タグ別アーカイブ: 小笠原諸島

(動画)嫁島のマグロ穴、白いミナミハンドウイルカ

小笠原諸島、聟島列島の嫁島の「マグロ穴」で出会ったミナミハンドウイルカの群れ。しかも一頭は白化個体の赤ちゃん!イソマグロを蹴散らすミナミハンドウイルカたちです。

そして、安全停止中に再び現れたミナミハンドウイルカたち。

聟島列島での5ダイブのうち4本でイルカ。どうも参加者の中に「鯨類の女神」がいらっしゃったようです!!

 

Video & text : Mariko SAWADA

Visit : April 2020, 嫁島、聟島列島、小笠原諸島

Special Thanks : Fisheye

白いミナミハンドウイルカの赤ちゃん(聟島列島、小笠原諸島)

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (1)

小笠原諸島、聟島列島の嫁島で出会ったミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphinの群れとその白い赤ちゃんです。

船長の「イルカだ~船の前に」の声。カメラをもって駆けつけると、「アレ?めっちゃ白い」。ミナミハンドウイルカの白い個体です。ポイントは嫁島の「マグロ穴」付近。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (5)

嫁島の「マグロ穴」は聟島列島の人気ダイビングスポット。イソマグロが巻いている楽しいポイントです。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (4)

こっちに向かうイソマグロの向こうにイルカ?!

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (3)

イルカがイソマグロを蹴散らしてる・・・。さらに白い個体が!!

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (6)

「嫁のマグロ穴」という宇宙です・・・。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (2)

サービス満点のミナミハンドウイルカたち。成長すると腹部に斑点が現れるのがミナミハンドウイルカの特徴とのこと。ミナミハンドウイルカは2000年にハンドウイルカの亜種から別種として認められるようになりました。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin (7)

船にもどってからのシュノーケリングでも遊びに来てくれたミナミハンドウイルカたち。

小笠原諸島 嫁島 聟島列島 白いミナミハンドウイルカ Indo-pacific bottlenose dolphin

船の上にいる人にも大サービス。この白い赤ちゃん、アルビノなのか、白化個体なのか・・・。体に黒いところも見られ、ピンクっぽくないのできっと白化個体だろうなぁ・・・などといろんな話をしながら、皆、興奮は冷めません。

この子が無事に育ちますように!

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : April 2020, 嫁島、聟島列島、小笠原諸島

Special Thanks : Fisheye

オナガミズナギドリ(小笠原諸島)

オナガミズナギドリ Wedge-tailed shearwater 小笠原諸島 聟島列島 (7)

小笠原諸島の島々で繁殖するオナガミズナギドリ Wedge-tailed Shearwater。暗色型と淡色型がありますが、小笠原で観察されるのは淡色型です。日本名の通り尾が長く、英名のWedge-tailed は「くさび型の尾」を意味しています。

オナガミズナギドリ Wedge-tailed shearwater 小笠原諸島 聟島列島 (3)

嘴はピンク色を帯びた灰色で先端は少し黒色。

オナガミズナギドリ 繁殖 南島 小笠原諸島  (6)

オナガミズナギドリは太平洋・インド洋の熱帯から亜熱帯地域に分布し、日本では小笠原諸島のみで繁殖が確認されています。聟島列島から火山島列島(硫黄島列島)まで広範囲にわたって繁殖しているそうです。

4月上旬に南島の岩の隙間で見たペアです。オナガミズナギドリは岩の隙間や土に穴を掘ったりして営巣します。4~5月に営巣をはじめ、6月には卵を産み、50日ほどで雛がかえります。そして11~12月半ばまでに雛が巣立ち、次の繁殖期まで海で過ごします。

オナガミズナギドリ Wedge-tailed shearwater 小笠原諸島 聟島列島 (2)

魚の群れを追って集まってきたオナガミズナギドリ。

オナガミズナギドリ Wedge-tailed shearwater 小笠原諸島 聟島列島 (4)

めっちゃ魚を探しています。

オナガミズナギドリ 南島 小笠原諸島  (10)

南島の扇浜では悲しい運命のオナガミズナギドリの姿が。

オナガミズナギドリ Wedge-tailed shearwater 小笠原諸島 聟島列島 (6)

4月上旬に聟島列島に行く途中や南島で観察したオナガミズナギドリですが、夏の育雛中のオナガミズナギドリにも出会いたいものです。

 

