2月下旬、お天気に恵まれた羅臼の流氷クルーズです。国後バックの夜明けが本当に美しい、有難いクルーズでした。
▼羅臼 夜明けの流氷クルーズ Rausu Drift Ice Cruise
Text & Video :Mariko SAWADA
Observation :end of Feb 2018, 羅臼 Rausu, Hokkaido, Japan
Special Thanks to ゴジラ岩観光
2月下旬、お天気に恵まれた羅臼の流氷クルーズです。国後バックの夜明けが本当に美しい、有難いクルーズでした。
▼羅臼 夜明けの流氷クルーズ Rausu Drift Ice Cruise
Text & Video :Mariko SAWADA
Observation :end of Feb 2018, 羅臼 Rausu, Hokkaido, Japan
Special Thanks to ゴジラ岩観光
2018年2月下旬、インド・中国・台湾からの多国籍なお客様をご案内した「冬の道東ワイルドライフ」。その時の様子をまとめた動画です。4日間の旅でしたが美しい羅臼の夜明けから猛吹雪の養老牛までワイルドな北海道の自然を体験しました。ビデオには映ってませんが、ワカサギ釣り&ライブ天ぷらも!!
▼道東のワイルドライフ Wildlife of Hokkaido|西遊旅行
Text & Video :Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation :end of Feb 2018, 道東, Hokkaido, Japan
Special Thanks to 森田将平(知床サライ)
雨のはじまった5月半ばに訪れたウィルパットゥ国立公園。昨晩の雷雨で公園内は水溜りだらけになっており、今日はレオパードは厳しいかな、とガイドさん。とうことで西の端の海岸や遺跡、野鳥などをみながら公園内を移動しました。
朝一番の素敵な出会いは、このカワリクマタカ Changeable hawk-eagle。インド亜大陸、特にインドとスリランカで繁殖し、東南アジアでも見られる鳥ですが、スリランカの個体は冠羽が長いのが特徴とのこと。また、白っぽい個体も多いです。
本当に美しいカワリクマタカでした。
森の中、ジープ道を見下ろす枝にいたカンムリワシ Crested serpent eagle。
またカンムリワシがジープ道の上の枝にいました。この構図で出会うことがよくあります。
写真を撮るのは難しいけれど、何度も観する機会があったアカハラシキチョウ White-rumped shama。
今回、初めて訪れたのですがウィルパットゥ国立公園内にはスリランカの「建国神話」に関わる遺跡があります。およそ2500年前のヤクシャ族の女王、クヴェニの王宮と言われている遺跡。考古学調査などは行われていないそうで、このガイド氏の説明も「伝説」という感じです。
そしてウィルパットゥの西の海岸にやってきました。マンナール湾に臨む海岸です。今日は土曜日、スリランカ人のファミリーがピクニックに来ていました。
そしてマンナール側を望む海岸。この一体は土の色が赤いです。この海岸にはスリランカの起源にまつわる伝説(建国神話)があります。2500年前、インドからやってきたヴィジャヤ王とその部下たちは「銅の色をした海岸」にたどりつき、当事このウィルパットゥ付近を収めていたヤクシャ族のクヴェニ姫と結婚し、その子孫がスリランカ=シンハラ人の起源となったという伝説・・・。ヴィジャヤ王にまつわる話には何バージョンもあります。
海岸の木にはシロハラウミワシ White-bellied Sea Eagleとウオクイワシ Grey-headed Fish Eagleが一緒にいました。
出口に向かう途中には、かわいらしい鳥との出会い。ソリハシオオイシチドリ Great Thick-knee (Great Stone-curlew)、2羽並んで歩いています!
