奄美大島・固有種を狙う撮影三昧の4日間 2本目【後編】

Report by 戸塚学 / 2025年4月6日~9日

3日目 高曇り時々晴

昨夜が遅かったので今日はのんびりスタート。9時出発で森に向かいます。今日も各自狙いの鳥の場所で撮影してもらいました。撮影をしない参加者がまだしっかりとアカヒゲを観ていないという事で私は彼女についてアカヒゲを探しました。まったく鳴いてくれず約1時間経つとようやく鳴いてくれたのでそちらで探しますが、なかなかじっとしてくれず苦労をしましたが、ようやく最高な場所でそれも近くでゆっくりとさえずりと羽繕いをしてくれたことでスマホでも撮影ができたと喜んでもらいました。

アカヒゲ
アカヒゲ

その後はまた各自で楽しんでもらう事に。私は休憩室に食事をしに行くと?そこの近くでリュウキュウコノハズクの「ココッコッホ」の鳴き声?さえずりが?昼間鳴くのはこの森では初体験でした。午後はまたアカヒゲやルリカケスを狙っていただきました。14時終了で一部の参加者が田中一村美術館に行きたいとのことで、途中のバス停で降ろし残りのメンバーはホテルに戻りました。

21時30分再びナイトツアーに出発です。1名が体力的に休むという事でその方以外で出発です。途中国道でアマミノクロウサギとアマミヤマシギが出ていてびっくりしました。昨日すでに経験済みなので本日カメラ設定は無しでスタート。スタートしてすぐにのんびりとしたアマミノクロウサギに遭遇!昨日とは打って変わって撮りまくり野郎でした。

アマミノクロウサギ
アマミノクロウサギ
アマミノクロウサギ
アマミノクロウサギ

その後は次から次とアマミヤマシギで出まくるので、途中からパスして進みます。

アマミヤマシギ
アマミヤマシギ

突然ガイドさんが「あっ!」といってライトを木の枝にあてるとリュウキュウアオバズクです!私は森の中で鳴き声は聞いたことはありましたが、姿を見るのは初めてです。電線ではないところの姿をみなさんにしっかりと撮ってもらいました。

リュウキュウアオバズク
リュウキュウアオバズク

さて残るはリュウキュウコノハズクです。声を頼りに探しますがなかなか厳しい。途中にアマミノクロウサギやアマミヤマシギの撮りやすい個体だけをつまみ撮りしながら進み、昨日ケナガネズミのいた木を探しますがやはりそんなに甘くはありません。

アマミノクロウサギ
アマミノクロウサギ

ガードレール下でのんびりしているアマミノクロウサギを狙っているとガードレールの上の枝に飛んできたリュウキュウコノハズクがとまった!さぁどうする上か下かでバタついているうちにリュウキュウコノハズクは飛び去り、アマミノクロウサギも下に消えて行きました。これぞ二兎追うものは一兎も得ず!その後も順調にアマミノクロウサギとアマミヤマシギを撮影しながら下り、少し早いが超充実した時間を過ごし1時にホテルに到着して終了となりました。

リュウキュウコノハズク
リュウキュウコノハズク

4日目 晴れ

今日は9時にタクシーに荷物を積み込み、昼食は買わずに森へ向かいます。森に入ると西遊旅行のガイド梁川さんのGがちょうど出てきました。ここで梁川さんからすごい情報が!オオトラツグミがいてスマホでも撮影ができたと聞き、ポイントを詳しく聞きました。早速今回「どうしてもオオトラツグミが撮りたい」という方とその場所へ。「たぶんここだと思うんだけど」と道が分岐するところに来ると・・・いた!それも目の前。大慌てで撮影をしてもらうと森の奥へ消えて行きました。

オオトラツグミ
オオトラツグミ

しばらくすると他のメンバーも集まってきたのでみんなで待っていると、なんと私たちの後ろから現れたではないか!なんとか全員撮れたので「ワンモアチャンス」にかけるが動きが無いので池の方へ行くと男性が何かを撮っていた。「カケスですか?」と聞くと「オオトラツグミです。その草陰に入りました」と教えてくれたので道を迂回して進行方向に出ると歩道に出てくれました。開けた場所なのでばっちりです。その後も消えた周辺を迂回作戦で臨み、何度もチャンスに勝利しました。まさかあれほど苦労したオオトラツグミがこうも簡単に片付くとはアンビリーバボー!以外にありません。時間は11時30分あと30分で終わりです。みんなで放心状態で駐車場へ戻る途中またしてもズアカアオバトがのんびりサクランボを採餌していてしっかりと撮影ができました。

ズアカアオバト
ズアカアオバト

それにしても信じられない4日間でした。全員笑顔が戻らないまま空港に到着して無事解散終了となりました。ご参加いただいたみなさまありがとうございました。

 

