モヘンジョダロ Mohenjodaro (1)

インダス文明の都市遺跡モヘンジョダロ Moenjodaro

 

インダス文明最大の都市遺跡で、最盛期は紀元前2500年~1800年の間。最大4万人の人が暮らしたと想像される都市遺跡で、東の城砦区(ガンダーラ時代の仏塔がある。沐浴地など、宗教や政治にかかわる場所と考えられる場所)と西の市街地(貴族の館、商店、平民の家など)にわかれています。まだ全体の10パーセントしか発掘されておらず、未発掘のマウンドが点在しています。

 

地元の言葉で 「死者の丘」 を意味し、古い時代の死者が眠る丘として地元民は恐れて近よらない場所でした。1921年にインド人の考古学者が「2~3世紀のガンダーラ遺跡」だと思い発掘を行ったところなんとインダス文明の都市遺跡が現れたのです。

1947年までの英国領インド時代にインド考古局により精力的な発掘調査が行われました。1980年には世界遺産に指定されています。この都市遺跡が衰退した理由はわかっていません。また、出土した印章に刻まれたインダス文字が解読されていないため、本当の町の名前はわかっていません。

 

モヘンジョダロの城砦区SDエリアにある紀元後2~3世紀のガンダーラ時代の仏塔。周囲は僧院があり、このガンダーラ遺跡自体がインダス文明時代のレンガを使って作られました。

 

有名な沐浴場は12m×7m、深さ2.5mの大きさで、レンガを密着させて精巧に造られた壁にはタールを塗って防水していた跡があります。ここに水を溜めて何らかの宗教的儀式が行われていたと考えられます。水面に降りていく階段状のガート(テラス)は、のちのヒンドゥー教の特徴につながるものではないかと想像されます。

 

SDエリアにある下水システム。石灰岩の石でカバーされていました。市街地のDKエリアでは完全に地中に作られているものもあります。

 

SDエリアの下水システム。沐浴池やそのほかの住居から流れてきた水がこの水路を通ってインダス川へとつながっていました。この時代、インダス川はモヘンジョダロの町のそばを流れてました。

 

市街地DKエリアの貴族の家の片隅にある「ゴミ箱」。「ゴミ箱」はもちろんSDエリアにもあります。このゴミに関する考え方が現代パキスタン人に引き継がれなかったことは残念です。

 

市街地DKエリアの貴族の家は2階建てで、井戸の水を2階からもとれるようになっていました。

 

「死者の大通り」とも呼ばれるメインストリート。両サイドには商店が並んでいました。

 

最近はパキスタンの国内観光客の姿もずいぶん増えました。日没時には多くの人がやってきます。訪問したときはあいにくの曇りでサンセット・モヘンジョダロは見れませんでしたが、次回に期待です。
でも、個人的なお勧めは、朝一番の「だれもいないモヘンジョダロ」です。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA
Visit :Nov 2019, Mohenjo-daro(moenjodaro), Sind

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マクランコーストの泥火山、神秘の光景 – バロチスタン

 

クンドマリールに近いマクランコーストの海岸にある泥火山のひとつ。2019年の冬は活発な活動があり、見ごたえ十分でした。これまで大きな泥火山を見てきましたが、足元で噴き出す泥の造形<ミニ泥火山群>はまた異なる魅力です。

 

Video & Text : Mariko SAWADA
Visit :Nov 2019, Makran Coast, Balochistan

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プリンセスオブホープ、ブズィ峠の絶景 – バロチスタン

 

マクランコースタルハイウェイをクンドマリールからオルマラへと向かう途中にあるブズィ峠。そのクンドマリール側のふもとには有名な”Princess of Hope”があります。私にはプリンセスには見えないのですが、週末の午後には大勢の国内観光客がプリンセスを取り巻いています。

 

ブズィ峠からは浸食によって作られた壮大な景観が・・・。

 

Video & Text : Mariko SAWADA
Visit :Nov 2019, Makran Coastal Highway, Balochistan

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絶景バロチスタン・ヒンゴル国立公園最深部へ!

絶景バロチスタン・ヒンゴル国立公園最深部へ!

