有明海から日本最大のツルの渡来地・出水へ
【2025年】後編

report by 吉成才丈 2025年12月1日~8日

まだ暗いうちにホテルで朝食を済ませ、日の出の少し前に干拓地に到着。ツルのエサを撒き始めるころにはツルにも動きがではじめ、皆さんは日の出前の「月とツルとのコラボ」、「朝焼けのツル」を撮影し始めます。

月とツル(竹村様 撮影)

ほぼ快晴で天気に恵まれた感じですが、朝焼けは少し雲があった方がアクセントがあってよいかもしれません。気温も高めだったので、焼け方は少し物足りない感じだったでしょうか..。日の出前後の撮影を終えると、つぎは電線に集まるカラス類をチェック。ミヤマガラスの大群に混じり、今年はコクマルガラスも多く見られました。コクマルガラスは全身が黒いタイプの方が多いですが、白い部分がある個体も数羽見られ、近くで撮影できたと思います。

コクマルガラス(通称・シロマルとクロマル)

カラスの次は、昨日も観察したホシムクドリを発見。昨日同様、電線にとまるムクドリの群れに、ホシムクドリ数羽が混じっていました。外観は違う印象ですが、お互いに近縁の仲間だとわかるのでしょうね。出水の鳥たちにとって電線はありがたい存在のようで、ニュウナイスズメの群れも電線にとまっていました。ニュウナイスズメはスズメと異なり、オス・メスで模様が異なるのが興味深いです。

ニュウナイスズメ

河川沿いを歩くと、カイツブリやキセキレイ、イソシギなどの水辺の種が出現。ヨシ原では、期待していたツリスガラの声が聞こえ始めましたが、ヨシ原が対岸で距離もあったため、運のよい方のみ姿を見られたようです。河川沿いをさらに進むと、ミサゴ数羽が飛翔したり電柱にとまっていたりしていました。ここも毎年ミサゴがよく出るところで、堰の周辺はエサも取りやすいようですね。昼食はコンビニで済ませ、昼前後は山のダムに行ってみました。ここのターゲットはヤマセミやオシドリ、クマタカなどですが、確実性の一番高いと思っていたカモ類が例年の1/5もいません。ちょっと焦って遠くを探すと、かろうじてオシドリも見られました。ダムは例年よりも水位が目立って少なく、水際に安心して過ごせる環境がないことがカモ類全般、そしてオシドリの少なさに影響しているような印象でした。ダムサイトではジョウビタキやミソサザイなどを確認し、ちょっと早めに干拓地に戻りました。戻ってきた干拓地ではクロヅルが何度か見られましたが、ソデグロヅルやアネハヅルには出会えませんでした。

クロヅル

5日目

この日はチェックアウトもあるため、朝食はとらずに早めに出発。昨日と同じ場所で夜明けを待ち、日の出前後の撮影を始めました。この日は少し雲があり、快晴の昨日と比較すると、背景に変化も出てきました。

朝日とツル(竹村様 撮影)

ある程度明るくなってツルが落ち着くのを待ち、ツルのねぐらをチェックしてみると、待望のソデグロヅルを発見。急いで皆さんを呼びに戻りましたが、タッチの差で間に合いませんでした(残念!)。一旦ホテルに戻り、朝食を済ませてからチェックアウト。残り時間は少なくとも、時間の許す限り干拓地で観察や撮影を行いました。まずは観察センター屋上でツルをチェックすると、近くの方からサカツラガンがいると教えてもらいました。サカツラガンはエサを食べるツルの陰に見え隠れしていましたが、おかげさまでバッチリ見ることができました。サカツラガンも日本に飛来する個体数は少ないので、ラッキーでした。

サカツラガン

そして、あたりを付けていたタゲリが撮れそうなところをゆっくり流してもらうと、期待通りの耕作地にタゲリを発見。静かに待つと近づいてきましたが、近くの2羽がけんかを始めました。一瞬のケンカは何度も見たことがありますが、頻繁に同じ個体同志でケンカを続ける光景は初めてだっため、皆さんにもたくさん撮影してもらいました。

タゲリのバトル(竹村様 撮影)

出発時間も迫り、さいごに観察センターでトイレを借りようと立ち寄ると、屋上の方々がアネハヅルを見ているとの情報をゲット。急いで皆さんと屋上に上がると、アネハヅルは比較的見やすいところにいてくれたので、最後の最後でようやく、全員で観察・撮影することができました。