観察できた生き物・聞かれた鳥

オオトラツグミ・アマミヤマガラ・アマミヤマシギ・アマミヒヨドリ・アマミシジュウカラ・アマミヤマガラ・アマミコゲラ・リュウキュウキジバト・サシバ・アカヒゲ・オーストンオオアカゲラ・ルリカケス・リュウキュウサンショウクイ・ズアカアオバト・リュウキュウハシブトガラス・リュウキュウコノハズク・リュウキュウメジロ・クロサギ・コチドリ・シロチドリ・オオメダイチドリ・ムナグロ・セイタカシギ・オジロトウネン・ウズラシギ・タカブシギ・アマミノクロウサギ・ケナガネズミ・アマミトゲネズミ・アマミイシカワガエル・ヒメハブ・シリケンイモリ

 

見られた&声が聴かれた鳥・生き物カラスバト・リュウキュウツバメ・ツバメ・スズメ・ダイサギ・アオサギ・コサギ・イソヒヨドリ・ヒドリガモ・コガモ・ハシビロガモ

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

奄美大島・固有種を狙う撮影三昧の4日間 2本目【前編】

Report by 戸塚学 / 2025年4月6日~9日

奄美大島ツアー2本目ですが、初日が小雨以外毎日晴れ!おまけに夜は1本目がケナガネズミが3頭も出たり、2本目がのんびりしたアマミノクロウサギが出まくりのアマミヤマシギ祭りでみなさん大喜び。日中も無理だなと思っていたオオトラツグミが突然近くで出まくりでもう・・・アンビリーバボーな2時間でした。とにかく日中も夜も大当たりでした。

1日目 曇り時々雨

飛行機の到着がみなさん集合時間よりも早かったこともあり、早めに出発をすることができました。天気は雨が降りそうな感じですが、天気予報では最終日が雨なので先に海岸に向かうと良かった!シギ・チドリがいます。結構近いのでみなさんに鳥たちの説明をしながら撮ってもらいます。

ウズラシギ
ウズラシギ
タカブシギ
タカブシギ
オジロトウネン
オジロトウネン

やはりセイタカシギが目立つし大きいので人気でした。

セイタカシギ
セイタカシギ

クロサギの白と黒を見比べることもできました。

クロサギ
クロサギ

さて森に向かいます。まずは各ポイントを説明しながら廻ります。一通り廻り終えた後、各自で自分が狙いたい鳥たちのポイントに散ってもらいます。小雨が降り出しますが、サクランボを食べるズアカアオバトを全員で撮影ができました。その後もアカヒゲ、ルリカケスも無事撮れたようです。終了時間には雨も上がりホテルに向かい終了となりました。

アカヒゲ
アカヒゲ
ルリカケス
ルリカケス

 

2日目 快晴

ホテルから出たところに緑地帯があるので、土曜日の朝ヤツガシラが出たという情報を伝えたところみなさん朝食前に廻ったそうですが、いなかったようです。8時に出発して森に向かいます。昨日のポイントへ各自で向かってもらいます。ルリカケスの巣材運びもおおむね昨日終わってしまったようで、あまり出入りがない。歩きながらみなさんのところを廻るとそれなりに撮れているようでほっとする。

ルリカケス
ルリカケス

「コツコツ」という音がするのでふと上を見上げるとアマミコゲラが巣作りをしていたので、数人で撮影をしていると向かいで女性が何かを狙っている?双眼鏡で覗くと・・・オーストンオオアカゲラ!その場にいたメンバーで現地に急ぎ無事ゲット!しかしまったく採餌をやめないので残りのメンバーを探して声をかけ現地に行くと間に合った!これで奄美の3点セット、オーストンオオアカゲラ、ルリカケス、アカヒゲを無事撮ることができました~、肩の荷が下りる~(笑)

オーストンオオアカゲラ メス
オーストンオオアカゲラ メス

その後もアマミシジュウカラ、アマミヤマガラ、リュウキュウメジロ、リュウキュウハシブトガラスを次々と撮影することができました。

アマミシジュウカラ
アマミシジュウカラ
リュウキュウメジロ
リュウキュウメジロ

ついでに?ここの絶景をスマホで撮ってもらいました!晴れなので木漏れ日が激しく鳥たちを探すのに苦労しますが結果オーライ!でホテルに戻りナイトツアーまで休憩です。

21時30分に集合して出発します。トイレを済ませジープに乗って出発です。この組は初めてなのでまずはイルカンダの花にライトを当てて露出やカメラ設定をしてもらい、生き物が出た場合はISO感度での明るさ調整をしてもらいます。出発してしばらく行くとアマミノクロウサギが出るのですが、すぐに森に消えたり道路を通過してしまい、今日はゆっくりしてくれず、ストレスが溜まります。ここ数日雨がまともに降らないので乾燥している事と北向きの風が寒いこともあり両性爬虫類が出ないのでガイドさんが頑張って何とかヒメハブを探してくれます。

