カテゴリー別アーカイブ: エクアドルの野鳥 Birds of Ecuador

ガラパゴス諸島-7 フェルナンディナ島 プンタ・エスピノーザ上陸

フェルナンディナ島 Fernandina Island プンタ・エスピノーザ Punta Espinoza ウミイグアナ Marine Iguana (11)

ガラパゴス諸島、フェルナンディナ島 Fernandina islandのプンタ・エスピノーザ Punta Espinozaに上陸です。ここは今回訪れた14島の中で一番たくさんのウミイグアナを見た島です。

フェルナンディナ島はガラパゴス諸島で最も西に位置し、2019年2月には絶滅したと思われていたフェルナンディナゾウガメが発見されるというニュースがあった島です。

フェルナンディナ島 Fernandina Island プンタ・エスピノーザ Punta Espinoza ウミイグアナ Marine Iguana (4)

上陸地点からしならく海岸を歩くとき、踏まないように注意しないといけないほどたくさんいるウミイグアナ。

フェルナンディナ島 Fernandina Island プンタ・エスピノーザ Punta Espinoza ウミイグアナ Marine Iguana (10)

ガラパゴスの固有種でトカゲ類で唯一海に潜って採食する進化を遂げたウミイグアナ。

フェルナンディナ島 Fernandina Island プンタ・エスピノーザ Punta Espinoza ウミイグアナ Marine Iguana (3)

海に入るタイミングを待っているウミイグアナ。

フェルナンディナ島 Fernandina Island プンタ・エスピノーザ Punta Espinoza ウミイグアナ Marine Iguana (1)

海から上がると日光浴をして体温を上げます。

フェルナンディナ島 Fernandina Island プンタ・エスピノーザ Punta Espinoza ウミイグアナ Marine Iguana (8)

足指の爪は長く発達。海底で岩に爪をひっかけて固定し、流れの強い場所でも流されずに採食できるのだそうです。

フェルナンディナ島 Fernandina Island プンタ・エスピノーザ Punta Espinoza ウミイグアナ Marine Iguana (9)

ウミイグアナたちの姿にみんな、しばらく見とれていました。

フェルナンディナ島 Fernandina Island プンタ・エスピノーザ Punta Espinoza ウミイグアナ Marine Iguana ガラパゴスアシカ Galapagos Sea Lion (6)

別の場所ではウミイグアナたちが日光浴している場所にガラパゴスアシカも。寝ているガラパゴスアシカを起こしに来たアシカがおり、ウミイグアナを踏んでしまわないか心配でしたが、アシカも一応ウミイグアナを避けて動いていました。

フェルナンディナ島 Fernandina Island プンタ・エスピノーザ Punta Espinoza ガラパゴスコバネウ Flighless Cormorant

羽を乾かす、ガラパゴスコバネウ Flightless Cormorant。海を背景に、青い目もパッチリ、飛べない翼を乾かしていました。ガラパゴスコバネウと出会えるのはこのフェルナンディナ島とイサベラ島だけです。

フェルナンディナ島 Fernandina Island プンタ・エスピノーザ Punta Espinoza ガラパゴスペンギン Galapagos Penguin

そして日中は採餌で移動しているため出会いにくいのですが、フェルナンデイナ島はガラパゴスペンギン Galapagos Penguin の繁殖地です。

フェルナンディナ島 Fernandina Island プンタ・エスピノーザ Punta Espinoza ヨウガンサボテン (13)

フェルナンディナ島はガラパゴス諸島の中でも新しい島で、海岸へと溶岩流の流れた跡が見られます。ガラパゴスでは溶岩の上に最初に育つ植物、パイオニアプランツは「ヨウガンサボテン」です。

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : April 2019, Punta Espinoza – Fernandina Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸

ガラパゴス諸島-4 サンタクルス島のセロ・ドラゴン上陸

ガラパゴス諸島 ガラパゴスリクイグアナ Galapagos Land Iguana サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (10)