そしてインドトサカゲリ Red-wattled lapwing の卵。
待っていたら親鳥がもどってきました。卵に座らないで保護している感じです。
インドトサカゲリのヒナです、家族で歩く素敵な光景が見られました。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Observation : May 2018, Wilpattu National Park – Sri Lanka
Reference : Helm field guides “Birds of Sri Lanka” Wikipedia(EN)
ウダワラウェ国立公園 Udawalawe National Park のカワリクマタカ Changeable hawk-eagle / Crested hawk-eagleです。朝のサファリでジープ道からばっちり見える位置で獲物を探していました。
カワリクマタカはインド亜大陸のインドとスリランカを中心に繁殖し、東南アジアまで見られる鳥。スリランカ亜種Nisaetus cirrhatus ceylanensis は小型で、その冠羽が長く、そして白っぽい個体が多いです。
何かねらっています、冠羽が立ってます。
美しい、カワリクマタカ。
獲物を見つけたようです。
行ってしまいました。が、たっぷり20分は観察できました。
ウダワラウェ貯水池が作られたとき、棲みかを失った野生動物たちと集水域保護のために1972年に作られたのがウダワラウェ国立公園。この国立公園は野性の定住ゾウが多いことでも知られています。
ゾウの親子がジープ道を歩いていました。公園の入口にはウダワラウェ・エレファントトランジットホーム Udawalawe Elephant Transit Homeがあり、ゾウの孤児や怪我をしたゾウを保護し、野性に返す努力が行われています。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Observation : April 2016, Wilpattu National Park – Sri Lanka
Reference : Helm field guides “Birds of Sri Lanka” Wikipedia(EN)
日本では2月の北海道、風蓮湖・羅臼の風物詩ともいえるオオワシの姿。オオワシは冬を千島列島南部や北海道で過ごし、3月上旬には北上し繁殖地へ向かいます。
オオワシの繁殖地はカムチャッカ半島の沿岸部、オホーツク海の沿岸部、アムール川河口部、サハリン、千島列島などの北東アジアの沿岸です。その中でもカムチャッカ半島が最も大きな繁殖地。6月、カムチャッカ半島の東海岸の河口部でオオワシを見ることができました。
火山がひしめくカムチャッカ半島。海岸からも美しい山の姿が見られます。
東海岸、ジュパノバ川の河口にいたオオワシ。
オオワシは2~3月にかけて求愛行動が見られ、巣は木の枝などを使って木の上や崖の上に作ります。
直径250センチ、高さ150センチにもなる大きなオオワシの巣。4~5月に1~3個の卵を産みます。8~9月に巣立ちできるのは平均2羽。
河口の岸壁の上にも巣がありました。
灯台の上で見張りをしているオオワシ。ガイド氏によると、この季節はまだ緑がないため巣を見ることができるけど、数週間もすると新緑で覆われて巣を見ることはできなくなる、とのことでした。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Jun 2017 , Kamchatka Peninsula – Russian Far East
Reference : Wikipedia(JP/EN), Birds of East Asia
羅臼、知床半島の流氷クルーズで観察したオオワシ Steller’s Sea Eagle。白い翼、白い尾、黄色い大きなくちばしと足を持つ、本当にカッコイイ猛禽です。
羽を広げると220~250センチもある大きな鷲で体重は5~9キロ、メスのほうが大型です。
オホーツク海沿岸、カムチャッカ半島沿岸で繁殖し冬になるとその一部が千島列島の南部や北海道にやっています。世界に3,200ペアほどが生息すると考えられ、北海道にはそのうちの2,000羽ほどが冬を越しに来ていると考えられています。
オオワシですが、英名はSteller’s Sea Eagle。Stellerはドイツの博物学者ゲオルク・ステラー Georg Wilhelm Stellerにちなんでつけられた名前です。