 

ヒンゴル国立公園最深部、究極のオフロードで訪れる泥火山世界。

 

2018年の冬からバロチスタンに通い3回目に初めて到達することができた、Mars Point=火星ポイント(スタッフと勝手に命名)。実際の火星がどんなのか知りませんが、「地球じゃないみたい」というイメージです。

 

2019年シーズンも雨の後で壊れた道を開拓しながら、濡れた泥におびえながらのアドベンチャーでした。写真家の中西敏貴さん、ビデオ出演ありがとうございます。許可さえでれば、本当はキャンプしたい場所です!

 

Video & Text : Mariko SAWADA

Visit :Nov 2019, Hingol National Park, Balochistan

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(動画)秋の北部パキスタン、黄金の桃源郷フンザへ

秋の北部パキスタン

 

かつてはパキスタン北部の旅といえば「夏」が中心でしたが、今は春のあんずの花の季節、秋の紅葉・黄葉の季節にいらっしゃる方が多くなりました。

そして本当に美しいのです。ドローン撮影を多用した映像ですが、実際にホテルのテラスから望む山岳風景と果樹園の景色は「桃源郷」の言葉を越える絶景です。

パキスタンでも異常気象が観察され、毎年木々が色づくのが遅くなってきました。が、フンザ・上部フンザではそれぞれの村の高度や日当たりが異なるので、いずれかの村で美しい景色と出会うことでしょう。

村人も冬支度。じゃがいもが出荷され、高地の放牧地で過ごした家畜たちが村へ戻ってきます。

 

Video & text : Mariko SAWADA

Visit : Oct 2018, Hunza, Upper Hunza,  Gilgit-Baltistan

 

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秋のカラーシャの谷

数年ぶりにカラーシャ族の暮らす谷、ボンボレット村を訪問しました。10月の半ばは色づく木々、トウモロコシの収穫の光景、大変美しい季節です。

 

2019年10月16日にRoyal Couple、英国のウィリアム王子夫妻がカラーシャの谷を訪問し伝統舞踊を楽しむ姿がニュースやSNSに流れ、一般のパキスタン人の会話に「ロイヤルカップル」「カラーシャ」という言葉が溢れました。

 

カラーシャ族について カラーシャ族の宗教について

 

幹線道路から橋を渡り、アユンの村へ。昔と変わりません。細い路地、昔ながらのパキスタンの村の景色を残すアユンの村を通過します。そして、ボンボレット村とランブール村の分岐点へ。

 

ボンボレット村への未舗装の道も昔と変わりません。相変わらず2台の小型の車がすれ違える場所も限られた道です。

 

ボンボレット村に入ってくと、その変化にちょっと驚きました。カラーシャ族の民族衣装を着た女性たちと同じくらいの数のシャルワールカミースを着た女性たち。そして、ゲストハウスの数の多さ。伝統的な建物はどこにいったの?

パキスタン国内観光客の増加に伴い宿泊施設が不足し、この数年でゲストハウスが突然増えました。経営者の多くは谷の外部の人だといいます。建築スタイルがカラーシャの谷の雰囲気に合うようなゲストハウスだったらいいのに、と思いました。

 

トウモロコシ畑の間の道を歩き知人の家を訪ねました。カラーシャ族の子供たち。

 

カラーシャ族の女子の制服姿です。以前に比べ、スカーフをまとう女の子が増えていました。

 

一歩メインロードから入ると、カラーシャ族の美しい姿と出会うことができました。

 

トウモロコシ畑で収穫する両親のまわりで遊ぶ子供たち。

 

変化は誰にも止めることはできませんが、この美しい光景が、ずっと続くことを願います。

 

カラーシャの谷からの帰り、アユンの村を見渡す場所から望むティリチミール Tirich Mir。ヒンドゥークシュ最高峰ティリチミール 7,708m が夕日を浴びていました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Visit : Oct 2019, Bumburet Village, Kalash Valley, Khyber Pakhtunkhwa

カテゴリ:■カイバル・パクトゥンクワ州 > カラーシャの谷 > ティリチミール
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豊漁!クンドマリールの漁港にて(バロチスタン)