ヒメハブ
ヒメハブ

また法面の水抜き穴にいるアマミイシカワガエルを見つけてくれどちらも撮影ができました。

アマミイシカワガエル
アマミイシカワガエル

が・・・肝心のアマミノクロウサギは動きが速くいつものようにのんびりしてくれないし、アマミヤマシギはいきなりジープの横から飛び立つのでこれまた撮影に苦労します。リュウキュウコノハズクも手前の枝が邪魔で何とか抜けるところは無いかと探している間に飛ばれてしまう。残念!

その時、峠から降りる道でケナガネズミが!それも2頭もいて1頭はとても愛想がよくこちらを向いてじっとしてくれたのでみなさんしっかりと撮影ができました。

ケナガネズミ
ケナガネズミ

その後もなぜかアマミノクロウサギは出るものの撮影はできない状況が続きますが、またしてもケナガネズミが出て大興奮です。私も一晩に3頭は初体験でした。

ケナガネズミ
ケナガネズミ

集落ではリュウキュウアオバズクを見つけるも飛ばれてしまいました。前半は良くなかったのですが、後半それなりに生きものが出てくれたおかげでホテルに着いたのは2時20分!まさかの時間でした。

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

奄美大島・固有種を狙う撮影三昧の4日間 1本目【後編】

Report by 戸塚学 / 2025年4月2日~5日

3日目 晴れ

昨夜が遅かったので9時出発で森へ向かいます。本日も自分が狙いたい鳥のポイントで各自自由に撮影してもらいます。昨日はあれほどいたズアカアオバトがあまり出てこないのは天気のせいか?絶景ポイントでは朝一のサシバが渡ってしまったのか、全然飛ばないがアマツバメの群れは飛び回っているので期待はできる。みなさんそれなりに撮影ができているようでニコニコ顔です。管理棟で昼食を食べているとサシバが渡るので慌ててスタンバイをする。しかしなぜ、スタンバイをすると飛ばなくなる???その後、森の中を歩きながら参加者にアドバイスや質問に答える。この日は早めに切り上げるため駐車場に向かうとサシバが20羽以上川になって飛んで行く・・・しかし高い!ここで切り上げてホテルに向かい、ナイトツアーまでの間休憩にします。

アカヒゲ メス
アカヒゲ メス

21時30分ナイトツアースタートです。昨日はクロウサギ祭りだったのでみなさん「クロウサギはいいから、リュウキュウコノハズクとケナガネズミをお願いします」とリクエスト。

そのせいか?なんとクロウサギが全然出ない!斜面からは「ぴぃー」とあちこちから声がするので、いるはずなのに道路に出てこない・・・これは「クロウサギはもういい」という声が聞こえたか?と車内で笑っていたのですが本当に出ない。リュウキュウコノハズクもあちこちで鳴いているが姿が見つからないのが悔しい!昨日に比べて生き物との出会いがあまりにも少なく困惑するとなんとかアマミヤマシギが出てくれ、電線にとまろうとしてあたふたする姿を撮影できた。

アマミヤマシギ電線とまり
アマミヤマシギ

ダート道に入ると水溜まりがあり車がとまる。ガイドさんが「ほら、ヒメハブ!」とライトを照らすといました。今回初のヒメハブです!今回の参加者が男性ばかりなのでみんな撮影に夢中。女性がいると嫌がるんですけどね(笑)その「キュー」という鳴き声で頭上の枝を照らすとリュウキュウコノハズクのメスがとまっていたのですが、すぐに飛ばれてしまった!残念。結局ケナガネズミもオオトラツグミも声だけで見られずさみしい状態で終点に近づくと道路わきに親子のクロウサギがいてまったく動かなかったのでがっつりと撮ることができました。結局この日クロウサギは10頭見られていたのですが、撮影ができたのはこの2頭の他1頭で計3頭になりました。最後のチャレンジでリュウキュウアオバズクを狙い何とか撮影ができました。

リュウキュウアオバズク
リュウキュウアオバズク

ペアどまりが撮影できないのがちと悔しかったですね!ホテルに到着したのが1時。やはり生き物との遭遇率が少ないと早く終わってしまう。やはり奄美の醍醐味は夜なので2日間は正解です。

 

