秘境ツアーのパイオニア 西遊旅行 / SINCE 1973

2泊3日の縦断ハイキングで楽しむ
白亜の大砂丘レンソイス③

  • ブラジル

2025.04.30 update

レンソイス縦断ハイキング2日目。
満点の星空を楽しんだ翌朝、テントで目を覚ました後、ご希望の方々と(ほぼ全員です)、レンソイスでの朝日鑑賞のために砂丘の上へ足を運びます。

 

レンソイスの朝焼風景を楽しむ

陽が昇ると風紋もキレイに浮かび上がってきます

<レンソイス・ハイキング2日目>

◆歩行距離:約7~8km  ◆所要時間:4~5時間

 

ハイキング2日目は、レンソイスにあるオアシスの1つ『バイシャ・グランデ村』を目指します。レンソイスでの朝のひとときを満喫したい気持ちもありますが、レンソイスは昼頃から一気に暑くなるため、涼しいうちにバイシャ・グランデに到着するために出発を早くに設定させていただきます。

 

1日目同様、特に隊列を組まずにハイキングをスタートし、丘上には美しい風紋が広がる風景を楽しみつつ、ラグーンの畔での休憩の際には水遊びを楽しみながらのんびりと歩を進めていきます。中日にもなると、皆さんがそれぞれの楽しみ方を見つけ、は砂丘の頂上で『ブロッケン現象もどき』を楽しみました。

道先案内人でもある馬チームたち

ブロッケン現象?? いや、砂丘に映ったお客様たちの影です

ハイキングも中盤に差し掛かった頃、前方にバイシャ・グランデのオアシスエリアが見え始めてくるのですが、見え始めてから長いのがこのツアー唯一の難点・・・。「もうすぐ!」、「遠い・・・」、様々な想いが交錯する中、1歩1歩と順調に歩を進め、バイシャ・グランデの集落に入ります。この辺りにはカシュの木が自生しており、タイミングが合えば、甘酸っぱいカシュの実(ナッツになる前の果実)を試食することができます。地元の方々は、このカシュの実の果汁を地酒チキーラに入れて飲むそうです。

 

スタートしてから約4時間、昼前にバイシャ・グランデのキャンプ地に到着します。到着して少し休憩してから昼食を召し上がっていただきますが、その際に美味しいジュースを出してくれるのですが、ここでの楽しみが冷たいビールです。1泊目ではテント泊でビールなどは持参しても冷やすのに一苦労しますが、ここはオアシスで電気も通っているため、皆さんが想像する以上にキンキンに冷えたビールを飲むことができます。添乗員として同行していますが、思わず飲み過ぎて酔っぱらう一歩手前まで・・・このことは会社に内緒にしておいてください。

 

昼食後はキャンプ地で小休止。バイシャ・グランデでは『ハンモック泊』となります。シャワーを浴びたり、昼寝をしたり、それぞれの時間を過ごしていただきます。ハンモック泊と聞くと、「眠れるか心配」とよく聞きますが・・・ほぼ全員が爆睡しています。これまでハンモックから落ちたという方もいらっしゃいませんので、ご安心ください。

 

午後は、近くのラグーンに足を運んで水浴びを楽しんだり、近くの砂丘でレンソイスの夕焼け鑑賞を楽しんでいただきます。夕食後は、キャンプ地内からは星空観賞は楽しめませんが、キャンプ地から数分歩くだけで星空観賞を楽しむこともできます。レンソイスで過ごす最後の夜、少し足を延ばしてご覧いただく星空風景は、何とも言えない気分にさせてくれます。

午後は近くのラグーンへ足を運びます

最後の夕焼け鑑賞を楽しみます

 <レンソイス・ハイキング3日目>

◆歩行距離:約4km  ◆所要時間:2時間

 

この日も少し早めにバイシャ・グランデ村のキャンプ地を出発、レンソイス縦断ハイキング3日目をスタートします。この日が最後という思いの中、レンソイスで『思い出という名の足跡』を残しながら、一歩一歩のんびりと歩を進めます。1日目と2日目はレンソイスそのものを楽しむ方が大半ですが、3日目になると、これまで私たちの荷物を運搬してくれていた馬たちの撮影(レンソイスの砂丘を進む馬たちの姿)を楽しむ方が多くいらっしゃいます。

