カテゴリー別アーカイブ: ■動物を観察した地域・国

オマーンの海岸でウミガメを観察

オマーンのウミガメ (8)

11月のオマーンの海岸で出会ったウミガメの記録です。

インド洋に面したオマーンの海岸にはウミガメが産卵のために上陸することで知られています。世界に存在する7種のウミガメのうち4種 ( Hawksbill Sea Turtle タイマイ、Green Sea Turtle アオウミガメ、Loggerhead Sea Turtle アカウミガメ、Olive Ridley Sea Turtle ヒメウミガメ ) が上陸することで知られています。

★アオウミガメの産卵 Green Sea Turtle in OMAN の記事はこちら

ラス・アル・ジンのウミガメ保護区は産卵で上陸するカメの数はハイシーズン(夏)に比べ少なくなりますが、代わりにコガメが海に帰っていく様子を見ることができました。クオリティはよくありませんが、アオウミガメの赤ちゃんの動画です。

オマーンのウミガメ (6)

夜明け前に海へ向かうコガメ

オマーンのウミガメ (7)

もう少しで海。コガメを狙うかもめたちを一生懸命に追い払う外国人ツーリストも印象的でした。

オマーンのウミガメ (9)

砂浜に残されたカメの卵の殻

オマーンのウミガメ (10)

産卵を終えたお母さんウミガメの足跡

オマーンのウミガメ (11)

海へ帰っていくお母さんウミガメの姿。波が迎えるように打ち寄せ、お母さんウミガメを海へと戻します。この瞬間は本当に感動的です。

オマーンはその海岸が断崖もあれば砂浜のビーチも多く、ウミガメの産卵には絶好の場所となっています。そのため、ラス・アル・ジンの保護区以外でもあちこちでウミガメを見かけることがありました。

オマーンのウミガメ (5)

美しいオマーンの海岸線、この断崖から泳ぐ3匹のウミガメ発見

オマーンのウミガメ (4)

泳ぐウミガメ

オマーンのウミガメ (1)

ジュベル・サムハンの山の景色が美しい、ミルバットの海岸。ススケカモメ Sooty Gullが飛んでいます。ミルバットの漁港でボートに乗っていたら、ウミガメを発見。

オマーンのウミガメ (2)

この模様、タイマイ Hawksbill Sea Turtleです。

オマーンのウミガメの保護は深刻な問題です。海岸に4WDで乗りつけて、ゴミをおいていく地元ツーリスト、そして漁による網とそのゴミ。海岸で死んでいるウミガメの姿を見たのも事実です。オマーンの美しい海岸と自然を守るよう、国のカリスマ指導者スルタン・カブース国王から国民に伝えてほしいものです。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Video : Chika Murata 村田知香

Observation : Nov 2015, Ras Al Jinz, Hashik, Mirbat – Oman

Reference : Information from Nature Guide of Ras Al Jinz

 

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スリランカのレオパード(スリランカヒョウ)と出会う-1

スリランカヒョウ (4)

いたるところで豊かな自然が息づくスリランカ。国土の約8%が国立公園又は自然保護区に指定され、その数はあわせておよそ100にものぼります。

スリランカ南東部にあるヤーラ国立公園は国内で2番目に大きな国立公園。園内で出会える様々な動物たちの中でも、群を抜く美しさを誇るのが森の王・レオパード=スリランカヒョウです。この国立公園は世界一のレオパードの密集地と言われていて、通常のサファリで訪問する「ブロック-1」エリア内だけでも59頭が生息してるといいます(2014年の調査による)。

インドの国立公園のトラのように「名前をつけてその生息範囲を確認する」といった研究は行われていませんが、サファリのナチュラリストたちはそれぞれのレオパードのおおよそのテリトリーを把握しています。モンスーンがもたらす淡水と海洋性の湿地からなる、豊かな自然体系が織りなすヤーラ国立公園。木の上や岩の上、水場など、様々な場面でレオパードと出会うチャンスがあります。

5月半ば、気温の上がり始めたヤーラ国立公園の木の上で寝ているレオパ-ドを発見!

スリランカヒョウ (1)

口を開けて寝ていました。熟睡中?

