ナンガ・パルバット大展望!PIAパキスタン航空★スカルドゥ・フライト


イスラマバードからスカルドゥへ向かうフライトからのナンガ・パルバット山塊全景

 

パキスタンの北部山岳フライトはキャンセルが多い。理由はもちろん山岳地帯の天候です。それでもここ数年、運航率はだいぶ良くなりました。特にスカルドゥ・フライトは陸路なら丸2日の長距離移動がわずか1時間の「絶景フライト」になるのです。

めでたくスカルドゥ便が運行したときの景色をご覧ください。スカルドゥ便の場合、通常ルートを運航する場合は(天候により異なります)、往路は右にナンガ・パルバット、左がスカルドゥ到着前に(運がよければチラっと)K2が見えます。K2は見えないことが多いし最後のちょっとだけなので、ナンガ・パルバット側をとったほうが、山を楽しむ時間は長くなります。

イスラマバードを離陸すると、パンジャブ平野を旋回しながら高度を上げていきます。そして間もなくヒマラヤ山脈西端部の山の景色へ。下を良く見ると、インダス川とそのそばを走るカラコルム・ハイウェイも見えてきます。

 

ナンガ・パルバットが大きな山の塊として登場です。8,126m、世界第9位の高峰ナンガ・パルバットです。

 

個人的に好きなのは、インダス川とナンガパルバットの両方見えることです。写真ではわかりにくいですが、下にインダス川とカラコルム・ハイウェイがあります。インダス川はインドのラダックから国境を越えパキスタンに入りスカルドゥを経てアラビア海まで注ぐ大河。

パキスタンの山岳地帯はインダス川を境に、川の南がヒマラヤ山脈でインダス川の北がカラコルム山脈です。太古のインド・プレートとユーラシア・プレートの衝突した地域でもあります。

 

そしてこの写真、下のインダス川の河原の標高は1,100~1,200m、上のナンガ・パルバット山頂部は8,126m。直線距離にして23Kmほどの間に7,000mもの高低差が写っているのです!

 

ナンガ・パルバットの景色が見えなくなると間もなくスカルドゥ渓谷に入ります。カラコルムの山々に囲まれ、開けたスカルドゥの谷。インダス川が削り作り出した壮大な景色です。

 

パキスタン航空はポプラ並木の並ぶオアシスのようなスカルドゥの町を旋回。サトパラ湖が見え、いよいよスカルドゥの空港へ着陸です。

 

無事にスカルドゥへ到着。

 

窓側が取れなかったら山は見えないの?・・・その通り。みんなで小さな窓を譲り合うしかありません。そしてフライトキャンセルの場合は、気持ちを切り替えてカラコルムハイウェイ、インダス川沿いの景色を存分に楽しみましょう!

 

Photo & text : Mariko SAWADA

※写真は実際のパキスタン航空スカルドゥ便・右側席からの撮影です。

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バルトロ氷河からゴンドゴロ・ラ越え

ゴンドゴロ・ラ(峠)から見た、夜明け前、静寂のカラコルムの峰。左からK2、ブロードピーク、GⅣ、GⅢ、GⅡ、GⅠ。

 

世界第2位峰K2を望むトレッキングの中でも究極とされるゴンドゴロ・ラ(峠5,680m)越えのルート。雪壁登りの技術を要する為、しっかりとロープワークの確認をします。

 

コンコルディアより間近に眺めたK2とブロードピークを時々振り返りながら、ゴンドゴロ・ラ越えのベースキャンプとなるアリ・キャンプ(5,010m)へと向かいます。衛星電話で下界とも通信し、天気をチェック。幸いにも今晩晴れとの事で、迷わず今晩未明のアタックとしました。

 

いつも重い共同装備を運んでくれるポーターさん。この初老の男性もゴンドゴロ・ラ峠越えの時は、さっさと私たちを抜いて行き、ほぼ丸腰で峠を越え、キャンプ地で私達の下山を待っていました。一番すごいのはいつも現地スタッフ達。頭が下がります。

 

早朝1時にベースキャンプを出発。ユマールを使い、平均傾斜50度の雪壁を登攀します。

 