砂丘ハイキングでは馬とスタッフは本当にありがたい存在です

バイシャ・グランデ村のキャンプ地を出発して1時間30分ほど歩くと、前方の砂丘の頂上に私たちを迎えに来てくれた車が確認でき、いよいよゴールが迫っていることを実感します。「あそこがゴールですよ!」とお伝えすると、「まもなくゴールだ!」、「もう終わってしまうのか~」、「えっ、まだあんなに遠いの?」と、いつも反応は様々です。最後の砂丘への登りルートを1歩ずつ着実に登り上げると、とうとう!!ゴール地点であるネグロ川の河口部付近に到着!最後にここでお別れとなる馬チームのスタッフたちと記念撮影をして、4WDに乗り込んで、アティンス村を目指します。

いよいよゴールを目指して最後の登りです

最後に馬チームと記念写真(4名のうち、1人は日本人の添乗員です)

アティンス村を目指す際は、大西洋岸沿いを走行するため、「さっきまで砂丘にいたのに、今は大西洋が目の前に・・・」という不思議な想いが芽生える時間帯でもあります。「ラグーンでの水浴びの次は大西洋で海水浴!!」という方は、さすがにいらっしゃいません。

大西洋岸沿いで写真タイムを取っていると、足元に『赤い羽根』を見かけることがあります。この羽の持ち主は、走行を重ねる中、アティンス村の手前に緑生い茂る沢の流れがあり、その畔に飛来する『ショウジョウトキ』 (猩猩朱鷺:Scarlet Ibis:スカーレット・アイビス:トキ科に分類される鳥類の一種)の羽です。運が良ければ、流れの畔で群れをなして羽を休めている風景もご覧いただけます。

大西洋岸沿いで写真タイム

群れで飛来するショウジョウドキ

アティンス村に到着後、小さなレストランで昼食を召し上がっていただきます。周辺では盛んにエビ漁が行われていることもあり、ここでの名物料理もエビ料理。ここで食べる食事は本当に美味しく、ビールが何本あっても足りないくらいです。

ハイキング後に食べるエビは最高です

昼食後はブレキッサ川の河口部まで移動し、小さなボートに乗り換え、マンブローブ林を観ながら(といっても、ほとんどの方がお休みに)バヘリーニャスを目指し、2泊3日にも及ぶレンソイス縦断ハイキングが終了します。

ボートに乗り込む皆さん

通常の観光だけでは物足りなさを感じる方、誰もが経験をしたことのない景勝地での体験を味わいたい方、単純にレンソイスという場所を満喫されたい方、すべての方々におすすめのツアーです。

 

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キルギス ソン・クル湖でのユルト泊体験

  • キルギス

2025.04.07 update

初夏から夏にかけてのキルギスででは、この季節ならではの色鮮やかな花々をご覧いただきながら、のどかな自然を満喫できます。今回はその中で、ソン・クル湖でのユルト泊をご紹介いたします。

 

ソン・クル湖

 

キルギスの中央に位置する標高3,000mほどの場所にある湖で、夏季(6月~8月頃)限定でユルトに宿泊体験ができます。

 

ソン・クル湖までの道のり

ルートはいくつかありますが、今回のツアーではカラコルの町を出発し、キルギス最大の湖であるイシククル湖の南岸側を走っていきました。イシククル湖畔には、センニンソウが生えていました。天気が良ければ、天山山脈もばっちり見えます。

天山山脈を眺めながら移動

イシククル湖(南岸)

センニンソウ

 

途中、少し山道に反れて進んだところにあるバルスクーン渓谷へ立ち寄りました。ここには人類最初の宇宙飛行を行ったソ連の宇宙飛行士、ガガーリンの像があります。ガガーリンはよく好んでこの渓谷へ来ていたそうです。ご希望の方は少しの間乗馬をお楽しみいただけます。

バルスクーン渓谷のガガーリン像

馬と少年

 

その後、キルギスで50人ほど居るという鷹匠が、鷹が獲物を捕獲する鷹狩りを見学。ウサギに見立てたパペットを引っ張り、その直後に見通しの良いところから鷹を放つと獲物に向かって一直線。あっという間にとらえ、食らいつきました。

