カテゴリー別アーカイブ: ■動物を観察した地域・国

ユキヒョウのローリー<冬> -1(パキスタン)

ユキヒョウのローリー Snow Leopard Lolly Pakistan (32)

パキスタンのユキヒョウ「ローリー Lolly」の話です。(この記事のユキヒョウの写真は野性の状態のものではありません)

前に一度ご紹介したユキヒョウのローリーが、2016年の冬にスストのチェックポストからナルタル谷へと移動しました。より大きな施設に移動したそうですが、クンジェラーブ国立公園の環境とは異なる場所への移動です。

初めて2月の北部パキスタンへ。フンザ付近から始まる高峰群は雪をかぶってとても美しいものでした。そしてナルタル谷へ。

冬のナルタル パキスタン (1)

ナルタルは豪雪地帯で、スキー場があることでも知られています。ギルギットから近いのですが4WDで行かなくてはなりません。

冬のナルタル パキスタン (4)

ナルタルに到着です。さっそくローリーのいるところへ行ってみました。スキー場側へ行き、そこから雪の山道を歩いて10分ほどの山の斜面に施設がありました。

ローリーがいません。番をしている人に聞いたところ、最近までナルタルのさらに奥の施設にいたけど雪が深くなり、通って肉をあげるのが大変になったので村に近いこの場所へ移したとのこと。この新居では雪のくぼみに入り込んで寝ているので今は見えないので待ちなさい、と。

雪のくぼみからローリーが顔を出しました。

ユキヒョウのローリー Snow Leopard Lolly Pakistan (2)

ローリー、もう4歳くらいのはず。

ユキヒョウのローリー Snow Leopard Lolly Pakistan (46)

起きて歩き始めました。

ユキヒョウのローリー Snow Leopard Lolly Pakistan (39)

すぐに後ろを向いて逆方向に歩き始めました。追いかけて柵の周りを歩くも、雪が深いし山の斜面なので大変です。

ユキヒョウのローリー Snow Leopard Lolly Pakistan (5)

ようやくローリーが見えるところに到着。

ユキヒョウのローリー Snow Leopard Lolly Pakistan (6)

頭、ぷるぷる。

ユキヒョウのローリー Snow Leopard Lolly Pakistan (7)

つめとぎ。

ユキヒョウのローリー Snow Leopard Lolly Pakistan (14)

新雪の上を歩くローリー。ユキヒョウの後姿、・・たまりません。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Feb 2017, Captive condition at Naltar Valley, Pakistan

Reference : Local staff of SLF at Naltar Valley

開放されたユキヒョウ、山へ帰る(クンジュラブ国立公園、パキスタン)

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (6)

2017年2月下旬、パキスタン北部の村ミズガルで家畜を襲ったユキヒョウが捕らえられました。家畜小屋に入り込みヤギ・ヒツジを殺した上、家畜小屋から出れなくなっていたところを捕獲したとのこと。

村人は、ユキヒョウを保護しなくてはならないことは理解するが、行政への「殺された家畜の補償」をもとめた話し合いがもたれ、捕獲されてから3日目に山へ帰されることになりました。

このユキヒョウはミズガルの村近くで2頭の子どもを連れている姿が目撃されているメスのユキヒョウでした。ユキヒョウは捕獲されたミズガルではなく、クンジュラブ国立公園へ運んできて放すことになりました。

ユキヒョウがミズガルで捕獲された話はすぐにニュースになりましたが、ミズガルは中国との国境に近いため、2017年現在外国人が行けない場所。偶然にもクジュラブ国立公園のデーにあるスタッフ小屋にいたところ、このユキヒョウが連れてこられました。

このユキヒョウを放す瞬間を見ようとテレビ局、政府関係者が集まり、車列を組んで移動です。デーから少しいった場所の山の斜面で放すことになりました。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (2)

檻が開けられても、ユキヒョウはすぐには出てきませんでした。出てこないので、その場にいたパキスタン人が「ローリー、ローリー」と呼びます。「ローリー」は2016年の秋までスストのチェックポストで飼われていたユキヒョウのこと。今はナルタルに行ってしまいましたが、クンジュラブ国立公園の人たちはユキヒョウを見ると「ローリー」と呼ばずにはいられないようです。

