カテゴリー別アーカイブ: ■海の生き物

根室海峡のマッコウクジラ(2020年・夏)

根室海峡のマッコウクジラ ラウス Sperm Whale in Nemuro Strait Hokkaido Rausu 知床サライ (2)

知床半島と国後島の間、根室海峡の海にマッコウクジラがやってきました。毎夏、7~9月いっぱいくらい滞在していますが、今年は8月の半ばに一週間ほど見られなくなっていました。

この日、久しぶりにマッコウクジラのブローを確認、5頭が確認できました。

根室海峡のマッコウクジラ ラウス Sperm Whale in Nemuro Strait Hokkaido Rausu 知床サライ (5)

国後島をバックに、マッコウクジラのブロー。

根室海峡のマッコウクジラ ラウス Sperm Whale in Nemuro Strait Hokkaido Rausu 知床サライ (4)

深海1,000メートル以上を潜るマッコウクジラが浮上している時間は数分~10分。間もなく尾びれをを高くあげて潜航していきます。この潜航角度も大きな個体ほど鋭角になるとか。確かに、中にはのけぞっているくらいの子もいました!

羅臼に来るマッコウクジラはオスで単独だったり2~5頭のグループだったりします。

根室海峡のマッコウクジラ ラウス Sperm Whale in Nemuro Strait Hokkaido Rausu 知床サライ (1)

船の近くに浮上したマッコウクジラの背びれ、間もなく潜航です。

根室海峡のマッコウクジラ ラウス Sperm Whale in Nemuro Strait Hokkaido Rausu 知床サライ (3)

尾びれが上がると、このあとで会えるのは早くて40分後。クルーズもタイムアウトです。

 

Photo & text : Mariko SAWADA * These photos were taken during a tour in late August 2020.

Special Thanks : はまなすの皆様

座礁したマッコウクジラ(千島列島)

座礁したマッコウクジラ 千島列島 Stranded Sperm Whale Kuril Island  (1)

千島列島の「中千島」にあるヤンキッチャ島で見た座礁したマッコウクジラ。この時、大きな嵐があり2日待って千島列島に入り、ようやくたどり着いたヤンキッチャ島で最初に見た光景でした。

嵐の時に島のクレーター湾に入り込み、出られなくなったのか、その前に漂着し力尽きたのか。

座礁したマッコウクジラ 千島列島 Stranded Sperm Whale Kuril Island  (7)

ヤンキッチャ島のクレーターに入ったところで見つけたマッコウクジラ。

羅臼ビジターセンターの展示品

この表は知床半島、羅臼の「羅臼ビジターセンター」にある、マッコウクジラに関する展示です。根室海峡から以北で見られる個体は成長したオスで1~2頭で行動しています。この死んだマッコウクジラも大きなオスでした。

小笠原で見られるマッコウクジラの群れはメスと子供の群れ、時々交尾にやってくるオスなんですね。

座礁したマッコウクジラ 千島列島 Stranded Sperm Whale Kuril Island  (8)

恐る恐る近づいて観察。中千島の島にはヒグマはいないので安心ではありますが、傷つき死んだ生き物を見るのは悲しいものです。

座礁したマッコウクジラ 千島列島 Stranded Sperm Whale Kuril Island  (5)

水温・気温が低いからでしょうか、この時は匂いは気になりませんでした。近寄って観察。

座礁したマッコウクジラ 千島列島 Stranded Sperm Whale Kuril Island  (9)

15mは軽く越えるであろう、オス。

座礁したマッコウクジラ 千島列島 Stranded Sperm Whale Kuril Island  (10)

マッコウクジラの口。マッコウクジラは歯を持つ地球上最大の生き物であり、最大のハクジラ。歯は1個1キロの円錐形で間隔を開けて並んでいます。上の歯は表面上はありません。この下の歯をオス同士の戦いに利用したり、深海でイカを噛み切って歯にひっかけて子クジラに与えたり・・・マッコウクジラなりの使用方法があるようです。

座礁したマッコウクジラ 千島列島 Stranded Sperm Whale Kuril Island  (4)

