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ヒシクイ Bean Goose(蕪栗沼)

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (4)

ロシアの内陸から北極海沿岸にかけての地域で繁殖し冬に北日本へと飛来するヒシクイBean Goose。ヒシクイはいくつかの亜種に分類されますが、日本へ飛来するのは亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイで、亜種オオヒシクイがその8割ほどをしめるとのこと。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (1)

亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの違いを丁寧に説明を受けましたが、未熟な私にはわかりません。

繁殖地のシベリアの生態系により、亜種がことなること。亜種ヒシクイは「ツンドラ(針葉樹林)地帯」で繁殖し、亜種オオヒシクイはより南の「タイガ(地下に永久凍土が広がる凍原)地帯」で繁殖しています。そんなに異なる環境で繁殖・採食しているのなら確かに嘴の大きさや体躯は異なることでしょう。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (8)

朝のガンの飛び立ちを観察後朝食、そして牧草地の畑で「カリガネ探し」をした後、蕪栗沼へ。15分ほど歩いた復元湿地ではヒシクイが「お休み中」でした。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (9)

冬の景色を反射してとてもきれいなのですが、ヒシクイたちはみんな頭を羽にうずめてまるまって休んでいました。起きているヒシクイを探して歩きました。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (6)

サービス満点で全身を見せてくれる個体が。ヒシクイはガンの仲間の中でも大きく、羽を広げると1.6mにもなります。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (5)

お休みしていたヒシクイですが、ちょっと活動が始まりました。首を伸ばして何やらしゃべっています。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (7)

そして飛翔光景も。

ヒシクイ 亜種オオヒシクイ Bean Goose 蕪栗沼 Kabukurinuma Izunuma (3)

ヒシクイの楽園、蕪栗沼の午後でした。冬は本当に日が短く、もうすぐ「ねぐら入り」の時間です。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Special Thanks to Hobby’s World 吉成才丈さん

Observation : end of NOV, 蕪栗沼、宮城県