きっとうまくいく

インド

きっとうまくいく

 

3 IDIOTS

監督:ラージクマール・ヒラーニ
出演:アーミル・カーン
日本公開:2013年

2016.3.9

笑いあり、涙あり
新世代のマサラムービー

インド国内外で大ヒットしたこの作品は、お調子者の3人の青年たちが織り成す青春・友情を描いた映画です。3時間を長く感じさせない練られたストーリー展開、インド映画の醍醐味であるダンスに加え、インドの広大さ・多様さがよく表れている映画です。舞台は首都デリーから始まり、避暑地で植民地時代の教会などが立ち並ぶシムラ、そしてチベット文化圏のマナリ、ラダックと北に移っていきます。登場人物は役者本人の出自も含めて細かな人物造形がなされています。出身地や名前のジョークがあったり、ヒンディー語が得意でない生徒がいたりして、そうしたやりとりの中から「多様性の国」とも呼ばれるインドの一部が垣間見られます。同時に、劇中に登場している場所がインド全体のごく一部であることが説明されずとも分かり、残りのインドがどのようになっているのかという想像力も沸き立ちます。インドに行ったことがある方にもない方にもおすすめの一本です。

ヌブラ谷とパンゴンツォ

2つの峠を越えて ヌブラ谷とパンゴン・ツォ。貴重な立体曼荼羅が残る奥地の里、スムダも歩いて訪れます。カルドゥン・ラ(5,602m)の先に広がる「緑の園」ヌブラ谷と チャン・ラ(5,360m)を越えて「紺碧の湖」パンゴン・ツォを訪れます。

thumbnail

パンゴン・ツォ

ラダックの東部からチベットへと、国境を越えて約130km横長に広る湖。標高は4,300mに位置し、澄んだ空気が生み出す青い空を映すこの湖の色は、鮮やかなターコイズブルーです。