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歴史の古道を行くロングトレイル -萩往還-

  • 日本

2021.01.25 update

江戸時代、毛利氏が江戸への参勤交代の御成道として開いた古道、萩往還を完歩して来ました。歴史の古道と聞くとお堅いイメージになってしまいますが、瀬戸内海から日本海まで、山深い中国山地を越えて山口県を縦断する全長53km(ツアーでは更に萩城跡までを含む55km)のロングトレイルで、大きな達成感を得ることができました。



歴史に興味が無くても存分に楽しめますが、歴史の知識、特に幕末の長州藩について多少知っておくと、同じ景色がより彩りを持って目に飛び込んでくるはず!私は、出発前に司馬遼太郎の「世に棲む日々(文集文庫 全4巻)」を読んでいきましたが、吉田松陰や高杉晋作の生き様にすっかり心を奪われ、萩往還の道中は、ここを約150年前の激動の時代に彼ら志士が往来したのだと、随所でいちいち感動を覚えながら歩きました・・・。



瀬戸内海に面する防府、かつての長州藩の海の玄関・三田尻が旅の始まり。土佐を脱藩した坂本龍馬も瀬戸内海を渡り、この地に上陸しました。



防府市街を抜け、鯖山峠が最後に瀬戸内海の見える場所です。ここからかつての郡境の碑を越えて山口市内へと入ります。



山口市内の一番の見どころは国宝・瑠璃光寺の五重塔です。この塔は応永の乱で戦死した大内義弘の菩提を弔うために、1442年に建てられました。山口の歴史は中国地方を支配したこの大内氏の繁栄に触れずには語ることができません。歴代の大内氏は自らの富と権力を誇示するかのように、山口を「西の京」に大改造。応仁の乱の混乱から逃れた公家などを歓待し、山口には「大内文化」と称される都さながらの豪華絢爛な文化が花開きました。しかし、時代は下剋上の世となり、眉を描き、お歯黒をつける主君・大内義孝を見限った重臣の陶晴賢によって討たれ、大内氏の中国支配は終わります。そして、すぐにその陶氏を倒し、中国地方の覇権を握ったのが毛利元就でした。



旅のハイライトは、やはり当時の面影が残る古道。平地歩きと侮るなかれ、中国地方を横に走る中国山地を越える板堂峠(539m)越えは萩往還一番の難所です。



山陰と山陽の分水嶺となる板堂峠を越え、日本海側へと下って行きます。



随分といい加減な距離感覚で置かれた当時の一里塚も残り、旅の雰囲気を盛り上げます。



石畳の道の多くは再整備されてものですが、当時の石畳がそのまま残る箇所もあります。この石畳の上を吉田松陰が、高杉晋作が駆けたのです!



いよいよ萩に近づくと道の駅が現れます。その名も道の駅・萩往還。長州藩出身の志士達の銅像が並びます。写真は左から高杉晋作、吉田松陰、久坂玄瑞。



道の駅を過ぎ、悴坂を下ると涙松。吉田松陰が幕府の命によって江戸の獄に送られた時、萩の城下町が最後に見えるこの地で「帰らじと 思ひさだめし 旅なれば ひとしほぬるゝ 涙松かな」と詠み、今生の別れを惜しみました。さあ、いよいよ萩です。



萩の城下町へと入り、街道としての萩往還のゴールは唐樋札場跡です。しかし、ツアーでは参勤交代のスタート地点である萩城跡まで更に2km頑張って歩きます。



武家屋敷を過ぎ、萩城跡を目指します。



ゴールの萩城跡では語り部ガイドさんから完歩証明書をいただきました。防府からの55kmを完歩、感無量です。道中、お話した地元の方々は私たちが防府から歩いてきたと言うと、大変驚かれていました。