アネハヅル

予定を10分ほど過ぎていましたが、おかげさまで最高の締めくくりとなりました。確認種をチェックすると、合計で109種(ドバト含む)となったようです。13時を少し過ぎたころに鹿児島空港に到着し、皆さんと解散しました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

この記事を書いた人

吉成 才丈 よしなり としたけ
1962年生まれ、東京都在住。東京都千代田区で、バードウォッチング専門店<Hobby's World(ホビーズワールド)>および鳥類調査会社<(株)日本鳥類調査>経営。バードウォッチングのガイドで、全国各地も巡る。歳時記的に、毎年同じ時期に同じ探鳥地を訪ねることが多く、タカやシギチの渡り、ガン類の越冬、海鳥などを観察・撮影するのが楽しみ。バードウォッチングは、だれでも気軽に楽しめる趣味だと思っています。難しく考えることなく、皆さんのペースで楽しんで頂けるように心がけています。

奥日光で冬鳥観察&会津でヤマセミ撮影にもチャレンジ【後編】

report by 吉成才丈 2025年11月4日~7日

3日目
いよいよ、今日、明日の2日間がヤマセミ撮影の本番です。
4時30分ちょっと前のまだ暗いうちに迎えに来てもらい、明るくなる前にハイドに身を隠して息をひそめます。
この日は未明から霧が出て、スタート時の水面は煙っていました。たいてい、ヤマセミは鳴声を発してから目の前に現れるのですが、最初の個体は下流から無言でやってきました。ヤマセミは、運よく20mほど離れた流木にとまり、まだ薄暗い中で最初のカットが撮影できました。この個体はオスで、争いに敗れて今は孤独な個体とのことでした。

つぎは、やや上流にとまり、探餌後にダイブして魚を捕えたものの、さらに上流に向かって水面近くにとまり、ゆっくりと魚を飲み込みました。

朝イチのヤマセミ(ISO 20,000)
エサを運ぶヤマセミ(村上様 撮影)

 

その後もヤマセミは、時折、目の前を通過していきましたが、近くにとまったり、近くで採餌をしたりなどのよい条件での出現はありませんでした。
ヤマセミの出現状況は毎日異なりますし、ヤマセミの行動を認識して飛翔を撮影するには、1日だけだと難しいのです。だから2日間連続のチャレンジなのですが、明日に期待ですね。

午後は貸切り車で市内を巡り、お堀のカモ類やエナガ、シジュウカラ、ヤマガラなどの小鳥類を楽しみました。
また、猪苗代湖畔の耕作地も巡ってコハクチョウなども撮影しましたが、今朝も明日も早いので、早めにホテルに戻りました。

コハクチョウ
コハクチョウ

 

4日目
前日に続き、まだ暗いうちに迎えに来てもらい、明るくなる前にハイドに身を隠して息をひそめました。この日は霧もなく条件が良いのですが、途中から風が強くなる予報なので、朝方が勝負です。
期待通り、この日のヤマセミは近くの流木や落葉樹にとまったりして、昨日以上に興奮しました。
2羽での並びとまりは見られませんでしたが、入れ替わるようにとまったり飛びたったり、またエサを捕えたり持ち運んだりして、ヤマセミの行動もお楽しみ頂けたと思います。

近くの流木にとまるヤマセミ(村上様 撮影)

 

天気予報通り、この日の後半は風が強まり、ヤマセミの出現も減少してきました。
撤収後はホテルに戻り、ご挨拶後に解散。宿泊したホテルはチェックアウト時間に余裕があるので、皆さんの都合で、銘々に帰路についていただきました。

 

近くの枝から飛び立ったヤマセミ
オスと入れ替えで飛び立つメス

 

このツアーはヤマセミ撮影にチャレンジすることを謳っていますが、観察だけでも大丈夫です。今回参加された方も、半分の3名は観察だけで楽しんでおられました。
また来年も企画されると思いますので、ヤマセミをじっくりご覧になったことがないという方、ぜひ撮影にチャレンジしてみたいという方は、どうぞお気軽にお出かけください。