ユキヒョウが檻から顔を出して、最初にしたことは、雪を食べたこと。のどが渇ききっていたのでしょう。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (3)

ひとしきり雪を食べるとようやく前を見ました。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (4)

そしてあたりを見ます。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (5)

ゆっくりと檻から出てきました。この瞬間、関係者より拍手が起こりました。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (7)

自由になったミズガルのユキヒョウ

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (9)

3日間の拘束で毛並みが乱れているし、家畜の血が体についたりして汚れていました。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (10)

立ち止まっては雪を食べます。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (11)

こちらのほうを見ました。弱っているのか、動きはゆっくり。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (12)

ひとしきり雪を食べると茂みの中へ入っていきました。まだこちらのほうを見ています。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (13)

岩の上に乗って休憩。ものすごいカモフラージュです。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (14)

しばらくすると、ふたたび山を登り始めました。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (15)

開放されたものですが、野生のユキヒョウが歩いている姿を、初めて見ました。

ミズガルのユキヒョウ パキスタン free a Snow Leopard from a cage Pakistan (17)

そしてまた座りました。対岸の山の斜面を見ています。そこにはアイベックスの群れがいました。

その後、このユキヒョウはじっとしたままでした。私たちも、このユキヒョウが無事にミズガルの2頭の子どものもとに戻れることを願い、その場を後にしました。

翌日、スタッフが最後にユキヒョウがいた付近を見に行きましたがもうその姿はありませんでした。そして開放してから3日後、このユキヒョウが2頭の子どもと一緒にいるのがミズガルで目撃されたと、国立公園のスタッフから電話がありました。

後日談:このユキヒョウはその後再び、ミズガルの家畜を襲ったため村人により殺されました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Feb 2017, Khunjerab National Park, Pakistan

Reference : Mr.Sultan Gohar -KNP(Khunjerab National Park), Mr.Falman Razah -KVO ( Khunjerab Villager Organization), Wildlife Department of Pakistan

 

冬の道東、羅臼。流氷クルーズとオオワシ

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (9)

北海道、羅臼町の流氷クルーズ。2017年のシーズンは2月半ばに流氷がやってきました。3月5日の流氷クルーズの様子です。前日の風でだいぶ氷が知床半島の岬の方へ移動していました。

この日は西遊旅行の「冬の道東を撮る」のツアーのチャーター船があり、OHWASHI号にて海へ。船長の川端さんが、流氷はだいぶ移動しちゃったとけど行って見るか、1時間も走らせると流氷出てくるんじゃないか・・・、と。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (1)

夜明け前の国後島をバックにオオワシが氷の上にいました。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (2)

夜明けです。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (8)

日の出の国後島、氷、オオワシ。羅臼の朝は本当にきれいです。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (10)

薄氷の浮かぶ海の表面が朝日で輝いてガラスのよう。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (3)

知床の山を背景に、オオワシ。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (5)

海へと飛んでくるオオワシ。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (4)

魚を狙うオオワシ。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (11)

羅臼沖に残された氷にはオオワシが乗っています。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (12)

船から投げられる魚をとったオオワシがいなくなると、空いた場所にすぐ別のオオワシがやってきます。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (13)

残った氷は貴重なようで、オオワシたちは場所の奪いあいです。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (14)

氷の上で魚を食べています。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (16)

流氷が見えてきました!オオワシも乗っています!

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (18)

ここからあとは、流氷がぎっしり。国後島まで続いているのでしょうか。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (17)

流氷の上のオオワシ。このとき、船長に連絡が入り、風と波がきつくなってきたので帰ってくるように、と。ここで引き返すことになりました。

羅臼 流氷クルーズ オオワシ Rausu Drift Ice Cruise (15)

朝の羅臼の海。オオワシ、カモメたちが舞う、素敵な時間でした。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : March 2017, Rausu, Siretoko Peninsula, Hokkaido

Reference :  OHWASHI号船長川端さんとクルーの皆様

 

ユキヒョウを求めて(ラダック、インド)

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (20)