鷹狩りは紀元前3,000年~紀元前2,000年頃の中央アジア、モンゴルが起源とされていますが、はっきりしていません。

鷹と鷹匠が登場

丘の上から鷹を放つ

獲物を捕らえた鷹

鷹と鷹匠の信頼関係を感じる

 

その後、3,400mの峠を越え、花が咲いているところでは適宜写真撮影のために止まりながら、ソン・クル湖畔のユルトへ到着。途標高が高くなるにつれ、ダウンジャケットが必要なくらいひんやりとした気候に変わりました。

ホソバウンラン

マツムシソウ

シオガマキク

フウロソウ

シュマルハウセニア・ニュドランス

 

ユルト泊の様子

遊牧民が使用する伝統的な移動式住居・ユルト。大きさに合わせて男女別2~5人ずつお泊りいただきます。ユルトの内部には簡易ベッド、寝具が備え付けられています。ストーブもあり、寝る前までご使用いただけます。

お手洗いは外、ユルトから少し距離を置いて設置されています。また、手洗い場もあります。残念ながらシャワーはありませんが、涼しい気候なのでさほど気にならないかと思います。1泊だけなので気軽にキルギス族の伝統的な生活を体験できます。

ユルトの外観

ユルト内部

食堂ユルト

キルギスの国旗にも描かれているユルトの天井

 

夜、天気が良ければ、満天の星空が見えることも。

満天の星空が広がるソン・クル湖畔

 

朝のソン・クル湖を散策

朝起きて外に出てみると、雲間から朝陽が上るのが見えてきました。

ユルトと朝陽

雲間から見えた朝陽

 

ユルトの周辺にはエーデルワイスが群生しており、太陽に照らされる姿が印象的でした。

朝陽に照らされたエーデルワイス

 

朝食前に、ソン・クル湖に向かって散策へ。途中、実際に人が住んでいるユルトの近くを通り、外の覆われている檻の中にいる羊やヤギに出会いました。

朝のソン・クル湖

透明度が高い湖

朝食の準備中

羊とヤギの群れ

子ヤギ

 

ユルト出発前に、子供たちがキルギスの伝統ダンスを披露してくれました。肩を揺らす独特のダンスがソン・クルの風景ととてもマッチしていました。

キルギスの伝統ダンスを披露

 

帰りの車窓からも、花々や山並みなど美しい景色を見ることができました。

フウロソウの群生

車窓から見えた池に映る空

ノコギリソウ

キバナカワラマツバ

オオグルマ

 

キルギスの花々をご覧いただくだけでなく、ユルトに宿泊して現地の伝統的な生活を体験いただけるツアーですので、ぜひご参加いただければと思います。

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2泊3日の縦断ハイキングで楽しむ
白亜の大砂丘レンソイス②

  • ブラジル

2025.03.24 update

いよいよ、白亜の大砂丘レンソイスの縦断ハイキングがスタートです!

私たちの荷物を運搬する馬たち(1頭はロバでした)

なんと行っても、このツアーの魅力は、誰もいない白亜の大砂丘を独り占めできること!

ハイキングのスタートポイントから少し離れるだけで、周辺には誰もおらず、まるで「私たちだけの大砂丘」といった雰囲気の中を歩くことができます。私はこのツアーに2度同行させていただきましたが、日中に他の観光客とすれ違ったことはありません。

そんなレンソイスの砂丘内のアップダウンを繰り返しながら、どこまでも続く白亜の大砂丘の風景、時折姿を見せる紺碧の湖(ラグーン)の風景を楽しんでいる中、レンソイスに生息・自生する様々な動植物を観察することができます。私が最も驚いたのが、食虫植物であるミミカキグサの一種で『アメリカコトリミミカキグサ』(タヌキモ科)という花を観察した時でした。

食虫植物であるミミカキグサの一種で『アメリカコトリミミカキグサ』(タヌキモ科)

2024年にレンソイスを訪れた際には、砂丘上で初めて『白いカエル』を観察しました。

ある資料には、「レンソイスには新種のカメやカエルが生息し、乾季の間は自ら掘った穴で生活することが明らかとなっています。」という記述があり、もしかしたら・・・新種のカエルだったのかも?!