スリランカヒョウ (3)

しばらくすると起きて体のお手入れ。

スリランカヒョウ (2)

念入りなお手入れが続きます。

スリランカヒョウ (5)

ちらっとこちらを見たかと思うと、するすると別の木の枝へ移動し、見えなくなってしまいました。大型ネコ科動物の観察は朝と夕方が基本ですが、スリランカのレオパードは日中でも観察のチャンスがあるのが魅力です。

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : May 2014, Yala National Park, Sri Lanka

Reference : Pictorial Pocket Guide to the Mammals of Sri Lanka, Wikipedia(JP)(EN)

デオサイ高原のヒマラヤヒグマ Himalayan Brown Bear

Himalayan Brown Bear ヒマラヤヒグマ (8)

パキスタンのデオサイ高原は、希少なヒマラヤヒグマ Himalayan Brown Bearが暮らす平均標高4,100mの高原です。急激に個体数を失ったヒマラヤヒグマの保護のため1993年に国立公園に指定されました。

ヒマラヤヒグマについて

ヒマラヤヒグマ Himalaya Brown Bear はヒグマの亜種でヒマラヤ山脈とその周辺に暮らすヒグマ。もともと、ネパール、チベット、北インド、北パキスタンに広く生息しましたが、トロフィー・ハンティングや毛皮・薬の材料目的として狩猟され、また生息地域を失い激減しました。ブータンではすでに絶滅したと考えられ、インドの北部山岳地帯に数百頭、パキスタンに150~200頭ほどが生息するのみとなりました。

デオサイ国立公園で最初のセンサスが行われた1994年には30~40頭ほどを数えるだけでしたが、狩猟が取締りされ、保護が徹底された結果、2013年のセンサスによると72頭に増えました(国立公園の資料では60頭ですが、センサスに参加した職員によると子供を含めて72頭だと)。20年でほぼ2倍にはなりましたが、まだまだ厚い保護が必要な状態です。ヒマラヤヒグマは3年ごとに1~2頭の子供を産みます。国立公園の人によると11~12月には冬眠に入り5月ごろに出て来て夏の間、草を食べ、時にはマーモットを捕食する光景も見られるそうです。

 

キュートなヒマラヤヒグマと遭遇

これまでも何度かデオサイ高原を訪れ、そのたびにガイド氏から「ここにはヒマラヤ・ブラウン・ベアーがいます」と説明を受けながらも見たことは一度もありませんでした。

10月、デオサイ国立公園カラパニ地区のヒマラヤヒグマ保護観察をしているグルマン・ラザ氏と一緒にサイティングにチャレンジしました。私に与えられたサイティング・チャンスの時間は合計で2日。バラパニのデオサイ国立公園と警察の詰め所にキャンプし、ここをベースとしました。

デオサイ キャンプ (1)

バラパニの国立公園チェックポストにキャンプ

デオサイ高原 (1)

ヒマラヤヒグマを探す、グルマン・ラザ氏

ヒマラヤヒグマをジープ道から見ることは難しく(たまにはあるそうです)、本格的なサイティングのためにはヒマラヤヒグマが頻繁に目撃される谷や湿地帯へ行ける所までジープで行き、その後は歩いて探します。到着した初日は、ヒマラヤヒグマの観察で一番アクセスのいい「ウォッチング・ポイント」と呼ばれるところへ行き、双眼鏡で探しましたが見つかりませんでした。

この日はもう、夕暮れ、タイムアウトとなりキャンプへ。夜は満点の星空を撮影。夜、テント内にも霜がおり、すべての液体が凍りました。

朝7時30分、キャンプ場に十分に日が当たり、活動開始。再び、ウォッチングポイントを目指しますが、ヒマラヤヒグマはいません。少し遠出してバリラ方面の谷、シャトゥン・ナラの谷を見に行きますが見当たらず。そしてランチ・ブレイク。残された時間が少なくなり、少々焦りが出てきました。