ガラパゴス諸島で2番目に大きな島サンタクルス島の西にある上陸地点がセロ・ドラゴン Cerro Dragon (ドランゴン・ヒル Dragon Hill)。「竜の丘」と呼ばれる丘のふもと一帯がガラパゴスリクイグアナの保護区になっています。

ガラパゴス諸島 サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (14)

ドラゴン・ヒルを望むビーチ付近にドライランディング。

ガラパゴス諸島 ツマグロ Black-tipped Shark サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (15)

大きな魚が・・・と思ったら小さなツマグロ Blacktip Reef Shark でした。

ガラパゴス諸島 オオアオサギ Great Blue Heron サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (11)

海岸にいた美しいオオアオサギ Great Blue Heron。

ガラパゴス諸島 ダーウィンクマバチ Carpenter Bee サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (2)

ビーチそばのお花にいたダーウィンクマバチ carpenter Bee。ガラパゴスの固有種のハチです。3~4センチと大きく、黒紫色しています。

ガラパゴス諸島 ヨウガントカゲ lava Lizard サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (1)

サンタクルス島のヨウガントカゲ Lava Lizardです。ヨウガントカゲも体の色を変えることができますが、とってもカモフラージュ。

ガラパゴス諸島 クロエリセイタカシギ Black-necked Stilt サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (3)

海岸から少し入ったところにラグーンがあり、クロエリセイタカシギ Black-necked Stiltが3羽いました。

ガラパゴス諸島 アオメバト ガラパゴスバト Galapagos Dove サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (8)

そしてガラパゴスバト、またはアオメバト Galapagos Dove。

ガラパゴス諸島 サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (7)

さらに中に進んでいくと、ガラパゴスリクイグアナの歩いた跡が。

ガラパゴス諸島 サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (13)

ガラパゴスリクイグアナの糞。ヒトっぽいです。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスリクイグアナ Land Iguana サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (5)

今回のクルーズで初めて見つけたガラパゴスリクイグアナ Galapagos Land Iguana です!

ガラパゴス諸島 ガラパゴスリクイグアナ Galapagos Land Iguana サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (6)

緑の中のガラパゴスリクイグアナ。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスリクイグアナ Galapagos Land Iguana サンタクルス島 ドラゴンヒル Santa Cruz Island Cerro Dragon (9)

歩いていると散策路の真ん中でじっとしているガラパゴスリクイグアナに出会いました。正面から撮影。

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : April 2019, Las Bachas – Santa Cruz Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸

ガラパゴス諸島-3 モスケラ島上陸

ハラパゴス諸島 ガラパゴスアシカ galapagos sea Lion モスケラ島 Mosquera Island (5)

ノースセイモア島とバルトロメ島の間にある白砂のに覆われた小さな平らな島がモスケラ島。空港のあるバルトロメ島に近いためクルーズの最初か最後に訪問する船が多いようです。

ハラパゴス諸島 モスケラ島 Mosquera Island (7)

この島はガラパゴス諸島の島の中でもある程度自由に歩くことができる島。朝一番に上陸した時は誰もいませんでしたがすぐに島は訪問客であふれました。ここはガラパゴスアシカが多く、たっぷり観察できます。

ハラパゴス諸島 モスケラ島 Mosquera Island ガラパゴスアシカ galapagos sea Lion (2)

ガラパゴスの固有種、ガラパゴスアシカ Galapagos Sea Lion。北米西海岸のカリフォルニアアシカの近縁種で大昔に北半球から移動してきたものと考えられています。ちなみに同じ近縁種に絶滅したニホンアシカがいました。保護されることなく地球から永久に失われたアシカが日本にいたことは、このアシカたちを見るたびに思い出されました。

ハラパゴス諸島 ガラパゴスアシカ galapagos sea Lionモスケラ島 Mosquera Island (3)