レンソイスで観察した白いカエル

レンソイスに生息・自生する動植物の観察を楽しみつつ、周りの風景も堪能し、さらにはラグーンでの水浴びも道中で楽しんでいただき、ハイキング初日からレンソイスを満喫していただきます。また、徐々に日が傾き始めた頃、所々で砂丘に刻まれた風紋もよりハッキリとご覧いただくことができ、徐々に変わりゆくレンソイスの風景も楽しむことができます。

大砂丘に出現するラグーン(左端に誰か歩いています)

陽が傾くと風紋がよりキレイに浮かび上がります

 スタートしてから約3時間30分、宿泊のキャンプ地に到着しました。
テントは一人一張り。嬉しいことに、私たちのテントはすでに現地スタッフたちが設営してくれており、到着後すぐに休息を取ることができました。

その後、砂丘の上へ足を運び、誰もいない砂丘で夕焼け風景を堪能!
周りにほかに観光客がいない広大な自然の中でのんびりと贅沢な時間を過ごすことができます。

テント場の目の前の砂丘を登ってみると、果てしなく続く砂丘の風景、刻一刻と変化していく砂丘の色合い、陽が沈み始めたことで陰影が強調された砂丘や風紋、さらには徐々に沈みゆく夕陽の風景など、それぞれの方法でレンソイスの夕焼け観賞を楽しんでいただけます。

砂丘に座りレンソイスの夕焼けを楽しむ

夕日が沈んだ後、上空の薄雲がオレンジ色に染まり始めます

キャンプ泊での楽しみの1つが食事です。レンソイス・マニャランセス国立公園では火の使用(焚火や火を使った調理など)が禁止されているため、日程6日目夕食、7日目朝食はサンドイッチなど簡単な食事となってしまいます。そのような状況の中でも、現地スタッフたちがたくさんの食事を持参してくれており、女性スタッフたちがキレイに盛り付けてくれます。

夕食前のキャンプ地の様子

食事の準備をする女性スタッフたち

そして夜は更けていき、待ちに待った時間がやってきます。静まり返った誰もいない大砂丘の上に広がる満天の星空。テント泊でなければ味わうことのできない貴重な体験となることは間違いありません。

私自身がこのツアーを造成するに至った最大の要因が「レンソイスで星空風景を観たい、撮影したい」という点でした。この風景に関しては、御託は並べません。是非とも、現地に行って素晴らしいレンソイスの星空風景をご覧ください!

星降るレンソイスのキャンプ泊

続く…

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神秘の大地マンギスタウ トゥズバイル塩湖とウスチュルト台地

  • カザフスタン

2025.03.13 update

旧1000テンゲ札に描かれている岩

 

Day1 東京 → アルマトイ

東京からお昼のアシアナ航空の便で出発し、インチョンで乗り継ぎ、夜21時過ぎにカザフスタン最大の都市アルマトイに到着しました。

 

Day2 アルマトイ → アクタウ

この日は早朝よりカザフスタン西部、マンギスタウ州のアクタウへと空路で移動。約3時間のフライトで、カザフスタンを東から西へと横断して、カスピ海沿岸のアクタウに降り立ちました。午後に簡単な市内観光へ。カスピ海を展望しつつ、両替所、大型スーパー、チョコレート屋さんなどへ寄りました。荷造りをして明日からのキャンプ泊に備えます。

カスピ海沿岸の都市アクタウ

 

Day3 アクタウ → ボクティ山 → ボスジラ(ウスチュルト台地)

いよいよマンギスタウでのアドベンチャーがスタート!4台の四駆車+キッチンカーの計5台で4泊5日ウスチュルト台地のボスジラに向け出発します。一直線に伸びる舗装路を進んで行き、海抜-132mあるというカラキア盆地にて写真&トイレストップ。高台から見下ろす景色は圧巻でした。お昼前にオフロードへと入りました。白亜の台地が織り成したカラフルなボクティ山の前で停車し散策。現1000テンゲ札に描かれている山です。何度か写真ストップをしながら、夕暮れ時に白亜の平原キャンプ地に到着!まずは全員でテントを張ります。絶景を望みながらの贅沢なロケーションでの楽しいバーベキューでした。

四駆車+キッチンカーで4泊5日のアドベンチャーに出発!