この記事を書いた人

吉成 才丈 よしなり としたけ
1962年生まれ、東京都在住。東京都千代田区で、バードウォッチング専門店<Hobby's World(ホビーズワールド)>および鳥類調査会社<(株)日本鳥類調査>経営。バードウォッチングのガイドで、全国各地も巡る。歳時記的に、毎年同じ時期に同じ探鳥地を訪ねることが多く、タカやシギチの渡り、ガン類の越冬、海鳥などを観察・撮影するのが楽しみ。バードウォッチングは、だれでも気軽に楽しめる趣味だと思っています。難しく考えることなく、皆さんのペースで楽しんで頂けるように心がけています。

奥日光で冬鳥観察&会津でヤマセミ撮影にもチャレンジ【前編】

report by 吉成才丈 2025年11月4日~7日

1日目
予定通りに宇都宮駅に集合し、貸切りバスで奥日光に向かいました。
昨年も紅葉が遅れていましたが、今年はさらに紅葉シーズンが遅れたため観光客が多く、若干の渋滞を通過して奥日光に到着。昼食を済ませた後に川沿いの遊歩道を散策すると、デッキの真下にカワガラスが休んでいました。川の周辺では、カワガラスが潜って採餌したり追いかけあったりする様子を堪能。行動が面白いので、撮影される方はたくさん撮られたと思います。
湯滝の下から小滝までをぐるっとひと回りし、つぎに牧場の方に向かいました。ここではツグミが多く、よく見ると、マミチャジナイやアカハラなども混じっていました。牧場にはツグミの群れも降りており、見渡す限り数十羽を数えることができました。山合いは薄暗くなるのも早く、夕方は早めにホテルにチェックインしました。

カワガラス(村上様 撮影)

 

2日目
早朝の探鳥を提案しましたがクマも怖いというので、朝食後に宿の周辺をひと回り。湖では、ヒドリガモやカルガモ、オオバンなどを観察。
一旦ホテルに戻ってチェックアウトし、湿地のトレイルを昨日とは別方向からアプローチしようと車で移動。驚いたことに、車を降りたところから鳥の気配があり、マミチャジナイやアカハラ、ウソ、ベニマシコ、オオマシコ、カシラダカなどが次々と出現しました。

マミチャジナイ
ウソの幼鳥

 

いつまでもここにいられそうでしたが、まだいる鳥たちを残してトレイルを歩きだすと、ツグミやゴジュウカラ、コガラ、エナガなどを発見。皆さんはマヒワを見たいとのことだったので、よく水を飲みに来るところをチェックすると、期待通りにマヒワの群れがいました。
マヒワは最初は落ち着かずに警戒していましたが、そのうち慣れると近くで水を飲みに降りてき始めました。毎年、同じようなところで水を飲むとは驚きですね。

マヒワ
マヒワ

 

アトリの群れも何度か来ましたが、なかなかじっくり見られませんでした。
その後、アオシギを狙って再び清流沿いを歩きましたが出会えず、またまたカワガラスの面白い行動を楽しみました。
午後は明日のヤマセミ撮影に備えて、専用バスで会津へ移動しました。
意外だったのですが、今回は奥日光が初めてという方が多く、雄大な景色もお楽しみ頂けたようです。

カワガラス
奥日光の景色

 

後編につづく

 

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吉成 才丈 よしなり としたけ
1962年生まれ、東京都在住。東京都千代田区で、バードウォッチング専門店<Hobby's World(ホビーズワールド)>および鳥類調査会社<(株)日本鳥類調査>経営。バードウォッチングのガイドで、全国各地も巡る。歳時記的に、毎年同じ時期に同じ探鳥地を訪ねることが多く、タカやシギチの渡り、ガン類の越冬、海鳥などを観察・撮影するのが楽しみ。バードウォッチングは、だれでも気軽に楽しめる趣味だと思っています。難しく考えることなく、皆さんのペースで楽しんで頂けるように心がけています。

奥日光で冬鳥観察&会津でヤマセミ撮影にもチャレンジ

report by 吉成才丈 2024年11月5日~8日

1日目
予定通りに宇都宮駅に集合し、貸切りバスで奥日光に向かいました。
夏から秋の暑さが長引いた影響で紅葉シーズンが遅れたため観光客が多く、多少の渋滞はあったものの、ほぼ時間通りに奥日光に到着。
昼食を済ませた後、川沿いの遊歩道を散策すると、すぐ近くでニホンザルが川に降りて採餌していました。川の周辺では、カワガラスが潜って採餌したりする様子や梢にとまって周囲を伺うミソサザイを観察。日光の川沿いはロケーションもよいので、皆さんでじっくり撮影させてもらいました。
この日は曇天で薄暗くなるのも早かったため、夕方は早めにホテルにチェックインしました。

