秋雨前線と台風に翻弄された8月、その波が落ちつきそうな8月19日、北アルプスを歩く6日のツアーがスタートしました。
昨年までのコースを改良して、何日もかけて歩いてしか辿り着けない高天原温泉を組み込み、リスクのある道を避け、野口五郎岳から高瀬ダムへ抜ける6日間のコースに変更しました。人気のあるコースで4本設定で、全て催行決定。残席もわずかです。その1本目のツアーにガイドとして同行しましたので、写真とともにご報告!
「北アルプス裏銀座ルートから雲上の楽園・雲ノ平&高天原温泉へ」
9/8・9/12・9/15発 催行決定です。
ツアーは岳都、松本にて集合、スタートです。岐阜の新穂高からわさび平小屋へ。わさび平小屋は風情ある綺麗な山小屋。お風呂に入ることもできました。
わさび平から双六小屋へ。いよいよアルプスの稜線へ。槍ヶ岳も姿を見せてくれました。
双六小屋からの双六岳、三俣蓮華岳はガスの中のため、迂回コースを通り三俣山荘へ。その頃は青空も広がり、大きく姿の美しい鷲羽岳が姿を見せてくれました。
三俣山荘から黒部川の源流へ。源流にはその石碑もあります。
黒部源流からいよいよ雲ノ平に入ります。まずはスイス庭園。水晶岳を目の前に臨む美しい湿原です。
雲ノ平小屋はこだわりの建築で建てられた、おしゃれな山小屋です。夕食の石狩鍋や夜のスライドショーも楽しむことができました。
雲ノ平からいよいよ温泉!本当に楽しみでした。山小屋からさらに歩いて20分。露天風呂で山旅の前半の疲れを癒すことができました。
翌日はふたたび稜線へ上がり水晶小屋を経由して、山の稜線をずれて、野口五郎小屋へ向かいます。午後はどんどん天気が良くなり展望の稜線歩きを楽しみました。槍ヶ岳はどこから見てもかっこいい!!

野口五郎小屋は家族経営のシンプルな小屋。厳しい環境の中、おもてなしの心で登山者を受け入れてくれます。それにしても人気のあるエリアと比べ、人も少なく、静かなアルプスを楽しめるコースです。
そうして、6日間の北アルプス深部への山旅は終了しました。よく歩いた6日間。天候の変化も激しく、ドラマのある山旅でした。すでに参加予定の方、お楽しみにして準備をおすすめください。そしてまた来年も計画予定。しっかり準備して(日々山を歩いて)ご一緒しましょう!


加賀白山は富士山、立山にともに日本三名山の一つです。知ってましたか?そして信仰の山として知られています。標高2450mの室堂平には多くの人たちが泊まれる宿泊施設や神社があります。その山小屋もお花畑の中にあるようなもので周辺の景色を見たり、お花畑を歩いたり、贅沢な滞在が楽しめる場所です。
室堂平の白山奥宮。その奥には最高峰の御前峰が聳えています。
今年は全国的にコバイケイソウのあたり年。見渡す限りのお花畑が広がっていました。
ハクサンコザクラの群落。今回は夏の早い花と盛夏の花が混ざり合い、美しいたくさんの花々を見ることができました。ハクサンコザクラ、ハクサンフウロ、ハクサンシャクナゲなどなどハクサンの名がついた高山植物はたくさんあります。
そして夏の白山を代表する花が黒百合。圧倒的に日本一の大群落を見ることができます。今回の山行で見られた花はこんなにたくさん!
二泊目の山小屋、南竜山荘。緑の中に浮かぶ山小屋。こんな場所に泊まれて幸せです。
白山、御前峰から、北アルプス越しのご来光。槍穂高連峰も見られました。魅力いっぱいの花の白山、ぜひまた来年もお会いしましょう!
