秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

花のロータン・パスとダラムサラ 標高3,980m
霧がかるインドヒマラヤの麓に幻の花を求めて

  • インド

2011.07.01 update

岩陰にひっそりと咲く可憐な”青”を探す旅へ足を運んでみませんか…
そこには、まだ貴方の知らないインドが待っています。

霧雨に濡れて透ける"青" ブルーポピー
標高3,000m以上の高地にしか咲かない花「ブルーポピー」

霧雨に濡れて透ける”青” ― ブルーポピーの妖しい魅力

ブルーポピー
インドヒマラヤの麓に咲く幻の花「ブルーポピー」

世界で200種を超えるケシ科の植物。その中でひとつのまとまったグループを形成するメコノプシス(Meconopsis)属の仲間に「ヒマラヤの青いケシ」で知られる種があります。それは、通称「ブルーポピー」と呼ばれ、長く幻の花として人気を誇ってきました。 透き通るような美しい青色の花をつけること、それがヒマラヤや中国奥地の空気も薄い高地に咲くこと、そしてそこへは容易に近づけないことが人気に拍車をかけてきました。標高3,000mを超すこれらの地域は、長い間外国人が近寄りにくい場所であったため、その調査・解明が遅れたことも、神秘性を高めている理由です。このメコノプシス属は、青だけではなく他に赤や黄色、紫などの種がありますが「青」の美しさは別格。 ふれると壊れてしまいそうな繊細さを持つ、可憐で、神秘的な”青”…
インド北部、ヒマラヤの麓に妖しい花を探しに行きませんか。

簡単なハイキングで美しい高山植物に出会える場所 ― ロータン・パス

インド北西部ヒマラヤ山脈西端に位置するヒマーチャル・プラデーシュ州。ここに隠れた花の名所が残っています。
ラダック・レーに通じる道が走る峠、標高約3,980mのロータン・パス付近には様々な高山植物が自生しており、毎年雨季(6月後半~7月後半頃)に入ると、キンポウゲやサクラソウ、アヤメ、ツリフネソウなどの花々で、時期が合えば一面お花畑となるのです。
そこには、ブルーポピーも含まれ標高3,000mを超すあたりから岩影にひっそりと姿を現します。
このツアーでは、ロータン・パス付近まで専用車で上り、花々をゆっくりと観察しながら下っていきます。峠周辺にはきつい勾配はなく、まさにトレッキングなしでブルーポピーに出会える場所となっています。ツアーはもちろん花咲くベストシーズンに限定。峠の周辺でも十分に可憐な高山植物たちをお楽しみいただけます。 運良く晴れた日にロータン・パス最高地点に辿りつければ、迫力ある5,000m級のラホールやスピティ渓谷に連なる山々などを眼前に仰ぐことができます。

  • ロータン・パス
    ロータン・パス付近をハイキング
  • ロータン・パス
    迫力ある山々の景観も魅力
  • ロータン・パス
  • ロータン・パス
    インドヒマラヤに咲く高山植物を堪能
  • ロータン・パス

独特の建築文化を持つヒマラヤ杉の町 ― マナリ

ロータン・パスはインド北東部、クル渓谷に位置する人気の避暑地マナリから車で1時間程の所にあります。そのため、フラワーハイキングの拠点はこのマナリに3連泊。マナリのあるこの地方は、樹木が豊富で雨が多いため、勾配屋根をかけた木造建築文化が根付いており、石造建築が主なインドでは特徴的な地域となっています。それは、ヒマラヤ杉にスレートの瓦屋根をかけ、1階の石積みの厚い壁の上に木造の2階が大きく張り出し、バルコニーが巡らせてあるという格好で、マナリの旧市街(オールド・マナリ)ではこのような伝統的な民家が並ぶ景色を目にすることがでます。このあたりではクル渓谷付近の伝統的な帽子や民族衣装を着た人々に出会えることもあります。 また、同じヒマラヤの息のかかった地方でありながらカシミールのイスラム、ラダックのチベット仏教とは対比的にヒンドゥー教を主とする木造寺院も見どころです。イメージするインドとは違うようでやはりインドのような…不思議な感覚を味わうことができるのもヒマーチャル・プラデーシュ州マナリの魅力のひとつです。