萩でも1泊し、最終日は松下村塾のあった旧松本村を歩いて巡りました。こちらは吉田松陰の叔父で松陰に藩命で兵学の基礎を厳しくたたきこんだ、玉木文之進の旧宅。



高杉、久坂をはじめ伊藤博文、木戸孝允、山県有朋、品川弥次郎など幕末から明治維新を担う人材を生み出した松下村塾。激動の時代、彼らが京や江戸を目指すために駆け抜けた萩往還の道。ただ完歩するだけでなく、最後にしっかりこの地を訪ねることで、今回歩いた長く大変な道のりを通じて、若き志士たちの青雲の志を、時代を越えて感じられた気がします。

 

山口県を瀬戸内海から日本海へ縦断するロングトレイル、萩往還55km。まだまだ知る人ぞ知るルートですが、自信を持ってお勧めいたします!

関連ツアー

古道・萩往還を歩く

古道・萩往還を歩く

瀬戸内海から日本海へ、全55kmの浪漫あふれる古道を踏破。毛利氏参勤交代の道を語り部ガイドと歩く。坂本龍馬や吉田松陰など幕末の志士なども往来した歴史の道をゆく。

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高野山巡礼と吉野山歩き 吉野山編

  • 日本

2021.01.20 update

高野山の後は、吉野山を歩きました。その時の様子を春の写真と交えてご紹介します。

吉野山の桜

吉野山の桜(4月中旬)

吉野山

吉野山は日本屈指の桜の名所として知られています。吉野山の桜の起源は古く、1,300年以上も前にさかのぼります。7世紀後半の飛鳥時代、日本独自の山岳信仰である修験道の開祖と呼ばれる役行者(えんのぎょうじゃ)が、金峯山寺を開創するにあたり、蔵王権現を桜の木に彫り、本尊として祀ったことが始まりと伝えられています。
その後、修験道が広まるにつれ、金峯山寺への参詣も盛んになり、桜は「御神木」の献木として、吉野山に植え続けられました。吉野山の桜は花見のためだけではなく、山岳宗教と密接に結びついた信仰の桜として現在まで大切に保護されてきました。

吉水神社、役行者の像

修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)の像。前鬼、後鬼という二匹の鬼を従えています(吉水神社蔵)

 

春の桜が有名な吉野山ですが、四季折々の景色があります。秋は美しい紅葉でも知られています。前回のツアーでは晩秋の吉野山を歩きました。出発時はあいにくの雨でしたが、雨に濡れた散りもみじに風情を感じました。

吉野山の散りもみじ

吉野山の散りもみじ

 

花矢倉展望台(はなやぐらてんぼうだい)

上千本の宿泊旅館を出発し、吉野山を登っていくと、花矢倉展望台に到着します。花矢倉展望台は吉野山の中でも特に眺めの良い場所です。雨も上がり、雲海に包まれた幻想的な吉野山を展望することができました。春は桜の展望台としても有名です。

花矢倉展望台から眺める、吉野山

花矢倉展望台から望む、雲海に包まれた吉野山(11月中旬)

 吉野山の桜

花矢倉展望台から望む、桜の吉野山(4月中旬)

 

金峯神社(きんぷじんじゃ)

吉野山をさらに登っていくと、奥千本の金峯神社に到着します。金峯神社は古くからの修験道の霊場で、平安時代には藤原道長も祈願したと伝わっています。左の坂道を少し下ると、源義経が弁慶らと兄・源頼朝の追っ手から逃れるために隠れた「義経隠れ塔」があります。

金峯神社

金峯神社

金峯神社の隠れ塔

義経隠れ塔

奥千本の紅葉

奥千本の紅葉の中も歩きました

 

吉水神社

奥千本の金峯神社の後は、吉野山を下山。中千本で昼食を食べた後、吉水神社へ。
吉水神社はかつて吉水院といい、修験道の開祖と呼ばれる役行者(えんのぎょうじゃ)が創建した格式の高い宿坊でしたが、明治時代の神仏分離により、神社になりました。平安時代末期、兄・源頼朝に追われた源義経と静御前が弁慶らと身を隠し、南北朝時代には後醍醐天皇の皇居とされ、安土桃山時代には豊臣秀吉が吉野山に花見の本陣とした、大変歴史のある場所です。吉水神社の書院内には、それぞれの時代の歴史的な遺産が残されています。秋の紅葉も格別でした。

