渡りの本流!韓国・春の離島【2024年5月 前編】

Report by 戸塚学 / 2024年5月1日~5日

昨年は残念ながら島に渡ることができずに辛い思いをしましたが今回は天気も潮周りも良く無事に渡ることができました。しかし渡った初日は鳥たちが抜けてしまったようで数も種類も少なく同行の五百澤氏が焦るほどでした。翌日からは徐々に鳥たちが増えはじめみなさん撮影を楽しめているようでした。3日目の午後からは状況が変わり、2日目の午後から島に入り出したおかげで鳥たちの数も種類も増えたおかげで、シマアオジ・シマノジコ・シベリアムクドリなどみなさんが撮りたかった鳥が撮れて良かった。最終日は朝から雨になりましたが1ヵ所ハイドのある観察地を廻り、お買い物をして関西空港組は先発で帰国の途に就き、成田組は食事をして帰国しました。

 

1日目 晴れ

GWの中日のせいなのか?空港は混んでおらず、関西組、関東組も無事お昼前に仁川空港に集合できましたのでそのままクロツラヘラサギや、シギ・チドリが見られる水郷公園に移動します。しかし今年はシギやチドリが見当たりません。タカブシギ1羽とカルガモ・バン・サギ類しか見当たりません・・・。そんな時です、鳥たちを必死に探している私たちの上空をクロツラヘラサギたちが飛んで行きました。降りた場所を確認してそちらに近づきますが、やはり人数が多いせいか?オーラが出まくりなせいか?また飛ばれてしまいました、残念。今度は少し離れたところで静かに待っていると、どんどんこちらに近づきます。おかげでちょうどよい近さで撮影ができました。おまけに水浴びするところまでしっかり撮れた!やはりきれいなロケーションで夏羽の姿を撮れたのは良かった。

クロツラヘラサギ
クロツラヘラサギ

引き続きワシミミズクのポイントまで移動しますが、探せど、探せど見つかりません。その姿を見た近所の人が「夜は良く鳴いてるぞ」と教えてくれたという事は、ここはまだ使っているのは間違いないが、タイムアップで切り上げることに・・・1月はいたのに残念です。最後の最後で干潟に寄り短時間ですが水鳥を堪能しました。オグロシギやオオソリハシシギ・コオバシギが夕陽の赤い光に照らされると赤い身体の色が強調され美しかった。ホテルに入る前にホテル近くの食堂で朴さんおすすめのサムゲタンを食べて満足な1日となりました。

シギの群れ
シギの群れ

 

2日目 晴れ

朝食前に希望者だけでホテル周辺で鳥を探しますが、カササギとツバメぐらいしか目に着きません。島に渡る船がお昼なのでそれまでの時間を有効に使うため渡り鳥たちが良く立ち寄るポイントへ移動しますが、思わぬ事態に!いつも鳥を見ている場所にフェンスがしてあり、リゾートホテルを建設中だった。そればかりかポイントでは鳥たちの声すらしない・・・!しかしダルマエナガの声はするので、探すと5~6羽の群れがいて何とか撮影をすることができました。

ダルマエナガ
ダルマエナガ

カササギもいますが、手強いです。ダルマエナガは何とか撮影ができたので、急いで港に戻り手続きを済ませ船に乗りますが・・・?聞いた話と違う。普通の旅客船のはずが・・・まるで揚陸艦!港のスロープに着けてそのまま車も人も乗り込むタイプで、客室は狭く雑魚寝状態。しかしこれ以外の選択肢が無いので仕方がないと諦める。船室で朴さんが買ってきてくれたキンパ(韓国の海苔巻き)を食べるとこれが美味い!以前食べたものとは大違いでこのキンパなら毎回でもいいと感じました。移動中は波もなく穏やかな2時間40分の船旅で無事「鳥たちが降る島」に到着しました。まずは分宿なので各自の宿に荷物を置いて出発します。

五百澤氏の案内で各ポイントを巡りますが、早々に木の枝の葉越しにムシクイたちがざわめきますが、私には何がどれなのかさっぱりちんぷんかんぷんです。五百澤氏がみなさんに詳しく解説をしてくれる。やはり「歩く野鳥図鑑」と呼ばれるだけあって心強い。

キマユムシクイ
キマユムシクイ

その後も鳥たちを探すがあまり種類も数も見られず、ふと五百澤氏を見るとぐったりしている?どうやら鳥たちが抜けてしまっていたようで彼は悪くないのに責任感にさいなまされていたようです。それでもキマユホオジロ・コホオアカ・シロハラホオジロはいたるところで私たちを歓迎してくれました。

