4月から設定されていた「ぐるっと京都一周トレイル83km完全踏破」3本のツアー全て催行され、参加者の方も存分に達成感を味わい無事に完歩されました。3本目のツアーは5月20日出発のもので、想定外に早い梅雨入りで心配しましたが、前半の2日間だけ雨に会い、残りの5日間はまだまだ爽やかな風の吹く気持ちいいトレッキングを楽しむことができました。
山歩き、森歩きにとって「いい天気」とはどんな天気でしょうか。もちろん、晴天もいいですが、今回、雨の2日目、コース中最も長い一日が雨でした。そして最も印象に残る美しい一日でもありました。
ツアー一日目は伏見稲荷の奥の里を歩きます。多くの竹林が点在しています。雨の中、薄い靄がかかる竹林は幻想的で物語の世界のようでした。
コース中、前半の東山トレイルには多くのシダが生えています。雨で濡れたシダの新芽が美しく、輝いています。
歩きながらよく観察すると植物には水滴が溜まり、雨だからこそ見られる小さな美しい世界がありました。
そして見上げると照葉樹林のスダジイなどの巨樹が枝葉を広げています。鎮守の森とも言える原始的な森が広がっているのも京都トレイルの大きな魅力の一つです。
足元には可愛らしい花びらが無数に広がっていました。
何気ない剥き出しになった木の根も濡れて迫力がましています。
特に森では雨の日だからこそ見られる美しい世界が広がっています。ゆっくりと自らも雨に濡れながらこんな世界を参加者の皆様と共有できると嬉しいなと思います。


シラネアオイの群落。こんな株が次々に登山道脇に現れます。ロングコースの縦走路でも花々に励まされ、疲れも低減されます。
希少なシロバナのシラネアオイも!
カタクリも飽きるほど、ずーと登山道に咲いています。
淡いなんとも言えない色のショウジョウバカマ
多く見られるイワカガミですが、佐渡はオオイワカガミです。
美しい模様と色のニョイスミレ
美しいサンカヨウの花
ヒトリシズカもたくさんたくさん見られました
ニリンソウも群落がずーと続いています。
オオカメノキの花もよく見るととてもかわいい!
ミネザクラもまだまだ咲いていました。
雨上がりの水滴も印象的!
バイケイソウの葉も美しいデザインです。
大野亀ではトビシマカンゾウも咲いていました。まだまだ数株でしたが、ここの全盛期のトビシマカンゾウはぜひ見てみたい!
美しいブナの森も広がります。春の花の時期はもちろんですが、紅葉の季節もとても美しいでしょう。
実は巨樹でも知られる佐渡の山中です。金剛杉をはじめ新潟大学の演習林などでは多くの知られざる杉の巨樹が点在しています。またツアーでも企画するかも!ぜひ巨樹めぐりで佐渡を訪ねてみたいですね。








「浜ノ浦の棚田」では夕日は見れなかったものの、農家さんがトラクターで作業していて、いい季節の風情を見ることが出来ました。
二連泊宿泊した唐津、虹の松原のホテルからは海がすぐ裏手にあります。早朝のお散歩でご来光の海の撮影
そして想定外に全員で夢中になって観察、撮影したムツゴロウ。とても美しく愛らしい。時間を忘れ、楽しく撮影することができ大満足。またぜひここには訪ねたい!!(この写真は望遠レンズを持参していた参加者の方の撮影です
佐賀県の武雄にはいくつもの楠の巨樹があります。樹齢は推定3000年。まさに神の木
阿蘇の菊池渓谷や白川水源ではさまざまな水の流れや表情の撮影に挑みました。三脚を使い、一眼レフなどのカメラだからこそ切り取れる写真が楽しい。
世界一のカルデラの大地、阿蘇。外輪山に立ち、広大で雄大な景観を楽しみました。大観峰からの阿蘇五岳、涅槃像です。
広大な景色の中での放牧、阿蘇の赤牛。こんな景色でゆったりと育つと美味しい牛に育ちます。
草千里ではガスがかかってしまいましたが、こんな景色も雰囲気がありいいですね!
旅の最後は神々の地、神話の里、高千穂でした。深遠な独特な空気感のある土地でした。