ヒマラヤアイベックス Himalayan Ibex fighting for the dominance

クンジュラブ峠近くで見た、ヒマラヤアイベックスの角合わせの動画です。ヒマラヤアイベックスが優位を競って争う様子は繁殖期の12~1月をピークに行われますが、春のある雪の日、大きな舞台のような岩の上で角合わせをするヒマラヤアイベックスのグループを見ました。

クンジュラブ峠近くで見た、ヒマラヤアイベックスの角合わせの動画です。アイベックスが優位を競って争う様子は繁殖期の12~1月をピークに行われますが、春のある雪の日、大きな舞台のような岩の上で角合わせをするアイベックスのグループを見ました。

 

Himalayn Ibex fighting for the dominance ヒマラヤアイベックス

 

2021年の12月~2022年の2月にかけて、クンジュラブ国立公園では違法なハンティングが行われ多数のアイベックスが殺されました。これまではクンジュラブ国立公園とKVO(Khunjerab Villagers Organization)が管理し、KVOエリア内のトロフィーハンティング以外の狩猟は厳しく取り締まられていましたが、ここにきて一部の心無い人々の不正により、ようやく回復してきたアイベックスの数が減り、それがユキヒョウへも影響し家畜の被害例が増えた冬となってしまいました。

 

すでにこの事件は担当者の処分が行われ、解決したことになっていますが、失われた個体数は戻りません。次の冬シーズンも心配されます。

 

Image & text : Mariko SAWADA

Observation : Apr 2022, Khunjerab National Park

 

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(動画)カラコルム・ハイウェイに現れたアイベックス!

12月半ばを過ぎると、クンジュラブ国立公園やその付近の山からアイベックスが村の近くまで降りてくることがあります。山に雪が降り、雌の群れが標高の低い場所へ移動するのと同時にアイベックスは繁殖の季節を迎え、オスがメスのいる群れに近づいてきます。

カラコルム・ハイウェイを突然横断した大きな角のアイベックス。メスを求めて我を忘れているのか、私たちのすぐそばを通り抜けて行きました。

 

Himalayan Ibex on the Karakoram Highway

 

 

Text :Mariko SAWADA     Video : Yoko KADONAGA

Observation : Dec 2020, on the Karakoram Highway, Khunjerab National Park, Gilgit-Baltistan

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シンドアイベックス Sindh ibex (ヒンゴル国立公園、バロチスタン)

シンドアイベックス Sindh Ibex はパキスタン南部の山岳地帯に生息するヤギ属の哺乳類です。その名の通り、シンド州のカーター国立公園 (Kirthar National P ark ) が生息地として有名ですが、バロチスタン州のヒンゴル国立公園 (Hingol National park )にも生息しています。

乾燥したヒンゴル国立公園では水場にやってくるシンドアイベックスSindh Ibexと意外に簡単に出会うことができました。国立公園内にあるヒンドゥ寺院、ヒングラージ・マタ寺院(Hinglaj Mata、ナニ・マンディールNani Mandir とも呼ぶ)を訪問した時のことです。参道を歩いていたら、ものすごく近くで草を食べていました。逃げる様子もありません。

 

雄のシンドアイベックス Sindh Ibexです。パキスタンいには2種のアイベックスがいます。北部山岳地帯にいるヒマラヤアイベックス Himalayan Ibexとこのシンド州、バロチスタン州の山にいるシンドアイベックスSindh Ibexです。シンドアイベックスの雄の角は1mにも達します。

 

シンドアイベックスの雌と子供です。

 

しならく親子アイベックスを観察していて、ふと崖の上を見るとアイベックスの群れが。トロフィーサイズ(トロフィーハンティング許可の出る大きな角の雄)の雄がいっぱいです。シンドアイベックスは比較的大きな群れを作って移動するようです。

パキスタンではアイベックスのトロフィーハンティングが行われています。国立公園では禁止されており、ハンティングはコミュニティーフォレストで規則にのっとって行われています。2019年例ではパキスタンで50頭のヒマラヤアイベックスが、24頭のシンドアイベックスがトロフィーハンティング枠になっています。

この時代にハンティング??と思うのですが、パキスタンのハンティング事情は保護と村の存続にも関わっています。トロフィーハンティングの対象はもう繁殖年齢の終わった年齢の大きな角の個体を対象としており、その収益が村人に還元されることから、村人が違法ハンティングを取り締まるようになりました。このシステムができてから北部地域でもパンジャブでもアイベックスの個体数は増えたと言います。

 

観察していたら若い雄が角を合わせました。

 

戦いの練習のようです。雌をめぐって、本格的に戦う日のために。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Visit : Feb 2019, Hinglaj Mata/Nani Mandir, Balochistan

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