吉水神社

秋の吉水神社(11月中旬)

吉水神社

源義経・静御前 潜居の間(吉水神社)

後醍醐天皇玉座

後醍醐天皇玉座(吉水神社)

 

金峯山寺(きんぷせんじ)

吉水神社の後は、金峯山寺へ。金峯山寺は、修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)が開創した吉野山のシンボルであり修験道の根本道場です。金峯山寺の本堂・蔵王堂(ざおうどう)は、飛鳥時代に役行者が創建したと伝えられ、その後、焼失と再建を繰り返し、現在の建物は安土桃山時代、1592年頃に完成したものです。

金峯山寺

金峯山寺の本堂・蔵王堂。奈良の東大寺大仏殿に次ぐ木造大建築です

 

金峯山寺を見学後は、下千本を下り、吉野駅に到着。吉野山歩きは終了となりました。

吉野駅

吉野駅に到着

 

吉野山の旅館・宿坊、竹林院群芳園(ちくりんいんぐんぽうえん)

飛鳥時代から長い歴史を持つ吉野山。私たちは由緒ある宿、竹林院群芳園に泊まりました。竹林院群芳園は聖徳太子建立の一寺と伝えられ、宿坊として、豊臣秀吉、与謝野晶子はじめ、多くの文人墨客の宿として愛されました。天皇陛下も宿泊された宿だそうです。お部屋、お料理、お風呂、すべてが素晴らしく、感動しました。
竹林院の庭園「群芳園」は、豊臣秀吉が吉野山の桜の花見に際して、千利休が作庭し、一説には細川幽斎(細川藤孝)が改修したいわれており、歴史ある庭園も見学しました。宿のロビーには、豊臣秀吉の吉野山観桜時の茶弁当と伝わる一品も展示されています。

竹林院群芳園の夕食

竹林院群芳園でいただいた夕食。美味でした

豊臣秀吉 吉野山観桜時の茶弁当

豊臣秀吉 吉野山観桜時の茶弁当(竹林院群芳園蔵)

竹林院群芳園の庭園

竹林院の庭園「群芳園」(11月中旬)。春は桜に期待です

 

以上、「高野山巡礼と吉野山歩き」のご紹介でした。
長い歴史と信仰を持つ高野山と吉野山。是非一度、ご自身の足で歩いてみてはいかがでしょうか。

 

 

関連ツアー

桜の季節に行く!高野山巡礼と吉野山歩き

高野山巡礼と吉野山歩き

高野山開山より信仰の道とされてきた参詣道、日本人の心のふるさと修験道の聖地吉野山を歩き、宿坊に宿泊。紅葉の季節に楽しむハイキング。

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高野山巡礼と吉野山歩き 高野山編

  • 日本

2021.01.15 update

昨秋、高野山の巡礼道を歩きました。その時の様子をご紹介します。

高野山の大門

高野山の総門、大門

高野山

高野山は、平安時代に空海によって開創され、1,200年以上の歴史を持つ、真言密教の聖山です。空海は平安時代初期の816年に、高野山の開創を朝廷より許可されます。まず空海が行ったことは、高野山に結界を設定することでした。結界の中は、聖なる空間であり、その中に密教の堂塔伽藍を建立するためでした。この行為は、日本の山岳霊場全体に見られる事例だそうです。

 

聖なる空間である高野山には、古くから東西南北さまざまな方角から古道が通じていました。高野山と外界を結ぶ出入口およびそこに通じる古道は、それらを総称して高野七口(こうやななくち)と呼ばれてきました。通常は、町石道、黒河道、京・大坂道、小辺路、大峰道、有田・龍神道、相ノ浦道の七つの道を指すそうです。