2日前の目撃例をもとに、バラパニの谷をジープで行ける所まで行き、そこから歩いて川原を見渡すポイントへ。

双眼鏡で必死になって探しました。「ベアー!!」グルマン・ラザ氏が、草を食べるヒマラヤヒグマを発見。

でも遠い・・・双眼鏡で「点」のように見えるヒマラヤヒグマ、写真はおろか「どれがクマ?」のような状態です。距離にして約4~5キロ。現在15:30。ここは標高4000mの湿地帯。日没時間、歩くスピードを考えた結果、近づくことにしました。

はじめは猛スピードで移動しましたが、クマに近くなるとしゃべらずに、体をかがめて歩きます。

Himalayan Brown Bear ヒマラヤヒグマ (1)

ようやく、クリアーにヒマラヤヒグマが見えてきました。もう少し近づきます。風上に私たちがいると臭いで感づかれるので気をつけて、音を立てないように歩きます。

Himalayan Brown Bear ヒマラヤヒグマ (7)

もう、これ以上近づくと良くないだろうというところまで来ました。若いオスのクマのようで、私たちに気づかずせっせと草をはんでいます。

Himalayan Brown Bear ヒマラヤヒグマ (6)

ようやく気がつきました。大きなレンズを構えて写真を撮る私の姿は怖いはず。ごめんなさい。

Himalayan Brown Bear ヒマラヤヒグマ (2)

冬眠前のまるまるとした体。そしてなんてかわいらしい。夕方の美しいライティングの中で出会うことができました。

Himalayan Brown Bear ヒマラヤヒグマ (3)

しばらくこちらを見ていましたが、ついに後ろを向いて歩き出してしまいました。

Himalayan Brown Bear ヒマラヤヒグマ (4)

大きなおしりです。もこもこしていてたまりません。そしてついに走り出してしまいました。怖かったのでしょう、ごめんなさい。

そして私たちもタイムアウト、日没までにジープのあるところへ戻るギリギリの時間になっていました。山で陰になった冷たい湿地帯を歩きながら、今日の出会いに感謝です。

2015年8月、デオサイ高原の保護をめぐるニュースがありました。ギルギット・バルティスタン州政府が、ラマ湖からアストール、そしてデオサイ高原にかけてのラリーやポロ競技などの大型イベントの企画をしたことに対し、WWFパキスタンを中心にソーシャルメディアを通じて反対運動が起こり、このイベントを中止させた、というものです。パキスタンの人々の自然保護への意識が高くなってきたことを実感すると同時に、旅行ブームでパキスタン人観光客が急激に増えたデオサイ高原のゴミ問題・環境破壊が発生しているのも事実です。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Oct 2015, Deosai National Park, Pakistan

Reference : Mr.Ghulman Raza – Deosai National Park, Wikipedia( EN)

パキスタン デオサイ高原のワイルドライフ

パキスタンのオコジョ (1)

パキスタンのデオサイ高原はパキスタン北西部、ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈の間にある高原です。

広さは3,000平方キロメートル、平均標高は4100m。決して広大とは言えない高原ですが、急激に個体数を失ったヒマラヤヒグマの保護のため1993年に国立公園に指定されました。

デオサイ高原 (2)

11月~5月は雪に閉ざされ、「天空の湿地帯」とも呼べる豊かな植生が残されています。現在はDNP=Dosai National Parkが運営・管理し、WWFやUS-AIDの支援行われています。よくよく考えるとこれだけの大自然、無数の小川が走り、野生動物を育む湿地帯が残っていることは大変貴重であり重要なことなのです。

さて、10月初旬、標高4,000mの高原でキャンプ、寒さに耐え出会った、デオサイ高原のワイルドライフをご紹介します。

デオサイを一番有名にしているのが、ヒマラヤヒグマ Himalayan Brown Bearの存在です。

Himalayan Brown Bear ヒマラヤヒグマ (2)

ヒマラヤヒグマ Himalaya Brown Bear はヒグマの亜種でヒマラヤ山脈とその周辺に暮らすヒグマ。もともと、ネパール、チベット、北インド、北パキスタンに広く生息しましたが、トロフィー・ハンティングや毛皮・薬の材料目的として狩猟され、また生息地域を失い激減しました。ブータンではすでに絶滅したと考えられ、インドのヒマーチャール・プラデーシュ州の国立公園に35頭ほど、パキスタンに150~200頭ほどが生息するのみとなりました。標高4,000mを越える高原を歩き、近づいて撮影した1枚です。

