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ラージ・マウンテン・デイジー(Large Mountain Daisy)

前回に引き続き、ニュージーランドの花をご紹介します。

ニュージーランドには、50種ほどのデイジーが確認されているそうです。ミルフォード・トラックやルートバーン・トラックなどを歩いていると、様々な種類のデイジーと出会うことができます。

 

本日ご紹介するのが、ニュージーランドにあるデイジーのある中で一番大きな種類である「ラージ・マウンテン・デイジー(Large Mountain Daisy)」です。

ラージ・マウンテン・デイジー(Large Mountain Daisy)

被子植物 双子葉類 学名:Celmisia semicordata
英名:ラージ・マウンテン・デイジー(Large Mountain Daisy)
マオリ名:TIKUMU
科名:キク科 属名:ケルミシア属(Celmisia)

 

花径は8~10㎝と大きく、草丈は30~70㎝で頑丈な茎に12月中旬~2月にかけて小低木や岩礫が混じる草地に花を咲かせます。葉は剣のような形をしており、長さは30~60㎝、幅は5~10㎝ほどで密集したたくさんの葉をつけます。

 

大きな花径の花に目を奪われがちですが、ラージ・マウンテン・デイジーの葉にも注目してみてください。
これまで紹介したニュージランドの花と同様、葉は水分を保つため、表面は「ろう質」、裏面は細かい毛で覆われています。

ミルフォード・トラックのガイドさんから聞いた話だと、ラージ・マウンテン・デイジーの葉は厚くて頑丈だったこともあり、昔マオリの人々はフラックスの葉合わせて衣装を作ったり、初期の入植者たちは傷の包帯がわりに使用していたこともあるそうです。

 

ニュージーランドでハイキングを楽しんでいると、ルート上でたくさんのデイジーを観察することができます。花の大きさも様々、葉もクッション状のものや、針のような葉をつけるものなど葉の形状だけでも様々です。

正直、花図鑑を片手に見分けるだけでも大変ですが、トレイル上に咲くデイジーの花の群生は、ニュージーランドの風景の代名詞の1つとだと思います。

ラージ・マウンテン・デイジー(Large Mountain Daisy)
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サウスアイランド・エーデルワイス(South Island Edelweiss)

先日ネットニュースにて、鳥取県のフラワーパーク「とっとり花回廊」で大山(だいせん:1729m)を背景に約10万株のサルビア・スプレンデンスが丘一面に広がる風景が紹介されていました。丘一面に広がる真っ赤な風景の写真に思わず圧倒されてしまいました。また「とっとり花回廊」のHPを見てみると、コスモスも咲き始めたというお知らせも掲載されていました。

一度、是非訪れてみたいものです。

 

先週に引き続き、ニュージーランドの可憐な花の1つご紹介します。

 

皆さんは「エーデルワイス」や「ウスユキソウ」と名前を聞くと、どこの国・地域を連想されるでしょうか? 以前ご紹介したヨーロッパ・アルプスのエーデルワイスや日本の礼文島のレブンウスユキソウ、早池峰山のハヤチネウスユキソウなどを連想される方が多いのではないでしょうか。中には世界各国で花の観察をされている方は中央アジアを連想される方もが多いかと思います。

 

実は南半球のニュージーランドにも「エーデルワイス」という名前の付く花があります。本日は「サウスアイランド・エーデルワイス(South Island Edelweiss)」をご紹介します。

サウスアイランド・エーデルワイス(South Island Edelweiss)

被子植物 双子葉類
学名:Leucogenes grandiceps
英名:サウスアイランド・エーデルワイス(South Island Edelweiss)
科名:キク科 属名:レウコゲネス属(Leucogenes)

 

本日ご紹介する「サウスアイランド・エーデルワイス」は、ヨーロッパで観察できるエーデルワイス(キク科ウスユキソウ族)とは別属の花で、ニュージーランドのみに存在する属のレウコゲネス属です。

 

花の縁の白い部分は花弁のように見えますが、これは花序の周囲を飾る苞葉と呼ばれる葉です。これはウスユキソウ属も同じで、水分を保つためにたくさんの白い毛に覆われているのです。

 

白いガクを含めた花径は1.5~2.0㎝、草丈は2.5~10㎝と非常に小ぶりで、花弁(中央の黄色い部分)は15枚ほど、白くフワフワとした葉の中央に密集して花を咲かせます。じっくりと観察すると、ウスユキソウ属と花の作りが違うことがよく判ります。

葉や茎もウスユキソウ属とは異なり、一見すると多肉植物かと感じてしまうほどです。多肉植物のような葉の形状を見て、エーデルワイスと説明しても信じてもらえない時があるくらいです。

花の開花時期は11月下旬~2月、標高1,500m前後の高山帯などの岩場や岩礫地に咲いています。

 

レウコゲネス属は、ニュージーランドのみに分布し、北島に咲く「ノースアイランド・エーデルワイス」を含め、4種が確認されています。
私は、北島の「ノースアイランド・エーデルワイス」を観察したことがなく、是非一度観察してみたいものです。

サウスアイランド・エーデルワイス(South Island Edelweiss)
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シネラリア(Cineraria)

3月に入り、私も新居へ引っ越しをしました。
毎年楽しみにしていた近所のこぶしの花などの花々が見られなくなるのは寂しいのですが、新たな住まいの大阪市福島区は「のだふじ(野田藤)」の発祥の地と言われており、大阪市福島区の区の花にも指定されています。
4月中旬ごろに見頃を迎えるそうなので、新居でも新たな楽しみができました。