  • マナリ
    伝統的な帽子や民族衣装を着たおじいさん(オールド・マナリにて)
  • マナリ
    古い民家が並ぶ

インドの山奥にあるLittle Lhasa ― ダラムサラ

ダラムサラ
森に抱かれるようにして広がるダラムサラの街

このツアーで、忘れてはならないのがチベット亡命政府の拠点、ダラムサラの訪問です。ヒマラヤ山脈の西縁に連なる標高1,800メートルの丘陸地帯、その山々の森に抱かれるようにダラムサラの街は広がっています。
ダラムサラには、6000人以上のチベット人が生活をし、カンチェン・キション(雪有る幸福の谷)という場所に亡命政権の官庁街があります。チベット文化を守る研究所や大学などの施設もあり、チベット民族の伝統を守る最後の砦といえる地です。今回は、ツアーでも2連泊するこのダラムサラの魅力をご紹介します。

  •  ダラムサラの歩き方 1
    「チベット僧院をめぐる」

    ツアーでは、ナムギャル僧院・セチュリン僧院という二つの僧院を訪れることができます。ナムギャル僧院は、ダライ・ラマ公邸の正面に位置するゲルク派の総本山。ダライ・ラマのお家を目の前に見ることはできないのですが、実はこの寺院からほんの少しだけですがダライ・ラマ宅屋根の一部を見ることができます。僧院内では五体投地をする人々、マニ車を回す人々など、チベットらしい光景を目にすることができます。

  •  ダラムサラの歩き方 2
    「チベットの文化と教育にふれる」

    ダラムサラ観光で欠かせないのが、ノルブリンカ芸術研究所とチベット子供村の訪問です。ノルブリンカでは、チベット仏教の芸術文化の発展・保存と青年たちの経済的自立を目指した養成を行っており、実際にタンカ絵師などの訓練に励む姿を見学できます。またチベット子供村では、乳児から18歳までのチベット難民または2世3世の子供たちが暮らしており、人なつっこく私達の手を握ってくる姿が忘れられない体験となるでしょう。

  • ダラムサラ
    セチュリン僧院
  • ダラムサラ
    タンカの製作風景
  • ダラムサラ
    チベット子供村にて
  •  ダラムサラの歩き方 3
    「宗教と世俗、チベットとインドの混在を味わう」

    それは、ダラムサラの中心地マクロード・ガンジーを歩くことです。そこには、なんとも言えない雑多な空気が漂います。周囲は霧がかる深い森、その中に並ぶ民芸品や土産物を売る店、外国人長期滞在者向けのカフェやゲストハウス、そこにチベット独特の仏塔を持つ寺院が建ち、チベットから持ち込まれた仏具やダライ・ラマの顔写真を売る店が同時に軒を連ね、赤い袈裟をまとった僧侶たちが携帯電話を片手にその通りを歩いている。そんな光景の中を歩く時間はダラムサラならではの、面白さといえるでしょう。

  •  ダラムサラ(と周辺)の歩き方
    「ヒマーチャル文化を感じる」

    チベット仏教の中心地ダラムサラですが、そこはインド、ヒマーチャル・プラデーシュ州の町。「雪山の地」を意味するヒマーチャル特有の文化にも出会えます。ツアーでは、野菜をふんだんに使ったヒマーチャル料理もお楽しみいただけます。ヒマーチャルの人々は、独自の生活習慣を持ち、厳しい寒さを凌げるよう、服装も独特です。男性はウール地の丸い帽子にコートやベスト、女性はサリーではなく毛織りのパトゥを巻きつけ、頭にスカーフを巻いていたりします。ダラムサラからマナリのへの道中では、そんなヒマーチャルの人々を目にするかもしれません。

  • ダラムサラ
    ダラムサラの街角にて
  • ダラムサラ
    マクロード・ガンジー
  • ダラムサラ
    ヒマーチャル料理(一例)

花のロータン・パスとダラムサラ、インドの山奥に幻の花を求める旅は、インドヒマラヤの麓に生きる様々な世界にふれる旅でもありました。 インドではないインドを味わう旅へ、そして岩陰にひっそりと咲く可憐な“青”を探しに、足を運んでみませんか。

関連ツアーのご紹介

花のロータン・パスとダラムサラ

高山植物が咲き乱れるベストシーズン限定企画。幻の花・ブルーポピーを求めてインドの隠れた花の名所、ロータン・パスをハイキング。シク教の聖地アムリトサルも訪問。

韓国・智異山大縦走

  • 韓国

2011.06.01 update

韓国には、美しい自然がありのままの姿で残されている地域が多く残されており、トレッキングも大いに楽しむことが出来ます。
国内最大の面積を持つ「智異山国立公園」。この美しいトレッキングルートを縦走で踏破するのがこのコースです。