ニホンザル
ミソサザイ

 

2日目
早めに朝食を済ませ、荷物をバスに積んでからホテル周辺を散策。昨年はこのあたりでイスカを観察しましたが、今年は赤い実も少なく、ゴジュウカラやイカルなどが少し見られただけ…。
今年は小鳥が少ないのかなと思い、トイレを済ませてバスに乗ろうとしたら、アトリの小群が近くの木に飛来。静かに観察・撮影していると次第に近寄ってきて、じっくり撮影させてくれました。またアトリにつられるようにカシラダカも群れに加わり、こちらもじっくり撮影できました。

アトリ

再び川沿いをチェックすると、昨日と同じようにカワガラスが出迎えてくれました。昨日の撮影状況を踏まえ、スローシャッターでの撮影などにも挑戦して頂いていると、とまっていた1羽にもう1羽が接近し、なんと交尾を開始!
これから寒さが増すこの時期に繁殖を始めることはないと思いますが、さすがに驚きました。

カワガラス

カワガラス撮影後には、別の入口から散策路にアプローチ。小鳥はこちらの方が多い傾向があり、ツグミの群れやアカハラ、シロハラなどを観察していると、ベニマシコの声が複数聞こえてきました。
少しずつ接近して待っていると、ようやく姿を現してくれました。真っ赤なオスではありませんでしたが、やはりベニマシコは興奮しますよね。

アトリ

午後は明日のヤマセミに備え、会津に移動しました。

 

3日目
いよいよ今日、明日がヤマセミ撮影の本番です。
まだ暗いうちに迎えに来てもらい、明るくなる前にハイドに身を隠して息をひそめます。この日は時折小雨が降り、風も強めでコンディションは芳しくない状況。いつもなら目前の河川上空を通過したり、すぐ近くの枝にとまる姿を見せてくれるのですが、なかなか姿を現しません。やきもきしていると、小さな声が聞こえた後、2羽が追いかけあうようにいきなり目の前に出現し、下流方向に飛翔していきました。いつもなら河川上空を飛来するので間に合うのですが、ハイドと同じ岸の陰から突然現れたため、満足に撮影できた方はいませんでした。
その後は下流から上流方向に低く飛翔する様子が1回あり、参加された方のお1人が見事に捕えてくれました。ヤマセミは見慣れない方が多いので、ついつい撮るのを忘れて見てしまうんですよね。
だから2日間連続チャレンジなのですが、明日に期待ですね。

ヤマセミ

午後は貸切り車で市内を巡り、お堀のカモ類やエナガ、シジュウカラ、ヤマガラなどの小鳥類を撮影して回りました。
また猪苗代湖畔の耕作地も巡り、ノスリやチョウゲンボウ、コハクチョウなども撮影しましたが、今朝は暗いうちから活動していたため、早めにホテルに戻りました。

エナガ
コハクチョウ

 

4日目
前日に続き、まだ暗いうちに迎えに来てもらい、明るくなる前にハイドに身を隠して息をひそめました。この日は風もほぼなく、星空も見えるといった状況で期待が高まります。しかし昨日同様、ヤマセミはなかなか姿を現してくれません。一昨日までは明け方から頻繁にチャンスがあり、また昨日は天候の影響もあったようでイレギュラーな日だと思っていましたが、いつもと異なる状況に、少しずつ不安が募り始めます。
時折、遠くで飛翔やとまりが見られたりはしたものの、結局この日は、ヤマセミは目の前には現れてくれませんでした。ここまで出が悪い日が続くことはめったになく、現地ガイドさんが考えるには、この2日間でも観察されたハイタカなどの猛禽類に追われて怖い思いをしたのではないかとのことでした。たしかに東京周辺でも、ヤマセミがオオタカなどに襲われて命を落としたこともあり、行動に影響を及ぼしても不思議ではありません。自然やいきもの相手なので仕方ないとはいえ本当に残念で、ご参加いただいた方には申し訳ない限りです。