キマユホオジロ
キマユホオジロ
コホオアカ
コホオアカ
シロハラホオジロ
シロハラホオジロ

小さな水路は鳥たちの水浴び場所になっているようで、アトリ、マヒワ、オオルリが来ていました。

オオルリ
オオルリ

ハリオシギとコシギがいたのですが撮影はできませんでした。数が多いと言えば、コイカルが多くてきれいなオスの夏羽の特徴の嘴の付け根のコバルトブルーはしっかりと確認できました。

コイカル
コイカル

最後は魚醤タンク周辺で鼻が曲がりそうな臭いの中でイワミセキレイ・ツメナガセキレイ・タイワンハクセキレイ・コサメビタキを撮影して終了することに。帰り道でオジロビタキが出たのですが、しっかりと食事と休息ができていたせいか?元気に飛び回り、私たちを尻目に消えてしまいました。悔しいラストです。

ツメナガセキレイ
ツメナガセキレイ
タイワンハクセキレイ
タイワンハクセキレイ
コサメビタキ
コサメビタキ

 

渡り鳥の交差点・秋の与那国島【後編】

Report by 簗川堅治 / 2023年10月3日~6日

3日目。
台風は遠ざかり、風もだいぶ収まりました。朝食前は、また有志での探鳥です。宿付近の池へ行きました。セジロタヒバリが上空を通過。地鳴きのみでしたが、コムシクイを確認。
朝食後、調整池でクロハラアジサシ、アカアシシギなどを観察しました。
次の田んぼでは、全身が白いムシクイを発見しました。低いギンネムでしきりに餌をとっていました。どうやら白化個体のようですが、一声も鳴きませんので識別ができません。

白いムシクイ(撮影:山本様)
白いムシクイ(撮影:山本様)

今度は森林の鳥を求めて山道を歩きました。エゾビタキやオオルリを観察しました。

オオルリ♂幼鳥(撮影:簗川)
オオルリ♂幼鳥(撮影:簗川)

移動し、小さな牧場を見ようとしたら、けっこうな雨が降ってきて、一時雨宿りです。
雨も上がり牧場を見てみましたが、収穫なし。続いて観光兼ねて東崎へ。こちらも収穫なし。
昼食を挟み、珍チドリ類やオウチュウ類を探している最中にベニバト発見!しかし、すぐ飛ばれました。
一昨日見たヒメクイナの場所で、やっとじっくりヒメクイナを観察。

ヒメクイナ(撮影:山本様)
ヒメクイナ(撮影:山本様)

ムジセッカもまだいましたが、キタヤナギムシクイは出ず。
その後、アカハラダカを探しに行き、電線に止まっているのを発見したものの、気づくのが遅れて飛ばれました。
林沿いの道ではエゾセンニュウの声やきれいなシマアカモズの♂を観察しました。

シマアカモズ(撮影:山本様)
シマアカモズ(撮影:山本様)

集落の田んぼでセジロタヒバリを待っていたら、不明なヨシキリ類の声を確認しました。ヤブヨシキリやヌマヨシキリでしょうか?
最後は電線に止まるハイイロオウチュウにやっと出会うことができました。フライングキャッチを繰り返してました。

ハイイロオウチュウ(撮影:山本様)
ハイイロオウチュウ(撮影:山本様)

この日は早めに宿に戻りましたが、お一人が宿付近で探鳥したら、セジロタヒバリを撮影されてました。

セジロタヒバリ(撮影:山本様)
セジロタヒバリ(撮影:山本様)

 

4日目。
最終日です。
朝イチで昨日、セジロタヒバリが観察撮影された場所でセジロタヒバリ狙いです。
すると早速セジロタヒバリを確認!しかし、すぐ隠れてしまい、全員は見れませんでした。
朝食後、再挑戦です。ただ、解散まで実質1時間半程度しかありません。
結局、セジロタヒバリは出ませんでしたが、アカハラダカの小群、ハチクマ、ハヤブサが渡って行くのが見れました。
台風14号の影響が心配された中のツアーでしたが、結果的にはほとんど影響はなく、秋の与那国の渡り鳥にたくさん出会えました。参加者の皆さん、お疲れ様でした。

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!