クンドマリールの海岸でキャンプをしていると、波・風のない日は沖に漁火が見えます。そんな夜の翌日、漁港へ行ってみました。

 

クンドマリールは小さな漁港。採れた魚は小舟で母船からビーチに運ぶシステムです。この日は港の沖にたくさんの船が集まっていました。

 

漁船です。魚がたくさんあがっています。長い白っぽい魚はなんだろう・・・と思っていたら、なんと太刀魚でした。太刀魚の成魚は朝夕に海面近くにやってくるといいます。

 

魚が母船から小舟でビーチに運ばれてきます。

 

魚を担いでカラチ行きのトラックへ。この小さな漁村にも「製氷工場」があり氷づめにしてすぐにカラチへと運ばれて行きます。

 

地元の人が総出で手伝う浜辺。今日の収穫を見せてもらいました。

 

太刀魚です。見てしまったからには買わずにはいられなくなりました。採れたてです。アイスボックスに入れてキャンプへ。コックのヌールさんと一緒に太刀魚15匹でお刺身と炭火塩焼きと南蛮漬けを作りました。日本米を焚いて、太刀魚尽くしのディナー。

 

クンドマリールのビーチのキャンプでいただく、太刀魚のお刺身、自前のビールとワインとともに。

 

この太刀魚の炭火塩焼きの美味なこと・・・。この晩、15匹の太刀魚は日本人7名の胃袋に余すところなく吸収されていきました。長い間パキスタンを旅していていますが、本当に一番のディナーでした。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Visit :Nov 2019, Kund Malir, Balochistan

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カテゴリ:マクランコースト > ■バロチスタン州 > クンドマリール
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バローチ族の村を訪ねて(ゴーラクヒル、シンド州)

シンド州とバロチスタン州の州境、ゴーラクヒルの山中で訪問したバローチ族の村(キャンプ)を訪問。

バローチ族はパキスタン、アフガニスタン、イランの3カ国に暮らしパキスタンでは総人口2億人の約4パーセントがバローチ族。50%がバロチスタン州に、40%シンド州に暮らしています。

言葉はイラン系のバローチ語。バローチ族は女性の衣装やアクセサリーの豪華さでも知られています。また、バローチ族の中で130~150の部族(氏族)に分かれており、今回であったのはブズダール(氏族)の人々でした。

 

バローチ族の人々は大変保守的です。バロチスタン州では写真撮影どころか村の訪問も困難ですが、シンド州に暮らすバローチの人々はゴーラクヒルに来るパキスタン人観光客を見慣れているせいか、外国人の私たちの訪問を<今のところ>受け入れてくれています。

 

ゴーラクヒルで3か所の村を訪問しましたが、いずれの村でも家長が迎えてくれ、自分の家と家族を紹介してくれました。家長以外の男性はふもとの畑に働きに出ていたり、放牧にでており、女性は村の周りで採取する植物の葉を使ってマットを作っていました。

 

ゴーラクヒルに近いJarra Buthi 村。ここに暮らして6世代目とご主人が言います。女性はマットを編み販売し、現金収入を得ます。1枚500ルピー。

 

美しい刺繍、バローチ族の民族衣装。

 

ゴーラクヒルの厳しい自然の中に暮らす、バローチ族。変わりゆくパキスタンで見た、昔ながらの暮らしを営む美しいバローチの村でした。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Visit : Nov 2019, Gorakh Hill, Sindh

カテゴリ:ゴーラクヒル > ■シンド州
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収穫の季節に走る、ナショナルハイウェイ

11月、シンド州は小麦や雑穀の収穫の季節です。

 

カラチからナショナルハイウェイ・国道5号線をタッタへ向けて走っていると、満載のトラックがカラチへ向かって走っていきます。これらのトラックが積んでいるのは小麦の収穫の後に出た藁。カラチの家畜飼料会社へと向かっています。

 

道中、雑穀をトラックに積み上げている人たちと出会いました。

 

朝から15人の男性が9時間かけて積んでるとのこと、その重量は24トン。

 

