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ブラックバック Blackbuck (ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園、グジャラート)

ブラックバック Blackbuck ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園 (10)

インドのグジャラート州、ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園のブラックバックです。ブラックバックは英名が Blackbuck または Indian Antelope で、インド、ネパール、パキスタンに分布する偶蹄類。ネパールとパキスタンではこれまで野生個体を見たことはありませんが、デリーの首都圏であるハリヤナ州のグルガオンに近い農地で見つけて驚ろいたことがあります。

★ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園について

19世紀のインドには400万頭いたと言われるブラックバック、1947年のインド独立までにマハラジャ・貴族たちによる狩猟の対象となり8万頭にまで減ったといいます。その後も自然環境の破壊やハンティングにより激減し、1972年になってようやく保護されるようになりました。現在のはっきりした個体数はわからないのですが、インドにおけるブラックバックの個体数は増加傾向にあるとされています。

ブラックバック Blackbuck ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園 (2)

グジャラートのヴェラヴァダール・ブラクバック国立公園はブラックバックの保護のために1976年に設立された国立公園で当時はわずか18平方キロメートルの公園でした。1980年に16平方キロメートルの新しい区画が加わり、34平方キロメートルの中にある乾燥した草原地帯にブラックバックが暮らしています。

ブラックバック Blackbuck ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園 (3)

訪れたのは3月、繁殖期のオスが Lekking Groundと呼ばれる、オスがメスを誘うためにディスプレイする場所に集まり、角をカチカチさせて争っていました。

ブラックバック Blackbuck ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園 (4)

Lekking Groundに集まったオス。ブラックバックのオスは若いときはメスと同じやわらかい茶色をしていますが、成獣になるとこげ茶~黒色になります。そしてこの大きな螺旋状にねじれた角が特徴です。

ブラックバック Blackbuck ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園 (5)

これはまだ若いオス。闘いの練習をしています。

ブラックバック Blackbuck ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園 (9)

こちらは成獣です。かなり気合のはいった闘いを続けていました。

ブラックバック Blackbuck ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園 (13)

こちらはメスと若いオスのグループです。明るい茶色をしています。

ブラックバック Blackbuck ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園 (12)

公園内のジープ道を渡るブラックバックのメス。この写真ではあまり高く飛んでいませんが、両足をそろえて跳ねる行動が特徴的です。

ブラックバック Blackbuck ヴェラヴァダール・ブラックバック国立公園 (8)

そしてあごを上げて堂々と歩く、「アルファメイル・ウォーク」。ブラックバックのアルファメイル(alpha male 集団の優位オス)独特の歩き方です。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : March 2018,  Blackbuck National Park, Velavadar, Gujarat, India

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

インドライオン(アジアライオン)と出会う-4

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (1)

ササン・ギル国立公園でのサファリ最終日、インドライオンの赤ちゃんと出会うことができました。もう、ゲートが閉まる寸前のできごと。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (2)

ガイド氏、この家族は赤ちゃんがいるので出てくるかも・・・と。本当に出てきました。しかも1ヶ月くらいで、人前に出てき始めたばかりとのこと。「どうして一匹だけ?」という問いには答えてもらえませんでした。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (3)

お母さんをおいかけて一生懸命歩きます。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (5)

お母さんに追いついて、甘える赤ちゃん。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (7)

答えるお母さん。見ているほうも、至福のひととき。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (9)

赤ちゃんは他のメスにも近寄って遊んでもらいます。

三脚もなかったのでブレてるうえ、フォーカスも時々外れてしまう映像ですが、あまりにも素敵なインドライオンの家族の様子、ビデオにして見ました。赤ちゃんが「にゃー」と鳴きます。

もう、本当に国立公園は閉園時刻。この暗さの中での撮影の難しさ、ガイド&ドライバーの「もう行きましょう、まずいです」の声・・・あと15分早かったら、などと贅沢なことを思いながら最後のサファリを終えました。

インドライオン アジアライオン 赤ちゃん ササン・ギル ギル国立公園 Asiatic Lion cub (10)

