カテゴリー別アーカイブ: ◇ インド India

レオパードの里ベラ Leopard of Bera -2 (ラジャスタン、インド)

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (22)

ラジャスタンにあるベラの村のレオパードサファリの様子です。この日はラッキーなことに夕方のサファリが始まる時点で親子レオパードの居場所がわかっていたので、ひたすら岩山の表面に出てくるのを待ちました。暗くなるのが早いか、レオパードが出てくるのが早いか・・・

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (14)

移動するお母さんレオパードの姿を確認。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (24)

2頭の子供がいました、茂みのなかから様子をうかがってるのでしょうか。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (17)

突然、跳ねて草むらからでてきました、2頭で遊んでいます。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (19)

遊びまわる子供たち。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (23)

岩の表面にでてきてくれました。でも、もう夕暮れ・・・間もなく観察できなくなるギリギリの時間です。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (25)

岩に乗るお子様レオパード。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (27)

子供たちが遊んでいますが、暗くて写真も観察も、もう終了です。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (28)

他の観光客も、さすがに今日のサイティングは満足したのか帰り始めました。

地元のガイドに、いつもこんなにサイティングいいのですか?と聞くと、母親と子供のレオパードがいるときは、あまり移動しないのでチャンスがいいよ・・・と。じゃあ、ぜんぜん見れないこともあるの?と聞くと、大きめの獲物をしとめた後はそっちに行ってしまうので1~2日見れないこともあるのです、との返事。

獲物?ここはアクシスジカやサンバー、イノシシはそんなにいないはず。ここのレオパードは家畜のヤギ・ヒツジ、野犬、孔雀などを食べているのだそうです。村人の営業するホテル、運営するサファリがあるので、村人もレオパードを殺そうとしたりはしないそうですが、宿泊していた Leopard Lairのオーナーは、殺された家畜の補償を支払っていると、話していました。

ベラの村付近では鉄道が通り、道路の道幅を広げる工事が進められています。ますます、レオパードの住処がせまくなっていくのが心配です。

 

Photo & Text :Mariko SAWADA

Observation : April 2017, Bera, Rajasthan, India

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

レオパードの里ベラ Leopard of Bera -1 (ラジャスタン、インド)

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (4)

インドのラジャスタンのベラの村。インド人のフォトグラファーの間で話題になった場所で、国立公園でも保護区でもなく、普通のラジャスタンの田舎の村でレオパードが観察できる場所です。

国立公園ではないので、村のホテルの人たちがやっている手作りサファリ。村人が双眼鏡を持ってバイクで走り、レオパードがいる場所をみつけ互いに連絡しているような手法です。

夕方、日没2時間ほど前にホテルを出て、すでにレオパードが寝ているとわかっている岩山へ。そのふもとで地元ガイドが「あそこにいる!」というのですが、なかなかその場所を見つけることができません。

ベラ BERA RAJASTHAN (1)

レオパードが暮らす岩山。ベラの村付近にはこのような岩山がいくつも点在していて、岩山ごとに1~3頭のレオパードがいる・・・とのこと。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (1)

ようやく、見つけました、レオパードの姿。岩陰で昼寝していたのが起きたようです。ちなみにものすごく遠いです。双眼鏡で観察し、スコープか超望遠レンズでないと撮れない距離です。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (2)

地元ガイドが、「2頭の子供がいるお母さんレオパードだよ、もうすぐすると子供が現れる可能性があるか待っていてごらん」と。観察していると、あくびもしていましたが子供を呼んでいるようにも見えました。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (3)

本当に、子供がやってきました!

ベラ レオパード BERA LEOPARD (1)

素敵なレオパードの親子の時間。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (6)

おっぱいを探しています。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (7)

2頭の子供がそろいました!

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (9)

甘えています!

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (10)

お母さん、立ち上がりました。

BERA LEOPARD ベラ レオパード インドヒョウ (12)

昼寝の場所から移動して行きます。もう夕方、活動時間です!