★ヒマラヤヒグマのサイティングはこちら

デオサイ キャンプ (3)

デオサイ高原の湖や川原には渡り鳥が来ていました。

デオサイ キャンプ (4)

オオズグロカモメ Pallas’s Gullです。ロシア南部~中央アジアで繁殖し、冬はアラビア半島からインドの沿岸へと渡ってくるカモメ。その渡りの途中でこのデオサイ高原にいるのでしょうか。

オオズグロカモメ

オオズグロカモメ Pallas’s Gullは繁殖期の個体は頭が黒いですが、そうでない個体と若い固体は頭は白です。目のふちの白と黒の模様が特徴的です。

ヒマラヤマーモット

ヒマラヤ・マーモット Himalayan Marmot はデオサイ高原で簡単に出会うことができる動物です。キャンプ場の近くにも巣穴があり、親子のマーモットを観察できました。もうすぐ冬眠の季節です。

パキスタンのオコジョ (2)

たまらなくかわいいオコジョ Stoat

ヤマイタチとも呼ばれるオコジョ、顔が丸っこく、さらに耳も丸いのです。季節ごとに毛の色が変わり、夏は背中側は茶色、お腹側は白、冬は全身真っ白で尻尾の先が黒くなります。この写真の子はもう冬バージョンです。

デオサイ高原に滞在中、キツネも観察することができました。秋のデオサイ高原は本当に寒く、キャンプの朝はテント内でもマイナス5度まで気温が下がりました。

最後に、ワイルドライフではありませんが、デオサイ高原の星空です。標高4,000mの星空、秋晴れの夜空ならでは景色。

デオサイ高原 (5)

降るような、星空でした。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Oct 2015, Deosai National Park, Pakistan

Reference : Mr.Ghulman Raza – Deosai National Park, Wikipedia( JP & EN), Helm Field Guide “Birds of the Indian Subcontinent”

 

パキスタンのユキヒョウ ローリーの話

Loli the Snow Leopard -Khunejrab National Park (1) パキスタンのユキヒョウと、クンジュラブ国立公園のユキヒョウ、「ローリー」の話です。(この記事のユキヒョウの写真は、下記の国立公園提供のビデオを除いて野性の状態のものではありません)

パキスタン北部、中国との国境を接するクンジュラブ国立公園では時々「ユキヒョウ」の話題がでてきます。ユキヒョウはヒマラヤ山脈、カラコルム山脈、ヒンドゥークシュ山脈、パミール高原に暮らすヒョウで、寒い環境に適した長い毛で全身が覆われています(冬はさらに毛が長くなるといいます)。
クンジュラブ国立公園ではアイベックスなどの野生動物を捕食して暮らし、冬場にはカラコルム・ハイウェイ付近まで降りて来るのが観察されます。

下記のビデオは2015年3月25日にカラコルム・ハイウェイ上にて、クンジュラブ国立公園スタッフのスルタン・ゴハールさんによって撮影されたビデオ(クンジュラブ国立公園より提供)

9年ほど前だったでしょうか、国立公園の事務所に「レオ」という子供のユキヒョウがいて中国との国境を越える時の楽しみだったのですが、アメリカの動物園へ行ってしまいました。

そして3年ほど前、再び子供のユキヒョウが凍った川で溺れているところを助けられました。6ヶ月くらいと推定されるメスの子供のユキヒョウは、「ローリー」と名付けられスストの国立公園のチェックポストのそばの檻で3年目を迎えました。

Loli the Snow Leopard -Khunejrab National Park (3)

ローリーを助けたファルマン・ラザーさん、今でも小さい時のローリーをあやすように近づきます。ローリーも「ゴロゴロ」とはいきませんが「ガウガウ」といいながらすりすりしています。

Loli the Snow Leopard -Khunejrab National Park (5)

国立公園スタッフに甘えるローリー

Loli the Snow Leopard -Khunejrab National Park (6)

毎日3キロの肉をもらいます。肉は、羊・ヤギやヤクなど。

Loli the Snow Leopard -Khunejrab National Park (7)