鳥取・八東ふるさとの森でアカショウビンを撮る【その2】

Report by 戸塚学 / 2023年7月13日~7月15日

 

1日目

早朝ホテルの部屋から雷と雨音で目が覚めた。外を見ると視界がないほど雨が降っている。「これ大丈夫かな?」と不安になりながらもうひと眠り。朝食を食べたあと少し早めに鳥取空港へ向かうと2か所で道路が冠水していて通行禁止になっています。なんとか迂回しながら到着することができましたが、到着案内を見ると始発便がまだ到着していない?そして本来なら参加者のみなさまが到着する便が条件付きで羽田を出発したが、鳥取空港周辺の雷雲の影響で引き返すという。その間に岡山経由で来る参加者から電車が動かず、到着しても夜になるのでキャンセルしますと連絡が入る。さて何人が来るかわからないし、どのようにして対応をするべきかと会社と電話で協議をしていると「まもなく到着」とアナウンスがありほっと胸をなでおろします。1名は自家用車で来ているので自力で現場に向かう、もう1名はすでに鳥取駅に向かっていると連絡を受けていたのでキャンセルの1名以外は何とか集合できそうだとわかりました。空港で3名をピックアップしてから駅に向かい1名をピックアップしてふるさとの森を目指します。到着してすぐに雨が強くなったので雨足が弱まるまで管理棟で昼食と雨宿り。そして先行の1名も合流したのでミーティングをしました。雨が少し弱まったので急いで泊るキャビンに荷物を運んでもらいます。本来ならこの後各ポイントの説明をしながら園内を散策する予定でしたが、またしても雨が強まり、前が見えないほどの降りに!!!結局日中の撮影はできなかったので夜の撮影に期待します。最近の天気予報はすごいものでちゃんと予報が当たる!という事で無事楽しんでいただきました。

 

2日目

4時30分に集合してアカショウビンに期待します。しかしさえずりのみで姿は見えません。雨は降っていませんが霧で視界も効きません。ぼ~っとしていても仕方がないのでオオルリポイントへアカショウビンを探しに行きますが、出ません・・・。オオルリも定位置でさえずってくれているのですが、霧が邪魔。とはいえせっかく出ているので撮影をしていただきます。

オオルリ
オオルリ

一旦朝食に戻ります。朝食後は各自でフクロウ類を撮影していただき、私は園内をぶらつきながらアドバイスや質問に答えることで対応をしました。この日はなぜかコノハズクが定位置にとまっておらず、巣箱側の斜面の低い位置にとまってくれて今までにない撮影ができたと思います。そのあとまたしても雨が降り出し撮影は中止になりました。

アオバズク
アオバズク

コノハズク
コノハズク

夜は小雨がぱらつく程度だったので夜の撮影を楽しみました。特にアオバズクは巣箱からヒナが顔を出した姿を撮れたと参加者から興奮した声も聞かれました。

アオバズク
アオバズク

コノハズク
コノハズク

3日目

珍しく乾燥した空気に包まれ肌寒い朝になりました。4時30分やはりアカショウビンがさえずるのですが、近くに来ません・・・残念ながら4時45分にはヒグラシの鳴き声が森にやかましく響き渡るだけでした。せっかくなのでオオルリのポイントへ移動を開始するとさすがに土曜日、車がたくさん止まっています。その割には人が少いになぁと感じながら歩いて行くとオオルリがいません。ただ、さえずりはよく聞かれるのでしばし出るのを待つ事に。5分ほどでオオルリが出てくれて今までで一番いい場所でとまってくれたので今日は霧もないし、高曇りで陽炎も出ていないベストコンディション!でしっかりと撮影をしていただきました。一旦朝食に戻り、朝食後は荷物を集積したあとは時間まで好きな場所で撮影を楽しんでもらう予定でしたが?やけに人が多い?それもカメラマンやウォッチャーぽくない?スタッフに聞くと「今日はふるさとの森祭り!」と告げられる・・・しまった、忘れていた。それで人が多いのか!ふと駐車場を見ると私たちのバスが来ても切り替えしすることができないほどの混雑です。みなさんには少し早いのですが10時に移動を開始してオオルリのポイント待つ事にしました。みなさんすでに機材をパッキングをしているのでオオルリが美声を披露していますが誰もカメラを出しません(笑)10時30分バスが来たので無事に帰路につきました。とにかく大荒れの天気からのスタートでしたが、無事撮影を楽しめたようでほっとしました。

 

コノハズク
コノハズク

 

撮れた鳥

コノハズク・アオバズク・オオルリ

 

見られた鳥・さえすり

キビタキ・ホトトギス・キセキレイ・カケス・オオアカゲラ・ミソサザイ・アオバト・シジュウカラ・トビ・ハシブトガラス・ヒヨドリ

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

鳥取・八東ふるさとの森でアカショウビンを撮る【その1】

Report by 戸塚学 / 2023年7月10日~7月12日

 

下見

ツアー前日に現地入りして、今年の繁殖状況と巣の位置を確認しました。残念ながらみなさんが期待をするアカショウビンは渡ってきたものの繁殖は失敗。しかし園内に時々は来ているようで、鳴き声は毎日聞かれるというので「運が良ければ」に期待することに。コノハズク、アオバズクは日中親鳥も姿が見やすい場所で胸をなでおろしました。夜は7時30分ころからエサ運びを行う姿を確認して終了。翌朝車中泊をしていましたが4時30分車の横でアカショウビンが大声で鳴くので目が覚めました!

