![トランスパンタナール パラグアイカイマン パンタナールの動物 (12)](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/dc891f6e07af23e2c9631fa9ebde78ac.jpg)
トランスパンタナール(The Transpantaneira、パンタナール縦断道路)は、ブラジルのマットグロッソ州にある、乾季の間だけ通ることができるパンタナールを貫く道。
ポコネからポルトジョフレ間147キロで125の橋をわたります。未舗装で、修復中の橋もあるトランスパンタナール。この道はもともとマットグロッソ・ド・ソルのコルンバまで延びる予定でしたが数々の困難の末、ポルトジョフレまでが開通しています。
![トランスパンタナールのゲート](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/ec9b0f8e0ec67735937de1df6f7dd085.jpg)
トランスパンタナールの看板を越えると、埃をあげながらツーリリストの車や物資を運ぶトラックが走っていきます。道を作るときに土をほった場所に水がたまっていることから道路沿いには水辺が多く、車をおりてすぐパラグアイカイマンや水鳥を観察することができます。
そして、残念ながら、交通事故で死んだアメリカバク、オオアリクイ、タイラなどの動物の姿も眼にしました。
乾季の最後、9月に通ったトランスパンタナールの道路そいで出会った野生動物です。
![トランスパンタナール パラグアイカイマン パンタナールの動物 (9)](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/da233e9b177e1b61014c222db23dec11.jpg)
トランスパンタナールの看板をすぎて間もなくの湿地。乾季に残された「最後の水」に集まるパラグアイカイマンの姿。橋から観察していると魚を捕まえました。そしてその魚を捕まえたカイマンに数匹のカイマンが近づいていました。
パラグアイカイマンはかつてはワニ皮の取引のために殺されました。その後、ブラジル政府が密猟の取り締まりを強化したことと、1992年に野生のワニの皮の取引が世界的に禁止されたおかげで、パラグアイカイマンの数は回復しました。実際にパンタナールのあちこちでたくさんのカイマンと出会いました。
![トランスパンタナール パンタナールの動物 トヨヨ ズグロハゲコウ(11)](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/f0e3a7b7dd509f06881039bb609ae0f2.jpg)
地元でトヨヨと呼ばれる、ズグロハゲコウ Jabiru です。トランスパンタナールの道のそばの木の上で子育て中でした!
![アリ塚 トランスパンタナール パンタナールの動物 (1)](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/a087c5015e88fb4c970bbd06f697f7d2.jpg)
トランスパンタナールの北部で見られるアリ塚。雨季に冠水しても大丈夫なように上へ延びています。この後、トランスパンタナールは南に向かうにつれ緑が豊かになって行きます。
![トランスパンタナール シロガオリュウキュウガモ パンタナールの動物 (10)](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/f3a35f6be6ab1626168d0138a3fddb4a.jpg)
水辺のシロガオリュウキュウガモ White faced Whistling Duck。
![トランスパンタナール アカハナグマ South American Coati パンタナールの動物 (7)](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/437b02916fa6d11fc45cc21435eaf958.jpg)
アカハナグマ South American coati 個体によって体の色がだいぶ違います。また、尻尾をあげて歩き集団で行動する様子は大変かわいらしいです。
![トランスパンタナール クビワペッカリー パンタナールの動物 (6)](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/bc555060e28c72a08c82f8133ec7b126.jpg)
泥んこ遊びするクビワペッカリー Collared Peccary。
![トランスパンタナール アメリカヌマジカ パンタナールの動物 (5)](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/9d3548308d056646b4157fcc830c8086.jpg)
アメリカヌマジカ Marsh Deer、雨季で完遂すると島状になった陸地へ集まります。残念ながらその数は減少傾向にあるそうです。
![トランスパンタナール Cocoi Heron エリジロサギ パンタナールの動物 (8)](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/d4bc1068a25cecfa84bcd934de780d81.jpg)
パンタナールのあちこちでみかけるエリジロサギ Cocoi Heron。
![トランスパンタナール ジャガーの足跡。](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/52788b366a83eedbb1b9e7c2486c43fa.jpg)
ガイド氏が車を止めました。「ジャガーの足跡」、見事なパグマーク。このガイド氏、自分が初めて見たジャガーはトランスパンタナールの道路上にいた3頭の親子ジャガーだったのだそうです。
![トランスパンタナール ベニヘラサギ](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/4baed969a831e546fec3bfd550d31fac.jpg)
「9月はもう移動していないよ」と言われていたベニヘラサギ Roseate Spoonbillがいました!
![アメリカワシミミズク トランスパンタナール パンタナールの動物 (2)](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/e616b66e395485459178aa0edebdae90.jpg)
トランスパンタナールにある有名なふくろう観察ポイント。アメリカワシミミズク Great Horned Owlです。つがいで2羽いるはずですが、今日は1羽のみ観察できました。
![トランスパンタナールの橋](http://www.saiyu.co.jp/blog/wp-content/uploads/2017/10/75a9db5db6f918b340df4fa3bbbb179e.jpg)
125個目、トランスパンタナール最後の橋。間もなくポルトジョフレに到着です!
Photo & Text : Mariko SAWADA 澤田真理子
Observation : Sep 2017, The Transpantaneira, Brazil
Reference : Mr.Ric, Mr.Jurio, “Birds of Brazil”, National Geographic July 2013
★西遊旅行のパンタナールへの旅。2018年のツアー発表しました!
ブラジル・パンタナールにジャガーを求めて
南北パンタナールに計9泊滞在 大湿原に生きる野生動物の観察・撮影に特化した企画