私たちが離れるとオオセグロカモメが集まり始めました。

この島にはかつて日本人が「ブルーフォックスの毛皮」の養狐のために連れてきたコマンダー諸島のアオギツネ(ホッキョクギツネ)が暮らしています。いずれは彼らの糧となるのでしょうか。

座礁したマッコウクジラ 千島列島 Stranded Sperm Whale Kuril Island  (3)

これはその一週間後に訪れたときの写真です。かなりの悪臭になっていました。そして私が想像したような「アオギツネの糧」にはなっていませんでした。アオギツネは新鮮な海鳥にありつけるので、クジラの死肉は関係なかったようです。

今年の夏に同じ場所に行ったら骨になったマッコウクジラが見られるのかと期待していましたが、コロナでそれも1年延期になってしまいました。

マッコウクジラ 千島列島  (2)

死んだマッコウクジラの写真だけだと悲しいので、千島列島のライコケ島付近で出会った元気なマッコウクジラの写真です。大きなオスのマッコウクジラでした。

マッコウクジラ 千島列島

千島の深い海へと潜っていくマッコウクジラです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jun 2019, Yankicha Island, 千島列島 Kuril Islands, Russian Far East

(動画) ザトウクジラ遭遇!(閂ロック、小笠原諸島)

ザトウクジラ 小笠原諸島 閂ロック Humpback Whale (4)ダイビング中にザトウクジラに出会えたら・・・そんな夢が実現した小笠原。これまでも水中で「歌」を聞き、その声の大きさにすぐそばにいるんじゃないのかとドキドキしたこともありました。

ザトウクジラ 小笠原諸島 閂ロック Humpback Whale (2)

南島~閂島の間にあるポイント、閂ロック。入る前から親子クジラがそばにいたので、気にはしていましたが、水中で遭遇することになるとは。

ザトウクジラ 小笠原諸島 閂ロック Humpback Whale (3)

向かっている方向に「棒」のようなものが。じっとしている母クジラの尾でした。そこへ呼吸しておりてきたクジラの赤ちゃんが。私たちを見てしまい、親子で泳ぎ去っていきました。

時間にして40秒の出来事です。

ザトウクジラ 小笠原諸島 閂ロック Humpback Whale (1)

水底から見上げたザトウクジラの大きさ!

ミナミイカナゴ 小笠原諸島 閂ロック

最後に小笠原固有種「ミナミイカナゴ」の舞。閂ロックは白砂の美しいポイントで、ミナミイカナゴが雪が降るように舞う姿は大変美しいものでした。

 

Photo/video & text : Mariko SAWADA

Observation : April 2020, 南島-閂島、小笠原諸島

Special Thanks : Fisheye

(動画)知床のシャチのファミリー、子供の動きが超かわいい!

知床のシャチ Vol 03 シャチのファミリー、子供が超かわいい!|西遊旅行

6月の知床、根室海峡のシャチのドローン撮影で見たものは・・・シャチの家族、そして子供のとても愛らしい動き。親でしょうか、大人シャチの上に乗り上げるようなしぐさも。船から見ていた時は子供は白い部分の「黄色っぽさ」が目立つのですが、ドローンからだと「灰色」に見えるんですね。

 

知床のシャチ Vol 04 シャチのポッド|西遊旅行

船のそばを悠々と通り過ぎるシャチのポッド。さすが海の王者といいたいところですが、どうも他の行動で忙しいようです。

 

Video & text : Mariko SAWADA

Observation : Jun 2020, Rausu, Nemuro starit, Hokkaido

Special Thanks to Hamanasu はまなすの皆様

(動画)知床のシャチ、国後島をバックに現る

知床のシャチ Vol 06 シャチのポッド国後島をバックに|西遊旅行

シャチのシーズン真っただ中の知床、羅臼。この日は終日クルーズでシャチのポッドに出会うことができました。午前中は濃霧、午後になってようやく視界が広がりました。そして国後島背景にシャチのポッド出現!