 

女人道(にょにんみち)

高野山は明治5年まで女人禁制でした。女性は高野山の結界内部へは入れなかったので、高野七口(こうやななくち)の各入口には、女性のための籠り堂として女人堂(にょにんどう)が建てられました。金剛峯寺境内(高野山の山上全体)を取り巻くように女人堂を結ぶ道ができ、女人道(にょにんみち)と呼ばれるようになりました。女性の巡礼者たちは弘法大師空海の御廟を拝みたいと、高野山の周囲の山々である八葉蓮華の峰々を辿り、女人堂から女人堂へ、女人道を歩いたといわれています。

不動坂口女人堂

不動坂口女人堂

 

女人道巡礼ハイキングは、現存する唯一の女人堂、不動坂口女人堂からスタートします。不動坂口女人堂の向かいの女人堂バス停から、弁天岳(984m)まで登ります。

不動坂口女人堂の向かいの女人堂バス停から女人道に入り、弁天岳まで登りました

弁天岳(984m)

 

弁天岳(984m)で休憩後、少し下ると、高野山の壇上伽藍にある根本大塔(こんぽんだいとう)が遠望できました。根本大塔は真言密教の根本道場におけるシンボルとして、平安時代、空海在世中から建立が開始され、816年から887年ごろに完成したと伝えられています。かつて女人道を歩いた巡礼者たちも、眼下に同じ眺めを見たことでしょう。

壇上伽藍の根本大塔、女人道より

女人道より根本大塔を遠望。周囲を山々に囲まれていることがわかります

壇上伽藍の根本大塔

こちらは壇上伽藍より間近に見た根本大塔

 

その後、大門女人堂跡を経て、高野山の総門、大門へ。大門のすぐ近くには「助けの地蔵」と呼ばれる、願い事を一つだけ叶えてくれることで有名なお地蔵さんがあり、一日も早いコロナ終息をお祈りしました。

大門女人堂跡

高野山の総門、大門に到着

助けの地蔵

助けの地蔵に、一日も早いコロナ終息をお祈りしました

 

途中、秋景色が美しい場所も歩きました。春や夏はまた別の景色が広がっていることでしょう。

女人道を歩く

秋色に染まった女人道(11月中旬)

女人道を歩く

気持ちのいい道も歩きます

 

前述の不動坂口女人堂を除いて、他の女人堂は無くなってしまい、かつての女人堂跡には看板が残るのみとなっています。最後は奥の院前バス停まで下山し、女人道巡礼ハイキングは一旦終了となります。

大峰口女人堂跡

大峰口女人堂跡。看板が残るのみでした

 

町石道(ちょういしみち)

町石道(ちょういちみち)は、七つある高野七口(こうやななくち)の古道のうち、高野山参詣道のメインルートです。空海は、女人禁制であった高野山から、ふもとの慈尊院で暮らす母に会いに、月に9回、町石道を歩いて下山していたと伝えられています。 それが「九度山」という地名の由来ともされています。かつて空海が歩いたように、高野山から町石道の途中、九度山の手前の紀伊細川まで下山しました。

高野山の大門高野山の大門を通過し、町石道へ(11月中旬)

町石道町石道に入ります

 

町石道の由来は、一町(109m)ごとに町石が建てられていることによります。町石は高野山上の根本大塔を起点として九度山の慈尊院まで180基、同じく高野山上の奥の院・弘法大師御廟まで36基の計216基が建てられています。

 

高野山の開山時、空海は木製の卒塔婆を立てて、道しるべとしました。鎌倉時代になると、朽ちた木製の卒塔婆の代わりに石造の五輪塔形の町石が、一町ごとに建て替えられました。町石には、梵字(サンスクリット文字)で空風火水地を意味する言葉が刻まれており、町石自体が一体の仏を表しているそうです。