カラフルなボクティ山

キャンプ地の様子

豪快なバーベキュー

 

 

Day4 ボスジラ滞在

絶景の中で起床。朝食は清々しく素晴らしい気分でした。早朝の気温は11℃と肌寒かったですが、日が昇るとすぐに暖かくなりました。本日もボスジラを周遊探検します!鉄砲水によって削られた細長い水路はまるでアメリカのアンテロープキャニオンを彷彿とさせる見事な天然回廊でした。午後は、台地の上へと向かいます。実はウスチュルト台地は三階層になっており、我々がここまで見てきたのは一階層の景色。ビューポイントへのショートハイキングは最初の10分のみ上り坂が続きますが、あとは台地の上に出てなだらかな道がほとんどとなります。崖っぷちの先端まで行くと昨日見上ていた剣の奇岩と同じ目線の高さになりました。本日は別の絶景地でキャンプです。

アメリカのアンテロープキャニオンを彷彿とさせる見事な天然回廊

ハイキングから戻ると岩陰にランチの準備をしてくれていました。

剣の岩

夕食の一例

 

 

Day5 ボスジラ → トゥズバイル塩湖

ウスチュルト台地のアッパーと呼ばれる三階層部分から下を見下ろす断崖や、白亜の地層が水に削られて作り出された景色(ゴルジュ)、種類の違う地層がカラフルに見える場所など様々な場所を訪問。そして、西遊旅行のホームページでメイン写真にも使われている場所へ。この巨岩の絶景には思わず感嘆の声が漏れます。
本日もだだっ広い荒野にてタープで日陰を作ってもらい昼食をとりました。午後はトゥズバイル塩湖に向け出発。長い時間車に揺られ、夕方に塩湖の近くの粘土質の道に入りました。白亜の地層が織り成す木の根っこのような奇岩を堪能しました。そしてキャンプ地へ。

絶景の中で朝食。本日も晴天。

西遊旅行でよくメイン写真に使われる場所

白亜の地層が織り成す木の根っこのような奇岩

キャンプ地の様子

 

Day6 トゥズバイル塩湖 → シュテぺ → ショモナイ

昨晩から風が強く、テントの撤収作業もままならないほどでした。しかし朝食を取る頃には再び穏やかに。気まぐれな風でした。本日も快晴。まずはアーチの奇岩に立ち寄った後に塩湖のほとりまで車で向かいました。サンダルに履き替え歩き出します。ジャリジャリとした塩の結晶の上を進んでいくと、見事に水が湛えられていて、鏡張りの世界が広がっていました。トリック写真を撮ったり、どこまでも続く地平線を眺めたり、心ゆくまで塩湖を堪能してショモナイへ向かいます。途中、シュテペという街で給油とスーパーで買い出しをすませました。ショモナイのエリアに入ると、これまでとは異なる、石灰と砂岩メインの地層に草が生い茂る景観が印象的でした。そしてアドベンチャー最後のキャンプ地に到着。昨晩は風が強くぐっすり寝れなかったのですが、この日は無風で安眠できました。

アーチの奇岩でフォトストップ

鏡面状になったトゥズバイル塩湖

水が張って鏡面状になる

ショモナイのキャンプ地

 

Day7 ショモナイ → ラウンドロック → アクタウ

あっという間に4泊5日アドベンチャーの最終日。朝、出発しまずはシェールカラマウンテンで停車。シェール(ライオン)、カラ(城)ということでライオンが寝そべっているように見えることからこの名前がつきました。昼食はラウンドロックにて。元々はアンモナイトなどの化石だったものにマグネシウムやカルシウムが付着し、悠久の年月をかけて地下で圧力をかけられ円形になりました。なぜかこの辺り一帯に多数存在し、中には熊や亀などに見えるものもありました。
午後はムスリムの岩窟モスクであるシャクパックアタを訪問。シャクパックさんは優秀な医者でもあったそうで、病気療養にご利益があると信じる巡礼者が今でも多く足を運んでいます。その後カパムサイ渓谷を訪れて、マンギスタウ観光はこれにて終了。アクタウまで続くハイウェイに入り、無事にホテルに帰還を果たしました。久方ぶりのシャワーが気持ちよかったですね。お疲れ様でした!