1匹だけの赤ちゃん、無事に育ちますように。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : March 2018,  Gir Forest National Park, Gujarat, India

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ササン・ギルの森(グジャラート州、インド)

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3月に訪れたササン・ギル国立公園でのサイティングレポートです。

今回、ササン・ギルでは4回のサファリをしたのですが、もちろんインドライオン以外の動物・野鳥たちとの出会いも。そして、ササン・ギルで初めてレオパードを見ることができました(遠かったですが・・・)。

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ジープを走らせていると、前から雌のインドライオンが歩いてきました。

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横から見た雌のインドライオン。インドライオンの特徴である、「お腹の肉ひだ」がばっちり見えています。

アフリカライオンとインドライオン(アジアライオン)の違いは、★オスのたてがみがアフリカライオンより短い、★しっぽの房が大きい、★お腹の付近に縦の肉ひだがある、★小型 であること。

レオパード インドヒョウ ササン・ギル

ササン・ギルで初めて見たレオパード。早朝から可能性のある場所をジープでまわりました。アラームコールが聞こえ、よーく目を凝らして見たら、いました、レオパード。ほんの一瞬でした。

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ジャッカルの夫婦。2日にわたり、同じジャッカル夫婦を観察。いつも一緒です。

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オシッコするニルガイのオス。ニルガイはオスは体が青黒く、その英名もBlue Bull。メスは茶色です。ニルガイはオシッコや糞でマーキングするのでこういった仕草をよく見かけます。

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ハヌマーンラングール (グレーラングール)の親子。

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ササン・ギルには気になる野鳥もいます。インドイシチドリ 夫婦。

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インドの森でとても一般的な野鳥ですが、この頭もお尻も気になるシリアカヒヨドリRed-vented Bulbul。

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首のスポット柄に目を奪われる、カノコバト Spotted Dove 。

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ヒメコガネゲラ Lesser Goldenback / Balck-rumped Flameback のメス、額がゴマ塩柄です。インド亜大陸に広く分布しますが、グジャラート州のカーティヤーワール半島ではササン・ギル付近だけで見られるようです。

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こちらもインドに広く分布する ベンガルアカゲラ Yellow-crowned Woodpecker のオス、ごちそうを見つけていました。

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そしてインドの森といえば、インドコキンメフクロウ Spotted Owlet。いつも私たちを見てくれています。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : March 2018,  Gir Forest National Park, Gujarat, India

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インドライオン(アジアライオン)と出会う-3

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (8)

4年ぶりに訪れたインドのグジャラート州にあるササン・ギル国立公園でのインドライオン(アジアライオン)のサイティングレポートです。

インドライオン(アジアライオン)について

2015年の個体数調査で523頭の報告があったインドライオン、その後も増え続け2018年3月のニュースでは「現在600頭以上、2020年の個体数調査が期待される!」という記事が。その反面、「2016-2017年に184頭のインドライオンの死亡報告があり、45-55%のインドライオンが保護区外で暮らし危険にさらされている、早く第2の保護区の設置を!」という記事もあります。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (3)

午後のサファリ1回目。幸運にも、公園に入っていきなり雌ライオンに遭遇しました。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (1)

たちあがって木陰にいたライオンにすりすり。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (4)

良く見るとそばに仕留められたアクシスジカが。獲物の回りに5頭のインドライオンたちがいました。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (2)

鹿にかぶりつくインドライオン。

ジャッカル ササンギル (2)

そばにはライオンのおこぼれを待つジャッカル夫妻が。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (9)

鹿を少しかじったあと、他のライオンのいる日陰へと歩いていきます。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (11)

若い雄ライオンがじゃれます。たてがみもまだ中途半端な若い雄です。ちなみに今回の合計4回のサファリで雄はこの若い1頭しか見れませんでした。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (12)

トラと違ってライオンはグループで行動することが多く、社交的。

インドライオン アジアライオン Asiatic Lion ササンギル Sasan Gir (13)

午後のまったりした時間を過ごすインドライオンファミリーでした。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : March 2018,  Gir Forest National Park,Gujarat, India

