日別アーカイブ: 2017年3月25日

ユキヒョウを求めて(ラダック、インド)

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (20)

野生のユキヒョウと出会う・・・そんな夢が実現した2月のラダック。

ユキヒョウ Snow Leopard は最も美しいネコで、冬になると毛が豊かに長くなり、大きな手足、長い尻尾が強調され、ますます素敵になります。標高3,500~5,000m のヒマラヤの急斜面に暮らし、さらにカモフラージュな外見のため非常に見つけにくい動物です。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (6)

凍った川を歩いて谷を進んでいきます。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (4)

ジグメット氏が、「ユキヒョウのマーキングの後ですよ、ユキヒョウの毛もついている」と見せてくれました。凍った川の川原の岩です。もう、私たちはユキヒョウのテリトリーにいます。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (5)

スコープで山の斜面をチェックしていきます。朝の早い時間、遅い午後はユキヒョウが活動し見つけやすい時間。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (2)

雪の上でのランチタイム。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (3)

お昼を食べたらまた捜索開始。担当わけして違う谷へとスタッフが入っていきました。そして間もなく、ユキヒョウの食べたブルーシープの死体があったと報告が。さっそく行ってみました。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (7)

急な谷の斜面を登っていきます。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (12)

ユキヒョウが食べたあとのブルーシープ。スタッフによると、もう「食い尽くして」いると。ブルーシープはユキヒョウの好物です。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (8)

近くにはユキヒョウの真新しいパグマークが!足跡をもとにユキヒョウを探します。

「 Snow Leopard ! ユキヒョウ ! 」という声が響きました。急な山の斜面は簡単に登れません。標高は4,200mくらいでしょうか・・・息を切らせながらようやくユキヒョウの見えるポイントまで上がりました。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (19)

おー、100mほど先の山の稜線に、・・・ユキヒョウが!

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (10)

スコープで見たユキヒョウです。間違いありません。なんと凜としたお姿。※写真はスコープ+iphoneです。

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こっちを見ています~ ※写真はスコープ+iphoneです。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (24)

今度は手を前にして寝ています~

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (26)

しばらくすると立ち上がって、「するり」と岩陰に消えていってしまいました。この外見だけではオスかメスかはわかりませんが、翌日、見たポイントと近い場所で2頭のユキヒョウが歩いているのをスタッフが見つけました。2~3月はユキヒョウの繁殖期で、呼ぶ声も聞ける季節なのだそうです。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (16)

峠にはブルーシープの角が掲げられていました。ヘミス国立公園ではハンティングが禁止されておりユキヒョウの生息に十分な数のブルーシープがいます。山の豊かさに感謝。

ラダック ユキヒョウ Snow Leopard (18)

夜、キャンプでは「ユキヒョウのサイティング、おめでとうケーキ」が用意されていました!スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Observation : Feb 2017, Hemis National Park, Ladakh, India

Special Thanks to Tomo Akiyama 秋山知伸、Jigmet Dadul

★秋山知伸さんのラダックのユキヒョウツアー(観察ツアーとボランティアツアー)を随時発表しています。西遊旅行の野生動物ツアー一覧からチェック!

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