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サクラソウ:プリムラ・デンティキュラータ(Primula denticulata)

私の住む大阪市福島区では「のだふじ」が区の花となっています。我が家の近所では、まだ満開とはいきませんが、日を追うごとに花の数を増やしていく花の様子を観察しながら出勤するのがここ最近の楽しみの1つです。

本日の花はサクラソウ。その中でもくす玉のように花を咲かせる「プリムラ・デンティキュラータ(Primula denticulata)」をご紹介します。

デンティキュラータ サクラソウ(玉咲桜草 Primula denticulata)

学名:Primula denticulata
和名:タマザキサクラソウ(玉咲桜草)
被子植物 双子葉類
科名:サクラソウ科(Primulaceae) 属名:サクラソウ属(Primula)

サクラソウ科(Primulaceae) のサクラソウ類はシャクナゲと同じく北半球の広い地域で観察でき、そのいずれもがヒマヤラから中国の雲南省にいたる大山岳地帯で発達と種分化を遂げたと言われています。
プリムラ・デンティキュラータ(Primula denticulata)の原産地もヒマヤラの山岳地帯や中国西部と言われており、カシミールからヒマラヤ東端までの高山帯で、ヤクの放牧場などでも観察することができます。

草丈は10~30cmで、茎頂に散形花序(多数の花が放射状についている花序)を作り、薄紅紫色の花を球状に咲かせます。花の基部は筒状で、中心部は黄色。花びらは5枚で、それぞれの花びらの先端がハート形の切れ込みが入っています。
ロゼット状(地表に平らに並べた形状)に葉が根生し、鋸歯があり、葉柄(葉と茎を接続している小さな柄)がないのが特徴です。

冷涼で湿潤な高山帯に自生し、放牧場でもヤクやウシが食べないので、そうした場所で際立った美しいサクラソウの群生を観察することができます。

私はこのプリムラ・デンティキュラータ(Primula denticulata)の写真を見るとブータンを思い出します。
時期はゴールデンウイーク前後。街から街を結ぶ標高3,000m以上の峠を越える際、車道の脇に咲き揃うサクラソウの数々。思わず高所ということを忘れ、車を降りて峠へ向かう道路の脇をサクラソウを観察しながら歩いたことを思い出します。
ブータンで観察したその他のサクラソウは・・・また後日ご紹介します。

<プリムラ・デンティキュラータを観察できるツアー>
幸せの王国ブータン 3つの里を巡る旅

デンティキュラータ サクラソウ(玉咲桜草 Primula denticulata)