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セレンディブコノハズク (2) Serendib Scops Owl (シンハラジャ、スリランカ)

セレンディブコノハズク Serendib Scops Owl シンハラジャ森林保護区 (3)

シンハラジャのバードスポッターから、「セレンディブコノハズク Serendib Scops Owlのこども」情報が。3月に入ると雛が巣立ちし、「親子」の姿を見るチャンスがでてくるとのこと。さっそくシンハラジャの森へ。

セレンディブコノハズク Serendib Scops Owl シンハラジャ森林保護区 (1)

いました、今回はそんなに歩かなくてもいい場所にいてくれました。

セレンディブコノハズク Serendib Scops Owl シンハラジャ森林保護区 (2)

巣立ちはしたものの、まだ親鳥のそばにいます。マロン色でとてもかわいいです。

セレンディブコノハズク Serendib Scops Owl シンハラジャ森林保護区 (4)

少し離れた木にいた親鳥。

ほとんど動かないのですが、動画も撮ってみました。

セレンディブコノハズク Serendib Scops Owl シンハラジャ森林保護区 (5)

見送ってくれたセレンディブコノハズク。今年は3月下旬から雨が降り始めたシンハラジャの森。森に入る方はヒル対策を忘れずに!

Photo & Text :Mariko SAWADA

Observation : March 2018, Near Sinharaja Forest Reserve, Sri Lanka

Reference : Birds of Sri Lanka (Helm Field Guide)

Special Thanks to Mr.Tilak, Mr.Anuradha

セイロンガマグチヨタカ (3) Sri Lanka Frogmouth (シンハラジャ、スリランカ)

セイロンガマグチヨタカ Se Lanka Frogmouth シンハラジャ (2)

スリランカのシンハラジャの森のセイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouthです。セレンディブコノハズクを見つけて観察していたらすぐそばの木にいました。メスです。オスをさがしましたが見つからない。バードスポッターの方によると、しばらくオスの姿をみていないので巣にいるのではないか、と。

>>セイロンガマグチヨタカ (1)  >>セイロンガマグチヨタカ (2)

ほとんど動かないので意味はないのですが、動画もとってみました。

セイロンガマグチヨタカ Se Lanka Frogmouth シンハラジャ (1)

シンハラジャの森ももうすぐ雨季を迎えます。

Photo & Text :Mariko SAWADA

Observation : March 2018, Near Sinharaja Forest Reserve, Sri Lanka

Reference : Birds of Sri Lanka (Helm Field Guide)

Special Thanks to Mr.Tilak, Mr.Anuradha

スリランカのハイイロスレンダーロリス(2) Grey Slender Loris

ハイイロホソロリス Gray Slender Loris シギリヤ (11)

スリランカのハイイロスレンダーロリス Grey Slender Lorisの観察です。>スリランカのハイイロスレンダーロリス-1 Grey Slender Lorisはこちら

夕方6時30分、ガイド氏と待ち合わせをして森へ。暗くなるのをまって活動し始めたロリスを探すのに一番いい時間です。スリランカの森にはアカスレンダーロリス Red slender lorisとハイイロスレンダーロリスGrey slender lorisがいますが、シギリヤの森で観察できるのはハイイロスレンダーロリス。

calotes calotes

歩き始めて最初に出会ったのはカロテス属のトカゲ、Green Forest Lizard。

ハイイロホソロリス Gray Slender Loris シギリヤ (1)

移動しているハイイロスレンダーロリスを発見。

ハイイロホソロリス Gray Slender Loris シギリヤ (6)

少し距離をあけて2匹のハイイロスレンダーロリスを見つけました。2010年の12月から観察を続けているチャミンダ氏によると、この森には2018年3月現在、12~13匹のハイイロスレンダーロリスがいるだろうとのこと。初めて訪れた2013年の時に7~8匹と聞いていたので、生息数が増えています!昨年は2匹の赤ちゃんが生まれたそうです。

ハイイロホソロリス Gray Slender Loris シギリヤ

写真撮りやすい場所に来てくれました!

