山形・天童でチゴハヤブサの親子を観る(2023年1本目) 

Report by 簗川堅治 / 2023年8月19日~20日

日陰に止まる幼鳥

毎年恒例のツアーです。今年は平年通りの繫殖のようです。とにかく今年は暑い!そして、局所的に大雨になる夏です。結果的には、何とか降らずに済んだのは幸いでした。

 

初日は1ヶ所のみ見に行きました。ほどなく、スギに止まる巣立った幼鳥を見つけました。3羽巣立ったうちの1羽です。暑くて日陰でじっとしています。

日陰に止まる幼鳥
日陰に止まる幼鳥

 

早速、近づいて観察撮影です。親も見張りの枝に止まって、探餌しています。

探餌する成鳥
探餌する成鳥

 

しばらく待っていると、親が餌を運んできました。「キィキィキィ…」と親も子もけたたましく鳴いています。その後もカラスが飛ぶとモビングでスクランブル発進したり、巣立った幼鳥が飛翔練習や採餌練習をする姿を見ることができました。

飛翔する幼鳥
飛翔する幼鳥

 

2日目。朝から曇り空です。まずは昨日とは別の場所、高架鉄塔で繁殖しているつがいに行きました。こちらはまだ巣立っていません。巣には枝移り(と言っても鉄骨)した幼鳥1羽を確認できました。付近には親が止っていました。こちらもカラスにモビングしました。場所を換え、昨日の場所に到着です。今度は違う方向からの観察で、より近い場所での観察です。「キィキィキィ…」と、けたたましい声で出迎えてくれました。色々な所に止まったり飛んだりする巣立った幼鳥4羽と親2羽を堪能しました。

餌をもらった幼鳥
餌をもらった幼鳥
止まる成鳥
止まる成鳥

 

一泊二日、しかも夕方と早朝のみの観察でしたが、山形の夏の風物詩・チゴハヤブサを堪能できました。参加者のみなさん、ありがとうございました。

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!