積み上げ作業が終了し、働いていた人たちも荷の上へ。ゆっくりゆっくりとカラチへと走り始めました。収穫の季節のパキスタンらしい風景です。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Visit : Nov 2019, On N5 road from Karachi, Sindh

カテゴリ:インダスハイウェイ > ■シンド州 > ◇ パキスタンのトラック > ◇ パキスタン収穫の季節
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カシミールマーコールとガヒラートキャッスル1912 

カシミールマーコールの観察の際にハンターの知人に紹介されたホテルが、ガヒラートキャスルホテル1912 (Gahirat Catsle Hotel 1912) 。チトラール周辺には旧チトラル藩王国系列の宿がいくつかありますが、このガヒラートキャッスルは95,000ヘクタールものプライベートゲームリザーブを持ち、そこではおよそ700頭のカシミールマーコールが暮らしています。

 

朝、夕にはガヒラートキャッスルの近くからヒンドゥークシュ最高峰ティリチミール7,708m の姿を、開けたチトラール渓谷の先に完璧に望むことができます。

 

ガヒラートキャッスルの所有する、ガヒラート保護区  Gahirat Community Game Reserve (Gahirat Conservancy)。チトラール川に注ぐガヒラート川を遡った山岳地帯にあります。その植生はカシミールマーコールには理想的な環境で、また谷が狭いので私たちの観察にも適しているのです。

 

雌のカシミールマーコールがこちらを見ています。

 

2009年、現支配人がカシミールマーコールの保護を始めたとき、このゲームリザーブにはわずか60頭ほどのカシミールマーコールしかいませんでした。その後、トロフィーハンティングの規則にのっとり徹底した保護と違法ハンティングの取り締まりをすることで、2019年現在およそ700頭に増えたといいます。

ガヒラートコミュニティーゲームリザーブでのトロフィーハンティングは年に1頭と決められています。政府が提示する金額が1頭 USD100,000(およそ1,100万円)。これをハンティング事業者がオークションで落とし顧客に販売するというシステムです。この1頭のトロフィーハンティングのために9名のゲームキーパーが違法ハンティングの取り締まりを行っていました。この収益の大部分がコミュニティに還元されていくのです。

 

ガリア―トコミュニティゲームリザーブでは2000年からオフィシャルなトロフィーハンティングが始まり、2019年までに18個体の記録があります。そのトロフィーハンティングの対象となるのは角の長さが40インチ以上の年をとったものに限られます。

ホテルの居間に展示されているカシミールマーコールは現支配人のおじいさんにあたる方のトロフィーでその角は58インチ、世界で3番目に大きい角のカシミールマーコールのトロフィーです。

私はハンティングもトロフィーハンティングも反対ですが、この行動がカシミールマーコールの個体数を増やし、地元住民に保護の理解を促していることは、違法ハンティングが横行していた時よりずっといいのかな、と思います。

 

さて、ゲームリザーブから帰ってきたら待っているのがこのガヒラートキャッスル1912。建物に入るとヘリテージな逸品が迎えてくれます。

 

 

チトラール川に面したコテージ。ホテル自体が川沿いの果樹に囲まれた緑の中にあります。

 

ホオジロヒヨドリ Himalayan Bulbul のペア

 

そして、朝6時半・・・小鳥たちのさえずりが聞こえてきます。庭の真ん中に出て野鳥を観察する至福のひととき。45分の朝の観察で ホオジロヒヨドリ Himalayan Bulbul、シロミミヒヨドリ White-eared Bulbul、オオルリチョウ Blue-whistling Thrush、シジュウカラ Great Tit 、スズメ Eurasian tree sparrow、バンクハッカ Bank  Myna、ムナフガビチョウStreaked Laughingthrush などを観察することができました。

 

自然の中の滞在も素晴らしい、ガヒラートキャッスルです。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Visit :Oct 2019, Gahirat Catsle 1912 & Gahirat Community Game Reserve, Chitral,  Khyber Pakhtunkhwa

カテゴリ:■カイバル・パクトゥンクワ州 > チトラル > マーコール > ◇ パキスタンの野生動物
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