新年あけましておめでとうございます。
本年も1つでも多く、花の紹介をできるよう、努めていきますので、よろしくお願いいたします。
さっそくですが(遅くなりましたが)、2026年最初の投稿はピレネー山脈で観察した「ゲンチアナ・カムペストリス」(Gentiana campestris)をご紹介します。
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被子植物 双子葉類
学名:ゲンチアナ・カムペストリス(Gentiana campestris)
英名:フィールド・ゲンチアン(Field gentian)
科名:リンドウ科(Gentianaceae)
属名:リンドウ属(Gentiana)
中央部の花筒から産毛のようなもの(花弁の基部の繊毛です)が出ている部分が非常に印象的なリンドウ。
日本ではチシマリンドウにも似ているような気もしますが、ゲンチアナ・カムペストリス(Gentiana campestris)は同じリンドウ科リンドウ属に属し、ヨーロッパ・アルプスの全域に生息し、スペインとフランスの国境に沿って連なるピレネー山脈でも観察することができます。
標高1,300m~2,750mまでの林間部や低木地帯、草原や尾根などの開けたエリアに自生し、茎は直立し、草丈は5~15cmほど。
葉は対生し、卵状披針形で葉柄を持たないのが特徴です。
地域によって多少の差はありますが、花期は7~10月。花の大きさは1~3cmと小さく、私がピレネー山脈で観察したものは、淡い紫色の花でしたが、薄青紫色やピンク色、白色の個体もあるそうです。
花弁と萼片は合着(合弁花)しており、花弁は4枚で基部に繊毛があるのが特徴です。
通常のリンドウは、花が開く際に花弁が5弁であると螺旋が解けるように花が開きますが、花弁が4弁の場合は、まず1枚が開き、その内側の2枚が同時に広がった後に最後の1枚の花弁が開く、と言われています。この話は以前に伺ったことがあったのですが、順番に花弁が開いていく様子を一度観てみたいものです。
また、花弁と同様に萼片も4枚で、大きさが異なる(2枚は広く、2枚は狭い)のが特徴です。
この花を特徴付けている花弁の基部に繊毛は、雌しべや雄しべを保護する役割があるそうです。
草丈も低く、花も小さいため、見落としてしまうことの多いゲンチアナ・カムペストリス(Gentiana campestris)ですが、実際に観察するとその特徴的な姿に心躍る花の1つです。
ゲンチアナ・カムペストリス(Gentiana campestris)も観察でき、ヨーロッパ・アルプスとは異なる高山植物が観察できる「花咲くピレネー山脈ハイキング 高貴なピレネー・リリーをもとめて」を発表しました。
2026年の夏は、特有の高山植物を観察できるピレネー山脈へ訪れてみませんか?
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花咲くピレネー山脈ハイキング 高貴なピレネー・リリーをもとめて
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