秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

ダージリンから行く
ゆったり里山ハイキングと8,000m峰四座展望

  • インド

2010.11.01 update

世界に名だたるヒマラヤ連峰を堪能し、インド・ネパールの国境沿いに住む人々の生活を垣間見る事ができました。

夕暮れのカンチェンジュンガ
夕暮れのカンチェンジュンガ

2,134mの標高に位置するダージリン

インドの首都ニューデリーより国内線にて約2時間弱、西ベンガル州の玄関口バグドグラへ。進行方向左手にはヒマラヤ山脈の峰々がくっきりと見えました。バグドグラからは専用車で4時間程、茶畑を眺めながら徐々に標高を上げ、ダージリンへ。
2,134mの標高に位置するダージリンは、ネパール・チベット系の文化圏となり、人々の顔つきも低地インドとは違い、日本人と似た顔つきのモンゴロイドの人々が増えます。

 

好展望地のサンダクプーへ

ダージリンから更に専用車で進み、マネバンジャンの町へ。マネバンジャンは、お隣ネパールと国境沿いの町。外国人はここからネパールに行くことはできませんが、地元の方々はここから国を行き来しています。マネバンジャンにてシンガリラ国立公園の入域手続きを行い、更に専用車にて道を進みます。
右手はインド、左手はネパール、国境らしい印は何もない場所を通ります。そしてようやく好展望地のサンダクプーへ到着です。

 

夕日に染まる世界第3位峰
カンチェンジュンガ

標高3,636mのサンダクプーはこの地域きっての好展望地。
キャンプ地からは朝日、夕日に染まる世界第3位峰カンチェンジュンガの姿やエベレスト山群を目にすることができます。東端にはブータンのチョモラリ(7,314m)の姿も見えます。これだけの一度にヒマラヤの高峰をご覧いただける場所はなかなかありません。
サンダクプーのテント場はネパール側にあるキャンプ地でした。テント場は霜が張る寒さでしたが、その分、山並みが美しく見えたような気がします。

 

 

美しい緑が広がる茶畑
美しい緑が広がる茶畑
道路が国境となる。右手はネパール、左手はインドを走る
道路が国境となり、インドとネパールを隔てる
国境沿いを歩く
国境沿いを歩く
左からローツェ、エベレスト、マカルー
左からローツェ、エベレスト、マカルー

里山ハイキングへ

ハイキングはサンダクプーからはじまり、リンビックまで下る5日間の行程です。下りが中心なので、のぼりが苦手な方でも安心です。ファルート以降は標高を1,000m程ぐんぐん下げて行き、インド=ネパール国境をそれ、シッキムとの境に入ります。
途中のゴルケイは谷間を利用した小さな村です。
川をはさんだ対岸はシッキムとなります。
キャンプ地サマンデンは素朴な小さな農村です。 地元の子供も興味津々といった様子でテントをのぞきにきました。
この地域の先住民族のレプチャ族とイエティ(想像上とも実在とも言われる雪男)が戦い、引き分けをしたという伝説が残る場所なのだそうです。標高が低くなるにつれ、民家が増え、その軒先を美しい花々が彩ります。旅の前半は世界に名だたるヒマラヤ連峰を堪能し、後半はインド・ネパールの国境沿いに住む人々の生活を垣間見ることができます。まだ訪れる人の少ない里山を歩いてみませんか。

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北アフリカ最高峰・ツブカル山登頂
カスバ街道と悠久のサハラ・モロッコ周遊の旅

  • モロッコ

2010.09.01 update

モロッコというと、皆様はどんなイメージを持たれているでしょう?
砂漠の国、迷宮都市フェズ、そして日本でもよく目にするようになったタジン鍋などでしょうか?
「モロッコ」と「トレッキング」と言われても結びつかない方も多いかもしれません。しかし、モロッコには北アフリカ(アルジェリア、エジプト、リビア、モロッコ、チュニジア、西サハラ)の中で一番標高の高いツブカル山(4,167m)が聳え立っています。

神の住む山と近代化の進む都市、人の暮らしを感じる旅
ツブカル山より望むオート・アトラス

北アフリカ最高峰・ツブカル山へ

ツブカル山はモロッコからチュニジアにかけて横たわるアトラス山脈の西部に位置する山です。ツブカル山へアクセスするにはモロッコ第三の都市・マラケシュが拠点となります。ここから更に車で約2時間ほど南へ走ったところにある、「イムリル村」が登山口となります。荒涼とした大地の中に聳えるツブカル山ですが、麓にはクルミの木、リンゴ畑、サクランボの農園などがあり、豊かな村の風景を眺めることができます。

ツブカル山(4,167m)登頂

谷間を抜け、山小屋が近くなってくると辺りには3,000m級の山々が聳え立ってるのが分かります。山小屋で一泊したのち、いよいよツブカル山登頂へ挑みます。早朝のまだ薄暗い中をヘッドランプを付けて出発。この日は往復約7時間の行程で、約1,000m弱の標高差を一に登ります。始めのうちは急登が続き、まだかまだかと上を眺めるばかりです。頂上直下の広いコルに出ると、視界が一気に開け、ここから風の吹きつける山の稜線を登ります。迫力のある景色と共にツブカル山の山頂も姿を現します。最後のなだらかな登りを歩き切れば北アフリカの最高地点に到着です!
山頂からはアトラス山脈の連なりを一望することが出来ます。ここまで登ってきた道のりを上から眺め、しばし満足感に浸りました。その後は山小屋に 一泊しゆっくりと休養。そしてマラケシュへと戻ります。