 

1日目

天気は予報通りの曇り。空港で3名をピックアップして駅で2名をピックアップしてそのまま現地へ。到着早々アオバズクを見てもらいます。すでにみなさん撮影がしたそうですが我慢をしていただきます。まずは自分が宿泊するキャビンに荷物を運び込んでもらう事に。その時です、近くでアカショウビンの鳴き声が聞こえました。参加者の一人から「ウェルカムコールやね」というセンスのいい一言をいただきました。ひと段落したところで機材を準備して集合していただき園内の散策と各ポイントの説明をします。アカショウビンがいつも使っている巣穴や以前コノハズク、オオコノハズクが使っていた巣箱などを見廻り、アカショウビンがよく使う沢などを点検します。あとはアオバズク、コノハズクお好みのフクロウを撮ってもらいます。ある程度気持ちも落ち着いたところで早朝アカショウビンに起こされた場所へ探しに行ってみますがやはり姿は見られません。しかし近くでオオルリがさえずっていたので赤ではなく青い鳥を撮影していただきました。

アオバズク
アオバズク

コノハズク♀
コノハズク♀

オオルリ
オオルリ

夜はライトアップされたフクロウたちを観察して終了。理由は他のBWツアーと被っていて狭い場所での撮影は難しいので私たちは夜中の2時に起きて撮影することにしました。

アオバズク
アオバズク

コノハズク
コノハズク

 

2日目

私のガイドでは異例のスタート時間でみなさん起きられるかなと心配しましたが、全員集合したのでポイントに向かいます。すでに誰もいないので私たちだけの独壇場ではあるのですが、やはり早い時間に比べてエサ運びは頻繫ではないのが残念。やはりスタンダードだなと実感。ちなみにエサやりは5時過ぎまで続いたようでその後は定位置でのご就寝になられたようです。さてアカショウビンですがやはり4時30分に鳴き出し、さえずりながら移動するもその姿は見られませんでした。オオルリのポイントを探しますが、さえずりのポイントが変わっていたようで出るのを待ちます。すると遠くからまたアカショウビンのさえずりが!どうも園の方で声がするのでそちらへ移動しましたが、結局姿を見ることはできませんでした。日中は「昼寝も良し、撮影も良し」のスタイルで自由にしていただきました。夕食後はすぐにコノハズクのポイントでスタンバイして何とか夜のコノハズクを十分に撮影がすることができたので、アオバズクへ移動してしっかりと撮影をしていただきます。朝が早いので22時で終了となりました。

 

3日目

早朝4時30分に到着するとやはりアカショウビンのさえずりがします。しかし昨日ほど近くには来ませんでした。朝食までは時間があるのでオオルリの場所へ移動します。オオルリは定位置にいるのですが・・・杉の葉に身体が隠れてしっかり姿が見られないのが悔しい。近くではミソサザイがさえずっているのに見つけられないのも悔しい。そんな時です。谷の奥からアカショウビンのさえずりが?徐々にこちらに近づいてきます。これは!と耳を澄ませて待っているとすぐ近くで大音量の声が!その時です道路上を黒い影が飛び去ります、アカショウビン!私の叫びにみなさん視線を向けますが、見られたのは参加者の最年少者の中三の少年だけでした。しばらく飛び去った方を凝視しますが動きはありませんでした。

朝食後は荷物をまとめて、バスが迎えに来るまでの間自由に撮影を楽しんでいただき終了となりました。本当は3日間とも雨の天気予報が、みなさんの日ごろの行いが良かったようで天気にも恵まれ撮影も楽しまれたのではないかと思いました。

 

コノハズク♂
コノハズク♂

 

撮れた鳥

コノハズク・アオバズク・オオルリ

 

見られた鳥・さえすり

キビタキ・ホトトギス・キセキレイ・カケス・オオアカゲラ・ミソサザイ・アオバト・シジュウカラ・ヒガラ・ゴジュウカラ・トビ・フクロウ・コゲラ・ハシブトガラス・ヒヨドリ・コサメビタキ・カワラヒワ

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

渡り鳥の楽園・春の飛島

Report by 簗川堅治 / 2022年5月14日~16日

 

日本海側の離島は、渡りの時期は鳥、鳥、鳥…色々な鳥が所せましとあちこちで見られるのが特徴です。はてさて、今春は……?