野生のユキヒョウと出会う・・・そんな夢が実現した2月のラダック。

ユキヒョウ Snow Leopard は最も美しいネコで、冬になると毛が豊かに長くなり、大きな手足、長い尻尾が強調され、ますます素敵になります。標高3,500~5,000m のヒマラヤの急斜面に暮らし、さらにカモフラージュな外見のため非常に見つけにくい動物です。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (6)

凍った川を歩いて谷を進んでいきます。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (4)

ジグメット氏が、「ユキヒョウのマーキングの後ですよ、ユキヒョウの毛もついている」と見せてくれました。凍った川の川原の岩です。もう、私たちはユキヒョウのテリトリーにいます。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (5)

スコープで山の斜面をチェックしていきます。朝の早い時間、遅い午後はユキヒョウが活動し見つけやすい時間。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (2)

雪の上でのランチタイム。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (3)

お昼を食べたらまた捜索開始。担当わけして違う谷へとスタッフが入っていきました。そして間もなく、ユキヒョウの食べたブルーシープの死体があったと報告が。さっそく行ってみました。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (7)

急な谷の斜面を登っていきます。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (12)

ユキヒョウが食べたあとのブルーシープ。スタッフによると、もう「食い尽くして」いると。ブルーシープはユキヒョウの好物です。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (8)

近くにはユキヒョウの真新しいパグマークが!足跡をもとにユキヒョウを探します。

「 Snow Leopard ! ユキヒョウ ! 」という声が響きました。急な山の斜面は簡単に登れません。標高は4,200mくらいでしょうか・・・息を切らせながらようやくユキヒョウの見えるポイントまで上がりました。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (19)

おー、100mほど先の山の稜線に、・・・ユキヒョウが!

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (10)

スコープで見たユキヒョウです。間違いありません。なんと凜としたお姿。※写真はスコープ+iphoneです。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (9)

こっちを見ています~ ※写真はスコープ+iphoneです。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (24)

今度は手を前にして寝ています~

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (26)

しばらくすると立ち上がって、「するり」と岩陰に消えていってしまいました。この外見だけではオスかメスかはわかりませんが、翌日、見たポイントと近い場所で2頭のユキヒョウが歩いているのをスタッフが見つけました。2~3月はユキヒョウの繁殖期で、呼ぶ声も聞ける季節なのだそうです。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (16)

峠にはブルーシープの角が掲げられていました。ヘミス国立公園ではハンティングが禁止されておりユキヒョウの生息に十分な数のブルーシープがいます。山の豊かさに感謝。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (18)

夜、キャンプでは「ユキヒョウのサイティング、おめでとうケーキ」が用意されていました!スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017, Hemis National Park, Ladakh, India

Special Thanks to Tomo Akiyama 秋山知伸、Jigmet Dadul

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

ブルーシープ Blue Sheep(ラダック、インド)

バーラル Blue Sheep ラダック (9)

インド・ネパール・ブータン・パキスタン・中国チベットのヒマラヤ 3,500~5,000mの山に暮らすバーラル。バーラル(Bharal)はヒンディ語の名前で、英語ではBlue Sheepと呼ばれています。

バーラル Blue Sheep ラダック (7)

バーラルはヒツジとヤギの中間タイプとみなされる種だそうで、ヒマラヤの山の急斜面を好みユキヒョウとの生息域と同じところに暮らします。当然、ユキヒョウの好物です。

バーラル Blue Sheep ラダック (2)

5~40頭ほどの群れで行動し、冬のラダックでは雪の下の草を探して移動していました。オスは大きな角があり、70cmほどの長さにまで成長するそうです。

バーラル Blue Sheep ラダック (6)

雪のない岩場の乾燥した草を食べています。

バーラル Blue Sheep ラダック (13)

水を求めて谷に下りてきたグループ。

バーラル Blue Sheep ラダック (3)

川原を歩いていて遭遇した、水を飲みに降りてきていたオスです。あまりこわがらず、微妙な距離でこちらを見ていました。

バーラル Blue Sheep ラダック (1)

バーラルはよく、岩山の上からこんな風に私たちを見ています。

バーラル Blue Sheep ラダック (11)

子どもです。これはちょっと癒されます。

バーラル Blue Sheep ラダック (10)

この健康なもこもこのうしろ姿にも、癒されます。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017, Hemis National Park, Ladakh, India

Special Thanks to Tomo Akiyama 秋山知伸、Jigmet Dadul

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

ウリアル Urial (ラダック、インド)

ウリアル Ladakh Urial (10)

ラダック中央・西部の標高3,000~4,000mの山地に暮らす、野生のヒツジがウリアル Urial, Ladakh Urial。ニムとバズゴー付近の山地で観察することができました!