ローリーはいつまでこの状態なのか、野生に戻ることは出来ないのか。

国立公園のスタッフによると「レオ」がアメリカから間もなく帰ってくるので、レオとローリーが暮らす「リハビリテーション施設」をナルタル谷(ギルギットの近く)に作り、そこで繁殖を試みる・・・と先のプランを教えてくれました。早ければこの冬に、といいますが、自然環境が変るので反対する意見もあります。そしてここはパキスタン、筋書き通りには行きません。

その後、ローリーは2016年の冬にナルタル谷へと移動しましたが、レオはアメリカから帰ってくることはありませんでした。

最後に、小さいころの「レオ」の写真です。クンジェラーブ国立公園のスルタン・ゴハールさんと。(写真はクンジェラーブ国立公園提供)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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野性の状態ではないことは残念ですが、それでも、大型ネコ科動物ファンにはたまりません。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Video, Photo of Leo & Sultan Gohar : Credit to Gohar -KNP(Khunjerab National Park)
※ビデオとレオの写真はクンジェラーブ国立公園提供のものです。

Observation :**Captive condition in cage** Oct 2015, Khunjerab National Park, Pakistan

Reference : Mr.Sultan Gohar -KNP, Mr.Falman Razah -KVO, Wikipedia( JP)

インドブッポウソウ Indian Roller

Indian Roller (1)

まるでインドの空を舞う大きな宝石のように美しいインドブッポウソウ、Indian Roller。

インドでは一般的で幅広く分布し、ほとんどの国立公園でサファリ中に観察することができる鳥です。オリッサ州、カルナータカ州、テランガーナ州の「州の鳥 State Bird」に定められる、一度見たら忘れることのできない美しい鳥です。

インドでは2亜種が確認され、西アジア~ヴィンディヤ山脈以北のインド北部に見られる C. b. benghalensisと、中~南インド・スリランカで見られるC. b. indicusです。この写真のインドブッポウソウはいずれも広義のヴィンディヤ山脈にある場所で撮影しました。

Indian Roller (5)

捕食中。草原や草地など開けた場所の木や電線にいることが多く、目につきやすい鳥です。

Indian Roller (6)

耳羽から喉にかけての白い線上の毛が特徴的です。何よりも羽の鮮やかな青。トルコ石色の羽です。

Indian Roller (3)

Indian Roller (4)

比較的簡単に観察できる鳥ですが、飛んでいる美しい羽の姿を撮影するのは少し努力が必要です。サファリ中、いたるところで出会うのですが、きれいな写真を撮ることが難しい鳥です。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : April-May  2014-2015  Kanha, Bandhavgarh, Madhya Pradesh, India

★インドでのバードウォッチング/撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます★

東南アラスカ 釣り船とザトウクジラの微妙な距離

ザトウクジラの水面行動 釣り船との距離 (9)アラスカ、アドミラルティー島海域でザトウクジラを観察した時の写真です。スパイホップ(水面に顔を出し、周りの様子をうかがっていると考えられる行動)をしているザトウクジラですが、まるでこの小さな釣り船を見つめているようで・・・・。尾びれが海底についているんではないかと思うほど、この姿勢で見ていました。

この海域はサーモン・フィッシングのメッカでもありたくさんの釣り船が出ているのですが、滞在中ずっと、「釣り船とザトウクジラ」の距離が気になっていました。

船の真横で「バブルネット・フィーディング」の泡があがってきて船頭さんがかなりあせったことがあります。目の前に「バブル」があがってきて、え、まさかと思い、船頭さんがボートを少しずらしたとたんにパクッと口を開いたザトウクジラが浮上。

バブルネットフィーディング 南東アラスカ (5)

その後、一度は海に沈み、再び浮上してきてボートの真下を通っていき、目の前で「ブロー(息継ぎ)」が体感できたことのは至極の幸せでした。

バブルネットフィーディング 南東アラスカ (2)

「ブロー」、顔に潮がかかり、なんとも言えない「匂い」も。

バブルネットフィーディング 南東アラスカ (1)