授乳中のガラパゴスアシカ。1年に1頭の子供を産み、授乳は1年以上続きます。そのため、「兄弟」でお乳をねだる光景も見られるそうです。

ハラパゴス諸島 カッショクペリカン Brown pelican モスケラ島 Mosquera Island (4)

羽繕いするカッショクペリカン Brown Pelicanの若鳥。本当に褐色です。

ハラパゴス諸島 カッショクペリカンとクロアジサシ Brown Noddy モスケラ島 Mosquera Island (10)

海岸からはカッショクペリカンが海に突っ込んでいく光景を何度も見ましたが、クロアジサシ Brown Noddyとペアでいる姿もよく見かけます。おこぼれに期待して頭に乗るクロアジサシ、1ペリカンに1クロアジアシが基本でした。

ハラパゴス諸島 モスケラ島 Mosquera Island ウミイグアナ Mrine Iguana(1)

ウミイグアナ Marin Iguana。

ハラパゴス諸島 ヨウガントカゲ Lava Lizard モスケラ島 Mosquera Island (8)

ヨウガントカゲ lava Lizard。小さいリクイグアナの仲間でガラパゴスには7亜種いますがそのうちの1種が複数の島に生息するT. albemarlesnsis。メスはのどの部分が鮮やかなオレンジ色です。

ハラパゴス諸島 ヨウガントカゲ Lava Lizard モスケラ島 Mosquera Island (6)

雄のヨウガントカゲ。背中に棘状突起があり雌に比べると大きな体をしています。そして「腕立て伏せ」行動を見せてくれました。この行動は敵に対する威嚇説、求愛説などがあります。

ハラパゴス諸島 ガラパゴスサソリ Galapagos Scorpion モスケラ島 Mosquera Island (9)

島に打ち上げらたサンゴをひっくり返すとガラパゴスサソリ Galapagos Scorpion がいました。ガラパゴス諸島には2種おり、いずれも固有種です。

ハラパゴス諸島 アオアシカツオドリ Blue-footed Booby モスケラ島 Mosquera Island (11)

アオアシカツオドリ Blue-footed Boobyです。ようやく「青い足」を見ることができました!

ハラパゴス諸島 モスケラ島 Mosquera Island

気持ちの良い、白砂のビーチが続く朝のモスケラ島の上陸でした。

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : April 2019, Mosquera Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸

ガラパゴス諸島-2 サンタクルス島ラス・バーチャス上陸

ガラパゴス諸島 ウミイグアナ Marine Iguana サンタクルス島ラス・バーチャス (2)

ガラパゴス諸島14泊15日クルーズの最初の上陸はサンタクルス島 Santa Cruz Island のラス・バーチャス Las Bachas。サンタクルス島はガラパゴス諸島で2番目に大きく港町プエルトアヨーラがある島。今日は島の北海岸にある白砂のビーチのあるラス・バーチャス Las Bachasに上陸です。

ガラパゴス諸島 カッショクペリカン Brown pelican サンタクルス島ラス・バーチャス (1)

海岸のカッショクペリカン Brown Pelican。ダイナミックに海に突っ込んでいきます。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスベニイワガニ Sally Lightfoot Crab サンタクルス島ラス・バーチャス (3)

このあと15日間のクルーズで欠かさす見ることになるガラパゴスベニイワガニ Sally Lightfoot Crab。

ガラパゴス諸島 ガラパゴスササゴイ 幼鳥 lava Heron Juvenile サンタクルス島ラス・バーチャス (8)

ガラパゴス固有種、ガラパゴスササゴイ Lava Heron の幼鳥です。

ガラパゴス諸島 オオアオサギ Great Blue Heron サンタクルス島ラス・バーチャス (4)

海岸を少し歩くとラグーンがあります。そこにいたのがオオアオサギ Great Blue Heron。

ガラパゴス諸島 ヒレアシトウネン Samipalmated Sandpiper サンタクルス島ラス・バーチャス (5)

ラグーンの岸辺にいたヒレアシトウネン Semipalmated Sandpiper。今回のクルーズでは合計2羽しか見ませんでした。

ガラパゴス諸島 アメリカミヤコドリ American Oystercatcher サンタクルス島ラス・バーチャス (6)

アメリカミヤコドリ American Oystercatcher。

ガラパゴス諸島 ウミイグアナ Maine Iguana サンタクルス島ラス・バーチャス (7)

ラグーンを泳ぐウミイグアナ Marine Iguana。

あいにくの曇り&雨模様の天気で「白砂のビーチ」は残念な感じでしたが、海岸とラグーンの訪問の後、「ガラパゴス初泳ぎ」!