麓のリンゴ畑
麓のリンゴ畑
山小屋から日の出を眺める
山小屋から日の出を眺める
  • 山頂への急登
    山頂への急登
  • 山頂直下の稜線
    山頂直下の稜線
  • ツブカル山山頂(4,167m)に到着
    ツブカル山山頂(4,167m)に到着
  • 山頂から望むオート・アトラス
    山頂から望むオート・アトラス
世界遺産ジャマ・エル・フナ広場
世界遺産ジャマ・エル・フナ広場

世界遺産のマラケシュ

 さて、トレッキングの後もまだまだモロッコの旅を満喫します!マラケシュでは世界遺産の旧市街メディナの散策でモロッコ名物のバブーシュ(羊やラクダの皮で作られた靴)や絨毯、ランプやナッツなどありとあらゆるものがずらりと並んだ土産物屋を見物しました。夜は世界遺産ジャマ・エル・フナ広場へ。ここは夕方になるとどこからともなく屋台が集まり一気に活気を増します。夜のマラケシュも一見の価値ありです!

  • バブーシュ(羊やラクダの皮で作られた靴)
    バブーシュ(羊やラクダの皮で作られた靴)
  • エスカルゴ
    エスカルゴ(屋台にて)
  • XXXXXXXXXXXX
    夜のジャマ・エル・フナ広場
世界遺産「アイト・ベン・ハドゥ」
世界遺産「アイト・ベン・ハドゥ」

アイト・ベン・ハドゥ訪問とリアド滞在

マラケシュから南西へ車を走らせ、荒涼とした大地の中に佇む要塞「アイト・ベン・ハドゥ」と、更に西へ進み、アルジェリアの国境地帯に広がるサハラ砂漠を訪れました。ここでは他では味わえない西遊旅行ならではのこだわりがあります!アイト・ベン・ハドゥ、そしてサハラ砂漠の入り口のメルズーガでは、伝統邸宅を改装した「リアド」に宿泊し、観光とはまた違った観点でモロッコの文化を体感することが出来るのです!私は何よりもこのリアド滞在が気に入っています。一つ一つのお部屋に可愛らしい内装が施されており、どの部屋もこだわりとモロッコらしい味わいがあります。

  • 伝統邸宅を改装した「リアド」
    伝統邸宅を改装した「リアド」
  • XXXXXXXXXXXX
    夜明け前のサハラ砂漠
  • エスカルゴ
    サハラ砂漠に昇る朝日

迷宮都市フェズ

さて、最後にご案内するのが迷宮都市フェズ。言わずと知れた有名な世界遺産です。 ここではブー・イナニア神学校、ボジュルード門、ムーレイイドリス2世廟、タンネリと呼ばれるなめし革店等を訪れました。ここは迷路のように曲がりくねった路地が繋がり合い、迷宮都市を作り上げています。どの通りも生活の匂いが漂い、ひとつの角を曲がればまったく違った風景が広がる不思議なメディナです。

  • ブー・ジュールド門
    ブー・ジュールド門
  • なめし革職人街タンネリー
    なめし革職人街タンネリー

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北アフリカ最高峰・ツブカル山(4,167m)登頂
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初めて4,000mを登る方にもおすすめ。北アフリカ・アトラス山脈最高峰登頂と3つの世界遺産を含めたモロッコの見どころを網羅。サハラ砂漠で朝日を見学。

秘境ガルワールヒマラヤの大自然と
シク教、ヒンドゥー教の文化にふれる

  • インド

2010.07.01 update

ガルワールヒマラヤは「世界の屋根」と呼ばれるヒマラヤ山脈の一部でネパール・ヒマラヤとパンジャブ・ヒマラヤの間に位置しています。 その中にある「花の谷」は幅2km,長さ10km,標高3,500mにある谷間を指します。1930年代にカメット峰(7,756m)に遠征したイギリスの登山家フランク・スマイスの著書「The valley of flowers」の中で紹介され有名になり、高山植物の『宝庫』として知られるようになりました。

この「花の谷」への旅は、ヒマラヤの奥地の高山植物を観察することはもちろん、シク教徒の聖地ヘムクンド湖や、ヒンドゥー教の四大聖地の一つバドリナートやハリドワールを訪れる変化に富んだカルチャートレッキングです。
山の展望を楽しむだけではなく、歩かなければ訪れる事のできない花の谷や聖地を訪ね、自然と文化を体感するトレッキングへ一緒にでかけてみませんか。

花の谷
花の谷

ゴビンダガート(1,828m)→ ガンガリア(3,040m) 13km

ガルワールヒマラヤの玄関口ジョシマートから車で走る事40分。トレッキングの拠点、ゴビンダガートへと向かいます。 この道はシク教徒の巡礼路になっており、巡礼者は聖地ヘムクンドを目指して歩きます。