Photo & text :Mariko SAWADA

Observation : April2018, April2020 南島、聟島列島、小笠原諸島

Reference : 海鳥識別ハンドブック(文一総合出版)

とびうお桟橋のムナグロ(父島、小笠原諸島)

小笠原諸島 父島 トビウオ桟橋のムナグロ Pacific Golden Plover (5)

4月上旬の小笠原諸島、父島。ホエールウォッチングなどで船に乗る際に二見湾のとびうお桟橋でムナグロ Pacific Golden Plover を見ることができました。

とびうお桟橋は「とびうおの日時計のモニュメント」がある桟橋で、ダイビングや観光の船が係留している桟橋です。季節によっては夜に大きなマダラエイやシロワニが見られることでも知られています。

小笠原諸島 父島 トビウオ桟橋のムナグロ Pacific Golden Plover (3)

このとびうお桟橋には陸とつながっていないブロックがあり、ここでは朝に夕にムナグロたちを見ることができました。北極圏近いツンドラで夏に繁殖するムナグロは越冬のために東南アジアや遠いところでは東アフリカ、オーストラリアまで渡りを行いますが、日本ではこの小笠原諸島で越冬しています。

小笠原諸島 父島 トビウオ桟橋のムナグロ Pacific Golden Plover (2)

夏冬中間羽のムナグロ。

小笠原諸島 父島 トビウオ桟橋のムナグロ Pacific Golden Plover (6)

だいぶ夏羽に近いムナグロ。

小笠原諸島 父島 トビウオ桟橋のムナグロ Pacific Golden Plover (4)

個体によって差がありますが、冬羽と夏羽の中間期のムナグロを見れるのは、とびうお桟橋発着時の大きな楽しみでした。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Early April, 2020, 父島、小笠原諸島

南島に上陸!小笠原一の美しさ、南島の自然(小笠原諸島)

南島 小笠原諸島  (18)

父島の南西約10キロにある無人島、南島。南島は父島や母島のように溶岩でできた島ではなく、サンゴ礁でできた石灰岩の島です。

”日本有数の沈水カルスト地形”で、約4000万から2000万年前に海底に堆積した石灰岩が氷期に海水面が下がり陸化した時に浸食が進み、間氷期に海水面が上がるとこの地形が海底に沈み浸食が止まりました。海水面の昇降が繰り返され、今から2万年ほど前の最終氷期の後、再び海水面が上昇して形成されたものが、現在の沈水カルスト地形であると考えられています。

南島では”ラピエ”と呼ばれる鋭く尖った岩や、”ドリーネ”と呼ばれるすり鉢状の窪地(扇池、鮫池等)が見られます。

扇池より上陸 南島 小笠原諸島  (16)

南島への上陸方法は船で「鮫池」から上陸する方法と泳ぐかカヤックで「扇池」から上陸する方法があります。いずれも悪天候だったり風の向きが悪い場合にはアクセスできず、父島滞在中は「南島は行けるときに行くこと!」です。

4月上旬に泳いで上陸したときの様子の動画です。

扇池のアーチを越えて上陸するビーチ、扇浜はとてもきれいです。上陸してからはガイド氏の指示に従い、定められたルートを歩き「最大2時間ルール」を守って行動します。

ムナグロ 南島 小笠原諸島  (8)

上陸した海岸にいたムナグロ Pacific Golden Plover。夏冬中間羽が素敵です。

イソヒヨドリ Blue rock thrush 南島 小笠原諸島  (5)

南島の”ラピエ”と呼ばれる鋭く尖った岩とイソヒヨドリ Blue rock thrush のオス。父島、母島ともに海辺で普通に見られる鳥です。

陰陽池 南島 小笠原諸島  (12)

これは陰陽池と呼ばれる淡水と海水の混ざった汽水湖。雨水と台風の時に流入する海水でなる池で、ここには、渡り鳥が運んだと考えられる水草の「カワツルモ」が育っています。

セイタカシギ 南島 小笠原諸島  (11)

陰陽池にいたセイタカシギ Black-winged stilt 、2羽いました。小笠原では旅鳥。陰陽池は旅鳥の数少ない休息場所になっているようです。

オナガミズナギドリ 繁殖 南島 小笠原諸島  (6)

鮫池から扇浜に向かう丘の岩場でみかけたオナガミズナギドリ Wedge-tailed shearwater のペア。4月上旬だったので、早めの繁殖開始です。4~5月に岩の隙間に営巣をはじめ、6月には卵を産むそうです。