知床のシャチ Vol 07 シャチの水面行動 テイルスラップ|西遊旅行

3日間の滞在中、お腹を上にしたり、テイルスラップのような行動が頻繁に見られました。

知床連山

霧の晴れた根室海峡から見た知床半島、知床連山。半島の麓はまだ霧がかかっています。6月のシャチのシーズンはこの海霧との戦い。服は防水・防寒の上下、カメラは防水カバーをかけて、レンズや双眼鏡がふけるようにミニタオルとレンズ拭きは必携です。

国後島 爺爺岳 (1) ハシボソミズナギドリ

国後側も晴れました。根室海峡を知床岬の方へ船を走らせると、国後島最高峰、爺爺岳(ちゃちゃだけ、1,822m)が見えてきます。海にいるのはハシボソミズナギドリ。今年は少ない、と聞きました。かわりにフルマカモメを多く見た気がします。

国後島 爺爺岳 (2)

これまで爺爺岳は船で行かないと見えないと思っていたのですが、羅臼から知床峠に向かう途中の道からも見えるのですね!

知床峠付近から 国後島にのぼる月

知床峠手前’(羅臼より)からの景色。根室海峡、国後島、そして満月。

国後島 羅臼山 泊山

国後国道(国道335号、羅臼町から標津町の海に面した国道)沿いにある、「知床サライ」の前から見た、夕方の国後島。海霧の上に羅臼山、泊山が現れました。

 

Video & text : Mariko SAWADA

Observation : Jun 2020, Rausu, Nemuro Strait, Hokkaido

Special Thanks  to Hamanasu はまなすの皆様

(動画)シャチの交尾?疑似交尾?(根室海峡)

知床のシャチ Vol 02 シャチの交尾?疑似交尾?|西遊旅行

知床半島と国後島の間、根室海峡の海にやってくるシャチの群れ。どうしてここに集まるのか、調査・研究が進められています。羅臼から知床岬にかけての海域では、複数のシャチのポッドが集まることが観察されています。

ドローンからの映像には普段は体に収められているペニスが出ている様子が写っています。交尾の場合もあるし、練習?や遊びのこともあるとのこと。

シャチのペニス 羅臼 根室海峡 知床半島

船から見えたシャチのペニス。はじめは何かの肉を食べてるのかと思いました。

この根室海峡が”お見合いの場になっている”、”繁殖の場になっている”という説も。ドローンで見た光景は、交尾なのでしょうか、専門の方、ぜひ教えてください。

 

Video & text : Mariko SAWADA

Photo : Morihiko HAYAKAWA

Observation : Jun 2020, Rausu, Shiretoko Peninsula, Nemuro Strait  羅臼、知床半島、根室海峡

Special Thanks :  Hamanasu はまなすの皆様

(動画)知床のシャチ、ポッドの浮上!(根室海峡)

知床のシャチ Vol 01 シャチのポッド浮上&ブロー|西遊旅行

6月、シャチのシーズンを迎えた知床半島・根室海峡。浮上してくるシャチのポッドをドローンでとらえました。

毎度思うのですが、船からドローンを飛ばすのは本当に怖いです。風がないと思っても吹いてきます。センサーが敏感で船の上でのハンドキャッチも難しい。絶対にドローンが海洋ゴミにならないよう、生き物に迷惑をかけないよう、震えながら飛ばしています。

 

Video & text : Mariko SAWADA

Observation : Jun 2020, 羅臼、根室海峡 Rausu, Nemuro Strait, Hokkaido

Special Thanks : Hamanasu はまなすの皆様

(動画)嫁島のマグロ穴、白いミナミハンドウイルカ

小笠原諸島、聟島列島の嫁島の「マグロ穴」で出会ったミナミハンドウイルカの群れ。しかも一頭は白化個体の赤ちゃん!イソマグロを蹴散らすミナミハンドウイルカたちです。

そして、安全停止中に再び現れたミナミハンドウイルカたち。

聟島列島での5ダイブのうち4本でイルカ。どうも参加者の中に「鯨類の女神」がいらっしゃったようです!!