ヤマセミがとまるはずだった枝にはカワセミが…
いつも元気なセグロセキレイ

撤収後はホテルに戻り、ご挨拶後に解散。宿泊したホテルはチェックアウト時間に余裕があるので、皆さんの都合で銘々に帰路についていただきました。

2~3日後に現地のヤマセミの状況を聞いたところ、すでにいつも通りに回復しているとのことでした。
昨年と一昨年のツアーではしっかりお撮りいただいてるので、また来年にチャレンジさせて頂こうと思います。

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吉成 才丈 よしなり としたけ
1962年生まれ、東京都在住。東京都千代田区で、バードウォッチング専門店<Hobby's World(ホビーズワールド)>および鳥類調査会社<(株)日本鳥類調査>経営。バードウォッチングのガイドで、全国各地も巡る。歳時記的に、毎年同じ時期に同じ探鳥地を訪ねることが多く、タカやシギチの渡り、ガン類の越冬、海鳥などを観察・撮影するのが楽しみ。バードウォッチングは、だれでも気軽に楽しめる趣味だと思っています。難しく考えることなく、皆さんのペースで楽しんで頂けるように心がけています。

秋の石垣島でアカハラダカ・カンムリワシ・ムラサキサギを狙う【後編】

Report by 戸塚学 / 2024年9月24日~27日

3日目

朝はまずホテル近くの田んぼを巡りますが・・・シギやチドリが少ない。どうやら抜けた感じです。今日もカタグロトビには出会えませんでした。続いてズグロミゾゴイのポイントへ行きますが、成鳥2羽はまたしても奥へ姿を消してしまいました、残念。展望台へ向かう途中凄い雨が降って来て「いけるかな?」と思いましたが到着すると止みました。すごいぜ参加者!

 

空は雲に包まれ時々アカハラダカは群れをつくりますが、こちらには来ません。時々ハヤブサやチョウゲンボウが通過するのみです。ここでヒマラヤアナツバメが飛び回っていて展望台の全員で狙うのですがこれが超手強い!そんな中1羽、2羽と近くに飛んで来てくれる個体を撮影できました。1度だけ頭上を群れが飛んでくれただけでもラッキーだったかな?その後は田んぼを廻りますが・・・鳥がいません。ようやくムラサキサギの幼鳥がいたので撮影することができました。午前中ラストはホテル近くの公園で撮影ですが、ムクドリ類はさっぱりでしたが芝生のツメナガセキレイを撮影して終了となりました。

ヒマラヤアナツバメ
ヒマラヤアナツバメ

夕方はまた田んぼ巡りでカタグロトビがよく見られるというポイントへ歩いて探しますが見つからない。代わりにヒタキ類がかわいい姿を見せて撮影させてくれました。問題は小鳥たちと入れ替わるようにシギやチドリがぐっと減ってしまいさみしい限り。またしても折れそうな心で鳥たちを探していると水路の前にカンムリワシ成鳥が「ごろり」ととまっていたのでがっつり撮影してもらった。動きが全くないので別の生き物を探すとすぐにムラサキサギが見つかりこちらも撮影してもらうが動きが無いので、ズグロミゾゴイのポイントへ。なんと1羽だと思った幼鳥が2羽いてしっかり撮ることができました。残念なのは、成鳥。さすがに数のプレッシャーなのだろう、すぐに引っ込んでしまった。最後はホテル近くの田んぼでシギやチドリを狙った後、公園でムクドリたちを探すがこちらは静かすぎて鳴き声を聞くこともなく見つけることができなかった。

アオアシシギ
アオアシシギ
ヒバリシギ
ヒバリシギ
「ごろり」ととまっていたカンムリワシ成鳥
「ごろり」ととまっていたカンムリワシ成鳥

4日目

とうとう最終日まで雨にたたられることなく過ごすことができた!まずはホテル近くの田んぼに行くと昨日よりもシギやチドリが入っていたので撮影をしてもらう。カタグロトビを探すが見つけられなかった、残念!引き続きズグロミゾゴイのポイントへ行くと成鳥と幼鳥がいたのでゆっくり近づくと3人目までは良かったが、4人目で飛ばれてしまった。できるだけ姿勢を低く近づいたがやはり数のプレッシャーは何ともならない。

風は北東、天気は晴れ。これはいいぞと期待を持って展望台に上がるとすでに140羽が渡ったという・・・これは期待が!しかしなかなか飛ばない。困ったことに雲の中から現れるので気がつけば頭上。10時に終了する予定を11時まで伸ばしたが・・・結果はだめだった。

