カテゴリー別アーカイブ: ■鳥 List of birds

セイロンガマグチヨタカ (5) Sri Lanka Frogmouth (シンハラジャ、スリランカ)

セイロンガマグチヨタカ 巣 オス 雛 Sri Lanka frogmouth  Ceylon frogmouth (1)

大好きなセイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth。

”Do you want to see  nesting Frogmounth?” と聞かれたとき「マジ?」と思い、歩き続け、胸がどきどきして、たどりついた木で見たのがこの光景。

セイロンガマグチヨタカ 巣 オス 雛 Sri Lanka frogmouth  Ceylon frogmouth (2)

羽毛と蜘蛛の巣から作られているという巣の上に乗る、ガマグチヨタカのお父様と雛。なんでこんなに丸見えの場所にいるの?という場所でした。

セイロンガマグチヨタカ 巣 オス 雛 Sri Lanka frogmouth  Ceylon frogmouth (4)

巣とお父様の間から雛の顔が。

セイロンガマグチヨタカ 巣 オス 雛 Sri Lanka frogmouth  Ceylon frogmouth (5)

たまらない光景です。ガイド氏によるとこの雛も数日で巣立ちするサイズだろうと。今年は繁殖ペースが速いらしく1月に期待していなかった光景に出会えました。それにしてもシンハラジャも滞在中雨が降らず・・・と思っていたら雲行きが怪しくなってきました。。

セイロンガマグチヨタカ 巣 オス 雛 Sri Lanka frogmouth  Ceylon frogmouth (8)

セイロンガマグチヨタカの幸せな光景を雨が降り出すまで拝ませていただきました。雨の降る藪道を泥んこになりながら下山。頭も胸も、この光景でいっぱいでした。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Jan 2020, Sinharaja, Sri Lanka

Special Thanks to Mr.Tilak, Mr.Anuradha

セイロンガマグチヨタカ (4) Sri Lanka Frogmouth (シンハラジャ、スリランカ)

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka frogmouth  Ceylon frogmouth  (5)

シンハラジャの森に行ったら絶対に出会いたい鳥がセイロンガマグチヨタカ Sri Lanka Frogmouth。私が鳥好きになったきっかけの鳥です。

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka frogmouth  Ceylon frogmouth  (4)

本日のセイロンガマグチヨタカ様は明暗のコントラストの難しい場所にいらっしゃいました。

セイロンガマグチヨタカ Sri Lanka frogmouth  Ceylon frogmouth  (6)

観察していた藪から降りてきてジープに乗ろうと車道を歩いていたら、道路から見える場所にもセイロンガマグチヨタカ様が。口を上に向けて寝ていました。本日見た2羽ともメス。繁殖期です、オスは巣で子育て中ですね!

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jan 2020, Sinharaja, Sri Lanka

Reference : Birds of Sri Lanka (Helm Field Guide), Wikipedia(EN)

Special Thanks to Mr.Tilak, Mr.Anuradha

スリランカゾウ(ブンダラ国立公園、スリランカ)

スリランカゾウ セイロンゾウ Sri Lanka Elephant ブンダラ国立公園 Bundala National Park (2)

スリランカの海岸部にあるブンダラ国立公園 Bundala National Park。鳥の観察に来た国立公園ですが、スリランカゾウ Sri Lanka Elephant との素敵な遭遇がありました。

スリランカゾウ セイロンゾウ Sri Lanka Elephant ブンダラ国立公園 Bundala National Park (3)

立派なタスカー(牙ありゾウ)がやってきて、ジープ道で砂浴びを始めました。スリランカゾウ(セイロンゾウ)はアジアゾウの亜種でスリランカ固有のものとされています。ウダワラウェ国立公園、ヤーラ国立公園では観察できるチャンスは高いですが、ブンダラ国立公園で出会えるとは思っていませんでした。

スリランカゾウ セイロンゾウ Sri Lanka Elephant ブンダラ国立公園 Bundala National Park (4)

スリランカゾウが砂浴びを続け、その周りは通行できないジープがたまり始めました。少しゾウが草陰にはいったすきに私たちも移動。かなり近くで観察することができ大迫力。お客様も興奮されてました。

クロビタイセアカモズ Bay-backed Shrike ブンダラ国立公園 Bundala National Park (1)

この日、もうひとつのレアな出会いはクロビタイセアカモズ Bay-backed Shrike。”Birds of Sri Lanka”の本の一番最後にある”Vagrants to Sri Lanka” に載っている迷鳥。インドやパキスタン・ネパールで見られる鳥ですが、「最近スリランカでも見られるようになった」と報告のある鳥です。連れてきてくれたガイドによると、自分はこの場所の1羽しか知らないとのことでした。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Jan 2020, Bundala National Park, Sri Lanka

ティッサ湖畔の水鳥(ティッサマハーラーマ、スリランカ)

ホシバシペリカン Spot-billed Pelican Tissa Lake ティッサ湖 (2)

ティッサマハーラーマはスリランカのヤーラ国立公園に近い、湖と畑に囲まれた町。夕方のティッサ湖畔の野鳥たちです。ホシバシペリカン Spot-billed pelican とアジアコウビトウ Little Cormorantです。ウはアジアコビトウのほか、インドヒメウ Indian Cormorantとアジアヘビウ Darterも確認。