2012年7月6日、5時20分、ゴンドゴロ・ラ登頂。若かりし日の自分と、背後の稜線の上に見えるのはK2とブロードピークの雄姿。

 

日が高くなると下り斜面が緩くなり落石のリスクが高まります。急いで下山を開始しました。

 

長く急な下山は登りよりもずっと堪えます。

 

下りきった場所はこれまでの氷雪の世界とは別世界。高山植物の花咲く緑豊かなキャンプ地のフスパンでキャンプ。

これまでの緊張もほぐれ泥のように眠りこみました。

 

Photo & text : Tomoaki TSUTSUMI

Expedition : Jun-July 2012,  Askore – Baltro Glacier – Concordia – Gondogolo  La – Hushe

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秋のカラーシャの谷

数年ぶりにカラーシャ族の暮らす谷、ボンボレット村を訪問しました。10月の半ばは色づく木々、トウモロコシの収穫の光景、大変美しい季節です。

 

2019年10月16日にRoyal Couple、英国のウィリアム王子夫妻がカラーシャの谷を訪問し伝統舞踊を楽しむ姿がニュースやSNSに流れ、一般のパキスタン人の会話に「ロイヤルカップル」「カラーシャ」という言葉が溢れました。

 

カラーシャ族について カラーシャ族の宗教について

 

幹線道路から橋を渡り、アユンの村へ。昔と変わりません。細い路地、昔ながらのパキスタンの村の景色を残すアユンの村を通過します。そして、ボンボレット村とランブール村の分岐点へ。

 

ボンボレット村への未舗装の道も昔と変わりません。相変わらず2台の小型の車がすれ違える場所も限られた道です。

 

ボンボレット村に入ってくと、その変化にちょっと驚きました。カラーシャ族の民族衣装を着た女性たちと同じくらいの数のシャルワールカミースを着た女性たち。そして、ゲストハウスの数の多さ。伝統的な建物はどこにいったの?

パキスタン国内観光客の増加に伴い宿泊施設が不足し、この数年でゲストハウスが突然増えました。経営者の多くは谷の外部の人だといいます。建築スタイルがカラーシャの谷の雰囲気に合うようなゲストハウスだったらいいのに、と思いました。

 

トウモロコシ畑の間の道を歩き知人の家を訪ねました。カラーシャ族の子供たち。

 

カラーシャ族の女子の制服姿です。以前に比べ、スカーフをまとう女の子が増えていました。

 

一歩メインロードから入ると、カラーシャ族の美しい姿と出会うことができました。

 

トウモロコシ畑で収穫する両親のまわりで遊ぶ子供たち。

 

変化は誰にも止めることはできませんが、この美しい光景が、ずっと続くことを願います。

 

カラーシャの谷からの帰り、アユンの村を見渡す場所から望むティリチミール Tirich Mir。ヒンドゥークシュ最高峰ティリチミール 7,708m が夕日を浴びていました。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Visit : Oct 2019, Bomboret Village, Kalash Valley, Khyber Pakhtunkhwa

カテゴリ:■カイバル・パクトゥンクワ州 > カラーシャの谷 > ティリチミール
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10月、秋のシムシャール村の風景

10月下旬のシムシャール村の風景です。パミールから家畜たちも戻り、村は厳しい冬を迎える準備です。

 

パミールから戻ったヤクたちが畑に離されていました。大きな雄や一部の雌はパミールに残り冬を越します。食料の少ない冬を乗り切るための伝統です。

 

洗濯日和・・・晴れた日のシムシャール村。

 

シムシャールの谷から見たカールンコー Karun Koh。上部フンザのスストに近い山で標高は資料によって6,977mだったり、7,164mだったり、7,350mだったり。

 

シムシャールの村を出たところにあるのが真っ黒なモロングティ氷河 Molonguti Glacierと背後にそびえるディスタギルサール  Disthagil Sar 7,885m。ここから渓谷添いのオフロードを3時間走るとパスー近くのカラコルムハイウェイへと出ます。

 

カラコルムハイウェイから1歩奥、シムシャール村へ!