ハイイロホソロリス Gray Slender Loris シギリヤ (9)

スレンダーロリスの観察は雨が降ったり風がきついと観察しにくく、過去に観察できなかった経験もありますが、今回はラッキーにも3個体を観察することができました。

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : March 2018, Vil Uyana Loris conservation site, Sri Lanka

Reference : Mr.Chaminda(Naturalist – Vil Uyana)

パンタナール縦断道路 – トランスパンタナール (パンタナール、ブラジル)

トランスパンタナール パラグアイカイマン パンタナールの動物 (12)

トランスパンタナール(The Transpantaneira、パンタナール縦断道路)は、ブラジルのマットグロッソ州にある、乾季の間だけ通ることができるパンタナールを貫く道。

ポコネからポルトジョフレ間147キロで125の橋をわたります。未舗装で、修復中の橋もあるトランスパンタナール。この道はもともとマットグロッソ・ド・ソルのコルンバまで延びる予定でしたが数々の困難の末、ポルトジョフレまでが開通しています。

トランスパンタナールのゲート

トランスパンタナールの看板を越えると、埃をあげながらツーリリストの車や物資を運ぶトラックが走っていきます。道を作るときに土をほった場所に水がたまっていることから道路沿いには水辺が多く、車をおりてすぐパラグアイカイマンや水鳥を観察することができます。

そして、残念ながら、交通事故で死んだアメリカバク、オオアリクイ、タイラなどの動物の姿も眼にしました。

乾季の最後、9月に通ったトランスパンタナールの道路そいで出会った野生動物です。

トランスパンタナール パラグアイカイマン パンタナールの動物 (9)

トランスパンタナールの看板をすぎて間もなくの湿地。乾季に残された「最後の水」に集まるパラグアイカイマンの姿。橋から観察していると魚を捕まえました。そしてその魚を捕まえたカイマンに数匹のカイマンが近づいていました。

パラグアイカイマンはかつてはワニ皮の取引のために殺されました。その後、ブラジル政府が密猟の取り締まりを強化したことと、1992年に野生のワニの皮の取引が世界的に禁止されたおかげで、パラグアイカイマンの数は回復しました。実際にパンタナールのあちこちでたくさんのカイマンと出会いました。

トランスパンタナール パンタナールの動物 トヨヨ ズグロハゲコウ(11)

地元でトヨヨと呼ばれる、ズグロハゲコウ Jabiru です。トランスパンタナールの道のそばの木の上で子育て中でした!

アリ塚 トランスパンタナール パンタナールの動物 (1)

トランスパンタナールの北部で見られるアリ塚。雨季に冠水しても大丈夫なように上へ延びています。この後、トランスパンタナールは南に向かうにつれ緑が豊かになって行きます。

トランスパンタナール  シロガオリュウキュウガモ パンタナールの動物 (10)

水辺のシロガオリュウキュウガモ White faced Whistling Duck。

トランスパンタナール アカハナグマ South American Coati パンタナールの動物 (7)

アカハナグマ South American coati 個体によって体の色がだいぶ違います。また、尻尾をあげて歩き集団で行動する様子は大変かわいらしいです。

トランスパンタナール クビワペッカリー パンタナールの動物 (6)

泥んこ遊びするクビワペッカリー Collared Peccary。

トランスパンタナール アメリカヌマジカ パンタナールの動物 (5)

アメリカヌマジカ Marsh Deer、雨季で完遂すると島状になった陸地へ集まります。残念ながらその数は減少傾向にあるそうです。

トランスパンタナール Cocoi Heron エリジロサギ パンタナールの動物 (8)

パンタナールのあちこちでみかけるエリジロサギ Cocoi Heron。

トランスパンタナール ジャガーの足跡。

ガイド氏が車を止めました。「ジャガーの足跡」、見事なパグマーク。このガイド氏、自分が初めて見たジャガーはトランスパンタナールの道路上にいた3頭の親子ジャガーだったのだそうです。

トランスパンタナール ベニヘラサギ

「9月はもう移動していないよ」と言われていたベニヘラサギ Roseate Spoonbillがいました!