4日目曇り時々晴れ

最終日なので今日も自由に撮影してもらう予定でしたが、昨日参加者がルリカケスが巣材を運び込んでいる場所を見つけたというのでそこを観に行く途中に別の巣材運び現場を見つけてしまったのでそこで撮影をすることに。しかし手前の枝が邪魔なのが悔しい。一旦当初の目的の巣へ向かいますがしばらくすると2羽で飛び去ってしまったので、新しく見つけた巣とこの巣と別に狙いたい場所に自由に行ってもらい撮影を楽しんでもらいました。私はブラブラしながら水路でルリカケスか、アカヒゲが水浴びをしないかなと待っていると2羽のルリカケスが池の近くに来て餌を探してゆっくりしてくれたので、参加者たちを呼びに行き何とかみんなで撮影ができました。

ルリカケス
ルリカケス
ルリカケス
ルリカケス

11時45分に出発予定だったので駐車場に向って桜並木を歩くとズアカアオバトがいたので撮影をしてもらい、森を後に今度はシギ・チドリを狙いに海岸へ向かうと結構いろんな種類と数が入っていて撮影を楽しみ、13時に空港で解散となりました。

タカブシギ

タカブシギ

オバシギ
オバシギ
オジロトウネン
オジロトウネン
ムナグロ
ムナグロ
オオメダイチドリ
オオメダイチドリ

オオトラツグミには出会えませんでしたがかなりいい内容だったと思います。みなさまお疲れさまでした!

観察できた生き物・聞かれた鳥
クロサギ・サシバ・コチドリ・メダイチドリ・オオメダイチドリ・ムナグロ・オジロトウネン・コアオアシシギ・アオアシシギ・タカブシギ・イソシギ・ウズラシギ・アマミヤマシギ・セイタカシギ・リュウキュウキジバト・ズアカアオバト・リュウキュウコノハズク・アマミコゲラ・オーストンオオアカゲラ・リュウキュウサンショウクイ・アマミヒヨドリ・アカヒゲ・イソヒヨドリ・シロハラ・ウグイス・アマミヤマガラ・アマミシジュウカラ・リュウキュウメジロ・ルリカケス・ヒドリガモ・オナガガモ・コガモ・アマミノクロウサギ・ケナガネズミ・ヒメハブ・アマミアオガエル

 

見られた&声が聴かれた鳥・生き物
アマツバメ・ダイサギ・チュウサギ・コサギ・アオサギ・カルガモ・オオバン・カラスバト・ヤツガシラ・リュウキュウツバメ・アマツバメ・ノビタキ・オオトラツグミ・セッカ・コムクドリ・ムクドリ・チョウゲンボウ・クマネズミ・アマミイシカワガエル

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

奄美大島・固有種を狙う撮影三昧の4日間 1本目【前編】

Report by 戸塚学 / 2025年4月2日~5日

下見の2日間は雨で森が暗く、霧も入り鳥たちを探すのも苦労したが偶然オオトラツグミに出会えてこれは幸先がいいぞ!と思いましたが・・・今回は夜を2回にしたことで大幅に時間設定を変えましたがまだ手直しが必要だなと感じました。

オオトラツグミ
オオトラツグミ

1日目 曇り

天気予報では雨のはずが・・・晴れた!晴れたというより雲間から時々日が差すといった感じか?みなさん時間通りに集合されていたのでそのまま専用車で移動します。現地に到着してからは各鳥たちが撮りやすいポイントを説明して行きますが、いきなり駐車場の桜にズアカアオバトが!大慌てで撮ってもらいますが、のんびりしていて全員がっつりと撮影ができました。昨年はサクランボが全くなかったのですが、今年はまだたわわになっているのでカラスバトやズアカアオバトがいる事を後付けで説明しました。各ポイントの説明後はみなさん狙いたい場所で粘ってもらい、私は歩きながら各ポイントを廻りみなさんの質問や撮影のアドバイスをしました。この日はアカヒゲ、ルリカケス、一部の方がオーストンオオアカゲラをしっかりと撮ることができたようです。17時に終了してホテルへ向かいました。この日は翌日から始まるハードスケジュールのためしっかりと骨休めをしてもらいました。

アカヒゲ
アカヒゲ

2日目 曇り時々晴れ

8時に出発して森に向かいます。絶景ポイントでサシバが飛ばないかを見ていると・・・北西の風なのに20羽ほどが飛んで行く!しかしコースが悪い。

サシバ
サシバ

ここの枯れ木にルリカケスがとまらないかなぁと待つと後ろから「コツコツ」と気をつつく音が聞こえてきたので振り返ると参加者の一人が何かを狙っているので奴がいるなと近づくとオーストンオオアカゲラのオスがいました。そしてがっつり撮れました!残念なのは他の参加者がいない事。

オーストンオオアカゲラ オス
オーストンオオアカゲラ オス

さて他の場所へ行くと別の参加者が何かを狙っている。行ってみると今度はオーストンオオアカゲラのメス!こ奴、よほどお腹が空いているのか?まったく飛んで行かないのでみんなを呼び集め無事全員撮影ができました。ちなみに超近くでゆっくり撮影できるとはまさにアンビリーバボー!でした。