 

Video & text : Mariko SAWADA

Visit : April 2020, 嫁島、聟島列島、小笠原諸島

Special Thanks : Fisheye

白いミナミハンドウイルカの赤ちゃん(聟島列島、小笠原諸島)

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (1)

小笠原諸島、聟島列島の嫁島で出会ったミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphinの群れとその白い赤ちゃんです。

船長の「イルカだ~船の前に」の声。カメラをもって駆けつけると、「アレ?めっちゃ白い」。ミナミハンドウイルカの白い個体です。ポイントは嫁島の「マグロ穴」付近。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (5)

嫁島の「マグロ穴」は聟島列島の人気ダイビングスポット。イソマグロが巻いている楽しいポイントです。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (4)

こっちに向かうイソマグロの向こうにイルカ?!

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (3)

イルカがイソマグロを蹴散らしてる・・・。さらに白い個体が!!

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (6)

「嫁のマグロ穴」という宇宙です・・・。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (2)

サービス満点のミナミハンドウイルカたち。成長すると腹部に斑点が現れるのがミナミハンドウイルカの特徴とのこと。ミナミハンドウイルカは2000年にハンドウイルカの亜種から別種として認められるようになりました。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (7)

船にもどってからのシュノーケリングでも遊びに来てくれたミナミハンドウイルカたち。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin

船の上にいる人にも大サービス。この白い赤ちゃん、アルビノなのか、白化個体なのか・・・。体に黒いところも見られ、ピンクっぽくないのできっと白化個体だろうなぁ・・・などといろんな話をしながら、皆、興奮は冷めません。

この子が無事に育ちますように!

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : April 2020, 嫁島、聟島列島、小笠原諸島

Special Thanks : Fisheye

アリューシャン列島 ザトウクジラのランジフィーディング

ザトウクジラのランジフィーディング Lunge Feeding of humpback Whale アリューシャン列島 アリューシャンマジック (2)

アリューシャン列島で見たザトウクジラのランジフィーディングです。

ランジフィーディングは海中のオキアミや魚の群れに向かって「突進= ランジ lunge」する、「突進飲み込み型採餌」とも訳される独特の採餌方法です。オキアミが海面に上がってきた時にだけ見られる行動です。

ザトウクジラのランジフィーディング Lunge Feeding of humpback Whale アリューシャン列島 アリューシャンマジック (3)

船の周りには50頭を越えるザトウクジラが集まっていました。

ザトウクジラのランジフィーディング Lunge Feeding of humpback Whale アリューシャン列島 アリューシャンマジック (4)

大きな口を開けて海水ごとバックリとオキアミを採餌するので、喉の畝が膨らんでいます。

ザトウクジラのランジフィーディング Lunge Feeding of humpback Whale アリューシャン列島 アリューシャンマジック (5)

あ、目が。

ザトウクジラのランジフィーディング Lunge Feeding of humpback Whale アリューシャン列島 アリューシャンマジック (6)

ばっくりと開いたザトウクジラの口。

ザトウクジラのランジフィーディング Lunge Feeding of humpback Whale アリューシャン列島 アリューシャンマジック (8)

ザトウクジラのヒゲです。これでオキアミをこしとるのですね。

すぐそばにいるハシボソミズナギドリが口に入ってしまわないか心配でした。ハシボソミズナギドリは海に突っ込まなくっても浮いているだけでオキアミが採れるのでしょう。

ザトウクジラのランジフィーディング Lunge Feeding of humpback Whale アリューシャン列島 アリューシャンマジック (10)

拡大してみたらオキアミらしきものが写っています!

ザトウクジラのランジフィーディング Lunge Feeding of humpback Whale アリューシャン列島 アリューシャンマジック (7)

アリューシャン列島で見たかった光景の一つがランジフィーディング。トイレも昼食も我慢して見続けたランジフィーディングでした。

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港に戻り、ステーキを焼き始めたジマー氏。

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ステーキの焼ける匂い、我々のランジフィーディングの時間です。

★アリューシャンマジックの動画はこちら

Photo & Text : Maiko SAWADA

Observation : Jul 2019, Aleutian islands, Alaska, USA

Special Thanks to Jimmer & Alyssa