町石

町石道を歩く。鎌倉時代の町石が多く残っているそうです

 

町石道は高野山の長い歴史の中で、多くの巡礼者たちが歩いてきた古道です。現在でも、四国八十八ヶ所を巡ったお遍路さんがお礼参りに高野山を訪れる際に、この町石道を歩く方が多いそうです。

 

町石道をはじめとする高野七口の古道の中には、熊野古道の小辺路も含まれます。熊野古道を歩いた方は、次は高野山の巡礼道を歩いてみるのも興味深いかもしれません。
語り部と一緒に歩く熊野古道と同じように、高野山の語り部・ガイドの説明を聞きながら、高野山の山歩きを楽しみました。

 

九度山(くどやま)

町石道を歩いた後は、九度山にも立ち寄ります。九度山は、関ケ原の戦いに敗れた真田昌幸・幸村の父子が配流され、大阪の陣まで真田幸村が蟄居生活を送った場所です。かつての真田屋敷の跡には、真田庵が建てられており、敷地内には真田昌幸の墓もあります。戦国ファン・歴史ファンなら、一度は訪れたい場所のひとつでしょう。

真田庵

九度山の真田庵

 

九度山駅

真田六文銭に装飾された九度山駅

 

高野山の宿坊、金剛三昧院(こんごうさんまいいん)

修行僧たちが生活する宿坊に泊まる。これも高野山ならではの楽しみです。宿坊というものがいつから始まったのかは、定かではありません。高野山は標高850mの山中にあるため、かつては日帰りができる場所ではありませんでした。そのため、縁故あるお寺に宿泊するようになったのが始まりといわれています。

 

私たちは金剛三昧院(こんごうさんまいいん)の宿坊に泊まりました。金剛三昧院は、尼将軍の北条政子が、夫・源頼朝と息子・実朝の菩提を弔うために建立し、鎌倉時代の風雅を今に伝える由緒ある名刹です。宿坊では、肉、魚などを使わない「精進料理」をいただきました。高野山で採れる山菜、名物の胡麻豆腐、高野豆腐などの優しい味でした。金剛三昧院の宿坊は、老舗旅館のような快適さで、温かいお風呂に入った後は、聖地・高野山の宿坊の一室で物思いにふけり、静かな夜を過ごしました。

金剛三昧院の多宝塔

金剛三昧院の多宝塔。鎌倉時代に建立された、高野山に現存する最古の木造建築物です

金剛三昧院の夕食(精進料理)

金剛三昧院の宿坊でいただいた精進料理

金剛三昧院の宿坊

金剛三昧院の宿坊の一室

 

*******

 

春の季節は高野山の桜にも期待です。

高野山の桜

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高野山巡礼と吉野山歩き

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天然記念物の宝庫 山口県へ

  • 日本

2021.01.10 update

日本各地の魅力を再発見する西遊旅行の国内の旅。

今回ご紹介するのは本州の最西端に位置する山口県です。

日本特有もしくは保存を必要とする動植物や地質に対し、国が指定している天然記念物は全国で1,030件あります。そのうちの43件が山口県内にあり、保有数は全国1位です(2020年12月現在)。そのいくつかをご紹介いたします。

 

俵島

玄武岩からなる周囲約500mの小島で、島全体にみごとな柱状節理が見られます。上空から見ると蜂の巣状に広がる節理や米俵を重ねたような景観、大小様々な岩礁に目を奪われます。

 

青海島

日本海側の北長門海岸の代表的な景勝地です。東西に横たわる長い島で、北側は日本海の荒波を受けて海食が進み、断崖絶壁や洞門、岩礁など特異な海景色が展開されています。

 

明神池

かつては海であった海跡湖(かいせきこ)で、現在も岩の隙間を通じて海とつながる塩水の池です。マダイ、クロダイ、フグ、エイ、メジナなどの海産魚が生息しています。昆虫ではシオアメンボがみられ、これは日本海岸において唯一であり、分布の北限地でもあります。