一瞬の雲の切れ間から除く、緑の美しい山の連なり
一瞬の雲の切れ間から除く、緑の美しい山の連なり

トレッキングの始まり

トレッキング初日、まずは朝の腹ごしらえに市場の中にある食堂へ。メニューはヘージャンクック。そして韓国では日本のお漬物のように当たり前のように出てくるキムチです。ヘージャンクックは日本人にも食べやすい味付けでした。
その後、バスにて登山口の中山里へ。重い荷物を一人ひとりが担いでいかなければならないので少し大変ですがゆっくりと登っていきます。トレッキング初日は智異山の最高峰・天王峰を登頂しチャントモク山荘へ向かいます。天王峰までは登りとなりますが、気持ちのいい樹林帯の中を歩いて行きます。気温もあたたかくなってきているので様々な植物が咲いていました。

天王峰を目指して

お昼を道中の法界寺の手前でとりました。ここから天王峰を目指してさらに高度をあげます。まだまだ道のりはありますが、天王峰手前からは少し視界 も開けて来ます。
頂上付近から天気が曇ってきてしまい、登頂するころには辺りが真っ白になっていました。それでもしっかり登頂の記念撮影。アップダウンも繰り返し ながらようやくチャントモク山荘に到着です。 山荘にはガスもコンロもな いので全て作らなければなりません。手際良く夕食の準備をするスタッフ。全ての具材をハサミでジョキジョキ切っていきます。メニューは本場のキム チをたっぷりと使ったキムチ鍋とサムギョプサル。体の温まるキムチ鍋と大量のお肉でお腹いっぱいです。

トレッキング2日目

トレッキング2日目、アップダウンも多少ありますが平たい道も多く、晴れていれば山々の連なりが見えていたことでしょう。残念ながら歩き始めは雨 に降られてしまいましたが、途中からは雨も止み、晴れ間も少し見えてきました。
本日のお昼もトレッキング道中で食べることになりましたが、お弁当ではありません。スタッフが少し先回りし温かい昼食を作ります。メニューは韓国 ラーメンと日本のカレーでした。昨日から長時間歩いてきたので食欲も進みます。
さて、この辺りから雨は止んでいました。吹く風も心地よく感じられます。道中何人もの韓国人トレッカーに会いましたが学生の方々も多くいました。 ちょうど試験が終わり、休みに入る頃だそうです。元気に挨拶してくれ るのでこちらも勇気づけられます。
さて、残りもあと少し!ピョクソリョン山荘まで来ると少し山々に光が差してきました。ほんの一瞬でしたが重なり合う緑の山々がとても美しかったです。
そしてようやくヨナチョン山荘に到着。夕食はもちろん韓国料理!雨も降っていなかったので外で食べることとなりました!

いよいよ縦走最終日

トレッキング3日目、いよいよ縦走最終日です。
道中、沢山の花々を見ることが出来ました。その後500段以上ある階段を登り、 登った分を徐々に下って行きます。ノゴダン山荘手前の急な下りを下りきり、しっかり舗装された道を到着の安心感とともに歩きます。そして駐車場が 見え、ようやくゴール!
トレッキングの後は温泉街の「智異山温泉」でゆっくりトレッキングの疲れを癒し、旅の最後まで料理を楽しみました。

朝食のヘージャンクック
朝食のヘージャンクック
樹林帯の中を歩く
樹林帯の中を歩く
視界が開けると同時に智異山最高峰の天王峰が姿を現しました
視界が開けると同時に智異山最高峰の天王峰が姿を現しました
釜山の夕食では、焼き魚や新鮮な海鮮料理を楽しむことが出来ました
釜山の夕食では、焼き魚や新鮮な海鮮料理を楽しむことが出来ました

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韓国二大名峰登頂 漢拏山・智異山と済州島満喫オルレハイキング

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気軽に行く海外登山。春はツツジ、秋は紅葉。韓国最高峰、第二峰登頂と済州島の自然を楽しむハイキング。各地で名物料理も堪能。

