
野生のユキヒョウと出会う・・・そんな夢が実現した2月のラダック。
ユキヒョウ Snow Leopard は最も美しいネコで、冬になると毛が豊かに長くなり、大きな手足、長い尻尾が強調され、ますます素敵になります。標高3,500~5,000m のヒマラヤの急斜面に暮らし、さらにカモフラージュな外見のため非常に見つけにくい動物です。

凍った川を歩いて谷を進んでいきます。

ジグメット氏が、「ユキヒョウのマーキングの後ですよ、ユキヒョウの毛もついている」と見せてくれました。凍った川の川原の岩です。もう、私たちはユキヒョウのテリトリーにいます。

スコープで山の斜面をチェックしていきます。朝の早い時間、遅い午後はユキヒョウが活動し見つけやすい時間。

雪の上でのランチタイム。

お昼を食べたらまた捜索開始。担当わけして違う谷へとスタッフが入っていきました。そして間もなく、ユキヒョウの食べたブルーシープの死体があったと報告が。さっそく行ってみました。

急な谷の斜面を登っていきます。

ユキヒョウが食べたあとのブルーシープ。スタッフによると、もう「食い尽くして」いると。ブルーシープはユキヒョウの好物です。

近くにはユキヒョウの真新しいパグマークが!足跡をもとにユキヒョウを探します。
「 Snow Leopard ! ユキヒョウ ! 」という声が響きました。急な山の斜面は簡単に登れません。標高は4,200mくらいでしょうか・・・息を切らせながらようやくユキヒョウの見えるポイントまで上がりました。

おー、100mほど先の山の稜線に、・・・ユキヒョウが!

スコープで見たユキヒョウです。間違いありません。なんと凜としたお姿。※写真はスコープ+iphoneです。

こっちを見ています~ ※写真はスコープ+iphoneです。

今度は手を前にして寝ています~

しばらくすると立ち上がって、「するり」と岩陰に消えていってしまいました。この外見だけではオスかメスかはわかりませんが、翌日、見たポイントと近い場所で2頭のユキヒョウが歩いているのをスタッフが見つけました。2~3月はユキヒョウの繁殖期で、呼ぶ声も聞ける季節なのだそうです。

峠にはブルーシープの角が掲げられていました。ヘミス国立公園ではハンティングが禁止されておりユキヒョウの生息に十分な数のブルーシープがいます。山の豊かさに感謝。

夜、キャンプでは「ユキヒョウのサイティング、おめでとうケーキ」が用意されていました!スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
Photo & Text : Mariko SAWADA
Observation : Feb 2017, Hemis National Park, Ladakh, India
Special Thanks to Tomo Akiyama 秋山知伸、Jigmet Dadul
★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!
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パキスタンのユキヒョウと、クンジュラブ国立公園のユキヒョウ、「ローリー」の話です。(この記事のユキヒョウの写真は、下記の国立公園提供のビデオを除いて野性の状態のものではありません)