ふたたびカタグロトビを探すが見つからない。周辺の田んぼも何もいない。最後の最後の悪あがきで空港近くの田んぼへ向かうと小型のシギたちがいたが、早苗に紛れてよくわからない!ジシギ(たぶんチュウジシギと思われる)を何とか撮影して空港へ向かい終了しました。

カタグロワシに関しては残念でしたが、メインにしているカンムリワシ・ムラサキサギ・ズグロミゾゴイ・アカハラダカはとまり、単体飛翔、タカ柱としっかりと撮影で来たし、夜はリュウキュウアカショウビン・ズグロミゾゴイ・リュウキュウコノハズク・リュウキュウアオバズクそしてオオクイナのオス成鳥まで撮れたので100点と言ってもいいと思いました。

リュウキュウアサギマダラ
リュウキュウアサギマダラ

 


撮影できた鳥 

ズグロミゾゴイ・アマサギ・ダイサギ・チュウサギ・コサギ・アオサギ・ムラサキサギ・カルガモ・アカハラダカ・カンムリワシ・ミサゴ・ハヤブサ・チョウゲンボウ、コチドリ・トウネン・ヒバリシギ・アカアシシギ・アオアシシギ・コアオアシシギ・キアシシギ・イソシギ・セイタカシギ・クロハラアジサシ・リュウキュウコノハズク・リュウキュウアオバズク・リュウキュウアカショウビン・ツメナガセキレイ・キセキレイ・エゾビタキ・コサメビタキ・サメビタキ・ヒマラヤアナツバメ・シロハラクイナ・(ヤエヤマオオコウモリ)

 

見られた&声が聞かれた

バン・ジシギSP・リュウキュウキジバト・チュウダイズアカアオバト・ツバメ・サンショウクイ・リュウキュウヒヨドリ・スズメ・セッカ・オサハシブトガラス・リュウキュウメジロ・シロガシラ

 

その他

ヤエヤマオオコウモリ

 


 

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

秋の石垣島でアカハラダカ・カンムリワシ・ムラサキサギを狙う【前編】

Report by 戸塚学 / 2024年9月24日~27日

今年は台風が去っても次々と熱帯低気圧ができて、天気予報ではずっと雨予報。雨なのはいいのだが、問題は風。ずっと南風なのでアカハラダカたちが渡れるかが心配でしたが下見で入ってから基本晴れで時々大雨という天気。もちろんお客様が到着しても同じ天気。2日目は風が変わり湿度が下がりさわやかになるとそれまで出なかったアカハラダカが青空に渡る姿に感動です。夜間も不快指数120%のおかげで予定していた鳥たちが出てくれました!

1日目

空港に時間通りみなさん集合されたので、専用車でまずは田んぼを廻って鳥たちを探します。最初の田んぼでいきなりクロツラヘラサギの成鳥発見。(じつはお客さんが発見)ゆっくり車を近づけ無事Get!引き続き何かいないかと探すとこれまた激近でムラサキサギの成鳥。一旦やり過ごしてUターンで戻りがっつり撮影ができました。

クロツラヘラサギ
クロツラヘラサギ成鳥Get!

しかしこの後がパッとしない。セイタカシギとツメナガセキレイは履いて捨てるほどいるのに他のシギたちが・・・そしてカンムリワシが見当たらない!林道を探しても見当たらない。折れそうな心を奮い立たせてカンムリワシの幼鳥の見られるポイントへ行くと・・・飛ばれて遠くへ行ってしまった。それでもみなさんに幼鳥を何とか見てもらい撮ってもらいました。

引き続き朝の下見で確認しておいたズグロミゾゴイのポイントへ行くと・・・いない?よく見ると朝になかった木の枝の切られたものが積みあがっている?どうやら視界の悪い伸びた枝が切られていた=日中作業をした=ズグロミゾゴイがビビって奥に行ってしまったようなので予定を切り上げて田んぼを廻るがパッとしない。クロハラアジサシの飛翔を撮ってもらってからホテルへ近くのポイントで白いクロサギを撮ってもらいホテルへ。夜はナイトツアーがあるので集合時間まで休憩をとりました。

飛翔するクロサギ白
飛翔するクロサギ白

7時30分に集合してナイトツアーへ出発です。一般道の電線にリュウキュウアオバズクがとまっているとガイドが言うが止まることができないのでパス。初めはさっぱり鳥たちが見つからず苦戦しましたが、リュウキュウアカショウビンが撮れてからは次々とリュウキュウコノハズク、ズグロミゾゴイが見つかりしっかりと撮影できました。その後移動をした場所でいきなりのオオクイナのオス成鳥Get!ここでもリュウキュウコノハズク、リュウキュウアカショウビンも撮れてみなさん大満足でした。

リュウキュウアオバズク
リュウキュウアオバズク
リュウキュウアカショウビン
リュウキュウアカショウビン
オオクイナ♂
オオクイナ♂ゲット!