オーストンオオアカゲラメス
オーストンオオアカゲラメス

オオトラツグミは粘りましたが残念ながら出なかったので、後半はまた各自で森を廻って撮影をしてもらいました。14時に終了予定だったので集まって駐車場に向かう途中、桜並木にズアカアオバトが!これものんびりとサクランボを食べているのでしっかりと撮影できました。さて夜があるので一旦ホテルでなが~い休憩(笑)ナイトツアーが21時40分にお迎えが来るのでそれまでゆっくりと休んでもらうのです。

21時30分にホテルのロビーに行くとナイトツアーが迎えに来てくれていて社長の一言「超、寒いっす!なので電熱ベストと手袋を持ってきました!」という事でみなさん電熱ベストと手袋をしてジープに乗って出発!風を切って走るジープが寒い寒い。私的には過去最低の寒さ。悩ましいのは乾燥して寒い夜は生き物が出にくい事です。まずは時間までトイレ休憩とジープの幌を外して撮影ができる状態にします。じゃんけんで席を決めます。そしてライトを照らしてもらいカメラの設定を完了してもらいます。時間になったのでゆっくりとジープを転がしながら生き物を探しに行きますが、道は乾燥しているので両性爬虫類は出ない予感がする。国立公園内に入るとさっそくアマミノクロウサギ(以下クロウサギ)が出るたびに撮影のために停まるのでなかなか進まない。

アマミノクロウサギ
アマミノクロウサギ

狙いのアマミヤマシギとリュウキュウコノハズクがなかなかに手強いが、クロウサギは出まくり!

アマミノクロウサギ
アマミノクロウサギ

ようやくアマミヤマシギが出たのでゆっくりと近づきしっかり撮影できました。

アマミヤマシギ
アマミヤマシギ

そうなると次々に出会えて撮影ができます。しかしリュウキュウコノハズクは厳しい。リュウキュウコノハズクを探しているとガイドさんが「ケナガネズミがいました!」とライトを当ててくれるが、手前の枝が邪魔で結局撮影はしっかりできなかった、残念!最後の方でようやくコノハズクが見つかったが手前に枝がかかっていて一部の方は撮れたが、全員が撮ることはできなかった。集落周辺にはリュウキュウアオバズクとアマミヤマシギがいるので探すもリュウキュウアオバズクは何とか見られたものの撮影はできなかった。結局この日はアマミノクロウサギ30頭以上に出会えたはず!まさにクロウサギ祭りでした。ホテルに戻ると1時50分!あっという間にこんな時間になってしまった!

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

奄美大島・固有種を狙う撮影三昧の4日間 【2本目】

Report by 戸塚学 / 2023年4月9日~12日

世界遺産になってからの初めての奄美大島ツアー2本目。
1本目と打って変わり天気は基本晴れ。奄美大島とは思えないほど乾燥した空気でさわやかな気候に戸惑いましたが、最終日は雨上がりの蒸し暑い奄美大島本来の空気を感じられたと思います。1本目に続き2本目も予定をしていた種類を2日目でほぼクリア!残念だったのはナイトツアーでアマミノクロウサギ以外は出現率が低く、リュウキュウコノハズクは見られただけ、アマミヤマシギに至っては出現すらないというのは残念な状況でしたが、それも自然相手のことなので仕方がありませんが、他の固有種の鳥たちはがっつりと撮影ができたようでみなさま笑顔でお帰りいただきました。

 

絶景

1日目

空港へ到着するとすでにほとんどのみなさんが到着されていました。全員そろったのでジャンボタクシーに乗り込み現場へ向かいます。まずは森に入る前に注意事項を伝えて、各ポイントを廻りました。とりあえずはアカヒゲから狙いましょうと話して歩きはじめると私の足元から何か「コツコツ」という音が???下の草むらに目を移すと?オオアカゲラが!慌てて、そして静かに離れ参加者のみなさんに手招きして撮影を楽しんでもらいます。かなり愛想のいいメスでしっかりと撮影をすることができました。アカヒゲポイントに行く前に思わぬうれしいハプニングでした。

 

さてアカヒゲポイントへ到着するもさえずりは聞こえて来ません。静かにさえずりが始まるまで待つこと10分、さえずりが始まりました。声のする方へ移動しながらじっと目を凝らしながら待ちます。手前の低木の葉の奥に小さな黒い塊を見つけたので双眼鏡で覗くとアカヒゲのオスです。みなさんを集めて場所の説明をするのですが、だいたい1ヶ所に1人しか見えるすき間が無いので苦労します。あちこち探して、撮影できるすき間を探してなんとか全員確認はできたようでほっとします。あとはさえずった後に移動するので同じように探して撮影をしてもらいました。