ホシバシペリカン Spot-billed Pelican Tissa Lake ティッサ湖 (3)

ホシバシペリカンSpot-billed pelicanはスリランカで繁殖しています。

クロトキ Black-headed ibis  Tissa Lake ティッサ湖 (10)

クロトキ Black-headed Ibisがどんどん木に帰ってきます。

Tissa Lake ティッサ湖 (7)

そして一番多いのはこのフルーツバット。聞いたところ、インドオオコウモリ Indian Flying Foxとのこと。暗くなると鳥たちが木に戻っていますが、フルーツバットは一斉に飛び立っていくのです。

セイケイ Purple Swamphen Tissa Lake ティッサ湖 (1)

湖畔のセイケイ Purple Swamphen。

アオサギ Grey Heron Tissa Lake ティッサ湖 (8)

アオサギ Grey Heron。繁殖期を迎え美しい姿です。

チュウサギ 繁殖羽 Tissa Lake ティッサ湖 (9)

こちらも繁殖期のチュウサギ Intermediate Egret。顔が美しい青色に染まります。2羽がディスプレイ。

アマサギ Cattle Egret Tissa Lake ティッサ湖 (11)

どんどん群れで帰ってくるアマサギ Cattle Egret。日中は周辺の畑・田んぼで過ごします。スリランカの農村で見る幸せの光景 は、畑で働く人とその周りで虫がでてくるのを待っているアマサギたちの姿。人間一人を20羽ほどのアマサギが囲んでいるのを見たことがあります。

アマサギ cattle Egret Tissa Lake ティッサ湖 (12)

大きな木の下半分はアマサギ、上はウやホシバシペリカンが占めます。日没時には水鳥が帰巣し、フルーツバットが出かけていく、一大絵巻のような光景が。

Tissa Lake ティッサ湖 (13)

翌日の昼に同じ場所を通りました。鳥たちがでかけていった後のティッサ湖畔。昨日の夕方がウソみたいに静かでした。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Jan 2020,  Tissa Lake, Tissamaharama, Sri Lanka

ヒメツバメチドリ Small Pratincole (ブンダラ国立公園、スリランカ)

Small Pratincole ヒメツバメチドリ Bundala National Park ブンダラ国立公園 (1)

スリランカのブンダラ国立公園 Bundala National Parkで観察したヒメツバメチドリ Small Pratincoleです。

ブンダラ国立公園はティッサマハーラーマから海の方へ走った場所にある国立公園で草原の鳥、塩田にいる海鳥を観察できる素敵な国立公園です。

Small Pratincole ヒメツバメチドリ  Bundala National Park ブンダラ国立公園(3)

ヒメツバメチドリは南アジアで繁殖する鳥で、スリランカでは海岸部・乾燥した低地で見られます。

Small Pratincole ヒメツバメチドリ  Bundala National Park ブンダラ国立公園(4)

ブンダラ国立公園に隣接する塩田の土手で2羽がひなたぼっこしていました。

Oriental Pratincole ニシツバメチドリ Bundala National Park ブンダラ国立公園 (1)

ブンダラ国立公園入口に近い水辺ではツバメチドリ Oriental Pratincoleの群れを見ることもできました。この草地には他にもたくさんのシギ・チドリのみなさんがいました。もう少し近ければ・・・。

Photo & text : Mariko SAWADA

Obsrvation : Bundala National Park, Sri Lanka

 

スリランカオウチュウ Sri Lanka drongo (シンハラジャ、スリランカ)

スリランカオウチュウ Sri Lanka Drongo  Ceylon crested drongo(2)

スリランカの固有種、スリランカオウチュウ Sri Lanka drongoです。英語の別名がCeylon crested drongoで、その名の通りCrest=冠毛があるのですが、頭ではなくくちばしの上にある素敵な鳥です。

スリランカオウチュウ Sri Lanka Drongo  Ceylon crested drongo(1)

明るく輝く黒い羽色で、フォークテイル。そして森の中に住んでいます。

スリランカオウチュウ Sri Lanka Drongo  Ceylon crested drongo(3)

スリランカオウチュウは31–34 cmの中サイズのオウチュウです。インドでは草原など開けた場所で見ることが多いオウチュウを湿った森の中で見るのは新鮮でした。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Jan 2020, Sinharaja, Sri Lanka

Reference : “Birds of Sri Lanka” wikipedia

セレンディブコノハズク (3) Serendib Scops Owl (シンハラジャ、スリランカ)

セレンディブコノハズク Serendib scops owl スリランカ固有種 (3)

スリランカ、シンハラジャの森で観察したセレンディブコノハズク、Serendib Scops Owl 。

スリランカで最も最近に「発見」された固有種の鳥です。1995年ごろから鳴き声が観察され、2001年にシンハラジャで確認され、2004年に新種として紹介されたフクロウです。

スリランカ紙幣 セレンディブコノハズク

このセレンデイブコノハズク、スリランカ紙幣の20ルピー札に登場してるのですが、あまり似てない感じです。

セレンディブコノハズク Serendib scops owl スリランカ固有種 (2)

セレンディブコノハズクの素敵な足元!!