テチス海で形成され隆起によって現れた巨大な丸い石(ラウンドロック)

ラクダや馬が放牧されていました

キッチンカーとスタッフのみなさん

10世紀から残る岩窟イスラム寺院シャクパック・アタ

 

 

Day8 & Day9 アクタウ → アルマトイ → 東京

早朝のフライトでアルマトイへ戻ります。朝食後に市内観光へ。教会やバザールなどを見学し帰国の途につきました。

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2泊3日の縦断ハイキングで楽しむ
白亜の大砂丘レンソイス①

  • ブラジル

2025.02.14 update

白亜の大砂丘レンソイス』、皆さんは訪れたことがありますでしょうか?

 

ブラジル東北部に位置するマラニョン州の州都サン・ルイスから車で4~5時間ほど走ったバヘリーニャスという町の近郊に2024年に世界自然遺産に登録されたばかりの『レンソイス・マラニャンセス国立公園』があり、この国立公園に南米屈指の景勝地の1つである『白亜の大砂丘レンソイス』の風景が広がります。

 

レンソイス・マラニャンセス国立公園は、数万年という年月をかけて形成された1,550km² もの広さを誇る石英100%の大砂丘が広がります。雨季に降った雨により地下水脈の水位が上昇すると、白亜の大砂丘の谷間に無数の神秘的な青い湖が出現します。雨季明けのわずか3ヶ月の間だけ出現する奇跡の絶景をもとめて、6~8月に各社が競ってレンソイスのツアーを実施しています。

 

弊社の『南北ブラジルの大自然を訪ねて』をはじめ、通常の観光ではレンソイスには日帰りで訪れることが多く、昼食後にラグーンで遊び、砂丘の上から夕焼けの眺めを楽しむという日程となります。

白亜の大砂丘レンソイスを歩く

ただ、そこで終わらないのが西遊旅行!

更に、一歩踏み込んだプランも企画しています。
以前、私がレンソイスを訪れた際、現地ガイドとの話の中で「砂丘の上でテントはできないのか、せっかく星空がキレイそうなのに!!」と伝えたところ、開口一番「そういうプランもあるよ」と! 思わぬ返答に驚きつつ、即座にプランを伺い、実施するに至ったのが今回ご紹介する『白亜の大砂丘レンソイス縦断ハイキングと大瀑布イグアスの滝』です。

 

少々前置きが長くなりましたが、他にはない白亜の大砂丘レンソイスを満喫する2泊3日の縦断ハイキングを日程に沿ってご紹介させていただきます。

 

<レンソイス・ハイキング1日目>

◆歩行距離:約7~8km  ◆所要時間:4~5時間

 

バヘリーニャスの町を流れる「ナマケモノ」という意味のブレッキサ川を渡し舟で渡り、1時間ほど4WDにて走行し、レンソイスの砂丘へ向かいます。

川の畔で渡し舟の到着を待つ

バヘリーニャスの町の畔を流れるブレキッサ川

途中、小さなレストランで昼食を召し上がっていただいた後、走行を再開すると、突如目の前に真っ白な砂の土手が姿を現します。その土手を4WDで登り上げると、念願の『白亜の大砂丘レンソイス』の風景、眼下に真っ青な湖(ラグーン)の風景が広がります。いよいよ、大砂丘レンソイスに足を踏み入れる瞬間! 参加の皆さんの気持ちが一気に高揚する瞬間でもあります。

到着したら眼下に紺碧のラグーンが広がる

 

砂丘に到着後、現地スタッフや荷物を運搬する馬&馬係のスタッフと合流し、荷物の積込作業を開始します。お待ちいただく間に、お客様たちは、さっそく近くのラグーンへ足を運び、気の早い方はさっそくラグーンでひと泳ぎされる方もいらっしゃいます。

2泊分の荷物をご自身のザック等に入れて馬で運搬(お一人様あたり寝袋を含む5kgまで)します。

皆さんの荷物は馬が運搬します

 

一般的な観光では、このあたりのエリアを少し散策するだけで終わってしまうのが・・・残念。また、通常のハイキングでは、先頭に現地ガイド、最後尾に添乗員が歩き、その間を一列縦隊で歩いていただくことが基本ですが、このツアーでは簡単なルールだけを決めて、基本は自由に歩いていただきます。ただ、何でも良い訳ではありませんので、ご注意を。準備ができたら、いよいよハイキングがスタート!

レンソイス縦断ハイキングのスタートです

 

続く…

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