 

Photo & Text :Mariko SAWADA

Observation : April 2017, Bera, Rajasthan, India

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

ユキヒョウを求めて(ラダック、インド)

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (20)

野生のユキヒョウと出会う・・・そんな夢が実現した2月のラダック。

ユキヒョウ Snow Leopard は最も美しいネコで、冬になると毛が豊かに長くなり、大きな手足、長い尻尾が強調され、ますます素敵になります。標高3,500~5,000m のヒマラヤの急斜面に暮らし、さらにカモフラージュな外見のため非常に見つけにくい動物です。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (6)

凍った川を歩いて谷を進んでいきます。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (4)

ジグメット氏が、「ユキヒョウのマーキングの後ですよ、ユキヒョウの毛もついている」と見せてくれました。凍った川の川原の岩です。もう、私たちはユキヒョウのテリトリーにいます。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (5)

スコープで山の斜面をチェックしていきます。朝の早い時間、遅い午後はユキヒョウが活動し見つけやすい時間。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (2)

雪の上でのランチタイム。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (3)

お昼を食べたらまた捜索開始。担当わけして違う谷へとスタッフが入っていきました。そして間もなく、ユキヒョウの食べたブルーシープの死体があったと報告が。さっそく行ってみました。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (7)

急な谷の斜面を登っていきます。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (12)

ユキヒョウが食べたあとのブルーシープ。スタッフによると、もう「食い尽くして」いると。ブルーシープはユキヒョウの好物です。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (8)

近くにはユキヒョウの真新しいパグマークが!足跡をもとにユキヒョウを探します。

「 Snow Leopard ! ユキヒョウ ! 」という声が響きました。急な山の斜面は簡単に登れません。標高は4,200mくらいでしょうか・・・息を切らせながらようやくユキヒョウの見えるポイントまで上がりました。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (19)

おー、100mほど先の山の稜線に、・・・ユキヒョウが!

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (10)

スコープで見たユキヒョウです。間違いありません。なんと凜としたお姿。※写真はスコープ+iphoneです。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (9)

こっちを見ています~ ※写真はスコープ+iphoneです。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (24)

今度は手を前にして寝ています~

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (26)

しばらくすると立ち上がって、「するり」と岩陰に消えていってしまいました。この外見だけではオスかメスかはわかりませんが、翌日、見たポイントと近い場所で2頭のユキヒョウが歩いているのをスタッフが見つけました。2~3月はユキヒョウの繁殖期で、呼ぶ声も聞ける季節なのだそうです。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (16)

峠にはブルーシープの角が掲げられていました。ヘミス国立公園ではハンティングが禁止されておりユキヒョウの生息に十分な数のブルーシープがいます。山の豊かさに感謝。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (18)

夜、キャンプでは「ユキヒョウのサイティング、おめでとうケーキ」が用意されていました!スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017, Hemis National Park, Ladakh, India

Special Thanks to Tomo Akiyama 秋山知伸、Jigmet Dadul

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

ブルーシープ Blue Sheep(ラダック、インド)

バーラル Blue Sheep ラダック (9)

インド・ネパール・ブータン・パキスタン・中国チベットのヒマラヤ 3,500~5,000mの山に暮らすバーラル。バーラル(Bharal)はヒンディ語の名前で、英語ではBlue Sheepと呼ばれています。

バーラル Blue Sheep ラダック (7)

バーラルはヒツジとヤギの中間タイプとみなされる種だそうで、ヒマラヤの山の急斜面を好みユキヒョウとの生息域と同じところに暮らします。当然、ユキヒョウの好物です。

バーラル Blue Sheep ラダック (2)

5~40頭ほどの群れで行動し、冬のラダックでは雪の下の草を探して移動していました。オスは大きな角があり、70cmほどの長さにまで成長するそうです。

バーラル Blue Sheep ラダック (6)

雪のない岩場の乾燥した草を食べています。

バーラル Blue Sheep ラダック (13)

水を求めて谷に下りてきたグループ。

バーラル Blue Sheep ラダック (3)

川原を歩いていて遭遇した、水を飲みに降りてきていたオスです。あまりこわがらず、微妙な距離でこちらを見ていました。

バーラル Blue Sheep ラダック (1)

バーラルはよく、岩山の上からこんな風に私たちを見ています。

バーラル Blue Sheep ラダック (11)

子どもです。これはちょっと癒されます。

バーラル Blue Sheep ラダック (10)

この健康なもこもこのうしろ姿にも、癒されます。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017, Hemis National Park, Ladakh, India

Special Thanks to Tomo Akiyama 秋山知伸、Jigmet Dadul

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

ウリアル Urial (ラダック、インド)

ウリアル Ladakh Urial (10)

ラダック中央・西部の標高3,000~4,000mの山地に暮らす、野生のヒツジがウリアル Urial, Ladakh Urial。ニムとバズゴー付近の山地で観察することができました!