 

川棚のクスの森

森と見違えるほどに生育した一株のクスノキの大木でその特異な枝ぶりは不気味なほどです。残念ながら2年ほど前から葉が落ちてしまい、樹木医により再生治療中です。

 

安下庄(あげのしょう)のシシナシ

シシナシは中国原産のナシの一種です。屋代島(通称周防大島)の個人宅で育つこのシシナシは、幹周り2.3m、根周り3.8mもあり、原産地の中国でもなかなかみられない巨木です。現在は2世が生育しており、4月上旬に白い花を咲かせます。

 

大日比ナツミカン原樹

萩地方を中心として山口県内で栽培されているナツミカンのもとになる樹木です。この樹は、江戸時代の中ごろに種をまかれて大きくなったもので、長門市仙崎大日比にあります。現在、各地で栽培さているナツミカンは、この原樹から次々に分かれて広がったものです。ナツミカンの原樹として、大切に保存されています。

 

岩国のシロヘビ

アオダイショウの色素が消えて白化したヘビで、白化は他の動物でも突然変異で生じますが、地域個体群が白化型となる珍しい例とされています。成体で全長約150cmになり、赤色の目が美しいです。

 

大正洞

秋吉台北部の真名ケ岳の北麓に開口し、内部は立体的に上・中・下の3層に区分されます。水平的にも複雑な竪横複合洞で、総延長は約930mあります。入り口は中層部にあたり、牛隠しと呼ばれる広間より奥は大正11年に探検され、上層の大空洞が発見されました。鍾乳石や石筍などの石灰生成物がよく発達しています。

 

景清洞

古くから知られた石灰洞で、約1.5km先で三角田(みすまだ)洞に抜ける典型的な貫通洞です。景清洞から入り、三角田洞に抜ける習慣があり、逆に通ると災いが起こると言われていました。洞口付近に平景清が潜伏していたと伝えられる支洞があります。大量の砂礫が堆積していて天井も低く、平坦な部分が多いです。

 

岩屋観音窟

根笠川の左岸にある石灰岩の岩壁に、南に向かって開口している石灰洞で、入口は御聖寺の前から約10mの石段を登ったところにあります。内部をさらに登ると天井の高さがおよそ12mの広間となり、奥に高さ85cmの木彫の観音像が安置されています。滴下水による石灰で石化していますが、目や鼻口、耳などは明確にわかります。

 

秋芳洞

大正15年、皇太子時代の昭和天皇が探検された際に、「秋芳洞」と命名されました。入洞できる範囲が約1.5km、最大幅100mに及ぶ日本最大の石灰洞で、常に相当量の流水があり、急流や山がありと変化に富んでいます。鍾乳石や石筍、石柱も豊富で、秋吉台とともに、国の特別天然記念物に指定されています。

 

—–

 

これらは43件ある山口県の天然記念物のほんの一部です。

先日発表した下記のツアーでは、掲載したものに加え、豊かな自然に恵まれた山口が誇る名勝・天然記念物の数々を訪ねます。

 

▼関連ツアー
「山口大横断 屋代島から厳島の弥山、日本最大の地下鍾乳洞群をめぐる」
3/7(日)発 大友康一(大阪支社)同行予定!

 

ツアーでは秋芳洞や大正洞、景清洞での鍾乳洞探検のほか、干潮の時間帯にのみ渡ることができる俵島、奇岩怪岩の変化に富んだ寂地峡での散策など、徒歩でしか訪れることができない絶景も間近にご覧いただきます。

また、広島の世界遺産・宮島の島内にも宿泊。島最高峰の弥山(535m)へロープウェーを乗り継ぎ、山頂からの絶景や付近に鎮座する巨岩の数々もご覧いただきます。空き時間には厳島神社などへも散策いただけるでしょう。

3方を海に開かれた山口県。それぞれの海景色を楽しみながらその稀有な魅力を7日間で横断・満喫します。ご参加をお待ちしております!

