤ湾 カムチャッカ Russkaya Bay Kamchatka (14)

いました、オオワシと雛がいます。

オオワシ営巣地 Steller Sea Eagle Nest ルスカヤ湾 カムチャッカ Russkaya Bay Kamchatka (5)

しかも雛は2羽。資料によると、オオワシは通常1~3個の卵を産み(平均は2個)、成鳥まで育つのは1羽のみが多いとのこと。無事に2羽とも巣立ってほしいものです。

オオワシ営巣地 Steller Sea Eagle Nest ルスカヤ湾 カムチャッカ Russkaya Bay Kamchatka (2)

雛が口を開けているのが見えました!

オオワシ営巣地 Steller Sea Eagle Nest ルスカヤ湾 カムチャッカ Russkaya Bay Kamchatka (7)

親鳥が少し離れたところを見ながら何やら威嚇しています。でももう時間です、私たちも南下を開始しなくては翌朝にクリル第1海峡(シュムシュ海峡)につけません。無事に雛たちが巣立つことを祈りつつ、その場を離れました。

今回のルスカヤ湾ではほかにもいろんな動物との出会いが。

ゴマフアザラシ Spotted Seal ルスカヤ湾 カムチャッカ Russkaya Bay Kamchatka (15)

浅瀬でのんびりする、ゴマフアザラシ Spotted Seal。

トド Steller Sea Lion ルスカヤ湾 カムチャッカ Russkaya Bay Kamchatka (10)

太平洋岸に面した岩場にいるトド。ここでは繁殖はしておらず、独身オスがぶらぶらと集まっているHauling-outです。

その他にも、シノリガモ、ラッコ、シャチも観察できました。

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : Jun 2019, Russkaya Bay, Kamchatka Peninsula, Russian Far East

Special Thanks : Nik Pavlov &  Afina, 寺沢孝毅氏

★2020年の千島列島クルーズは11月ごろ発表予定です。

ガラパゴス諸島-29 海鳥の楽園エスパニョーラ島 プンタ・スアレス

ガラパゴスアホウドリ Waved Albatross Española Island エスパニョーラ島 (5)

いよいよ今回のガラパゴスの旅のハイライトでもある、エスパニョーラ島 Española Island のプンタ・スアレスです。ガラパゴスに到着した4月21日、ガイド氏から「前のクルーズで撮った、エスパニョーラ島に到着したばかりのガラパゴスアホウドリ」なる写真を見せられ、「あなたが到着することにはきっとたくさん・・・」と期待でいっぱいでした。今日は5月3日です。

上陸すると海岸ではガラパゴスアシカとエスパニョーラ島特有の赤い体のウミイグアナがいました。

ウミイグアナ Marine Iguana Española Island エスパニョーラ島 (1)

赤い体のエスパニョーラ島のウミイグアナ。

Española Island エスパニョーラ島 (17)

赤と緑のツートンカラーの子もいました。

ガラパゴスアホウドリ Waved Albatross Española Island エスパニョーラ島 (20)

島の反対側のアホウドリ繁殖地の方へ歩いていきました。いた、ガラパゴスアホウドリ。

ガラパゴスアホウドリ Waved Albatross Española Island エスパニョーラ島 (12)

ガラパゴスアホウドリたちが卵を抱いています。ガラパゴスアホウドリについては次回、詳しく。

ガラパゴスノスリ Galapagos Hawk Española Island エスパニョーラ島 (16)

ガラパゴスノスリ Galapagos Hawk が巣に座っていました。

ガラパゴスノスリ Galapagos Hawk Española Island エスパニョーラ島 (15)

ガラパゴスノスリのそばにやってきたガラパゴスマネシツグミ Galapagos Mockingbird。

Swallow-tailed Gull アカメカモメ Española Island エスパニョーラ島 (19)

海岸にいたアカメカモメ Swallow-tailed Gull。エスパニョーラ島のプンタ・スアレスは、ほかにもアオアシカツオドリ、ナスカカツオドリの姿が見られました。

Swallow-tailed Gull アカメカモメ Española Island エスパニョーラ島 (18)

アカメカモメのつがい、繁殖真っただ中です。

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : May 2019, Punta Suarez -Española Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸

参考文献:「ガラパゴス博物学」-孤島に生まれた進化の楽園 写真・文:藤原幸一氏

ガラパゴス諸島-26 サンティアゴ島 プエルト・エガス上陸

ウミイグアナ Marine Iguana Puerto Egas サンチャゴ島 (3)

サンティアゴ島のプエルト・エガスに上陸です。プエルト・エガス Puerto Egas は廃屋が残っており、かつては製塩所開発などで入植が試みられた場所です。

溶岩のビーチにランディングし、そこから海岸そいに鳥をみながら草地を、そして潮だまりのある海岸、溶岩の浸食によてできた景色の中を散策しました。

ウミイグアナ Marine Iguana Puerto Egas サンチャゴ島 (1)

潮だまりでまったりしているウミイグアナ。

ガラパゴスベニイワガニ Sally Lightfoot Crab がウミイグアナの不要な皮膚を食べていると思われるかわいらしい光景です。

ウミイグアナ Marine Iguana Puerto Egas サンチャゴ島 (2)

暑い日中、腕を立てて熱を放散するウミイグアナ。

Galápagos fur seal ガラパゴスオットセイ

今回、なかなか出会うことができなかったガラパゴスオットセイ Galapagos Fur Seal 。サンティアゴ島の海岸、溶岩の切れ目や穴で観察できますよ・・・と聞いていましたが、季節的なものか、なかなか出会えず、ようやく2頭観察することができました。

Galapagos Hawk ガラパゴスノスリ

そしてこの島で観察できた鳥、ガラパゴスノスリ Galapagos Hawk の成鳥です!これまで飛んでいるのを確認していましたが、なかなか撮影はできていませんでした。

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : May 2019, Puerto Egas – Santiago Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸

参考文献:「ガラパゴス博物学」-孤島に生まれた進化の楽園 写真・文:藤原幸一氏