ボートの下をくぐって泳ぎさるザトウクジラ。

ザトウクジラの水面行動 釣り船との距離 (5)

バブルネット・フィーディングは、よく釣り船の至近で起こります。魚がいるところに、人もクジラもいるので当然でしょうか。そのうちクジラが船にぶつかって怪我をしないか心配です。

バブルネットフィーディング 南東アラスカ (4)

これは地元の漁師の小船のそばのバブルネット・フィーディング。さすが地元民、ひるむ様子もなくなにやら作業中。

ザトウクジラの水面行動 釣り船との距離 (7)

こちらは観光客の小さなつり船、目の前でダイナミックに泳ぐザトウクジラに圧倒されています。これくらい、水面に近いところから見てみたいものです。

ザトウクジラの水面行動 釣り船との距離 (2)

さて、ザトウクジラたちは釣り船をどう思っているのでしょうか、とても気になるところです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jul 2015  Angoon, Admiralty Island – Alaska, USA

Reference : Information from Lodge Guide, Wikipedia(JP,EN)

■ 添乗員同行で行く、ザトウクジラのバブルネット・フィーディングを観察するツアー

2017年07月15日(土) ~ 07月22日(土)8日間 東南アラスカ ザトウクジラのバブルネットフィーディング

★クジラに関するお勧めの本 「クジラ・イルカのなぞ99 」「クジラ&イルカ生態ビジュアル図鑑」水口博也著。「クジラ・イルカのなぞ99」は子供向けですが、わかりやすい解説、写真で初めてクジラの本を読む方にお勧めです。

 

 

インドライオン(アジアライオン)と出会う-2

アジアライオン親子 Asiatic Lion (8)

かわいらしい子供のいるアジアライオンの家族との出会いです。  ★アジアライオンについてはこちら

アジアライオンは昼間は寝ていることが多く、子供のいる群れを見かけると、親ライオンが寝ていて子供たちがそのまわりで遊んでいます。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (1)

眠そうにしているお父さんライオンの後ろに子供たちが。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (2)

お父さんライオン、寝てしまいました。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (3)

そんなお父さんを見つめる子供たち。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (6)

こちらも眠そうにしているお母さんライオンと甘える子供。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (4)

こっちを向いてくれました!

アジアライオン親子 Asiatic Lion (5)

別の子供ライオンが興味しんしんに近づいてきました。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (7)

寝転がって、なんとかわいらしいポーズを。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (8)

もう、カメラを意識しているとしか思えません、、溶けそうな瞬間です。

アジアライオン親子 Asiatic Lion (9)

立ちあがって、お母さんライオンのところへ。

2015年には「グジャラート州のアジアライオンの個体数が523頭に増加」といううれしいニュースがありました。でも増えつづけるアジアライオンが暮らすには、ササンギルの森はキャパシティ・オーバー。

アジアライオンたちの第2の故郷となるべき森が必要です。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : 2014  Gir Forest National Park, Gujarat, India

★インドのサファリツアーを随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

ザトウクジラのフルークアップ Fluke-up (アラスカ)

ザトウクジラ Fluke-up (1)

東南アラスカで観察したザトウクジラのフルークアップFluke-upです。

フルークアップ Fluke-upは、ザトウクジラが深く海にもぐる前に尾びれを高く上げる行動。この時、尾びれの模様が見え、この模様で固体識別します。真っ黒な尾びれの子、まだら模様の子、白い部分がハート型の子など、さまざまです。

さまざまなフルークアップの写真です。

ザトウクジラ Fluke-up (11)

ザトウクジラ Fluke-up (12)

2頭並んでのフルークアップです。

ザトウクジラ Fluke-up (7)

ザトウクジラ Fluke-up (8)

クジラによってこのフルークアップのスタイルも、時間の感覚もちがいます。スリランカで観察したシロナガスクジラは、深い海で捕食しているため一度ブローで浮上し、フルークアップ(スリランカではテイルアップと呼んでいます)して潜ると15分は浮上してきませんが、ここではフルークアップしてもすぐに浮上してくることが多いようです。

ザトウクジラ Fluke-up (9)

尾びれと背びれ

ザトウクジラ Fluke-up (4)