ヒロベソカタマイマイ 南島 小笠原諸島  (13)

そして南島と言えばコレ、絶滅した小笠原の固有種ヒロベソカタマイマイの半化石です。かつてはここに森があったといいます。1000~2000年前に絶滅したそうですが、年代測定の結果300年位前まで生存してたのでは、とも言われています。

鮫池 南島 小笠原諸島  (17)

そして「鮫池」。名前のとおり、岩場にはネムリブカ White-tip reef shark が群れでいることがあるそうです。この鮫池も侵食によってできた”ドリーネ”です。

ザトウクジラ 南島 小笠原諸島  (1)

そして南島周辺の海では1~4月の間、たくさんのザトウクジラの親子の姿を見ることができます!

 

Photo/video & text : Mariko SAWADA

Observation : April 2018, 2020 南島,小笠原諸島

Special Thanks : Fisheye

Reference : 東京都文化情報データベース”小笠原南島の沈水カルスト地”、世界遺産小笠原(楽学ブックス)、小笠原ハンドブック(南方新社)

聟島列島のクロアシアホウドリ(小笠原諸島)

小笠原諸島 聟島列島 聟島 クロアシアホウドリ Black-footed Albatross (7)

4月上旬に訪れた小笠原諸島、聟島列島のクロアシアホウドリです。4月に入ると少しは海況が落ち着くだろう・・・と期待して出かけた小笠原。幸運にも聟島まで行ける日が当たりました。

聟島列島、小笠原では通称ケータ列島とも呼ばれ、その名はイギリス人のキャプテン・ケーターに由来するそうです。父島からおよそ50~70キロ北の海域にある19の無人島で、北から聟島、媒島(なこうどじま)、嫁島の3島とそれに付属する小島から成ります。

父島を出てからのおよそ2時間半、向かい風でうねる海で時々オナガミズナギドリが集まって採餌しているのを観察。

小笠原諸島 聟島列島 聟島 クロアシアホウドリ Black-footed Albatross (1)

いよいよ聟島列島の北部、四之岩付近です。岩から成る島の上をクロアシアホウドリが飛んでいます。四之岩は「イセエビ団地」と呼ばれる小笠原固有種のアカイセエビが群れているクレパスがある人気のダイビングスポットです。

聟島 アホウドリのデコイ

聟島の北にあるアホウドリ繁殖地のデコイ。2008年~2012年のアホウドリの小笠原群島への再導入プロジェクトにより、合計70羽のヒナを鳥島より聟島へ移送して巣立ちさせました。2015年、 媒島(なこうどじま)でアホウドリのペアが確認され、小笠原諸島に移したアホウドリの繁殖の最初の事例となり、2016年以降、聟島での繁殖が確認されています。

小笠原諸島 聟島列島 聟島 クロアシアホウドリ Black-footed Albatross (6)

嫁島の「マグロ穴」付近で出会ったザトウクジラ。聟島列島では元気なクジラたちにも出会うことができました。テイルスラップするザトウクジラに「お魚」を期待して近づくクロアシアホウドリ。

小笠原諸島 聟島列島 聟島 クロアシアホウドリ Black-footed Albatross (4)

聟島のクロアシアホウドリ繁殖地です。繁殖地への上陸はできませんので船から双眼鏡や望遠レンズで観察です。島のなだらかな斜面にクロアシアホウドリの姿。親鳥と帰りを待つ雛たち。

面積3平方キロの聟島は昔は人が暮らしていました。明治時代に入植し、牧畜を営んでいたそうでそのころには父島からも漁船が出ていました。海岸にはそんな時代のあとが残されています。2003年に植生の回復のためにノヤギの駆除が行われました。クロアシアホウドリの繁殖地は聟島とはつながっていない鳥島と呼ばれる島の斜面です。

小笠原諸島 聟島列島 聟島 クロアシアホウドリ Black-footed Albatross (2)

雛に餌を与える親鳥。子育ての真っ最中。

小笠原諸島 聟島列島 聟島 クロアシアホウドリ Black-footed Albatross (5)

5月に入ると親鳥は雛を置いて北の海へと旅立ちます。そのあと雛は絶食し、6月初旬までに巣立ちを迎えるそうです。

羽ばたきの練習 クロアシアホウドリ 聟島 (2)

