南北アンゴラ カランドゥーラ大瀑布と褐色の大地に生きる人々【前編】
- アンゴラ
2025.05.09 update
南部アフリカの大西洋沿いに位置するアンゴラ。2002年に30年以上続いた内戦がようやく終結しました。広大で肥沃な台地に美しい景観が広がり、様々な民族が暮らしています。ポルトガルによる植民地時代と長い内戦を経て、今なお発展を続けるアンゴラの魅力に迫ります。
Day1、Day2 日本 → ルアンダ → キッサマ国立公園
アンゴラの首都ルアンダに到着。着後、南下しキッサマ国立公園へ向かいます。
道中、ミランドゥーロ・デ・ルーア(月の谷)を見学しました。

ミランドゥーロ・デ・ルーア
ミランドゥーロ・ダ・ルーアは、ルアンダ市内の中心から南に40km、海岸線にある景観地区。約1kmにわたり、白亜紀にできた上層の赤土と下層の砂岩が長年にわたって風化してできた、月面のような景観です。映画のロケ地としても使われ、毎年10~11月には、オサガメやアオウミガメ、ヒメウミガメが産卵しに海岸線にやってきます。
程なくキッサマ国立公園に隣接するロッジへ。夕食は近くの海で採れたバラブーという大きな魚のフライをいただきました。
Day3 キッサマ国立公園滞在
午前中は、ボートに乗ってキッサマ国立公園付近を流れるクワンザ川の野鳥観察に出かけました。マングローブが生い茂る景色を横目に、穏やかな川面を滑るように進んでいきました。様々な野鳥や動物を観察することができました。

マングローブ林の中を進む

ヤシハゲワシ

ブルーモンキー

ミズオオトカゲ
午後は、キッサマ国立公園内でのサファリドライブ。1938年に狩猟用動物保護区として設立され、1957年に国立公園になりました。公園内にはアフリカゾウやエランド、ダチョウ、ブッシュバックなどが生息しています。
大変ラッキーな事に50匹以上のアフリカゾウの大きな群れを、遠望から観察することができました。

アフリカゾウの群れを発見!

夕日に輝くキッサマ国立公園
Day4 キッサマ国立公園近郊 → カランドゥーラ
一路アンゴラ内陸部マランジェ州のカランドゥーラへと向かいます。
道中、黒い奇岩のペドラス・ネグラスへ立ち寄りました。

ペドラス・ネグラスの奇岩
巨大な石が重なった不思議な奇岩で、科学的解明がなされないでいましたが、2013年に、2億5千万年前の三畳紀に浅い海底に土砂が堆積して、さらに圧縮・風化してできたとの説が出されました。
辺りがすっかり真っ暗になった頃、ようやくカランドゥーラに到着。大変お疲れさまでした!
Day5 カランドゥーラ → ルアンダ
朝、ビクトリアフォールズについでアフリカ第二位の落差(105m)を誇る、カランドゥーラ瀑布を見学しました。ものすごい轟音と水しぶきで、滝が流れ落ちるのが見えました。

カランドゥーラ瀑布を見学
一路、ルアンダまで約380kmを走ります。
クワンザノルテ州の州都・ンダラタンドでお昼休憩。ルアンダ鉄道の沿線に位置し、コーヒー、トウモロコシ、タバコ、綿花などの集散地として賑わってきた都市です。
ンダラタンド植物園を訪問。かつてポルトガル植民地時代の農業試験場だった場所です。大樹の下でカップルや家族連れ達が、休日のピクニックランチを楽しんでいました。

ンダラタンドの町中

ンダラタンド植物園の巨木
町中にはジンガ女王の座像がありました。幼い頃から政治を学び、父と兄の死後に王位を継承。奴隷貿易を支配しようとするポルトガルと戦い王国の独立を守りました。彼女は今もアンゴラの英雄として慕われています。

ジンガ女王の座像
長いドライブの末、ようやくルアンダに到着しました。