雪のラダック (2)

雪の降った後のラダックの道路。車をゆっくり走らせます。

雪のラダック (1)

ウリアルを見かけたら歩いてアプローチ。警戒心の強い動物でなかなか近寄らせてくれません。

ウリアル Ladakh Urial (1)

ウリアルのメスがこちらの様子をうかがっています。

ウリアル Ladakh Urial (6)

群れで休憩していました。ウリアルは開けた、緩やかな山のスロープにいることが多く、オオカミの生息域ともかぶっています。天敵はオオカミ、そしてユキヒョウ。

ウリアル Ladakh Urial (13)

山の斜面で休憩するウリアルの大きな群れです。10~30頭のオス・メス別の群れでいることが多いとのことでしたが、大家族の群れのようです。

ウリアル Ladakh Urial (7)

オスの後ろ向きに伸びる大きな角は100cmにもなり、メスは小さい短かめの10-12cmの角があります。

ウリアル Ladakh Urial (14)

雪の下の草を食べて移動するウリアル。雪に歩いたあとが残り、とてもキレイです。

ウリアル Ladakh Urial (11)

草を食べた後は、座って反芻しているのでしょうか。

ウリアル Ladakh Urial (8)

群れが私たちの視線を意識しています。

ウリアル Ladakh Urial (9)

しばらくすると、ほとんどの個体が後ろ向けになっているのに気がつきました。「すぐに逃げだせる準備」をしていました。とってもシャイな動物です。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017, Nimu, Basgo, Ladakh, India

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

トキハシゲリ Ibisbill (ラダック、インド)

●トキハシゲリ007A8763

ユキヒョウを求めてラダックにやってくるフォトグラファーさんたちが、レーに到着して最初に狙うのが、インダス川の川原で見られるトキハシゲリ Ibisbill。

●トキハシゲリ007A8678

この不思議な外見のトキハシゲリ Ibisbill、中央アジアとヒマラヤ高地の川原で見られる鳥で、成鳥は黒い顔に赤く反った7~8Cmになる長いくちばしをしています。

●トキハシゲリ007A8762

オスとメスの外見はほぼ一緒ですが、幼鳥は顔が黒くなく灰色で、くちばしも赤くありません。

●トキハシゲリ007A8739

トキハシゲリが近くに来てくれました。トキハシゲリはラダックヒマラヤ内で繁殖・小移動をしているようで、冬になるとレーの町に近い、このインダス川の川原で数羽見られます。

気になったのはインダス川沿いのゴミ。トキハシゲリの撮影をしていても、ゴミも一緒に映るくらいのゴミがあるのです。「夏になると水量が増えて流れていくから・・・」とスタッフはいいますが、そういう問題ではありません。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017, Leh, Ladakh, India

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのバードウォッチング/サファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

アカギツネ Red Fox (ラダック、インド)

アカギツネ Red fox ラダック (8)

冬のラダックで出会ったアカギツネ Red Foxです。早朝、まだ朝日を浴びていない山の斜面で見かけました。

アカギツネ Red fox ラダック (5)

インドにはアカギツネは3亜種いるそうで、そのうちのラダック・ヒマラヤ山脈に暮らす亜種。モンタナアカギツネ (Vulpes vulpes Montana)と呼ばれています。ラダック全域の標高5,000m付近の開けた山の斜面などで見ることができます。赤っぽい毛皮に、口元からおなかにかけての白い毛。冬の毛はリッチで5センチ以上の長さになりもこもこです。

アカギツネ Red fox ラダック (3)

岩場へと走っていくアカギツネ。

アカギツネ Red fox ラダック (6)

岩にマーキングしています。ちなみに冬はメイティングシーズン。

アカギツネ Red fox ラダック (7)

