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日本・世界に咲くフウロソウの花々

3月に入り、通勤の道中にあるコブシの花の蕾が少しずつ膨らみ始め、ようやく春の訪れを感じられる季節となりました。これからはコブシの花を始め、彩り豊かな通勤路の風景が楽しめるようになり、楽しみで仕方ありません。

 

先日までフウロソウ科の花を続けて紹介していましたが、色合いや微妙な形状の違いをご覧いただくため、本日はこれまでご紹介したフウロソウ科の花の写真を掲載させていただきます。色合いなど、多少の個体差がありますので、ご了承ください。
※花ごとの詳しい解説は、花名をクリックしてみてください。

 

被子植物 双子葉類
科名:フウロソウ科(Geraniaceae)
属名:フウロソウ属(Geranium)
花期:7~8月

 

■チシマフウロ(千島風露:Geranium erianthum)
チシマフウロ(千島風露)は、本州北部では亜高山帯や高山帯に分布し、北海道は海岸地帯にも分布・生育します。海外ではサハリン、千島列島、北太平洋沿岸域からカナダ北西部まで分布します。

 

■エゾフウロ(蝦夷風露:Geranium yesoense var. yesoense)
エゾフウロ(蝦夷風露)は、北海道の太平洋側の海岸線沿いや原野、本州中部まで分布する日本固有種で、ハクサンフウロの基本種です。

 

ハクサンフウロ(白山風露:Geranium yesoense var. nipponicum)
ハクサンフウロ(白山風露)は、本州(東北地方~中部地方、伊吹山まで)に分布し、亜高山帯~高山帯の草地に自生し、学名からも判るとおり日本固有種です。和名は石川・岐阜両県にまたがる白山に因んで名付けられました。

 

■グンナイフウロ(郡内風露:Geranium onoei var. onoei f. onoei)
北海道、本州(中部地方以北:福島県・磐梯山から滋賀県・伊吹山に分布と記載の資料もあり)に分布し、山地~亜高山帯の草地に自生します。科名のグンナイ(郡内)とは、山梨県東部にあった都留郡(つるぐん:現在の北都留郡、南都留郡)で最初に発見されたことが由来です。

 

■ゼラニウム・ピレナイクム(Geranium pyrenaicum)
ピレナイクム(pyrenaicum)という種小名は「ピレネー山脈の」という意味で、花図鑑によっては「ピレネーフウロ」と紹介されています。原産国はスペイン・ピレネー山脈ですが固有種ではなく、ヨーロッパ・アルプスや北欧など広く分布します。

 

■ゼラニウム・ファエウム(Geranium phaeum)
ヨーロッパ各地に分布し、平地の草原や山岳地帯などに自生し、日本の図鑑で「クロバナフウロソウ(黒花風露草)」と紹介され、暗紫色が印象的なフウロソウです。

 

■ゼラニウム・サクサチレ(Geranium saxatile)
最後は、中央アジアのキルギスに咲く「ゼラニウム・サクサチレ(Geranium saxatile)」です。パミール川とワハーン川の合流地点を眺めながらゾルクル湖を目指す道中で満開に咲く風景を観察できました。こちらの花は、いつの日かご紹介します。

満開に咲くゼラニウム・サクサチレ(Geranium saxatile)

 

■注目! 4月29日出発 催行決定まであと一歩!!
花咲く北飛騨の森から上高地へ 2つのフラワーハイキング
※北飛騨の森にミズバショウが咲く季節です!

 

■注目! 5月23日出発 催行決定まであと一歩!!
花咲く屋久島へ 白谷雲水峡と黒味岳フラワートレッキング
※シャクナゲの花咲く季節!興味深い植生の屋久島へご一緒しませんか?

 

■注目! 7月10日出発 催行決定まであと一歩! 6月26日出発コースは満席!
花の尾瀬フラワートレッキングとチャツボミゴケの群生地を歩く
※尾瀬に咲く花が最盛期を迎える季節です!