先日「日本で最も早い紅葉を観る!大雪山山麓一周と能取湖のサンゴ草」に同行させていただき、私自身も数十年ぶりに訪れた大雪山国立公園の大自然をお客様と共に満喫してきました。
 
本日は、能取湖やサロマ湖で観察した「アッケシソウ(サンゴソウ)」 
 
アッケシソウ(厚岸草:Salicornia europea)  
被子植物 双子葉類
 
アッケシソウ(Salicornia europea)は、1891年(明治24年)、厚岸湖の牡蠣島で初めて発見・採取され、その後、発見・採取された厚岸湖の名をとり「アッケシソウ」と名付けられました。
 
アッケシソウ(Salicornia europea)は、ヒユ科の一年草。資料によってはアガサ科と表記されているものもあります。アガサ科は独立の科として扱っている資料も多いようですが、APG植物分類体系ではヒユ科の中に含まれ、ヒユ科のアカザ亜科が設けられているものもあるようです。
 
皆さんは「塩性植物」 
 
草丈は10~30㎝で多肉質、茎は円柱型で直立します。
 
アッケシソウと言えば、真っ赤な色合いのイメージが強いですが、アッケシソウの茎は濃緑色。茎と枝が多肉質で節があり、秋になると赤く色付く、その姿が宝石サンゴを思わせることが「サンゴソウ」と呼ばれる所以です。 
 
アッケシソウは花も咲かせます・
 
ヨーロッパなどでは野菜として販売されており、私もフランス・パリのマーケットで見たことがあります。さっと塩ゆでしてサラダとして食することが多いようで、最近では日本でも販売されているそうです。海外では、シーアスパラガス(Sea Asparagus)、シービーンズ(Sea beans)、シーピクルス(Sea pickles)、サムファイアー(Samphire)、パスピエール(仏:Passe Pierre)など、呼び名は様々です。
 
アッケシソウは、環境庁のレッドデータブックでは絶滅危惧IB類に分類されています。
 
色付き始めのアッケシソウ(厚岸草:Salicornia europea) アッケシソウ群生地である能取湖