ゆったりキナバル山登頂とマシラウルート

  • マレーシア

2011.02.01 update

東南アジア最高峰のキナバル山(4,095m)に挑戦してきました。

早朝のキナバル山
早朝のキナバル山

登山口のパークヘッドクォーターから出発

日本からクアラルンプール経由で、マレーシアのコタキナバルに到着しました。
到着後、翌日のトレッキングの準備をしてから、ゆっくり体を休めます。
翌日、コタキナバルから約2時間30分かけて、登山口のパークヘッドクォーターに到着しました。登山口でトレッキングガイドとポーターたちとの顔合わせを終えて、いよいよ出発です。亜熱帯のジャングルを歩きながら、3,300m付近の山小屋を目指します。

登山口の様子
登山口の様子
トレッキング道の様子
トレッキング道の様子
食中植物のウツボカズラ
食中植物のウツボカズラ

山小屋に到着後は、お楽しみの夕食の時間です。
キナバル山の楽しみの1つに食事があります。海外の山小屋の食事とは思えないほど充実しています。
日本人の口に合うような味付けの中華やマレーシア料理などのビュッフェでまるでレストランの食事のようでした。
トレッキング中は食欲不振で体調を崩される方も多いですが、皆さんのトレッキングをばっちりサポートしてくれました。

4,095mの頂上へアタック

AM2:30、軽い朝食を済ませいよいよ、頂上へアタックです!真っ暗の中、ヘッドランプの光を頼りに歩いていきます。
他のグループの光も前方に見えて、まるでトレッキング道が光り輝いているようでした。
基本的に木道などで歩きやすい道ですが、頂上付近に近づいてくるとロープを手繰りながら岩場を登っていきます。

朝日を浴びながら最後のひと踏ん張り。そしてAM 7:30頃、ついに4,095mの頂上に到着しました。
頂上付近からは、海まで見渡せ他の山では決して見ることができない展望が広がります。

復路は、往路とは異なるマシラウルートを歩いて、大自然の中に佇むマシラウ・ネイチャー・リゾートでトレッキングの疲れを癒します。そして翌日、コタキナバルへと戻ります。

頂上を目指して歩いていきます
頂上を目指して歩いていきます
マシラウネイチャーリゾート
マシラウネイチャーリゾート

下山後、コタキナバルにて

コタキナバルでは、近海で取れた魚介類を堪能し、飛行機の時間までコタキナバルの市場やショッピングセンターなどを散策しました。魚介や、マンゴーやマンゴスチンなど南国の味覚が盛り沢山でした。

コタキナバルでの海鮮料理のお昼
コタキナバルでの海鮮料理のお昼
フィッシュマーケットの様子
フィッシュマーケットの様子
キナバル山の魅力は、国立公園でトレッキング道がしっかり整備されているため、初めての海外登山に挑戦される方や、
これから5,000m峰の登山に挑戦したい方のステップアップにおすすめです。
また、西遊旅行のコースではジャングルで雨が多いことも想定して、山小屋に連泊を設けているため、登頂のチャンスは2度あります。
これから海外登山を初めて見たい方は、是非このコースに挑戦してみてはいかがでしょうか。

関連ツアー

ゆったりキナバル山(4,095m)登頂とマシラウルート

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ボルネオのジャングルに聳え立つ東南アジア最高峰へ。
山小屋2泊のゆとりの行程、復路はもうひとつの登山道・マシラウルートにて変化ある登山を楽しむ。初めての海外登山にもおすすめ。

アビシニア高原の大自然を満喫
エチオピア最高峰ラスダシャン登頂

  • エチオピア

2011.01.01 update

ラスダシャンを目指して歩く
ラスダシャンを目指して歩く

アフリカの屋根・エチオピア最高峰へ

エチオピアの北部に聳える「ラスダシャン(4,620m)」。この山の頂を目指して世界遺産にも指定されているシミエン国立公園内を2泊3日かけてトレッキングしていきます。国立公園を訪れる人はいますが、ラスダシャン登頂に訪れる外国人はまだまだ多くありません。公園内では絶滅危惧種になっているケラダヒヒ、ワリヤアイベックス、高さ4mにも及ぶジャイアントロベリアなどの独特の植物も群生しています。登山口へと向かう道中、さっそく集団で移動するケラダヒヒの群れと遭遇しましたが、私たちが間近まで行っても逃げることもなく知らん顔で餌を食べていました。