こちらのほうを気にしながら、雪の積もった岩山へと消えていきました。

冬のラダック

アカギツネのいた斜面は山の陰でしたが、晴天のラダックの山は白く、まぶしく、美しく。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017, Hemis National Park, Ladakh, India

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

ナキウサギ Pika(ラダック、インド)

ロイルナキウサギ Royle's Pika ラダックのナキウサギ (5)

インド北部、ヒマラヤに位置するラダック。ラダックには5種・・・クチグロナキウサギ Plateau Pika (Black-lipped Pika)、ラダックナキウサギ Ladakh Pika、ヌブラナキウサギ Nubra Pika、オオミミナキウサギ Large-eared Pika、ロイルナキウサギ Royle’s Pika (Indian Pika) のナキウサギが生息しています。

冬のストック川

快晴の朝!凍ったストック川からレーの町のほうを見た景色。

ロイルナキウサギ Royle's Pika ラダックのナキウサギ (3)

川原のそばの岩場で見つけたナキウサギ。スタッフによると、ロイルナキウサギ Royle’s Pikaだろうとのこと。ナキウサギはその名の通り、高い音の警戒音を発するため逆に「居場所」を容易に見つけることができます。鳴かなければ見つからないのに・・・。岩の隙間にっすぐに入ってしまいますが、待っていると姿を現します。

ロイルナキウサギ Royle's Pika ラダックのナキウサギ (6)

ロイルナキウサギは、標高3,100-4,000mのヒマラヤ・チベット高原の岩場や潅木のあるところに暮らし、主に朝と晩い午後に活動します。

ロイルナキウサギ Royle's Pika ラダックのナキウサギ (1)

ナキウサギは冬眠しません。その代わり、寝床と食料を兼ねる干草を集めて蓄えていますが、それ以外にも冬に残ってる乾燥した草を食べています。

ロイルナキウサギ Royle's Pika ラダックのナキウサギ (4)

ちなみに英語名のPika はツングート語の名前ピーカに由来するそうで、英語の発音は「パイカ」と言う人もいますが、「ピーカ」のほうが正しいようです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017   Stok, Ladakh, India

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

★インドでのサファリ/野生動物撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます。

ホオジロエボシドリ White-cheeked Turaco(バレ山地、エチオピア)

%e3%83%9b%e3%82%aa%e3%82%b8%e3%83%ad%e3%82%a8%e3%83%9c%e3%82%b7%e3%83%89%e3%83%aa%e3%80%80white-cheeked-turaco%e3%80%80%e3%83%8f%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%a3%ae-4

エチオピアのバレマウンテン国立公園、ハレナの森で観察したホオジロエボシドリ White-cheeked Turacoです。

%e3%82%a8%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%83%99%e3%83%ab%e3%83%88%e3%81%ae%e6%a3%ae%e3%80%80%e3%83%90%e3%83%ac%e3%83%9e%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%b3-2

ハレナの森へは、バレマウンテン国立公園の標高4,000mを越えるサネッティ高原を縦断し、ハレナエスカープメントと呼ばれる急傾斜をくだっていきます。途中の標高3,800m-3,400m付近には「エリカ・ベルト」と呼ばれる植生があります。空気の美しい場所で育つ苔・地衣類が樹木を覆う、美しい森。今回は雨の後でもやがかかり、とても美しい「エリカ・ベルト」でした。

さらに南下して「リラの村」へ。この村は国立公園制定前からの村で住むことが許可されており、人々はハレナの森から採取できるもの使い、小規模な農業と牧畜で暮らしています。

この村から少しくだった森にホオジロエボシドリがいます。

%e3%83%9b%e3%82%aa%e3%82%b8%e3%83%ad%e3%82%a8%e3%83%9c%e3%82%b7%e3%83%89%e3%83%aa%e3%80%80white-cheeked-turaco%e3%80%80%e3%83%8f%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%a3%ae-8

探し始めてからすぐにガイド呼んでくれました。声のする方向を見ると、いましたホオジロエボシドリ White-cheeked Turaco。

%e3%83%9b%e3%82%aa%e3%82%b8%e3%83%ad%e3%82%a8%e3%83%9c%e3%82%b7%e3%83%89%e3%83%aa%e3%80%80white-cheeked-turaco%e3%80%80%e3%83%8f%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%a3%ae-10