 

Photo & Text : 澤田真理子 Mariko SAWADA

Visit : Oct 2014, Shimshal, Gilgit-Baltistan

カテゴリ:■ギルギット・バルティスタン州 > シムシャール > ◇ パキスタンの山
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フーシェ谷から見る、K1マッシャーブルム

フーシェ谷から見る、K1マッシャーブルム(7,821 m)です。フーシェ谷の付近からも見ることができますが、少し奥、ブルンブルマのキャンプまで行ってみました。

 

6月、緑の美しいフーシェ村。「カラコルム」へのもうひとつのゲートウェイとなる村です。

 

標高4,050m、ブルンブルマのキャンプです。雪が多い年でした。

 

フーシェ谷からブルンブルマに向かう途中に見た「ユキヒョウの罠」。ユキヒョウは保護しなくてはならないのですが・・・。これは古いものだそうで、フーシェ谷ではユキヒョウの目撃情報がたくさんあります。村人からは「冬に来い、俺が見せてやる」と言われるのです。

 

マッシャーブルムの雄姿。

 

美しい氷壁が連なります。

 

ブルンブルマのキャンプから、夕日のマッシャーブルム。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Visit : Jun 2010, Brumbruma Camp, Hushe Valley, Gilgit -Baltistan

カテゴリ:■ギルギット・バルティスタン州 > K1マッシャーブルム > フーシェ谷
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フーシェ側からゴンドゴロ・ラ、現れたK2

ずいぶん前の記録ですが、雪が多かった年の6月にフーシェ側からゴンドゴロ・ラへ登りました。フーシェ側の急斜面を雪が舞い散る中ひたすら登り続け、さらには「きっと上がっても景色は見えないのだろう」と、期待しないよう自分に言い聞かせていました。

上がったゴンドゴロ・ラの上、やはり雲の中でした。明るくなると下山時の雪崩が心配されるため、あまりゆっくりもできません。そして間もなく・・・

アリキャンプ側を見に行くスタッフの前方の雲が切れ、K2が現れました。

ゴンドゴロ・ラから見るK2。本当にわずかな時間、「宇宙」を感じる景色でした。

登山中にカメラの設定も狂っていて色のおかしな写真になってしまいましたが、この数分の景色にすべてが報われました。

ゴンドゴロ・ラから見たアリキャンプサイド。

こちらはフーシェ側の下りです。このあとは一気に下山してフスパンのキャンプを目指しました。キャンプではコックさんが「天ぷら」を用意してくれていました。疲れた体にはヘビーでした。

 

Photo & Text : Mariko SAWADA

Visit : Jun 2010, Gondogolo-la, Hushe Valley, Gilgit -Baltistan

 

カテゴリ:カラコルム・トレッキング > ■ギルギット・バルティスタン州 > K2 > フーシェ谷
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デオサイ高原から望むナンガ・パルバット (8,126m)

世界第9位峰、ナンガパルバットNanga Parbat。多くの遭難者を出していることから「人食い山」とも呼ばれている山です。

そのナンガパルバットの雄姿を展望できる場所としてフェアリーメドゥ、標高差4,500mのヒマラヤ最大の氷壁ルパール壁を望むヘルリヒコッファーベースキャンプが有名ですが、晴れた日のデオサイ高原からのナンガパルバットも見事なものです。

 

チラム Chilamのチェックポストから標高を上げ、デオサイ高原に到着した付近で見えるナンガパルバット。

 

車道から見えるナンガパルバットです。

 

そして、チラム側からデオサイ高原に入るとすぐに美しい水を湛えたショーサル湖(標高4,140m)が。ここからは天空の湖を背景にナンガパルバットが聳えます。

 

ショーサル湖からさらにカラパニへ。川が流れるデオサイ高原から見たナンガパルバット。

訪れたのは10月上旬、氷点下まで気温が下がるキャンプ泊でしたが秋晴れの好天に恵まれ美しいナンガパルバットを望むことができました。

 

Photo & text : Mariko SAWADA

Visit  : Oct 2015,  Deosai Plateau, Gilgit-Baltistan

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