 

1日目。一足早く島に入っていたガイドの簗川ですが、なんて言うことでしょう!島に鳥がいません。珍鳥どころか、普通種もいない有様。本当にほとんどいません。原因は晴天続きなことが考えられます。鳥が島に降りるのは、理屈上は天気が悪い時です。大海原を渡っている時に天気が崩れると、緊急避難的に島に降ります。逆に天気がいいと、島には降りませんし、島にいたものは飛び立っていきます。

 

そんな中でのスタートとなりました。何もいない島内をただただ歩くだけの時間が過ぎていきました。ようやく法木でミヤマホオジロ♂とキビタキ♀を見ました。

ミヤマホオジロ
ミヤマホオジロ(撮影・日下部様)

ヘリポートではチゴハヤブサがあっという間に通り過ぎ、サンショウクイが林縁に出てきました。

サンショウクイ
サンショウクイ

鼻戸崎では夕方恒例のアマツバメの乱舞が観察できました。

アマツバメ
アマツバメ(撮影・大林様)

校庭にも寄りました。ここも鳥がいませんでしたが、桜の木の下に鳥影がありました。アカハラです。

アカハラ
アカハラ(撮影・日下部様)

校庭での探鳥
校庭での探鳥

すると今度は冬鳥のジョウビタキ♂の登場です。

ジョウビタキ
ジョウビタキ(撮影・日下部様)

まだいるとは驚きです。帰り道では中村集落でムギマキのさえずりが聞こえてきましたが、姿は見えず。コシアカツバメの声がすると思ったら、上空を飛ぶ姿を確認しました。手前の電線にコシアカツバメがいて、ツバメと並んでいました。

コシアカツバメ
コシアカツバメ(撮影・大林様)

2日目。早朝、カラスバト狙いで定点です。いつもは30分も待っていれば現れて、そこそこじっくりと見られるのですが、ついてない時はついてないらしく、現れてくれませんでした。続いて校庭へと向かいました。今日もジョウビタキがいました。オオルリのさえずりが聞こえてきたので、辺りを見渡すと、いました。

オオルリ
オオルリ

緑に青がきれいです。続いて「ツィー」と小声で飛び出してきたのはマミチャジナイです。

マミチャジナイ
マミチャジナイ(撮影・日下部様)

さて、この日は1便欠航です。朝食後、ウミネコのコロニーを観察し、孵ったばかりのヒナを確認。

ウミネコのコロニー
ウミネコのコロニー(撮影・日下部様)

お隣の崖には、常連のハヤブサが登場。そのうがパンパンに膨れています。

ハヤブサ
ハヤブサ(撮影・日下部様)

鳥は相変わらずしないので、観光がてらに柏木山に登り、御積島を眺めました。

白瀬沢ダムでは、昼食をとりながらセンダイムシクイとオオルリなどが少し観察できました。マミジロのさえずりも聞こえました。

センダイムシクイ
センダイムシクイ(撮影・大林様)

四谷ダムも鳥影はなく、林道を進んで八幡崎へ。すると、2の畑でアカモズの亜種カラアカモズが出たとの情報が入り、戻って再び2の畑へ。島中のバードウォッチャーが集まったかのように人だかりが!探すことしばし、いました、いました、カラアカモズ!

やや遠いものの、いい所に止まっては地面に降りて、餌をとることを繰り返しています。ようやく鳥を見た感が出てきました(笑)

亜種カラアカモズ
亜種カラアカモズ(撮影・日下部様)

3日目、最終日です。今日も鳥はいません。昨日同様、ウミネコのコロニーとハヤブサを観察。

ウミネコの親子
ウミネコの親子(撮影・大林様)

ハヤブサ
ハヤブサ(撮影・大林様)

風もなく天気もいいので、一路、荒崎へ向かいました。御積島を眺めつつ、名物のカンムリウミスズメを探します。ベタ凪なので好都合です。すると、200m程度は離れているものの、6羽のカンムリウミスズメを確認!うち3羽は少し手前にいます。これはラッキーです。御積島とカンムリウミスズメを見ながら昼食をとり、今回のツアーを終えました。

カンムリウミスズメ
カンムリウミスズメ(撮影・大林様)

 

天気が良すぎて生憎、鳥はいませんでしたが、これも離島の宿命です。次回はきっといい鳥に出会えることを期待しながら、解散しました。

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!