キトゥルガラとシンハラジャの森で確認されていますが、個体数は少ないらしく、一説では80羽ほどしかいないのではという話も。

セレンディブコノハズク Serendib scops owl スリランカ固有種 (4)

藪の中の様子。アイレベルで観察できる、ありがたいセレンディブコノハズクです。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Jan2020, Sinharaja, Sri Lanka

Reference : “Birds of Sri Lanka”, wikipedia

クリセスズメフクロウ Chestnut-backed owlet (1)(シンハラジャ、スリランカ)

クリスズメフクロウ Chestnut-backed owlet スリランカ固有種 (2)

スリランカ固有種の野鳥、クリセスズメフクロウ Chestnut-backed owletです。スリランカではキトゥルガラとシンハラジャの森で見ることができる、18~19cm~ほどの小さな、珍しいフクロウ。

クリスズメフクロウ Chestnut-backed owlet スリランカ固有種 (3)

訪れたのは1月、例年より早くに繁殖が始まり、巣穴近くで観察することができました。

クリスズメフクロウ Chestnut-backed owlet スリランカ固有種 (1)

クリセスズメフクロウは日中でも比較的見やすいフクロウです。今回2カ所で観察しましたが、朝と午後に観察できました。

クリスズメフクロウ Chestnut-backed owlet スリランカ固有種 (6)

ある民家の果樹園の木に巣を作っていたクリセスズメフクロウ。

クリスズメフクロウ Chestnut-backed owlet スリランカ固有種 (4)

一羽が飛びました。巣穴に向かっています。

クリスズメフクロウ Chestnut-backed owlet スリランカ固有種 (7)

巣穴のクリセスズメフクロウ。雛は見えませんでしたが、子育て真っ最中です。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Observation : Jan 2020, Sinharaja, Sri Lanka

Reference : “Birds of Sri Lanka” Wikipedia

クロヅル Common Crane (小カッチ湿地、インド)

Common Crane クロヅル Grus Grus 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch (4)

インドには意外と多くのツルが越冬にやっています。冬にインド西部にやってくるアネハヅル Demoiselle Crane、インド北部にやってくるクロヅル Common Craneなど。

グジャラートの小カッチ湿地で越冬するクロヅルを観察しました。

Common Crane クロヅル Grus Grus 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch (3)

冬の小カッチ湿地 Little Rann of Kutchは多くの渡り鳥で賑わいます。クロヅルもそのひとつ。アネハヅルが保護区ではなく周辺の村の畑で採餌しているに対し、クロヅルは保護区内にいることがほとんどです。

Common Crane クロヅル Grus Grus 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch (6)

水辺の親子。ユーラシア大陸北部で繁殖し、インドへ渡ってきたクロヅル。

2019年~2020年の冬は例外的に寒く、グジャラートは暖かいと思ってきたらしっかりした防寒着が必要でした。

Common Crane クロヅル Grus Grus 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch (5)

親子のクロヅル。飛ぶ姿は保護区外でも見られます。

Common Crane クロヅル Grus Grus 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch (1)

小カッチの水辺のクロヅル。夕方になると集まり、一緒に過ごすようです。

Common Crane クロヅル Grus Grus 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch (2)

次々と集まってくるクロヅル。2~3月に再びヨーロッパ北部へと渡っていきます。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Dec 2019, Little Rann of Kutch, Gujarat, India

★インドでのバードウォッチング/撮影手配を承っています。西遊インディア、または西遊旅行へのご依頼をお待ちしてます★

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle(小カッチ湿地、インド)

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (7)

グジャラートの小カッチ湿地で観察したカタシロワシ Eastern Imperial Eagleです。

朝、小カッチの平らな砂漠をドライブしていたら前方に2つの影。2羽のカタシロワシ Eastern Imperial Eagle、そしてその背後には無残なクロヅル Common Craneの姿が。どうも「お食事終了」したところに出くわしたようでした。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (5)

一羽が飛び立ちます。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (6)

近くの土手の上に着地、遠くには行きませんでした。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagleは冬の渡り鳥。中央ヨーロッパからモンゴルにかけての地域で繁殖し、冬にインド西部へと渡ってきます。72~83センチにもなる大きなワシです。

サファリ中、ガイド氏は「Imperial Eagle」と呼んでいましたが、スペイン・ポルトガルにいる「Imperial Eagle」と分けるようになり、「Spanish Imperial Eagle(ニシカタジロワシ)」と「Eastern Imperial Eagle(カタシロワシ)」になったとのこと。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (1)

夕方、近くで再びカタシロワシと遭遇。同じ個体でしょうか…。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (2)

石のポストの上に乗る、カタシロワシ。そばの木の上にもう一羽がいました。

カタシロワシ Eastern Imperial Eagle 小カッチ湿地 Little Rann of Kutch グジャラート (3)

夕陽の空バックのカタシロワシのツーショットです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Dec 2019, Little Rann of Kutch, Guarat, Indiia

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