インサイド・パセージを走る高速フェリーをバックに、尾びれが沈んでいきました。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : 2015  Angoon, Admiralty Island – Alaska, USA

Reference : Information from Lodge Guide, Wikipedia(JP,EN)

■ 添乗員同行で行く、ザトウクジラのバブルネット・フィーディングを観察するツアー

2017年07月15日(土) ~ 07月22日(土)8日間 東南アラスカ ザトウクジラのバブルネットフィーディング

 

 

ベーリング海のコククジラ Grey Whale

Grey Whale -Bering Sea (13)

この夏の一番幸せなできごとのひとつが、ベーリング海でコククジラGrey Whaleが私たちに見せた行動でした。

コククジラ Grey Whaleは体が灰色で、フジツボやエボシガイなどの寄生生物が体に付着しているのが特徴的なクジラ。大陸の沿岸部の比較的海の浅いエリアを南北に回遊しています。ここで出会ったコククジラたちは、夏はベーリング海の海で捕食し、冬はメキシコのバハ・カリフォルニアまで下り繁殖するグループです。

ウランゲル島への船旅の途中、ベーリング海のイティグラン島、セニャヴィナ海峡付近でゾディアック・ボートに乗りコククジラのグループを探しました。今日はあまり天気が良くなく、ゾディアックを走らせるととても寒い。

いました、コククジラたちです。

Grey Whale -Bering Sea (1)

4頭が浅瀬で捕食中。まだらな体が特徴的。浅い海で、海底の泥や砂に済むカニなどをヒゲで漉しとって捕食します。

Grey Whale -Bering Sea (3)

遊んでいるのか、尾びれをあげて水面をたたいています。コククジラのテイル・スラップ Tail Slup。

Grey Whale -Bering Sea (2)

尾部の背面にある数個のコブ。背びれはありません。

あるゾディアック・ボートが動きをとめました。私たちの乗っていたゾディアックのリーダーが、「まさか」といいながら船を近づけます。そう、コククジラが、観光客に体を触らせているのです。

Grey Whale -Bering Sea (5)

このコククジラのグループは、メキシコのバハ・カリフォルニアで「ホエール・タッチング(くじらにタッチ)」をしたことのあるグループでした。バハ・カルフォルニアでは観光客の乗る小船にコククジラが近づいてきて体を触らせてくれることがあり、「ホエール・タッチング」ができる場所として知られています。

Grey Whale -Bering Sea (10)

ボートに近寄ってきました。ゾディアック・ボートを頭で押して遊んでいます。

Grey Whale -Bering Sea (6)

こっちにもやってきました。

Grey Whale -Bering Sea (7)

目の前で浮上、フジツボだらけです。

Grey Whale -Bering Sea (8)

つかさずタッチ

Grey Whale -Bering Sea (9)

潮を吹いて、私たちのゾディアックのまわりを移動。きちんとすべてのゾディアックに愛想を振りまいていきます。

Grey Whale -Bering Sea (11)

冬にバハ・カリフォルニアで「ホエール・タッチング」を行うコククジラは、夏のベーリング海では「捕鯨対象」です。この地に暮らすチュクチやエスキモーの人々には「割り当て」があり、その数以下の捕鯨が認められており(商業捕鯨は認められていません)、今年もイティグラン島付近ではすでに2頭が捕獲されていました。そのため、この海域ではクジラたちは、船を見ると逃げていきます。

それなのに、ゾディアックボートを見て、バハ・カルフォルニアでのできごとを思い出したのか、近づいてきて遊んでくれたコククジラ。

言葉にならない、感激の瞬間でした。

Photo & Text  :  Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation :  Aug 2015 , Senyavina Strait & Yttygran Island – Bering Sea – Russian Far east

Reference :  Lecture from Katya-Heritage Expedition, Wikipedia (JP,EN)

↓↓↓ ベーリング海峡越え、極東ロシア・チュコトカ半島、ウランゲリ島へのツアー2018 ↓↓↓

ベーリング海峡を越えて ウランゲリ島への冒険クルーズ
ベーリング海を望むチョコトカ半島沿岸から「北極のガラパゴス」と呼ばれるウランゲリ島へ