岩峰群が連なるシミエン国立公園
岩峰群が連なるシミエン国立公園
絶滅危惧種のケラダヒヒ
絶滅危惧種のケラダヒヒ

世界遺産・シミエン国立公園を歩く

いよいよシミエン国立公園のトレッキング開始。3,600mのチェンネックより歩き始めてすぐに、「アフリカの屋根」と呼ばれる岩峰群の連なりを目にします。この峰の間を縫うように歩き、目指すはエチオピア最高峰ラスダシャン。しばらく登りが続きますが、時折広がる広大な風景に疲れも吹き飛んでしまいます。午前中は標高があるのでそれほど暑くは感じませんが、日が高くなると灼熱の太陽に照らされて「アフリカ」を歩いているのだと感じます。そしてシミエン国立公園第二の高峰、ブアヒット峠(4,100m)でお昼休憩。ここでガイドがラスダシャンの方向を指さして教えてくれましたが、遥か彼方に聳えるラスダシャンを目にして、本当にたどり着けるのかと感じました。 ブアヒット峠を一気に下り、キャンプ地のチロレバへ。チロレバでは学校の敷地にテントを張らせてもらいました。

岩峰群が連なる風景
岩峰群が連なる風景
ブアヒット峠を目指す
ブアヒット峠を目指す
チロレバのキャンプ地
チロレバのキャンプ地

 

トレッキング2日目はラスダシャンに一番近い最後の村、アンビコへ。谷間にあるルートを歩いて行き、途中川が流れている所で休憩。ユーカリの林や、アロエなどが生えている風景の中を登って行くとアンビコに到着。小さな村ですが、村人共同で造られた教会もあります。そのすぐ近くにテントを張りました。午後は村人の家を訪問し、実際の生活の様子を見学させてもらいます。木と葉で造られた家の中には個室や仕切りは無く、ベッドが数個に家畜も同じ空間の中で寝起きしています。ラスダシャンを登りに行くのだと言うと不思議そうな顔をし、「時々ヨーロッパの人が来てあの山へ登りに行くが、私たちは登ったことがない」と言って笑っていました。家庭で作ったというお酒もふるまっていただき楽しい時間を過ごすことが出来ました。

川縁のルートをアンビコ村へ
川縁のルートをアンビコ村へ
ピンクの花をつけたサボテンの木
ピンクの花をつけたサボテンの木
アンビコ村にて
アンビコ村にて

ラスダシャン登頂

いよいよラスダシャン登頂へ向けて早朝の暗いうちに出発。登頂日はトレッキング時間も長くなりますが、時々足を止めて後ろに広がる広大な大地を眺めると、歩いてきた距離に満足感を感じます。しばらくして山肌のトラバースの先に、台形の最高峰のラスダシャンが現れます。ようやくその頂きを目にした喜びで気持ちが高ぶります。

ラスダシャンはただ登り坂を歩いて立てるピークではなく、最後は岩場になっている場所を手を使ってよじ登らなければなりませんがスタッフのサポートもあるので安心して登れます。山頂からは広々とした風景が360度広がり、自分が立っている高さを臨場感たっぷりに感じることが出来ました。

早朝、ラスダシャンの頂を目指して出発
早朝、ラスダシャンの頂を目指して出発
ラスダシャンは目の前
ラスダシャンは目の前
スタッフのサポートで最後の岩場を登る
スタッフのサポートで最後の岩場を登る
ラスダシャン山頂で出会った子どもたち
山頂で出会った子どもたち
山頂からの展望
山頂からの展望

下山後はエチオピアの文化も楽しむ

トレッキング後の観光も充実しており、 世界遺産の古代アクスム王国の遺跡や、岩窟教会群のラリベラなども見学。トレッキングの疲れも忘れてエチオピア正教の世界にじっくり浸っていただきました。

ラリベラの聖ギオルギス教会
ラリベラの聖ギオルギス教会
約1,000年前の聖典(アクムスにて)
約1,000年前の聖典(アクムスにて)
伝統のコーヒーセレモニー
伝統のコーヒーセレモニー

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エチオピア最高峰ラスダシャン(4,620m)登頂

エチオピア最高峰ラスダシャン(4,620m)登頂
シミエン国立公園とエチオピア大自然

アフリカの屋根・エチオピア最高峰登頂。青ナイルの源流・タナ湖のクルーズや迫力あるティシサットの滝も訪れ、エチオピアの大自然を満喫。世界遺産アクスムに2連泊、ラリベラも訪問し観光も充実。