雪のラダック (2)

雪の降った後のラダックの道路。車をゆっくり走らせます。

雪のラダック (1)

ウリアルを見かけたら歩いてアプローチ。警戒心の強い動物でなかなか近寄らせてくれません。

ウリアル Ladakh Urial (1)

ウリアルのメスがこちらの様子をうかがっています。

ウリアル Ladakh Urial (6)

群れで休憩していました。ウリアルは開けた、緩やかな山のスロープにいることが多く、オオカミの生息域ともかぶっています。天敵はオオカミ、そしてユキヒョウ。

ウリアル Ladakh Urial (13)

山の斜面で休憩するウリアルの大きな群れです。10~30頭のオス・メス別の群れでいることが多いとのことでしたが、大家族の群れのようです。

ウリアル Ladakh Urial (7)

オスの後ろ向きに伸びる大きな角は100cmにもなり、メスは小さい短かめの10-12cmの角があります。

ウリアル Ladakh Urial (14)

雪の下の草を食べて移動するウリアル。雪に歩いたあとが残り、とてもキレイです。

ウリアル Ladakh Urial (11)

草を食べた後は、座って反芻しているのでしょうか。

ウリアル Ladakh Urial (8)

群れが私たちの視線を意識しています。

ウリアル Ladakh Urial (9)

しばらくすると、ほとんどの個体が後ろ向けになっているのに気がつきました。「すぐに逃げだせる準備」をしていました。とってもシャイな動物です。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017, Nimu, Basgo, Ladakh, India

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

トキハシゲリ Ibisbill (ラダック、インド)

●トキハシゲリ007A8763

ユキヒョウを求めてラダックにやってくるフォトグラファーさんたちが、レーに到着して最初に狙うのが、インダス川の川原で見られるトキハシゲリ Ibisbill。

●トキハシゲリ007A8678

この不思議な外見のトキハシゲリ Ibisbill、中央アジアとヒマラヤ高地の川原で見られる鳥で、成鳥は黒い顔に赤く反った7~8Cmになる長いくちばしをしています。

●トキハシゲリ007A8762

オスとメスの外見はほぼ一緒ですが、幼鳥は顔が黒くなく灰色で、くちばしも赤くありません。

●トキハシゲリ007A8739

トキハシゲリが近くに来てくれました。トキハシゲリはラダックヒマラヤ内で繁殖・小移動をしているようで、冬になるとレーの町に近い、このインダス川の川原で数羽見られます。

気になったのはインダス川沿いのゴミ。トキハシゲリの撮影をしていても、ゴミも一緒に映るくらいのゴミがあるのです。「夏になると水量が増えて流れていくから・・・」とスタッフはいいますが、そういう問題ではありません。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017, Leh, Ladakh, India

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのバードウォッチング/サファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

アカギツネ Red Fox (ラダック、インド)

アカギツネ Red fox ラダック (8)

冬のラダックで出会ったアカギツネ Red Foxです。早朝、まだ朝日を浴びていない山の斜面で見かけました。

アカギツネ Red fox ラダック (5)

インドにはアカギツネは3亜種いるそうで、そのうちのラダック・ヒマラヤ山脈に暮らす亜種。モンタナアカギツネ (Vulpes vulpes Montana)と呼ばれています。ラダック全域の標高5,000m付近の開けた山の斜面などで見ることができます。赤っぽい毛皮に、口元からおなかにかけての白い毛。冬の毛はリッチで5センチ以上の長さになりもこもこです。

アカギツネ Red fox ラダック (3)

岩場へと走っていくアカギツネ。

アカギツネ Red fox ラダック (6)

岩にマーキングしています。ちなみに冬はメイティングシーズン。

アカギツネ Red fox ラダック (7)

こちらのほうを気にしながら、雪の積もった岩山へと消えていきました。

冬のラダック

アカギツネのいた斜面は山の陰でしたが、晴天のラダックの山は白く、まぶしく、美しく。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017, Hemis National Park, Ladakh, India

