山形・天童でチゴハヤブサの親子を観る(2本目) 

Report by 簗川堅治 / 2022年8月21日~22日

 

2本目です。1本目と打って変わって、暑い日になりました。これでは観察も大変ですし、そもそも鳥の動きがなくなることから、1日1ヶ所での観察ではなく、2ヶ所を回ることとしました。

 

1ヶ所目。到着早々、梢に止まるチゴハヤブサを発見。♀親です。辺りをキョロキョロ見渡して、餌をさがしているようです。巣立った幼鳥の姿はありません。きっと暑いので日陰に潜んでいるのでしょう。しばらくすると、餌をとった♀親が巣の中に。どうやら、日陰の巣に幼鳥がいたようです。その後も♀親はしきりに餌を運んでは、幼鳥に与えていました。餌はアブラゼミ、ミンミンゼミ、オニヤンマのようでした。

給餌するチゴハヤブサの♀親
給餌するチゴハヤブサの♀親

 

幼鳥も時折、飛んでくれました。

飛ぶチゴハヤブサの幼鳥.
飛ぶチゴハヤブサの幼鳥.

 

2ヶ所目に移動しました。やはりまだ暑いのか、幼鳥は日陰に止まっています。運よく、陽の当たる場所に止まってくれたこともありました。

チゴハヤブサの幼鳥
チゴハヤブサの幼鳥

近距離だったため、幼鳥の特徴である眼の周りと、ろう膜が水色なのがはっきりとわかります。

この場所は、先に訪れた所よりも給餌回数は少なめながら、ゆっくりと楽しめました。

 

2日目。新たな場所、3ヶ所目に行ってみました。ここも街中です。到着早々、親子で飛んでくれ、止まりました。しばらくして親も発見。

見張るチゴハヤブサの親
見張るチゴハヤブサの親

 

他の2ヶ所よりは、鳥までの距離が近いのが、ここのいいところです。堪能していると、近所の人たちのラジオ体操の時間になったので退散し、次の場所へ向かいました。この日2ヵ所目は前日来た場所です。朝のわりには、あまり動きはありませんでしたが、♂♀幼鳥をじっくり観察しました。

 

街中の猛禽、チゴハヤブサ。いかがだったでしょうか?暑い中、参加者のみなさん、ありがとうございました。

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!