 

アカヒゲ

 

次は問題のオオトラツグミです。ポイントに到着した時に「ぼ~っと」周囲を見てください。じっと1点を凝視しても見つかりません。動いたらオオトラツグミですから撮影してくださいと伝えました。何度も出てくれるのですがこれがやはり手強い。それでもとりあえず全員撮れたとのことでほっとします。ルリカケスは目視となんとなく枝被りしつつも撮影はできたようなので明日以降に持ち越しという事で終了しました。

 

オオトラツグミ

 

2日目

5時にホテルを出発して薄暗い森を進み絶景ポイントで朝陽を待ちます。その後はここでお弁当を食べて出発です。まずは人でごった返す前にオオトラツグミを狙います。近くにルリカケスがやって来るのでなんだろうと見ていると木の洞に入った?その後落ち葉をくわえて入った?2羽で入った?どうやら巣を造っているようです。あまりこちらを気にはしていないようなのでこちらも刺激をしないようにオオトラツグミを待ちます。やはり5回ほど出るも近くに来ない。あと1回来たらポイントを移動しましょうと言った後、来た!どんどん近づきこちらの前に!いやぁ~ついてるわ。

 

大満足でアカヒゲポイントへ移動します。こちらも昨日同様アカヒゲが良く出てくれます。昨日の「ちょっとだけよ」ストレスも完全に吹き飛んだようです。そして水場の近くでルリカケスを待ちますがなかなか下に降りてくれません。そのうちチャンスがあるから後回しにしましょうと歩き出すとまたしても私の足元で「コツコツ」黒い頭が上下しています。オーストンオオアカゲラです。今日は昨日よりも長時間移動をしながらしっかりと近くで撮影を楽しめました!残念なのはオスも近くに飛んできたのに撮影ができなかったこと。二兎ならぬ二鳥を追うもの一鳥も得ずを実感してしまった。この日は夜にナイトツアーがあるので12時に終了して夜まで休憩にします。

 

オーストンオオアカゲラ・♀

 

21時30分ホテルのフロントに集合してナイトツアーのジープを待ちます。少し早い時間に到着したので乗り込み出発です。コースの入り口でナイトツアーの注意事項や説明を聞いてジープが走り出すとすぐにヒメハブを発見!

 

ヒメハブ

 

その後は道路が乾燥しているせいかカエルが見つかりません。イシカワガエルに出会えるか少し心配になります。そんな心配をよそに次々とアマミノクロウサギが出てくれますが、あまりじっとしてくれず撮影に苦労します。

 

アマミノクロウサギ・仔ウサギ

 

そしてリュウキュウコノハズクは鳴いてはいますが、なかなか発見できません。ようやく見つけたのですが、小さいし木の枝のこぶにしか見えないので、説明中に飛ばれてしまい・・・それっきり見つけることはできませんでした。期待しているアマミヤマシギも出ません。一番期待のダートコースもクロウサギは出ますがヤマシギはさっぱり・・・痛い。乾燥&気温が低いことが関係しているのか?それともすれ違った一般観光客の2台の車が来たせいかわからなかった。今回のナイトツアーは生き物の少ない結果となってしまった。

 

3日目

昨夜が遅かったのでこの日はゆっくりと9時に出発します。アマミヤマシギ・リュウキュウコノハズクは夜しか期待できないので諦めるとしても他はすでにいい感じに撮れています。ので、今日は自分の「狙いたいものをがっつり狙う」日にします。私は各ポイントを廻りアドバイスしたり、探す手伝いをしつつポイントを移動する作戦です。これのいいところは少人数とはいえ6人でぞろぞろ歩いたり、待ったりするよりもより少人数の方が撮影チャンスが高くなるのです。お昼を挟んで約9時間たっぷり時間を取ったことでしっかりと撮影できたとみなさん満足顔でした!

 

4日目

夜にしっかり降った雨がまだ少し残っているようでしたが、現場手前では止んでしまいました。しかしちょっと気になるのは標高が高いので「霧」が気になります。予想通り標高が上がると車のヘッドライトに霧が反射してほとんど前が見えません。ノロノロ運転で進んでゆくとドライバーさんが「ハブよ!」と車を停めて道路わきを逃げて行くハブを見ることができましたが・・・。ちょっぴり心配になります。ようやく到着です。まずは荷物を降ろして雨がしのげる庇の下で待機しますがキリが濃すぎるし夜明け前で暗い。霧のせいで視界は悪いし、何よりもハブを見ちまったのでうかつに森を歩けません。6時を過ぎるとだいぶ明るくなったのでお弁当を食べます。そして6時30分移動開始です。絶景ポイントは景色も足場周辺も視界があるのでここで1時間待機。ようやく視界が開けてきたので昨日同様各自好きなポイントで撮影をしてもらいます。

