立山のライチョウを撮る【2025年4月編その2】

Report by 戸塚学 / 2025年4月20日~22日

3日目 晴れ

天気予報は曇りのはずが、なんと晴れてる!予定通り5時30分からライチョウを探しに行くと、昨日2羽のオスがいた場所にオスはおらず、かわりにメスが目立つところにいたのでみなさんに撮ってもらいます。昨日までは雄ばかりだったので雌雄の違いをしっかり確認してもらいました。

ライチョウ(メス)
ライチョウ(メス)
ライチョウ(メス)

私は違う場所へライチョウを探しに行き、みなさんには撮影を続行してもらいます。1羽のオスを見つけましたが遠いしあまりいい場所ではないのでみなさんを呼ばずに戻りました。1人の女性が「こっちに2羽いますよ!」と教えてくれたので見に行くとオスが2羽いました。昨日の2羽かなと思ってみていると?1羽には足環がなさそうで?とすれば昨日とは別のオスのようです。もう1羽はみくりが池方面のハイマツに消えて行く時に昨日いた雄と同じ足環を確認。そんな時、山側を鳥の群れが通過しました。昨日は猛禽に追われ一瞬でしたが、今回は普通の飛翔スピードだったのでヒヨドリと確認できました。一旦食事に行き、次回は荷物をまとめ食堂にデポしてから撮影に出る事にします。

再びメスがいる場所へ向かうとなんと2羽でいます。メスが嫌がっていないという事はどうやらペアリングしているようです。考えてみれば昨日この場所にいた2羽のオスはこのなわばりのオスではなかったという事か。それで激しい喧嘩をしなかったのだ。今日は雄、雌、ペアとどれも白いライチョウを撮ることができました。

ライチョウ(ペア)

人が増えて来たことと太陽が光線が真上から降り注ぐのでペアはハイマツの中に入ってしまった。動きが無いので10時にみなさんに集まってもらい今後のスケジュールを伝えました。「このまま撮影を続ける」「状況的にこれからは良くならないので切り上げて帰る」を選択してもらい1名は残り、4名は帰るという事で、宿で解散となりました。結局残ると言っていた方も30分後「やっぱり帰る」と私たちが出発する前に戻ってこられました。

残雪の多さでライチョウの出現が心配されましたが、数は少ないものの白いライチョウをしっかり撮れたのは良かったと思いました。

奥大日岳
奥大日岳

 

撮影できた鳥
ライチョウ・カヤクグリ

 

見られた&声が聴かれた鳥(S=さえずり)
ウソ・ヒヨドリ・ハイタカ?・ハヤブサ

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員