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

ナキウサギ Pika(ラダック、インド)

ロイルナキウサギ Royle's Pika ラダックのナキウサギ (5)

インド北部、ヒマラヤに位置するラダック。ラダックには5種・・・クチグロナキウサギ Plateau Pika (Black-lipped Pika)、ラダックナキウサギ Ladakh Pika、ヌブラナキウサギ Nubra Pika、オオミミナキウサギ Large-eared Pika、ロイルナキウサギ Royle’s Pika (Indian Pika) のナキウサギが生息しています。

冬のストック川

快晴の朝!凍ったストック川からレーの町のほうを見た景色。

ロイルナキウサギ Royle's Pika ラダックのナキウサギ (3)

川原のそばの岩場で見つけたナキウサギ。スタッフによると、ロイルナキウサギ Royle’s Pikaだろうとのこと。ナキウサギはその名の通り、高い音の警戒音を発するため逆に「居場所」を容易に見つけることができます。鳴かなければ見つからないのに・・・。岩の隙間にっすぐに入ってしまいますが、待っていると姿を現します。

ロイルナキウサギ Royle's Pika ラダックのナキウサギ (6)

ロイルナキウサギは、標高3,100-4,000mのヒマラヤ・チベット高原の岩場や潅木のあるところに暮らし、主に朝と晩い午後に活動します。

ロイルナキウサギ Royle's Pika ラダックのナキウサギ (1)

ナキウサギは冬眠しません。その代わり、寝床と食料を兼ねる干草を集めて蓄えていますが、それ以外にも冬に残ってる乾燥した草を食べています。

ロイルナキウサギ Royle's Pika ラダックのナキウサギ (4)

ちなみに英語名のPika はツングート語の名前ピーカに由来するそうで、英語の発音は「パイカ」と言う人もいますが、「ピーカ」のほうが正しいようです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017   Stok, Ladakh, India

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

お昼寝ベンガルトラ バンダウガル国立公園(5)

%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%a9%e3%80%80bengal-tiger-%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80bandhavgarh-national-park

バンダウガル国立公園、マグディゾーン(Magadhi zone)、4月下旬の朝のサファリです。公園内に入ってしばらく走った場所に、バンダウガルのサファリガイドたちが「タドバ」と呼ぶ水場があります。なんで「タドバ」かというと、水場の作り方が、サファリルートのすぐそばで、形も人工的で、まるで「タドバ国立公園の水場」みたいだから、というのです。私はこの「タドバと呼ばれる水場」でトラをみたことはありませんが、聞いたところ、ここにトラがいても、水場がコンクリートでまるで動物園のトラの写真みたいなってしまう、ということでした。国立公園の方々には、ぜひ水場を整備するときに「より自然」になるように配慮していただきたいです。

%e3%82%bb%e3%82%ad%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%82%af%e3%83%a4%e3%82%b1%e3%82%a4-red-junglefowl-%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80bandhavgarh-n

セキショクヤケイ Red Junglefowl のメスです。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80bandhavgarh-national-park-5

こちらはごく自然な形の水辺のアクシスジカ Spotted Deerさんたち。走っているとサファリルート沿いにたくさんのジープが止まっていました。聞いたところ「トラが2頭寝てる」と。

%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%a9%e3%80%80bengal-tiger-%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80bandhavgarh-national-park

私のいたところから1頭は見えました。ガイドの話では、夜の間にシカを捕食してお腹いっぱいで早朝から木陰で寝ているとのこと。

%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%83%88%e3%83%a9%e3%80%80bengal-tiger-%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80bandhavgarh-national-park

眼が開いていますが、寝ています。もう、完全に寝に入っていて起きる可能性はほとんどないので、他の場所へドライブ。

%e3%82%a2%e3%82%aa%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%82%a6%e3%83%93%e3%83%b3-white-throated-kingfisher-%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80bandhavgarh

アオショウビン White-throated Kingfisher、インドの森でとても一般的なカワセミ。

streak-throated-woodpecker-%e3%83%a0%e3%83%8a%e3%83%95%e3%82%bf%e3%82%b1%e3%82%a2%e3%82%aa%e3%82%b2%e3%83%a9-%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92

ムナフタケアオゲラ Streaked-throated Woodpecker のオス。

%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%83%e3%82%ab%e3%83%ab-jackal-%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80bandhavgarh-national-park-8