ガラパゴス諸島

夜は船のクルーを交えてカクテルで祝杯です。これから始まる15日間のクルーズの安全と成功、野生動物たちとの出会いに乾杯!

Photo & Text  :Mariko SAWADA

Observation : April 2019, Las Bachas – Santa Cruz Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸

ガラパゴス諸島-1 バルトラ島から始まる船旅

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (13)

4月20日~5月5日に訪れた、14泊15日のガラパゴス諸島の船旅日記&観察記録です。エクアドル本土から1000キロの洋上にあるガラパゴス諸島へは首都のキトからグアヤキル経由の国内線で空港のあるバルトラ島へ飛びます。

ガラパゴス諸島船の旅 機内からダフネ島 (3)

到着前の機内から見えた、大ダフネ島 Daphne Major です。上陸して訪問する島ではありませんが、グラント夫妻のフィンチの嘴の進化の研究で有名な島です。

ガラパゴス諸島船の旅 機内からノースセイモア島 (4)

そしてノースセイモア島 North Seymour Island。この平らな小さな島はアメリカグンカンドリ、オオグンカンドリ、アオアシカツオドリ、アカメカモメが繁殖する島。訪問が楽しみです。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (1)

バルトラ島に到着です。標高2,850mのキトから到着すると暑くて湿度が高くてびっくりします。歩いてターミナルへ行き入島管理カードを提出、保護と維持費に使われる入島税100ドルを支払います。そして15日間お世話になるガイドのマヤの出迎えを受けました。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (2)

空港と港を往復するシャトルバスで港へ。ここからディンギーで船へ。私たちが乗船するのはAngelito号。総勢16名で貸し切りです。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 Lava Heron ガラパゴス溶岩ササゴイ(5)

バルトラ島の海岸で待っている間にも、さっそくガラパゴスらしい生き物の姿が!ガラパゴスササゴイ Lava Heronです。ガラパゴスの固有種でその名のLava(溶岩)通り、溶岩色をしています。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (6)

そしてガラパゴス固有種のウミイグアナ Marine Iguanaとガラパゴスベニイワガニ Sally lightfoot crab。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (8)

ボートで休憩しているガラパゴスアシカ Galapagos Sea Lionとその周りのクロアジサシBrown Noddy。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 (9)

乗船して部屋の中の荷物を整えブリーフィング。午後のプログラムの説明です。チャーターなので観察時間もたっぷりとれるとのこと、楽しみです。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 アメリカグンカンドリ Magnificent Frigatebird (11)

船が動き始めるとさっそくグンカンドリたちが付きました。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島  アメリカグンカンドリ 雌 agnificent Frigatebird(10)

目の周りが青いふちどりなのでアメリカグンカンドリ Magnificent Frigatebird の雌です。

ガラパゴス諸島船の旅 バルトラ島 グンカンドリ(12)

ガラパゴス諸島には2種のグンカンドリがいますが雄の見分けは大変です。こちらは背中が紫がかっているのでアメリカグンカンドリ Magnificent Frigatebirdでしょうか、移動中の船旅も忙しくなりそうです。

Photo & Text  :Mariko SAWADA   *空撮写真提供:Takayo KOYANAGI 様

Observation : April 2019, Bartolome Island, Galapagos Islands, Ecuador

Reference : Angelito Ⅱ & Maja Homberger,  Tomo Akiyama 秋山知伸