本日は、先日に引き続きカナリア諸島の花の1つ「シネラリア(Cineraria)」を紹介させていただきます。

シネラリア(Cineraria)

学名:Cineraria 英名:Florist’s Cineraria
被子植物 双子葉類
科名:キク科 (Asteraceae )属名:ペリカルリス属(Pericallis)

シネラリア(Cineraria)は、カナリア諸島が原産のキク科の花の1つです。
春から初夏にかけて、くす玉のように枝分かれし、多数の花を咲かせます。1つ1つの花の大きさは直径3~4㎝ほどです。
花の色は、紅,紫,濃紫,赤紫,白などがあり、葉は大きなハートの形をしており、縁が波状になっています。

原産地は北アフリカ、カナリア諸島、マデイラ諸島に14種が自生し、その中でも園芸で親しまれている品種は、18世紀にイギリスで作出された交雑種が元となっています。
日本では、古くはフウキギク(富貴菊)、フウキザクラ(富貴桜)などとも呼ばれた事もあるそうですが、今は使われていないそうです。

シネラリア(Cineraria)は花の色合いや、密集した花の咲き方などがとても印象的な、エキウムに負けない印象を与えてくれる可憐な花です。

<シネラリアが観察できるツアー>
花のカナリア諸島自然紀行
スペイン最高峰テイデ山登頂と花のカナリア諸島

 

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ペレシア(Perezia magellanica)

先日「パタゴニアを撮る」のツアーへ同行させていただきました。
天候に恵まれなかった日もありましたが、やはり何度行ってもパタゴニアの大自然、風景は素晴らしいものでした。
という訳で、本日も私の大好きなパタゴニアの花を紹介させていただきます。

本日紹介する花は「ペレシア(Perezia magellanica)」というキク科の花です。

プレジア(Perezia)

学名:Perezia magellanica 英名:Fuegian edelweiss
被子植物 双子葉類
科 :キク科(ムティシア亜科 Mutisioideae) 属 :ペレシア属(Perezia)

緑美しいパタゴニアの樹林帯や草原を散策していると、足元に色鮮やかな紫の花が目に移り、青紫色の少し反り返った花びらをもつ、その美しい形状に心奪われる花の1つです。英名ではエーデルワイスの名が付いていますが、一目でキク科の花であることが分かる花です。

先日同行させていただいたパタゴニア・ツアーでは、パタゴニアの花の盛りは過ぎてしまっていましたが、ペレシア(Perezia magellanica)の花はパイネ国立公園のハイキングルートでたくさん観察することができました。

パイネ山群の雄大な景色の中で色合いがとても印象的なペレシア(Perezia magellanica)の花をもとめて、是非パタゴニアの大地を訪れてみてください。

ペレシア(Perezia magellanica)
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エーデルワイス(Leontopodium alpinum)

本日は、アルプス三大名花の1つである「エーデルワイス(Edelweiss)」をご紹介します。
学名:Leontopodium alpinum  和名:セイヨウウスユキソウ
被子植物 双子葉類   時期:7~9月
科 : キク科 Asteraceae  属 : ウスユキソウ属 Leontopodium

エーデルワイスの名はドイツ語の「edel」(高貴な、気高い)と 「weiß」(白)に由来し、ドイツ語圏以外でも花の白い外観は「純潔、純愛の象徴」とされ、ルーマニアでは「floarea reginei」(女王の花)とも呼ばれています。

ヨーロッパ・アルプスが生息地として有名ですが、初めからヨーロッパ・アルプスに分布していた訳ではなく、氷河時代(今から2万年前)も前にシベリアから渡ってきた花と言われています。実際、Leontopodium alpinumとは別種のエーデルワイスが、西はピレネー山脈から東はトルコの山岳地帯までに生育しており、中央アジアの高山帯、シベリア、パミール高原、西ヒマラヤに産するものまで確認されております。
日本でもミヤマウスユキソウ(Leontopodium fauriei)やエゾウスユキソウ(またはレブンウスユキソウLeontopodium discolor)はご存知かと思いますが、こちらも今回ご紹介したエーデルワイスの別種となります。

エーデルワイスは、先端に白い綿毛に包まれた星形の花を咲かせます。観察していると星型の全体が花のように感じてしまいますが、花びらに見えるのは葉っぱが変化したもので苞葉(ほうよう)といい、花本体は苞葉の中心にあるポツポツとした丸い粒(径5-6mm)のような部分なのです。
間近で観察すると、苞葉や茎にも白い綿毛が生え、乾燥や強い日射しから植物を守っています。
ヨーロッパ・アルプスでは、昔から純愛の象徴として摘み草にされてしまい、一時はほとんど観察できなくなってしまいました。現在では保護意識が進み、少しずつ増えてきているそうです。

<エーデルワイスの探し方>
エーデルワイスは高山帯の石灰岩地や砂礫地を好みます。
実はエーデルワイスを探す際には、アルペンアスター(Aster alpinus ミヤマノギク)を手掛かりにします。アルペンアスターが咲かない場所にエーデルワイスが咲くことは滅多にありません。アルペンアスターが咲いているポイントに遭遇した際、辺りをゆっくり観察してみてください。

<エーデルワイスに出会えるツアー>
アルプス三大名峰展望 花のアオスタ山麓ハイキング(イタリア)
花のドロミテハイキング(イタリア)
ドロミテ周遊トレッキング(イタリア)
花のモンブラン山麓ハイキング(フランス、イタリア)
究極のマッターホルン展望トレッキング(スイス)