ゲオルク・ステラーはドイツ出身ですがロシア帝国の博物学者で、ヴィトウス・ベーリングの遠征隊に随行し、カムチャッカ半島やアリューシャン列島を探査。1741年にベーリングが現コマンダル諸島のベーリング島で病死した後、島から残った隊員たちの脱出を成功させ、この地に暮らすステラーカイギュウ等の海の動物や海鳥の存在を世界に知らせました。
そして・・・その結果、オオワシと同じ「ステラー」の名を持つ「ステラーカイギュウ」は、1868年、「発見」からわずか27年で乱獲によりこの世から姿を消すこととなってしまいました。メガネウも1852年に絶滅しています。
コマンダルスキー諸島ベーリング島の私設ギャラリーに展示されているステラーカイギュウの骨格。
話を元に戻しオオワシですが、冬を北海道で過ごし3月の第一週ごろには北へ移動します。オオワシはもともと長距離の移動はせず、流氷や千島列島の島づたいに北海道へやってきて、3月に繁殖地へ戻ります。この季節は求愛の季節。4~5月には1~3つの卵を生みます。
羅臼の町を背景に、オオワシたちの姿。間もなく、北へ旅立ちます。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Observation : February 2018, Rausu, Siretoko Peninsula, Hokkaido
Special Thanks : ゴジラ岩観光 山谷船長とクルーの皆様
Reference:International Working Group for the Steller’s Eagle Conservation
“O-Washi-net”
2月28日の羅臼の流氷クルーズのレポートです。朝4時45分には港へ来るようにと指示を受けていたので、鷲の宿で4時30分までシマフクロウを観察してからまっすぐ港へ。空には星が輝き雲一つありません。透き通った冬の知床の空気。「今日はかなりキレイかも」と期待いっぱいで港へ向かいました。
出航した船から見た羅臼の町と知床半島の山の景色。
国後島が赤く染まっています。船長がアナウンスで「今日はとても流氷が近いよー」と。本当にすぐ、流氷の影が見えてきました。
流氷の向こうに国後島。かなり染まっています。船長が「もうすぐ太陽が出るからねー」と。みんな甲板で待ちます。
日の出です。
朝日を浴びた流氷の上のオオワシ。
船の回りにはオオワシ、オジロワシたちが集まっています(カラスたちも!)。それにしても今日は本当にキレイです。
甲板では無数のシャッター音が響きます。この日は日本人だけでなく、外国からのバードフォトグラファーの方々もずいぶんいらっしゃいました。早朝の夜明けクルーズはシマフクロウの観察のこともあり「キツイなー」と思うのですが、この景色にすべてが報われます。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : February 2018, Rausu, Siretoko Peninsula, Hokkaido
Special Thanks : ゴジラ岩観光 山谷船長とクルーの皆様
「働く鳥」、キルギスのイヌワシGolden Eagleです。
キルギスで一度は減った鷹匠ですが、昨今はツーリズムの発展によりリバイバルし、50人ほどに増えているとのこと。キルギスの旅の途中、その”Eagle Hunting Show” を見る機会がありました。
私たちが合った鷹匠はタルガル・ベクさん39歳。タルガル・ベクさんは8歳のころから鷹を扱い始めたベテランです。この時も10歳の子供も一緒に来ており、この子も鷹匠になるべく教育を受けていました。
今回鷹狩りを見せてくれたのはイヌワシ Golden Eagle 1 0歳のメスで名前はトゥマラ。繁殖させているのではなく野生のヒナを巣からつれてくるとのこと。彼の話によると、体の大きなメスのヒナを家につれて帰り、一緒に暮らして育て、訓練します。イヌワシは飼育環境化では40年ほど生きるそうで、通常は20歳位まで鷹狩りに使い、その後は自然に戻すのだそうです。
夏のツーリストシーズンの間は一日に1~2回、観光客向けのショーをし、冬は本当の鷹狩りで狐を捕まえるのだと。
タルガル・ベクさんは、鷹狩りで捕まえる狐は1週間に1匹、銃で一度に何匹も殺す狐狩りをすることに反対をしていました。
鷹匠と道中で待ち合わせをして、車でEagle Hunting Showのできる場所へと案内されます。そして、トゥマラの登場。後部座席にいました。
猛々しく登場したイヌワシのトゥマラ。
トゥマラはこの鷹匠にしかなつかないのだそうです。
トゥマラをつれて見晴らしのいいところへ。
トゥマラが飛びます。
「ショータイム」といってウサギを連れてきたオヤジ。「え???」
トゥマラとタルガル・ベクさん。ウサギを見ています。
ウサギ、ピンチ。本物のウサギを捕まえるショーとは知りませんでした。ウサギ、逃げて!