歩きはじめは石畳をゆっくりと登っていきます。道中には馬や、籠に担がれて登っていく人、小さな子供や老人と巡礼者の年齢層は幅広く、聖地に行けるという喜びに満ち溢れているように見えます。

その後、岩場と石畳の急な階段を登り花の谷の拠点、ガンガリアに到着します。我々の泊まったゲストハウスは簡素な設備でしたが、街の一番にぎやかな場所にあり、シク教寺院グルドワラーの正面にあります。早朝の4時半からのシク教徒のお祈りの声が聞こえてくるという大変ユニークなゲストハウスでした。

  • ゴビンダガート
    ゴビンダガート
  • シク教徒が集まるマーケット
    シク教徒が集まるマーケット
  • 巡礼路を行くシク教徒
    巡礼路を行くシク教徒

ガンガリア(3,040m)~ 花の谷(3,500m) 往復6km

ホテルを出発して15分程歩くと、いよいよインドヒマラヤの秘境「花の谷」に到着です。花だけで550種あるこの谷では毎年新種が発見され、咲く花の種類が変わるといわれています。多種に渡る花を楽しむため、ここでは花専門のガイドが同行します。ブルーポピー、アツモリソウ、ユキノシタ、シオガマギクなど、沢山の花の案内をしてくれました。

ここ花の谷は1982年まで、家畜の放牧が行われたこともありました。しかし、インド政府よって国立公園に指定され、2005年にはユネスコの世界自然遺産に登録され、現在の美しい自然が残っています。

インドヒマラヤの秘境「花の谷」に到着
インドヒマラヤの秘境「花の谷」に到着
サクサイワマン
ブルーポピー
多種多様な花々が咲き誇る
多種多様な花々が咲き誇る
  • フクロソウ
    フクロソウ
  • マメ科の花
    マメ科の花
  • エーデルワイスの一種
    エーデルワイスの一種
  • シオガマギク
    シオガマギク
  • キンポウゲ
    キンポウゲ
  • アツモリソウ
    アツモリソウ

ガンガリア(3,040m)~ ヘムクンド湖(4,328m) 往復約14km

シク教徒の聖地ヘムクンドへ。3,700mを超えると、ブルーポピーやサウスレアが姿を現します。 ロウソクの炎のような形をしたサウスレアはシク教徒の聖花とされています。インドヒマラヤ地方や中国西部でしか見る事ができないサウスレアを見て、聖地に近づいていることを実感しました。

3,900m付近で、道は馬の道と石段に別れます。石段は急ですが、距離は半分になります。標高は4,000mを越える為、高山病にならないようにゆっくり石段を登りました。

ヘムクンド湖に到着すると、巡礼者が沐浴をしています。湖畔には花が咲き乱れ、ヒンドゥー教とシク教の寺院が聳え立ちます。そう、ここは聖地なのです。約4,300mのこの場所で見る不思議な光景に驚かされました。

ヘムクンド湖を後にし、復路は馬の道を歩きます。登りは石段を使ったために気づきませんでしたが、ここはブルーポピーの隠れた宝庫です。午前中にヘムクンドに到着することができたので、霧がかからず、ブルーポピーやサウスレアの写真を撮ることができました。

  • ヘムクンド湖にて、巡礼者の沐浴風景
    ヘムクンド湖にて、巡礼者の沐浴風景
  • シク教徒の聖花・サウスレア
    シク教徒の聖花・サウスレア
  • 湖畔に群生する花々
    湖畔に群生する花々
  • ヘムクンド湖周辺は、ブルーポピーの隠れた宝庫
    ヘムクンド湖周辺は、ブルーポピーの隠れた宝庫

ゴビンダガート(1,828m)→ バドリナート(3,122m)

翌日、ゴビンダガートまで下山し、専用バスにてバドリナートへ。ヒンドゥー教の四大聖地の一つであるこの地にはヴィシュヌ神の一化身であるバドリナートが祀られている寺院があり、聖地とされています。寺院の近くでは温泉が湧いており、トレッキングの疲れを足湯で癒しました。

ここバドリナートからは『ガルワールの女王』と呼ばれ『世界で一番美しい山』と讃えられる秀峰『ニルカンタ(6,596m)』が望めます。今回は天気が悪く、ニルカンタは私達の前に姿を現しませんでしたが、また戻ってくることを誓いバドリナートを後にしました。

  • ワルミワニュスカ峠に向かって
    バドリナート寺院
  • (別ツアーでの撮影写真)快晴の空に現れたニルカンタ
    (別ツアーでの撮影写真)快晴の空に現れたニルカンタ

関連ツアーのご紹介

ガルワールヒマラヤ・花の谷トレッキング

一面の花々に谷が覆われる、この時期だけの限定企画。幻の花ブルーポピーの宝庫・聖地ヘムクンド湖も訪問。 聖地バドリナートからは「世界で一番美しい山」ニルカンタ峰を望む。

 

 

 

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