鳥取・八東ふるさとの森でアカショウビンを撮る【2本目】

Report by 戸塚学 / 2022年7月11日~13日


<1日目>

天気は予報に反して晴れ。空港でお客様をピックアップし、そのまま現地へ。到着早々、オジサンが呼ぶので行ってみるとコノハズクがいた!前回の組が帰った後に巣箱が見つかったようで・・・あと1日早ければと思ってしまいました。みなさんを連れて現地の説明をして廻ります。その時に先ほどのコノハズクを高台から探すと、枝越しに確認!場所を教えて撮影を楽しんでもらいました。

昼間のコノハズク

続いてアオバズクがいるポイントへ移動します。アオバズクがいる場所を教えると、こちもみなさん必死に撮影をされています。以前ならここでシャッターシャワーが響き渡るのですが、ミラーレスカメラが多いので静か静か(笑)

アオバズク

さて本題のアカショウビンです。昨日2時間出ていた場所へ行き、待ちますが・・・出ない。しかしオオルリが低い場所へ降りてきてくれたことが唯一の救いだったかな?17時になったのでタイムアップ。夕食のために移動しました。

オオルリ

夕食は焼肉です。地場産の野菜と牛・豚・鹿の三種盛。とてもおいしく頂きました。夜はアオバズク組とコノハズク組に分かれて撮影を楽しみました。コノハズク初体験の方の興奮はこちらにも伝わります。アオバズク組ははじめ2名だったので、もう近くで出まくり、飛びまくり、留まりまくりでとても満足されていました。途中からは一般の宿泊者もアオバズクの方に移動をしたためコノハズクの撮影者が減ります。こうなるとやはりプレッシャーが減ったせいか、出が良くなりペアどまりまで撮れてしまいました。22時に小雨がぱらついたのでみなさん切り上げてバンガローへ戻った30分後すごい豪雨になり、ぎりぎりセーフでした!

コノハズクのペアどまり

<2日目>

4時30分いつもなら名物館長の「おはよ~~~」が森に響き渡るのですが、さすがに雨が降っているせいか鳥たちのさえずりはお休みのようです。早朝撮影は誰も出ていなかったようなので朝食をとりました。食べ終わると雨が止んで陽が差し出したのでアカショウビンのポイントへ。しかし出ません・・・。鳴き声もしません・・・。

ブナの森

お昼になったので鹿カツカレーのランチをいただき、休憩をしているとスタッフの方が「アカショウビンが鳴いてるよ」と教えに来てくれたので外へ出てみると鳴いてる!その方向を見ていると・・・何かがこちらに飛んできた。そして頭上を通過した際に黒いシルエットの頭がロケット!アカショウビンだった。これは出るかもと雨の中、建物の庇の下で待つが・・・出ない。出ないまま夕食の時間です。今晩は酒米で作った特性パエリア!おいしく頂いた後は夜の撮影です。昨日とは逆にアオバズク組とコノハズク組が入れ替わって撮影開始。しかし・・・雨が止まないどころか時々土砂降り。傘をさしての撮影はなかなか夜間という事もあって厳しい。それでも22時までみなさん頑張って撮影をされていました。

左:鹿カツカレー 右:特性パエリア

<3日目>

4時40分・・・遠くでアカショウビンの鳴き声が聞こえたと思ったら、バンガローの近くで、大音量で鳴き声が響き渡る!はっきり言ってやかましい(笑)トイレに行くとどうやらアカショウビンは鳴き交わしているようで、まるで合いの手を入れるようにトラツグミの「ヒ~~~~」が聞こえてくる。「これはみんな朝が早いな」と思いながらもうひと眠り。

5時30分にアカショウビンのポイントへ行くと参加者が4名のみ。どうやら一般の方はこの雨で撮影は諦めたようでした。その後に2名の参加者が加わり私たちのグループで貸し切り状態だというのにアカショウビンは出ません。7時になったので朝食を食べに一時中断。

朝食の時に荷物をまとめていただき管理棟へ預け、朝食後も雨の中10時まで粘りますが・・・ダメだった!野鳥ではないのだが、ここのマスコット的存在のアナグマ「はじめちゃん」はこの3日間行方不明。会いたがっていた参加者はがっかりしていたが仕方がないですね。11時に迎えのバスが来たので乗り込み、みなさん無事に駅と空港で解散となりました。
天気予報が当たらない、コノハズクが出たのにアカショウビンは大きな声と飛び去るシルエットだけだったが、それでもみなさん楽しんでいただけたようでなによりでした。

アカショウビン(別日)

撮れた鳥
コノハズク・アオバズク・オオルリ
観られた鳥・さえずり
キビタキ・トラツグミ・キセキレイ・カケス・オオアカゲラ・クロツグミ・ミソサザイ・ジュウイチ・アオバト

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

珍鳥が渡る交差点!秋の与那国島5日間【後編】

Report by 大西敏一 / 2021年10月1日~5日

 