草むらからこちらをうかがう、ジャッカル。

%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%a4%e3%82%a4%e3%83%ad%e3%83%81%e3%83%a7%e3%82%a6-indian-pitta-%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80bandha

インドヤイロチョウ Indian Pitta  インドの森の夏を告げる鳥です。

%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%96%e3%83%83%e3%83%9d%e3%82%a6%e3%82%bd%e3%82%a6-indian-roller-%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80bandh

インドブッポウソウ Indian Roller

%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%96%e3%83%83%e3%83%9d%e3%82%a6%e3%82%bd%e3%82%a6-indian-roller-%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80bandh

飛ぶと本当に美しい鳥です。

%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%96%e3%83%83%e3%83%9d%e3%82%a6%e3%82%bd%e3%82%a6-indian-roller-%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80bandh

インドブッポウソウ、地面の毛虫にめがけて着地。木から毛虫が降りてきていて、確かに自分にもたくさん毛虫がついていました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Apr 2016 , Bandhavgarh National Park, Madhya Pradesh, India

★ベンガルトラのツアーを随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★トラのサファリ予約は国立公園の事前予約が必要です。観察チャンスが高く人気のある国立公園ではかなり早くから予約が埋まります。ご検討の方はお早めにご相談ください。

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

ベンガルトラと出会う!バンダウガル国立公園(4)

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

4月下旬のバンダウガル国立公園、キタウリゾーン Kitauli Zoneでのサイティングです。バンダウガル国立公園は、中心となるタラゾーン(Tala Zone)、隣接するマグディゾーン(Magadhi Zone)、そしてキタウリゾーン(Kitauli Zone)の3つのゾーンがあります(2016年現在)。以前はタラゾーンでのみトラのサイティングが良く、新しくできた他のゾーンはダメ・・・という風潮でしたが2016年はマグディゾーン、キタウリゾーンで良いサイティング報告されました。

キタウリゾーンは竹林があり、トラがやってくる水場があります。夕方、親子トラが現れる可能性が高いとされている水辺で待ちました。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%9b%e3%82%a8%e3%82%b8%e3%82%ab-muntjac-barking-deer%e3%80%80

待っている間にホエジカ Munjacが現れました。インドキョンとも呼ばれるホエジカはインド、スリランカ、ネパールに暮らす小型のシカですが、サファリをしていてもその姿を見ることはあまりありません。

間もなくトラの「ガルル・・・」という声が聞こえ、ガイドが「林の中にトラの親子がいる」と。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

そして、トラの登場です。ガイドの話では、母トラと4頭の子供がいるとのことでしたが、現れたのは2頭。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

2頭が水辺へやってきました。水に入る前に、深さをチェック?

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

水の中に入って、水を飲みます。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

イノシシ Wild Boar 登場。イノシシとトラ、お互いにどうするんでしょう。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

これが近づいた一番近い距離でした。このあと、イノシシは茂みの中へ。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

伸びる子トラ。やがて2頭の子トラは水辺の向こうの茂みへと戻っていきました。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

そして、また別の2頭の子トラが現れました。2頭づつ、順番に登場します。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

水辺に並んだ兄弟。暑い4月のインド、のどが乾ききっているようです。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

2頭の子トラ接近。素敵です。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

荒々しい表情。

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

水辺の対岸にいるサファリジープに怒ってるのでしょうか…

%e3%83%90%e3%83%b3%e3%83%80%e3%82%a6%e3%82%ac%e3%83%ab%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e5%85%ac%e5%9c%92%e3%80%80%e3%83%99%e3%83%b3%e3%82%ac%e3%83%ab%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%bc%e3%81%ae%e5%ad%90%e4%be%9b

怒る子トラの顔です。4頭の子トラは交代で全員水辺にやってきましたが、お母さんトラは現れず。ガイドによると、「非常にシャイで、親子で水辺に現れることはない家族」と。トラの性格も、いろいろあるようです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Apr 2016 , Bandhavgarh National Park, Madhya Pradesh, India

★ベンガルトラのツアーを随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★トラのサファリ予約は国立公園の事前予約が必要です。観察チャンスが高く人気のある国立公園ではかなり早くから予約が埋まります。ご検討の方はお早めにご相談ください。

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。