2日目

早朝雷を伴う大雨で大丈夫かな?と思ったが6時30分には上がる。朝7時に出発して、まずはホテル近くの田んぼで朝焼けの水鏡のセイタカシギを撮ってもらい、移動して引き続きズグロミゾゴイを探します。私が一人先に車から降りて探しに行くと幼鳥がいたので撮影してもらいました。残念なのは私が現場についてすぐアカショウビンが飛び去ったこと。撮影後はすぐにアカハラダカのポイントへ移動、途中電柱にとまるカンムリワシがいたのですが時間が無いのでパス。途中昨日まで静かだった森に小鳥の声が聞こえる。渡ってきているようだ!アカハラダカのオスが枝とまりしながらセミを4匹も捕らえて食べてくれたおかげでしっかりと撮影ができた。その後あちこちで群れが湧き上がるが逆光で遠い!それでも時々近くを飛んでくれる個体も撮影ができた。そういえば日差しは強いが、風は乾いて心地いい。ふと気がつくとこちらに向かってたくさんの群れがタカ柱から川になって向かって来てくれたおかげで、みなさん大興奮で撮影を楽しまれていた!

アカハラダカ♂
アカハラダカ♂
アカハラダカのタカ柱
アカハラダカのタカ柱

田んぼを探してみますが何も見つけれられなかったので「もしかしたら近くの公園に小鳥がいるかも」と寄ってみると芝生の広場にはたくさんのツメナガセキレイがいた。電線にはシマアカモズ、木の枝にはエゾビタキと種類も数も少ないのですがやはり鳥たちが来ていてくれたおかげで良かった。昼食はお弁当にして15時まで休憩にしました。

シマアカモズ
シマアカモズ
エゾビタキ
エゾビタキ

15時からは田んぼを廻りますが・・・シギがいません。林道を走りますが途中アカハラダカの成鳥のとまりを見つけたのですが近すぎて逃げられました・・・悲しいかな今日もカンムリワシに出会えません。再び田んぼを廻るとクロハラアジサシがいたのでとまりと飛翔を撮ってもらいます。

クロハラアジサシ
クロハラアジサシ

時間になったのでズグロミゾゴイを狙いに行きます。今まで幼鳥が1羽だけだと思ていたら2羽もいた!成鳥はちらちら出るが、なかなか撮れないのが悔しい。しかし幼鳥たちのかわいい姿をしっかりと撮ることができたので〇としましょう。最後はホテル近くの田んぼでクロハラアジサシの飛翔を撮って終了となりました。

ズグロミゾゴイ成鳥
ズグロミゾゴイ成鳥
ズグロミゾゴイ幼兄弟
ズグロミゾゴイ幼兄弟

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

冬の九州縦断 越冬珍鳥を求めて【前編】

Report by 簗川堅治 / 2024年1月23日~27日

2022年2月の同ツアー以来の九州です。今季はどんな珍鳥に出会えるのでしょうか?

<1日目>

集合の宮崎空港を出発し、最初は珍鳥・キバラガラです。この日から九州は今季一番の寒波に覆われ、寒い中でのスタートです。しかも宮崎は強風!小鳥類観察には不向きな状況です。シジュウカラやヤマガラにちょっと騙されながら、粘り強く探したものの見つかりませんでした。池のカワセミがきれいでした。

カワセミ 撮影:K.S様

気を取り直して、水鳥観察に行きました。

観察風景

こちらは更に強風!そんな中、なんとかヘラサギやクサシギを観察し、再びキバラガラに挑戦しました。しかし、残念な結果に終わりました。宿泊先の霧島市の夜は小雪が舞っていました。

<2日目>

昨日の挽回をすべく、まずは海沿いの調整池へ。お目当てはメジロガモです。♂、♀、そして交雑種?がいる情報でした。それらを探していると、目の前にオニアジサシが飛んできて、しきりに探餌をして、我々の前を行ったり来たり。