2年前の6月上旬に聟島列島を訪問した時の写真です。この時はまだ巣立ちしていないクロアシアホウドリが結構いました。

小笠原諸島 聟島列島 聟島 クロアシアホウドリ Black-footed Albatross (3)

そしてコアホウドリの姿も。同じ場所で繁殖しています。

小笠原諸島 聟島列島 聟島 クロアシアホウドリ Black-footed Albatross (9)

雛のために奔走するクロアシアホウドリの親鳥の姿。5月には雛を残して北上開始です。夏は千島列島やカムチャッカ沖で出会えるクロアシアホウドリですが、聟島列島では繁殖地を遠望できたり、親鳥が船に近いところを飛んでくれることもあるのが魅力です。

アホウドリは復路航海中に船長が見つけてくれましたが、撮影には間に合いませんでした。次回に期待です!残念な気持ちで甲板でがんばっていて出会えたのがトウゾクカモメ Pomarine Skua。

トウゾクカモメPomarine Skua 小笠原諸島

トウゾウカモメは北極圏で繁殖する海鳥。非繁殖期には赤道付近の熱帯地域から南半球まで南下することがあるそうです。これまで北の海でしか見たことがなかったので、これは大変うれしい出会いでした。

なお、聟島列島は海況が良い6~9月がベストシーズン。ここに来る9割はダイバーで、残りの1割はバーダーか島マニアだそう。4月上旬の聟島訪問は天候リスクがあるものの、北半球で見られるアホウドリ3種が繁殖する聟島列島、やはり魅力的です。ダイビングもする鳥好きには間違いなくパラダイスです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jun 2018, April2020, 聟島列島,小笠原諸島

Special Thanks  : Fisheye

Reference : 世界遺産小笠原(楽学ブックス)、小笠原のすべて 父島・母島・南島・聟島(JTBパブリッシング)、山科鳥類研究所「アホウドリ 復活への展望」

小笠原諸島 聟島列島ドルフィンスイム

急に思い立って出かけた小笠原諸島、そして聟島列島。船で寝泊まりしダイナミックなケータの海でダイビング。そして「ドルフィンスイム」のチャンスが何度もやってきました!

聟島列島ドルフィンスイム

Text & Video : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : Jun 2018, Mukojima, Ogasawara, Japan

Special Thanks : Fisheye 笠井船長&スタッフのみなさま

★★チャーター船なので、ドルフィンスイムのチャンスが高い★★父島からのチャーター船で行く小笠原諸島 ボニンブルーの海へ★★ザトウクジラと海鳥の季節 南島・母島・聟島列島も訪問

カツオドリ Brown Booby (小笠原諸島)

小笠原航路 小笠原諸島 カツオドリ 小笠原丸 Brown Booby Bonin Island (8)

小笠原航路で観察したカツオドリ Brown Boobyです。朝から甲板で海鳥観察。カツオドリがおがさわら丸の横を飛び、船のそばで上がって来るトビウオを探しています。

小笠原航路 小笠原諸島 カツオドリ 小笠原丸 Brown Booby Bonin Island (3)

空中から魚を探し、急降下、そして追いかけてダイブ。

小笠原航路 小笠原諸島 カツオドリ 小笠原丸 Brown Booby Bonin Island (6)

トビウオをキャッチしましたが、ちゃんとくちばしに挟まれていませんでした。

小笠原航路 小笠原諸島 カツオドリ 小笠原丸 Brown Booby Bonin Island (7)

落下するトビウオ、追いかける2羽のカツオドリ。

小笠原航路 小笠原諸島 カツオドリ 小笠原丸 Brown Booby Bonin Island (9)

海に落ちたトビウオを追ってダイブするカツオドリ。

小笠原航路 小笠原諸島 カツオドリ 小笠原丸 Brown Booby Bonin Island (10)

一羽が再びトビウオをキャッチ、もう一羽が追いかけます。

小笠原航路 小笠原諸島 カツオドリ 小笠原丸 Brown Booby Bonin Island (11)

後ろのカツオドリがトビウオを持ったカツオドリの足を引っぱります。

小笠原航路 小笠原諸島 カツオドリ 小笠原丸 Brown Booby Bonin Island (12)

トビウオを取られないようにまるのみし始めました。

小笠原航路 小笠原諸島 カツオドリ 小笠原丸 Brown Booby Bonin Island (13)

本当に豪快なカツオドリの朝食でした。

Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子

Observation : April 2017, from Ogasawara-Maru, on route to Chihi-jima, Japan