ツアー3日目

島の朝はゆっくりです。この時期の日の出は6時半頃。朝食を7時にとって出発です。宿の前が小・中学校なので朝食までの30分を利用して散歩がてら久部良バリまでを往復するプチ朝探へ。途中、学校脇の電線に止まっている3羽のカラムクドリが見られました。

カラムクドリ(撮影:早川弘美さま)

島での探鳥は各所にあるポイントを丹念に回るスタイルです。平地では歩きながら探鳥をしたいところですが、今年は予想を上回る暑さで、島の人が「これまでで一番暑い」というほどです。なので灼然の炎天下を延々と歩くのは諦めて、ここという場所を効果的に歩きました。今日こそは皆さん一番のリクエスト、セジロタヒバリとハイイロオウチュウを狙います。

島ではツメナガセキレイが一番目につきます。次に多いのは留鳥組のシロガシラ。次いでヒヨドリやアカモズとなります。島のヒヨドリはタイワンヒヨドリという亜種、アカモズはシマアカモズという亜種なのがいかにも与那国的です。

シロガシラ

タイワンヒヨドリ

シマアカモズ

比川ではいつもの顔ぶれに、ハマシギとジシギ類が加わっていました。顔つきや羽衣などからチュウジシギと思われましたが念のために尾羽も確認しOK。与那国岳に向かう林道を歩いていると蝶の姿が目に付きます。オオゴマダラ、リュウキュウアサギマダラ、ツマベニチョウ、ウスキシロチョウ、ベニモンアゲハ、ミカドアゲハなどが沢山飛んでいて、一時は蝶の撮影会に。ここではエゾビタキ、コサメビタキ、オオルリなどのヒタキ類やブッポウソウもチラホラと現れました。ブッポウソウは昨日よりも増えていて5羽以上はいましたが、どれも今年生まれの幼鳥でした。

チュウジシギ(撮影:早川弘美さま)

エゾビタキ(撮影:伊原やよいさま)

オオルリ雄若鳥(撮影:早川弘美さま)

今日のお昼はピクニックランチ。といっても売店で買ったパンなどですが、自然の中で食べるのはなぜか違って美味しいのです。遠くの梢に止まるブッポウソウを見ながらお昼のひと時を過ごしました。

与那国島ならではのシュモクザメを模った手作りパン

午後からは目標の2種に絞って探鳥を進めることに。両種のいそうな場所を狙ってこまめに探していると、いました!セジロタヒバリです。地面で餌を採っていると、すぐにキセキレイがやってきて飛ばされてしまいます。炎天下の中、粘り強く待ち続け、ようやくじっくりと観察できました。カメラの方も無事シャッターに収めることが出来て喜んでおられました。

セジロタヒバリ(撮影:早川弘美さま)

次はハイイロオウチュウを求めて探します。島で一番の巨木「ドゥナンタギノアグ」(オオバアコウ)の場所でオオルリ、エゾビタキ、サメビタキ、コムシクイ、南牧場でマミジロタヒバリ、久部良ミトゥではヨシゴイなどを見ながらお目当てのものを探します。と林縁から飛び出す1羽の鳥が。ハイイロオウチュウです。まずは飛ばさないように遠目から観察していると盛んにフライキャッチして虫を食べています。そのうち向こうから飛んできて近くの電線に止まりました。皆さんここぞとばかりのシャッターチャンスです。プロミナー組はドアップで観察。わずかの時間ですが本種を堪能することが出来て皆さん大満足の様子でした。

ハイイロオウチュウ(岡本圭祐さま)

コムシクイ(撮影:早川弘美さま)

島一番の巨木「ドゥナンタギノアグ」(撮影:門永洋子さま)

宿に帰る前に立ち寄った久部良漁港でクロハラアジサシを観察し、3日目の探鳥を終了しました。夕食後に鳥合わせと皆さんからの質問を受ける形でちょっとした識別講座を行い、本日56種の確認となりました。

クロハラアジサシ(撮影:伊原やよいさま)

ツアー4日目

今朝も久部良バリまでの散策で始まり、アカガシラサギやツメナガセキレイなどを観察。今日の朝食は洋食で皆さん嬉しい様子。まずは北牧場を覗きます。牧場へ向かう小道を歩いていると、ちょうど朝イチの飛行機が来る時間です。滑走路の端で待機していると、晴天をバックに頭上をかすめて着陸するシーンが見られとても感激しました。牧場内はツメナガセキレイが多く、ムナグロも沢山います。マミジロタヒバリを見つけ観察していると「ツグミみたいなのがいます」の声。見ると胸がよだれかけ状に赤く、腹の白い鳥が。すぐに飛びましたが上面は綺麗なスレート色でした。ノドアカツグミの雄です。その後、飛去した方向を捜索しましたが出会いは一瞬の出来事でした。