 

おまけ・・・

屋代島(通称:周防大島)ではしま山100選のひとつ、嵩山(だけさん、619m)展望台にも車で訪れ、瀬戸内海の多島美を堪能します。夕食には屋代島の名物・みかん鍋もぜひご賞味ください。

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三徳山投入堂参拝登山と蒜山三座縦走&大山登頂

  • 日本

2021.01.05 update

今回は、2020年の11月初頭に三徳山投入堂(みとくさんなげいれどう)参拝登山及び蒜山(ひるぜん)三座縦走&大山(だいせん)登頂のコースへ添乗した際の様子をご紹介いたします。

三徳山投入堂参拝登山(往復約3時間)

「日本一危険な国宝」との異名を持つ投入堂を目指します。

 

登山口である参拝登山事務所で靴底のチェックがあります。ソールの溝が少ない靴では入山できませんが、通常の登山靴であれば問題ありません。靴底に不備がある場合は、登山口で販売しているわらぞうりの購入が必要です。また、ストックは使用できません。

 

鎖場と三点確保で登る場所が若干ありますので、汚れてもいい手袋が必要です。

 

山中にトイレはありませんので、登山口で済ませていきましょう。
参拝登山中、食事ができませんが、飲料水と簡単な行動食程度ならば大丈夫です。

三徳山参拝登山のクサリ坂。登りは約5分程で登る事ができ、 見た目よりも容易ですが、下りの際に細心の注意が必要です。

参拝登山口にて販売しているわらぞうり

三徳山の文殊堂にて

三徳山投入堂を見上げる

蒜山三座縦走(約8時間)

日本二百名山でもある「蒜山三座」は、鳥取県南部と岡山県北部に跨って位置し、大山とともに大山隠岐国立公園として国立公園に指定されています。

 

下蒜山の駐車場で下車後、下蒜山(1,100m)→中蒜山(1,123m)→上蒜山(1,202m)の順に縦走します。
この順番ですとルート上に若干ある鎖場及び滑りやすい黒土の粘土状の箇所をほとんど登りで歩く事ができます。逆ルートですとそれらをすべて下るので、よく事故が起きています。途中にトイレが無いので、必ず下蒜山登山口の駐車場で済ませ、縦走中は携帯トイレキットの持参が必要です。

縦走のスタート地点・下蒜山駐車場

中蒜山へ向け、気持ちの良いルートを歩く様子。左手にはジャージー牛乳でも有名な蒜山高原、右手には大山や日本海方面をご覧いただけます。

大山(1,709m:往復約6時間)

日本百名山で中国地方の最高峰でもあります。富士山に似た山容が特徴的で、鳥取県西部の旧国名が伯耆国であった事から、別名:伯耆(ほうき)富士とも呼ばれています。

 

前者の山と比較して登山道の土壌が全く異なります。階段状のところが多く砂利と岩場が多く、黒土の泥濘地はほとんどありません。

 

携帯トイレキットを持参いただきますが、大山頂上避難小屋にトイレがあるので、比較的安心です。大山頂上避難小屋は、2020年10月末にリニューアル工事が終わり、トイレもとても綺麗でした。

登山口付近から眺めた大山の雄姿

西日本一とも言われるブナ林の中を歩く

大山山頂の避難小屋付近から、日本海を一望

大山山頂から眺めた怪峰・烏ヶ山(からすがせん:1,448m)

関連ツアー

大山登頂&蒜山三座縦走と三徳山投入堂(鳥取・島根)

大山登頂&蒜山三座縦走と三徳山投入堂(鳥取・島根)

山陰地方が誇る名峰・大山登頂と蒜山三座を縦。世界遺産「石見銀山」を歩き、日本一危険な国宝として有名な「三徳山投入堂」を参拝登山。初夏の味覚と山陰の名湯も楽しむ。

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