ホテルではとても美味しいコース料理。そしてスライドショーや星空観察会、朝の散策などさまざまなプログラムも組まれています。そしてホテルの目の前には絶景が広がり、北アルプス連峰も望むことができます。
朝、美ヶ原の牧場を散策
涼しくいい天気。放牧の牛たちも気持ち良さそうです。
美ヶ原から舞台を変え、霧ヶ峰高原へ。八島湿原で花々の観察をしながらのんびり散策を楽しみました。
アサギマダラにも会えました
夕刻は諏訪湖を見下ろす高ボッチ高原へ。空一面、さまざまな色に変化し美しく印象深い夕刻でした。
まずは蓼科高原の御射鹿池。ここは何度来てもいつ来ても美しい場所です。
苔の聖地、白駒池では雨の森の撮影を楽しみました。湖畔の白駒荘のランチも美味しかった!
雨の幻想的な白駒池でした。
八千穂高原は日本一の白樺林が広がります。自由に森の撮影を堪能
そして清里では、山梨の名瀑、吐竜の滝へ。苔むした滝が美しい。夏でも涼しい場所です。
木曽では楽しみな赤沢休養林を歩きました。美しい渓谷に木曽の名杉が立ち並んでいます。トロッコには乗らず、歩いて回る方がおすすめ!
そして秘湖、自然湖へ。何度来ても驚きの景色です。誰もいない静かな湖畔でゆっくりと過ごすことができました。
木曽では開田高原にも立ち寄り、日本の在来馬でもある木曽馬を見学させてもらいました。
夕刻の奈良井宿も散策
立山には多くの残雪があります。氷のトンネルも通過、ドキドキしました!
立山連峰から室堂平を見下ろす。残雪の模様が美しい。
これから目指す、迫力ある立山連峰と竜王岳。まだまだ山旅は始まったばかり。
岩の殿堂、剱岳。眼前に望みます。いつか立ってみたい憧れの山、畏敬の山です。
夕刻の室堂と大日連峰。
花の道が続くトレイル。日本の夏山を堪能しながら歩きました。
地図では簡単でもやっぱり厳しいアップダウンの続く山旅です。
はるかアルプスの深部の楽園、五色ヶ原の小屋が見えてきました。
山小屋に泊まり、夕焼けや朝焼けも楽しみました。
夕刻には夕立が。夏山らしい気象がうれしくなります。
剱立山連峰も次第に遠くになってきました。よく歩いてきたなぁ!
そして目指す薬師岳も近づいてきます。
残雪多く残る北薬師岳。このピークを超えるとゴールはもう少し!
薬師岳には天然記念物でもある美しいカール(圏谷)が残っています。
山旅のゴールは太郎兵衛平。ここへ到着すると次は黒部五郎岳や穂高槍方面へのトレイルが続いています。憧れの峰々が次々に。夢の広がる、そして夏山を存分に楽しんだ6日間でした。こんな晴天続きのアルプスはそう味わえるものではありません。無事に下山できたことに感謝したいと思います。
シラネアオイの群落。こんな株が次々に登山道脇に現れます。ロングコースの縦走路でも花々に励まされ、疲れも低減されます。
希少なシロバナのシラネアオイも!
カタクリも飽きるほど、ずーと登山道に咲いています。
淡いなんとも言えない色のショウジョウバカマ
多く見られるイワカガミですが、佐渡はオオイワカガミです。
美しい模様と色のニョイスミレ
美しいサンカヨウの花
ヒトリシズカもたくさんたくさん見られました
ニリンソウも群落がずーと続いています。
オオカメノキの花もよく見るととてもかわいい!
ミネザクラもまだまだ咲いていました。
雨上がりの水滴も印象的!
バイケイソウの葉も美しいデザインです。
大野亀ではトビシマカンゾウも咲いていました。まだまだ数株でしたが、ここの全盛期のトビシマカンゾウはぜひ見てみたい!
美しいブナの森も広がります。春の花の時期はもちろんですが、紅葉の季節もとても美しいでしょう。
実は巨樹でも知られる佐渡の山中です。金剛杉をはじめ新潟大学の演習林などでは多くの知られざる杉の巨樹が点在しています。またツアーでも企画するかも!ぜひ巨樹めぐりで佐渡を訪ねてみたいですね。


























