オニアジサシ 撮影:上山様

そしてついに魚を捕らえて、海へと消えていきました。肝心のメジロガモは交雑個体がいたのみ…

メジロガモ×ホシハジロ 撮影:簗川

続いては、外海に行かないと見られないカツオドリを陸地から、しかも至近距離で見られるポイントへ。カツオドリはやや遠かったものの、我々の目の前で何度もダイビングしていました。顔が水色の♂もいます。

カツオドリ 撮影:上山様

この日最後は出水市のツルです。まずはソデグロヅルのポイントへ。あっさり見れました。

ソデグロヅルとマナヅル 撮影:上山様

他、カナダヅル、そしてクロヅルも難なく見れました。その他、大群のミヤマガラスとその中に複数のコクマルガラスも観察。シロマルもいます。

続いて、ねぐら入り前に集まったホシムクドリを観察後、今度はツルたちのねぐら入りを見て、この日は終了です。

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!

秋の奄美大島 アカハラダカの渡りと奄美固有種【後編】

Report by 簗川堅治 / 2023年9月21日~24日

3日目。
昨日に引き続きアカハラダカの渡り観察です。風が出てきました。期待できるか?すると遠くに20羽。次、20羽。さらに50羽旋回上昇しています!そして、群れの一部がついにこちらへ。近距離、そして頭上を次々と、あっという間に通り過ぎていきます。感動の瞬間!しばらくし、今度は200羽の鷹柱。さらに増え300羽、最終的には600羽の鷹柱になりました!圧巻!

アカハラダカの鷹柱(撮影:上山様)
アカハラダカの鷹柱(撮影:上山様)

アカハラダカ(撮影:簗川)
アカハラダカ(撮影:簗川)

アカハラダカ幼鳥(撮影:簗川)
アカハラダカ幼鳥(撮影:簗川)

結局、この朝は合計1,000羽の渡りを見ることができました。

気分が高揚した中、観察の森へ向かいました。またしても到着後に雨。どうにもうまくいきません。アマミイシカワガエルをまた確認し、雨が上がったところで探鳥スタートです。アカヒゲ待ちをするも、今日も出ず。ルリカケス数羽を見たにすぎませんでした。

 

昼食をとりに一旦、観察の森をあとにし、昼食後、再び観察の森へ。

観察の森到着後は自由時間とし、それぞれ過ごしてもらいました。ズアカアオバトとアカヒゲは声のみでしたが、みなさん、(オーストン)オオアカゲラ、(アマミ)ヤマガラ、(アマミ)シジュウカラの姿は見れたようでした。

オーストンオオアカゲラ(撮影:K.I様)
オーストンオオアカゲラ(撮影:K.I様)

 

4日目。
最終日です。この日は朝から観察の森へ行きました。未だよく観察していないアカヒゲやオーストンオオアカゲラ、オオトラツグミに最後の挑戦です。到着早々、何人かの方がアカヒゲを複数羽見れたようです。

アカヒゲ(撮影:K.I様)
アカヒゲ(撮影:K.I様)

やはり朝は出がいいですね。しかし残念ながら、オーストンオオアカゲラやオオトラツグミは見れませんでした。

続いて、別の場所でルリカケスを狙うもダメでした。海岸も回りましたが、いい鳥には出会えないまま時間となり、空港へ向かいました。

心配していた台風も来ず、予定通りアカハラダカの渡りはばっちり観察でき、鳥以外の奄美固有の動植物を満喫した旅になりました。参加者のみなさん、お疲れ様でした。

この記事を書いた人

簗川 堅治 やながわ けんじ
1967年生まれ。山形県在住。日本野鳥の会山形県前支部長。「何しったのやぁ?こだい寒いどごで(何してるんですか?こんなに寒い所で)」「鳥ば見っだのよぉ(バードウォッチングです)」「こだい寒いどぎ、ほだなどさ、鳥あて、いだんだがしたぁ?(こんなに寒い時にそんな所に鳥がいるんですか?)」私の地元では、こんな会話が日常茶飯事です。鳥はいつでもどこでも楽しめます!見て、聞いて、撮って楽しんでもらうのはもちろん、ほっこりとした温かい時間を過ごしてもらえるように山形弁でがんばります。おらいの(私の)島、飛島さもきてけらっしゃい(飛島にもきてください)!