 

9時を過ぎると一気に霧がはれてきました。絶景ポイントではルリカケスが群れで飛びまわったり、リュウキュウサンショウクイ、カラスバトも確認できました。

 

ルリカケス
ルリカケス

ルリカケス
ルリカケス

リュウキュウサンショウクイ

カラスバト

 

残念ながらサシバの渡りはピークを過ぎてしまったようで1羽だけ確認ができました。他にもリュウキュウメジロ・アマミシジュウカラ・アマミヤマガラも出てくれ撮影もできました。森の中では二ホンミツバチの分蜂を一部の参加者と見ることもできました。そしてオオアカゲラはなぜか私が遭遇するのはメスばかり!

 

リュウキュウメジロ

 

時間になったので空港に向かいます。しっかり撮れてハイテンションで明るい車内となるはずが、みなさん疲れて眠りこけたまま空港到着してしまいました(笑)そしてそれぞれ帰路に付かれました。ご参加していただいたみなさまお疲れまでした!

 


撮影できた鳥・生き物
アマミコゲラ・オーストンオオアカゲラ・リュウキュウサンショウクイ・アマミヒヨドリ・アカヒゲ・シロハラ・アトリ・オオトラツグミ・アマミヤマガラ・アマミシジュウカラ・リュウキュウメジロ・ズアカアオバト・ルリカケス・アマミノクロウサギ・ヒメハブ・シリケンイモリ・二ホンミツバチ
見られた鳥・生き物
リュウキュウツミ・リュウキュウキジバト・リュウキュウツバメ・ツバメ・ダイサギ・リュウキュウハシブトガラス・アカハラ・アマミトゲネズミ・クマネズミ(外)

 

声が聞かれた
アオバズク・カラスバト・リュウキュウコノハズク

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員

奄美大島・固有種を狙う撮影三昧の4日間 【1本目】

Report by 戸塚学 / 2023年4月5日~8日

世界遺産になってからの初めての奄美大島ツアー。2年連続で新型コロナの影響もあり中止になっていたため、ある意味手探りな部分もありました。予定していた場所が現地ガイドと一緒でないと立ち入り禁止等の新ルールに戸惑いましたが、メインにしていた場所にもオオトラツグミが定着してくれたことで2日目にしてすべての撮影予定種を撮影でき、あいにくな天気であったもののナイトツアーもジープを利用することでスムーズな撮影ができました。またマングース・ノネコの駆除が上手く行っているようで過去最高の生き物との遭遇と撮影を楽しめました。

ルリカケス

1日目

天気予報では曇り時々雨がなんとか晴れています。
みなさん飛行機の到着時間の関係で予定時間よりも早く奄美空港に到着していたようで集合時間前に集まられていたので、ジャンボタクシーの到着とともにポイントへ移動します。ここでは今回一番難しく苦労するであろうオオトラツグミがあっけらかんと到着早々に撮影することができました。引き続きアカヒゲポイントへ移動するとこれまたすぐ近く!最短では1.5mのところまで来ることも!!!近すぎても撮影には向かないのでアカヒゲが移動して枝や木の倒木に上がったところをがっつり撮影することができました。早々に手強い2種を撮影できたことで余裕ができるのですが、一番たくさんいて撮りやすいはずのルリカケスがなかなか撮影させてくれません。以前水浴びをする鉄板のポイントも今年は下見時を含めちっとも水浴びをしてくれずちょっと困りますが、まだ時間はたっぷりあるので明日以降に期待だ!

オオトラツグミ

2日目

天気予報よりも少しマシな小雨&曇り。5時出発だったので到着してもまだ暗く明るくなるまで待機をしてある程度視界がとれるようになってからお弁当を食べるが・・・そのボリュームにびっくり!おむすび2つくらいかなと思ったが夕食用と勘違いするボリューム!ただしおいしいから許すしかない(笑)
薄暗い中、森の中を歩いてアマミヤマシギを探します。しかし・・・いません。そうなればオオトラツグミを狙うしかありません。約3時間待って5回ほど出現してくれたので移動します。そしてアカヒゲポイントへ行くとこれまた大サービスで撮影をさせてくれました。

アカヒゲ

さて残るはルリカケス。下見の時によく出ていた場所で待つと終了時間前に出てくれてこれまた大サービスで撮影させてくれます。12時で切り上げなので「名残惜しいですが」と参加者のみなさんを駐車場に促し歩き出すと、ルリカケスが飛び去った森に何かが?飛んで来て木の幹にとまった?オーストンオオアカゲラだ!静かにそれでいて小走りに近づき撮影をします。メスでしたがしっかりと撮影できちょうど飛び去ると12時ジャスト!タクシーに乗り込むと雨が降り出す。みなさんもってるわ!夜はナイトツアーがあるのでお弁当を買ってホテルで時間まで休憩です。

