このブログも2018年04月10日に1つ目の花『アルペンローゼ』(Rhododendron ferrugineum)をご紹介してから200回目を迎えます(200種の花を紹介できていませんが)。8年目を迎えていると考えると、気長にやっているなと、自分でも関心します。
本日は、これまでと少し視点を変え『砂漠で出会った花』の1つカロトロピス・プロケラ(Calotropis procera)をご紹介します。
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被子植物 双子葉類
学名:カロトロピス・プロケラ(Calotropis procera)
別名:ソドム・アップル(Apple of Sodom) / 死海のリンゴ(Dead Sea Apple)
科名:キョウチクトウ科(Apocynaceae)
属名:カロトロピス属(Calotropis)
カロトロピス・プロケラ(Calotropis procera)は、キョウチクトウ科に属する低木・小高木で、北アフリカ・熱帯アフリカ、西アジア、南アジア、インドシナ(東南アジア本土)に自生します。先月訪れたアルフェリアのタッシリ・ナジェール国立公園を始め、アフリカ各地や中東各地の砂漠ツアーでは必ずと言ってよいほど出会う花です。
高さは1m~4mほどで、葉は少し灰色っぽい緑色で(灰緑色とでもいうのかな?)表裏とも葉の色合いに大きな違いはありません。葉は少し肉厚で葉身は10~30cmほどの卵形をしています。
「砂漠に花が咲くの?」と驚かれた方も多いかも知れませんが、砂漠という過酷な環境下で淡い紫色の可愛い花を咲かせます。
直径は2~3cm弱ほどで、花柄を伸ばして集散花序をだし、10個前後の淡紫色の花をつけます。何度か数えてみた時、1つの花序で14個の花をつけているものも観察したことがあります。どこだったかな~、アルジェリアだったような記憶が。
見た目は可愛らしい花ですが、実はこのカロトロピス・プロケラは『有毒』です。
茎や葉などを少し折り曲げると、まるで乳液のようは白い液体を出します。
この白い液体が皮膚や目に触れると失明の危険もあると言われており、砂漠ツアーの現地スタッフたちからは「毒があるから触ってはいけない!」と必ず注意されます。そう言われながらも、私は砂漠ツアーに同行させてもらうと、花の説明のために必ず白い液体をお客様に見てもらうのですが・・・、もちろん細心の注意を払って。
ただ、ある資料には「一部は薬用に用いられる」とありましたが、それはおそらく別のキョウチクトウ科の種のことだと思います。

砂漠ツアーでは、アカシアの木も多いので「緑を全く見ない」という訳ではありませんが、このカロトロピス・プロケラは「不自然」に葉を多くつけて、時折「生き生きと自生している」とさえ感じることがあります。私が初めてカロトロピス・プロケラを観察した際、「ラクダは食べないのか?」と現地スタッフたちに聞いたところ「ラクダも食べないほどの有毒」と伺ったのが、今でも印象に残っています。
『ソドム・アップル』(Apple of Sodom)や『死海のリンゴ』(Dead Sea Apple)という一風変わった別名があります。
カロトロピス・プロケラは、花後に10~20cmほどの風船のような袋状の果実をつけるのですが、その果実がリンゴのように見えることから「ソムド・リンゴの木」とも呼ばれます。
ソドムは旧約聖書「創世記」で神の裁きによって滅ぼされたとされる都市の名前ですが、ソムドの町が滅びる際に町のすぐ近くで美しい見た目とは裏腹に触れると灰になってしまうという毒のある果実「ソムドのリンゴ」に因んでそう呼ばれるようになったそうです。
「砂漠に花」とはイメージが結びつかないところもあるかもしれませんが、今回ご紹介したカロトロピス・プロケラ(Calotropis procera)以外にも様々な花を観察することができます。
例えば・・・、この続きはまた今度。

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