ホオジロエボシドリ White-cheeked Turacoは隣国エリトリアの国鳥で、エチオピアを訪れるバードウォッチャーがぜひ見たい野鳥のひとつ。

%e3%83%9b%e3%82%aa%e3%82%b8%e3%83%ad%e3%82%a8%e3%83%9c%e3%82%b7%e3%83%89%e3%83%aa%e3%80%80white-cheeked-turaco%e3%80%80%e3%83%8f%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%a3%ae-3

大変よく見えるところへ飛んできてくれました。この木の実がお目当てです。

%e3%83%9b%e3%82%aa%e3%82%b8%e3%83%ad%e3%82%a8%e3%83%9c%e3%82%b7%e3%83%89%e3%83%aa%e3%80%80white-cheeked-turaco%e3%80%80%e3%83%8f%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%a3%ae-5

全身が見えました!グラディエーションで濃い紺色へと変わる羽の色。飛ぶと羽の一部が赤いのも大変美しいですが、さすがにその様子を撮影するのは難しいです。

%e3%83%9b%e3%82%aa%e3%82%b8%e3%83%ad%e3%82%a8%e3%83%9c%e3%82%b7%e3%83%89%e3%83%aa%e3%80%80white-cheeked-turaco%e3%80%80%e3%83%8f%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%a3%ae-7

高い木の枝から見下ろすホオジロエボシドリ。羽の下のほうにチラリと赤色が見えます。

%e3%83%9b%e3%82%aa%e3%82%b8%e3%83%ad%e3%82%a8%e3%83%9c%e3%82%b7%e3%83%89%e3%83%aa%e3%80%80white-cheeked-turaco%e3%80%80%e3%83%8f%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%a3%ae-9

飛んでいる姿を見ようとだいぶ追いかけてしまいましたが、お別れです。

%e3%83%8f%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%a3%ae%e3%80%80%e7%9d%80%e7%94%9f%e6%a4%8d%e7%89%a9%e3%80%80%e3%83%90%e3%83%ac%e3%83%9e%e3%82%a6%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%b3-1

ハレナの森はリラの村から南は着生植物がびっしりついた巨木のある美しい森が広がっています。ここでバレモンキーBale Monkey を探しましたが出会うことはできませんでしたが、森ウォークが大変美しく大満足でした。

そして「ハレナの森の幸」も忘れていません。リラの村ではちみつとワイルドコーヒーをいただきました。

%e3%83%8f%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%a3%ae%e3%81%ae%e3%81%af%e3%81%a1%e3%81%bf%e3%81%a4

ハレナの森の恵み、濃い~はちみつを地元パン、アンベシャと一緒に。

%e3%83%8f%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%a3%ae%e3%80%80%e3%83%af%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%83%89%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%92%e3%83%bc%e3%80%80%e3%83%aa%e3%83%a9%e3%81%ae%e6%9d%91-1

そしてハレナの森の南のほうで取れるワイルドコーヒー。バレマウンテン国立公園はこの地域の「ワイルドコーヒートレイル」をつくったり、バードウォッチングルートをプロモートしています。

%e3%83%8f%e3%83%ac%e3%83%8a%e3%81%ae%e6%a3%ae%e3%80%80%e3%83%af%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%83%89%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%92%e3%83%bc%e3%80%80%e3%83%aa%e3%83%a9%e3%81%ae%e6%9d%91-2

リラの村のちいさなコーヒー店にていただいたワイルドコーヒー。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Nov 2016 , Lake Awassa – Ethiopia

Reference : Armaye Wegalign , Tomo Akiyama 秋山知伸,  “A Traveller’s Guidebook”, Helm Field Guide “Birds of Horn of Africa”

 

★★バレ山地も訪問するエチオピア・ネイチャーツアー 2018年発表★★

雨期明けの美しい季節11月限定出発★バレとシミエン エチオピアの固有種を追う
アフリカ大地溝帯山岳部のエチオピアオオカミとゲラダヒヒ