マミジロタヒバリ(撮影:早川弘美さま)

祖納のゴミ捨場跡地をチェックしたあと、東へ車を走らせ鳥を探します。丹念に電線をチェックしていると再びハイイロオウチュウを発見。昨日とは場所も違い、体色にも違いがあるので別個体です。ここでも良い感じの距離で観察ができました。島を半周回る形で鳥を探し、途中の小さな貯水池ではカイツブリ、セイタカシギ、コアオアシシギ、チュウジシギなどを確認。ヒバリシギは冬羽に換羽しているのがいて幼羽との違いをゆっくり観察できました。

コアオアシシギ

昼食と少しの休憩を挟んで探鳥の再開です。比川でアカガシラサギをゆっくり観察したあと、山へ向かいます。遊歩道で鳥を探している時にお客さんの一人がヨナグニサンの繭を発見。当たり前ですがアヤミハビル館で見たものそのものです。よくもまあこんなのを見つけたものだと皆さん感心しきりでした。その後、ラッキーなことにヨナグニカラスバトが飛ぶところが見られました。

ヨナグニサンの繭

アオムネスジタマムシ(撮影:門永洋子さま)

アオミオカタニシ(撮影:門永洋子さま)

山を離れ、平地へと移動し、各所のポイントを回りましたが、昨日のセジロタヒバリの姿は既になく、新しい種にも出会わず顔ぶれは同じでした。夕方の久部良ミトゥは塒入り前のシロガシラがうるさく騒いでいます。セイタカシギは8羽に増えていて、クロハラアジサシの小群が上空を舞っています。近くのさとうきび畑でキガシラセキレイを探していると黒く大きなものが林に飛び込んだとのこと。「オオコウモリかもしれませんよ」と話しているとお客さんが木にぶら下がっているのを見つけられたところで本日の探鳥は終了となりました。夕食後に鳥合わせと今日もプチ識別講座を。実際の音源を聞きながら、見た目での識別が難しい種などの識別を学びました。本日の確認種は60種でした。この3日間、リュウキュウコノハズクの声を聞こうと真っ暗な中を久部良ミトゥ近くまで歩いてみましたが、結局声は聞けませんでした。新しく建った自衛隊の施設が影響しているのかもしれませんね。

宿の夕食

ツアー5日日

いよいよ今日が最終日です。朝の散歩探鳥ではチュウシャクシギ、ケリ(昔は南西諸島では珍しかったが最近は時々記録されます)、ムナグロをゆっくり観察。夕日の見える丘では海上からセジロタヒバリ5羽の群れが鳴きながら飛来し、島内へ飛んでいきました。

今日は昼前のフライトなので探鳥の時間はそれほどありません。皆さんのリクエストから北牧場と森林公園を小1時間ほど探鳥することに。北牧場ではマミジロタヒバリ、ハヤブサなどをじっくり見て、森林公園ではアカヒゲの囀りを聞くことが出来ました。公園近くの林内でオオゴマダラとリュウキュウアサギマダラが鈴なりになっている木があり、皆さん感動しておられました。

ハヤブサ(撮影:早川弘美さま)

オオゴマダラの群れ

終了時に東の外れでベニバトの情報が舞い込みましたが、時間切れのため残念でした。空港で搭乗手続きを済ませたあとで鳥合わせを行い、5日間のバードウォッチングの旅が終了となりました。

今回はずっと晴天続きで鳥影が薄く、毎日30度超えの猛暑の中での探鳥になりました。また、水のある水田が無いなど環境的に厳しいこともありましたが、終わってみれば出現種は91種とまずまずの結果でした。お目当てのハイイロオウチュウとセジロタヒバリをじっくりと観察・撮影を出来たのは何よりで、色々と厳しい条件下でもやはり与那国島は珍鳥の渡る交差点なのだと思わせてくれるツアーでした。ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。またどこかでお会いできるのを楽しみにしております。

この記事を書いた人

大西 敏一 おおにし としかず
1961年生まれ。大阪府在住。野鳥歴45年。フリーランスとして鳥類調査をメインに執筆、講演、ツアーガイドなどに携わる。離島の渡りに関心があり、韓国の島嶼にも長年通い続けている。シギ・チドリ類やムシクイ・ヨシキリ類などが好み。主な著書に「日本の野鳥590/650」(平凡社)、「世界のカワセミハンドブック」(文一総合出版)などがあり、協力図書も多い。