アメリカワシミミズク トランスパンタナール パンタナールの動物 (2)

トランスパンタナールにある有名なふくろう観察ポイント。アメリカワシミミズク Great Horned Owlです。つがいで2羽いるはずですが、今日は1羽のみ観察できました。

トランスパンタナールの橋

125個目、トランスパンタナール最後の橋。間もなくポルトジョフレに到着です!

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2017, The Transpantaneira, Brazil

Reference :  Mr.Ric, Mr.Jurio, “Birds of Brazil”, National Geographic July 2013

★西遊旅行のパンタナールへの旅。2018年のツアー発表しました!

ブラジル・パンタナールにジャガーを求めて
南北パンタナールに計9泊滞在 大湿原に生きる野生動物の観察・撮影に特化した企画

 

 

ミナミコアリクイ Southern tamandua (パンタナール、ブラジル)

コアリクイ Southern Tamadua パンタナール (10)

南パンタナールのミナミコアリクイSouthern tamanduaです。黒いベストを来たような模様がかわいらしいミナミコアリクイ。南米大陸の北部・東部に幅広く分布し、4亜種いるとされています。今回観察したのはブラジルのパンタナール地方の種、Tamandua tetradactyla straminea 。ミナミコアリクイの体の色や模様には地域差があるのだそうです。

カンポグランデから宿泊先のロッジへ移動中、暗闇の中に現れたミナミコアリクイ。

コアリクイ Southern Tamadua パンタナール (1)

車のライトに照らされるミナミコアリクイ。

コアリクイ Southern Tamadua パンタナール (3)

道路を歩いているので、草がなく前肢のツメもしっかり見えました。ツメを保護するように前肢の外側で歩いています。

コアリクイ Southern Tamadua パンタナール (5)

このファゼンダ(農場)を改築したエコロッジに2泊したのですが、2泊目の早朝、ふたたびミナミコアリクイがロッジの前に現れました。オオアリクイが地上性なのに対してミナミコアリクイは地上でも木の上でも活動します。尾は長く、太くて、尾の先には毛がなく木の枝などに巻きつけることが出来きます。樹上性なので観察は難しいのかと思っていましたが、あまり木のないファゼンダ(農場)の敷地を徘徊していました。

コアリクイ Southern Tamadua パンタナール (6)

正面からやってきます。

コアリクイ Southern Tamadua パンタナール (7)

前肢の大きなツメが見えました。このツメは大きく堅く、アリのを巣を壊すのに使います。

コアリクイ Southern Tamadua パンタナール (11)

朝6時30分、ファゼンダ(農場)の敷地を横断し、森の中へと消えていきました。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2017, Suburb of Aquidauana, Brazil

Reference :  Mr.Ric, Mr.Joe, 世界動物大図鑑、Wikipedia( JP)

★西遊旅行のパンタナールへの旅。2018年のツアー発表しました!

ブラジル・パンタナールにジャガーを求めて
南北パンタナールに計9泊滞在 大湿原に生きる野生動物の観察・撮影に特化した企画

動画 水辺のオオアリクイ Giant anteater (パンタナール、ブラジル) 

9月の南パンタナール、アキダワナ付近の放牧地で観察したオオアリクイ。水辺にやってきたオオアリクイのしぐさがかわいらしく、動画にしました。

オオアリクイが水辺へ。水を飲んでいます。大きな前肢と小さな後肢でゆっくり歩き、ツメを保護するためにこぶしを使って歩いています。

オオアリクイ、水の中へ。

オオアリクイ、体を掻き始めました。観察する私たちも息を飲み、シャッター音が響きます。大きなツメもバッチシ見えました。

そして、オオアリクイは水辺を後にしました。至福のひとときでした。

Photo, Video & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Sep 2017, Suburb of Aquidauana, Brazil

Reference :  Mr.Ric, Wikipedia( JP,EN)

★西遊旅行のパンタナールへの旅。2018年のツアー発表しました!

ブラジル・パンタナールにジャガーを求めて
南北パンタナールに計9泊滞在 大湿原に生きる野生動物の観察・撮影に特化した企画