ツーリスト・シーズンの夏、トゥマラは本日2回目のショーであまり乗り気でなく、ウサギを仕留めることなく終わりました。私はほっとしたのですが・・・
ウサギは捕まえなかったけど、ご褒美のお肉をもらいます。
仕上げにくちばしを研ぎます。
仲のいいイヌワシのトゥマラと鷹匠タルガル・ベクさんでした!
Photo & Text :Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Aug 2014, Kyrgyz
Special Thanks to Mr. Targal Bek & his family
北海道、羅臼町の流氷クルーズ。2017年のシーズンは2月半ばに流氷がやってきました。3月5日の流氷クルーズの様子です。前日の風でだいぶ氷が知床半島の岬の方へ移動していました。
この日は西遊旅行の「冬の道東を撮る」のツアーのチャーター船があり、OHWASHI号にて海へ。船長の川端さんが、流氷はだいぶ移動しちゃったとけど行って見るか、1時間も走らせると流氷出てくるんじゃないか・・・、と。
夜明け前の国後島をバックにオオワシが氷の上にいました。
夜明けです。
日の出の国後島、氷、オオワシ。羅臼の朝は本当にきれいです。
薄氷の浮かぶ海の表面が朝日で輝いてガラスのよう。
知床の山を背景に、オオワシ。
海へと飛んでくるオオワシ。
魚を狙うオオワシ。
羅臼沖に残された氷にはオオワシが乗っています。
船から投げられる魚をとったオオワシがいなくなると、空いた場所にすぐ別のオオワシがやってきます。
残った氷は貴重なようで、オオワシたちは場所の奪いあいです。
氷の上で魚を食べています。
流氷が見えてきました!オオワシも乗っています!
ここからあとは、流氷がぎっしり。国後島まで続いているのでしょうか。
流氷の上のオオワシ。このとき、船長に連絡が入り、風と波がきつくなってきたので帰ってくるように、と。ここで引き返すことになりました。
朝の羅臼の海。オオワシ、カモメたちが舞う、素敵な時間でした。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : March 2017, Rausu, Siretoko Peninsula, Hokkaido
Reference : OHWASHI号船長川端さんとクルーの皆様
アディスアベバからリフトバレーにそって150キロほど南下したところにあるのがズワイ湖 Lake Ziway。リフトバレーの湖の中でも大きな湖で、モモイロペリカンが観察出来る湖です。
アディスアベバからハイウェイでモジョ MOJO まで行き、地道に出た付近にある皮と肉の加工場付近はゴミを狙うアフリカハゲコウとハゲワシたちでいっぱいでした。
ズワイ湖に到着すると、湖岸にはモモイロペリカン Great White Pelicanたちの姿が。
魚を狙って群れるモモイロペリカン Great White Pelican
観察していたら、ペリカンが嘴で他のペリカンの頭をはさんだのでびっくりしました。魚の奪い合いでしょうか…
捕食しながら岸辺から遠くない場所を移動しているモモイロペリカン Great White Pelican
アフリカクロトキ Sacred Ibis と セイタカシギ Black-winged Stilt
アフリカクロトキ Sacred Ibis は古代エジプトで神聖な鳥としてあがめられ、「Sacred」の名を持ちますが、エジプトでは絶滅してるのだそうです。頭がまだ黒くなっていないのは幼鳥です。
エリマキシギ Ruff 夏にユーラシア大陸北部で繁殖し、冬はアフリカへ渡ってきます。
湖畔の木にいたサンショクウミワシ African Fish Eagle
こちらはアフリカハゲコウ Marabou Stork が子育て中です。
ズワイ湖畔は、漁を手伝う子供たち、犬、野鳥たちが一緒に暮らしている、アフリカらしい風景が見られる場所でした。
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Jan 2016 , Lake Ziway – Ethiopia
Reference : Helm Field Guide “Birds of Horn of Africa, Wikipedia(EN)
★★バレ山地も訪問するエチオピア・ネイチャーツアー 2018年発表★★
雨期明けの美しい季節11月限定出発★バレとシミエン エチオピアの固有種を追う
アフリカ大地溝帯山岳部のエチオピアオオカミとゲラダヒヒ