ルリカケス

オーストンオオアカゲラ

21時45分ホテルのロビーにナイトツアーのスタッフがお迎えに来たのでジープに乗って出発です。ポイントは時間予約制なのでゲートインまで準備をします。いざ入るとすぐに水路にヒメハブ!すごい擬態で絶対自分では見つけられない。他にもアマミハナサキガエルが道路上を飛び跳ねます。5分も進むといきなりアマミノクロウサギが出現!その後も結構な出現率ですが子供が多い。初めは数を数えていたがあまりにも出るのでもうやめた!フロントガラスを倒し、幌を外しているのでどのポジションからも撮影できるのがこのツアーの一番のいいところだろう。満月は雲に隠れているが時々明るくなる。そのためか森の奥からオオトラツグミの美声が響き渡ります。寝ている姿を探すも姿は見当たりませんでした。私たちが一番期待するアマミヤマシギは気づくと飛ばれることが多くちょっぴりストレスがたまりだしていたが、出現率が上がれば確もが上がるので撮影がスムーズにできるようになりみなさん余裕が出てきます。

アマミノクロウサギ

アマミヤマシギ

残るはリュウキュウコノハズクですが、とにかく小さく木のちょっとしたこぶに見えるので、説明してもなかなか見つけられず「あそこ、ほらあそこ」と説明をしているとも1羽が飛んで来て求愛給餌した!給餌した個体はすぐに飛び去り、エサをもらった個体も食べ終わると飛び去ったため私も撮影ができなかったがこんなシーンを見られただけでもラッキーだ。その後電線にとまった姿は近くで撮影できた。電線を伝わり歩くアマミケナガネズミも撮影できたし、道路わきを飛び跳ねるアマミトゲネズミも見られたし想像以上の出来だったと思います。ホテルに戻ると1時を過ぎていましたがこれで文句を言う参加者はいないだろう(笑)

リュウキュウコノハズク

アマミケナガネズミ

3日目

昨夜が遅かったので今日はのんびりスタート。みなさんに「朝食バイキング期待してね」と伝えてあったがアイスクリームの位置を教えることを忘れたのが失点だ。9時スタートで出発するも外は雨と霧。風も強く外に出る気になれない。前2日でほぼ予定している鳥の撮影もできているし昨夜の疲れもあるので管理棟の休憩室で13時30分までのんびりしていただき、雨・霧が収まった来たので森に入り撮影をします。17時まででしたが少し寒いし暗いのでジャンボタクシーの到着を待って早々に帰路につきました。

朝の風景

4日目

天気は晴れ!朝食のお弁当は「減らして」とお願いしてあったのでちょうどいいかちょっと多めな感じ。今日は予定していた場所ではないので、ジャンボタクシーは送迎のみ。なので荷物をまとめ置きしておき私は荷物番をしながら待機。みなさんすでに勝手知ったる森の中なので自由に散策と撮影を楽しんでもらいます。荷物を置いた場所の近くがとても見晴らしがいい場所なのでここでルリカケスとサシバが飛翔する姿を狙ってもらいます。
終了時間が近づいてきたのでジャンボタクシーにこちらへ迎えに来てもらおうと駐車場に行くがなかなか来ない。私も着ていた雨具の上下をザックにしまおうとみなさんのもとに戻ると、オオアカゲラのメスが近くで採餌していた!最後の最後まで引き当てるとはさすがです。12時になったので駐車場に行くとジャンボタクシーが待っていました。ドライバーさんに車を回していただきピックアップ。空港へ向かいます。ここでお別れですが、帰宅するのは1名だけであとは全員後泊するとのことで、やはりここまで来たのだからなぁと納得して終了となりました。

サシバ

リュウキュウサンショウクイ

 


撮影できた鳥・生き物
サシバ・アマミヤマシギ・リュウキュウコノハズク・アマミコゲラ・オーストンオオアカゲラ・リュウキュウサンショウクイ・アマミヒヨドリ・アカヒゲ・シロハラ・オオトラツグミ・アマミヤマガラ・アマミシジュウカラ・リュウキュウメジロ・ルリカケス・アマミノクロウサギ・アマミケナガネズミ・ヒメハブ・アマミハナサキガエル

 

見られた鳥・生き物
リュウキュウツミ・リュウキュウキジバト・ズアカアオバト・リュウキュウツバメ・ツバメ・ダイサギ・リュウキュウハシブトガラス・アマミトゲネズミ・クマネズミ(外)・イシカワガエル・シリケンイモリ

 

声が聞かれた
アオバズク・カラスバト

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員