エジプト最高峰カトリーナ山・シナイ山登頂
西方砂漠とエジプト大自然

  • エジプト

2010.12.01 update

カイロからシナイ半島の聖カタリーナへ向かいます。
カイロ郊外の新興住宅地の町を抜けると、ひたすらまっすぐな道の続く荒涼とした風景が広がります。

朝日に照らされる荒涼とした大地
朝日に照らされる荒涼とした大地。シナイ山にて

シナイ半島へ

カイロから2時間程の所で、スエズ・トンネル(アハメド・ハムディ・トンネル)に到着。スエズ河を抜ける1.63kmのトンネルは、アフリカ大陸とユーラシア大陸をつなぐ重要なトンネルで、日本の技術協力により完成しました。
トンネルを抜けると、そこはシナイ半島です。右手には紅海とつながるスエズ湾が広がります。途中、「モーセの泉」とされる場所を見学。旧約聖書の出エジプト記の中で、モーセが神の言葉に従いみつけた12の井戸の場所だとの謂れが残ります。
その後もまっすぐな道をひた走ります。 聖カタリーナに近づくと、ベドウィンの集落が見え始め、山岳地帯に入っていきました。
午後、聖カタリーナのホテルに到着。
翌日のシナイ山登頂に向け、早めに床につきました。

 

シナイ山登頂へ出発

深夜1時過ぎ、起床。防寒対策を万全にし、シナイ山登頂へ出発します。道は整備されているので歩きやすいのですが、暗い中歩みを進めるため、一歩一歩足元を確かめながら進みます。
6時前に山頂麓に到着。ここから三位一体教会のある山頂へ向かいますが、ご来光を一目見ようという人々であふれています。
寒い中待っていると、地平線の先から朝日が徐々に荒涼とした大地を照らしだします。
ユダヤの民を率いたモーセが、神ヤハウェから十戒を授かった聖なるシナイ山。荘厳な雰囲気が立ち込めます。

エジプト最高峰カトリーナ山登頂

翌日、エジプト最高峰カトリーナ山登頂へ。
登山ガイド、ポーター、らくだ使い等のスタッフと合流し、いよいよ登山開始。小さな村の中を進み、その後ジグザグの上り道を行くと、カトリーナ山がその姿を現しました。昼食はしばらく行った村にてピクニックランチです。夏場には、イチジク、オリーブ、オレンジなどの果実が実り、緑が増えとても美しいそうです。今晩は集落の小さな果樹園の脇にテントを張り、一晩過ごします。
翌朝、カトリーナ山山頂を目指します。しばらく平坦な道を進むと、ゴロゴロとした岩場のある狭い谷間を登ってゆきます。
山頂には昼過ぎに到着。カトリーナ山は、キリスト教の聖人で殉教した聖カトリーナの亡骸が、天使によって運ばれてきたとの伝説があります。山頂には教会がありますが、現在、祭事以外は閉められています。山頂からは、紅海がすぐ近くに見えました。荒涼とした山並みと紅海のたたえる水が対照的でした。
昼食後、鞍部からシナイ山の方向に向かって下山開始。
下山路は、ジグザグの整備された道が続きます。2時間ほど歩いたところで、ベドウィンの小さな村が見えてきました。
その後、聖カタリーナ修道院のオリーブ果樹園を左手に見ながら進みます。「モーセの顔」との名のつく巨岩もちらっと見学。預言者モーセの顔に似ていることからその名がつきます。
聖カタリーナの町に到着したのは、日が暮れる少し前でした。

 

もうひとつのハイライトである西方砂漠へ

旅の後半は、もうひとつのハイライトである西方砂漠へ。
4000
万年前にはマングローブの森が広がる海岸地帯だったワディ・エル・ヒタン。ここではバシロサウルスというクジラの祖先の化石を見ることができます。
また、玄武岩の広がる黒砂漠、キノコ型の奇岩が広がる白砂漠を訪れます。広い大地を体感する事ができます。 

エジプト最高峰カトリーナ山(2,642m)
エジプト最高峰カトリーナ山(2,642m)
山頂の三位一体教会
山頂の三位一体教会
カトリーナ山山頂を目指す
カトリーナ山山頂を目指す
奇岩の広がる白砂漠
奇岩の広がる白砂漠

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エジプト最高峰カトリーナ山(2,642m)・シナイ山(2,285m)登頂 西方砂漠とエジプト大自然

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シナイ半島、旧約聖書の聖地を巡る旅。エジプト最高峰カトリーナ山と、モーセが十戒を授かったシナイ山に登頂。登山後は広大なエジプト西方砂漠の大自然も満喫。

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