冬のタンチョウ撮影三昧 2026年

Report by 戸塚学 / 2026年1月7日~10日

好評のこのツアーも今年で5年目。天気予報はあまり良くはなかったが、結果的に良い方に転んで良かった。昨年エゾフクロウのねぐらの木が折れてしまい撮影ができないと諦めていたが、別の場所へ連れて行ってもらい無事ゲット!小鳥の撮影場所も整備中だったが、ギリギリ間に合ってこちらもシマエナガが撮れてラッキー。今年はベニヒワが当たりで、最終日は近くでしっかり撮れたことはボーナス的で全体的には100点プラスと感じました。

1日目 曇りのち晴れ時々雪

1名が先入りの他は私を含め同じ飛行機だったので集合が簡単で助かった。途中1名をピックアップしてからホテルへ向かい不要な荷物を置いて現場へ。給餌前に飛び立つタンチョウを狙ってもらう。

タンチョウ飛翔
タンチョウ飛翔

途中雪が降り出したので「これはチャンス!」とみなさんに伝えてしっかり撮ってもらっていると14時の給餌前には太陽が顔を出したので、これまたしっかりと撮ってもらう。14時30分に夕日ポイントへ向かう予定だったが、送迎の車がトラブルになってしまったのでここで終了。ホテルへ戻り温泉と食事を堪能し、明日の早朝にかける事に!

タンチョウの群れ
タンチョウの群れ

 

2日目 曇り時々晴れ

6時に出発して朝のポイントへ向かいますが、気温が高い。しかし行ってみなければわからないので「修行」を覚悟する。時期的にツアー団体は入っているが人混みになっていないのはありがたい。しかし気嵐もたたないし、霧氷もなく、タンチョウは相変わらず遠くて、じつに悩ましい。

タンチョウ
タンチョウ

時折エゾシカやヤマセミが出るも撮影には厳しかったが、自然のことなので仕方ない。一旦朝食のためホテルに戻る。ここで和田オーナーから「別のフクロウがいるかもしれないから朝食後にちょっと覗きに行くか?」という事で急遽「ミステリーツアー」をする事になった。*絶対いるわけではないので、もしダメだった場合参加者ががっかりするのを防ぐためあえて「ミステリーツアー」とした(笑)

朝食後は参加者のみなさんに「ミステリーツアー」に変更と伝えて出発。フクロウがいる現場近くに差し掛かるとすぐに「あれかな」という木が見え、その中に白っぽい塊が見つかりエゾフクロウを確認した。ここでみなさんには車から降りてもらうが、結構な枝被りなので撮影できそうな隙間を見つけてはそこで交替しながら撮影をしてもらった。

エゾフクロウ
エゾフクロウ

これにて「ミステリーツアー」は無事終了でタンチョウの現場へ直行します。時間的にはタンチョウたちがまったりしてしまっている。

タンチョウの鳴き交わし
タンチョウの鳴き交わし

空腹を感じた方は昨年からできた「そば屋」で各自食べてもらう。これが意外においしく昼食時間の確保という無駄な時間を無くすことができてありがたかった。時々ベニヒワの群れが現れるも落ち着きがない。14時、給餌時間前に集まって来るタンチョウたちを狙った後は夕日のポイントへ。ここでタンチョウを待ちつつ、小鳥たちを狙っているとシマエナガが来てくれてみなさんに撮ってもらう。しかしタンチョウはコースが悪く2度狙いのコースを飛んでくれたが、太陽や夕空のタイミングが悪かった。

シマエナガ
シマエナガ

 

3日目 快晴

6時に集合すると気温はマイナス18度!これは現場では-20度以下になりそうな予感!徐々に明るくなると白っぽく霧氷が見えてきたが、思った以上に川面に気嵐が立ち込め肝心のタンチョウが見えなくなってしまった。しかし風景的には刻一刻と姿を変える景色にみなさん必死に撮影を楽しんでいるようなのでこれはこれでいい体験かなと思う。たぶんマイナス22度くらいだったと思うので今年初の最低気温になっていたはずだ。

気嵐の中のタンンチョウ
気嵐の中のタンンチョウ

朝食後はせっかくの快晴なので出発を30分早めて現場へ。いい感じだったので広角レンズを持っている方だけローアングルでタンチョウを狙ってもらう。残念なのは天気がいいのに風が悪くタンチョウが上空を飛んでくれないこと。それでもせっかくの天気を活かし撮影をしてもらう。

霧氷
霧氷

ちなみにこの日も各自そば屋で食事を摂ってもらったのだが、私はカレーそばを注文。これが予想以上に旨くてびっくりした。参加者からは「早く言ってよ~」と言われたが私が一番最後だったのだから仕方ない(笑)

14時30分夕陽のポイントへ行くとすでに小鳥の餌台にはシマエナガがいたので急いで撮ってもらう。

シマエナガ
シマエナガ

その奥に小さな鳥が?なんとベニヒワの群れだが、近くに来てくれないのが悔しいが、エサが違うから仕方がない。そんな中、後ろからタンチョウの声がしたので見ると親子がいる!知らぬ間に舞い降りていたのだ。じつはここでも餌をもらっているようでエサ鉢の中のデントコーンをついばんでいた。傾く太陽の様子を見ながら広角で親子を狙ってもらっていると・・・かなり近くからタンチョウの声が近づきて来た!これは来るなと思いみなさんに頭の上来るから撮って!と叫ぶとドンピシャで2つの群れが通過してくれて感嘆の声が上がる。どんどん空が茜色に染まると、親子も飛び立ちその姿も撮影することもできた。なんというアンビリーバボーな1日だ。

夕鶴
夕鶴

 

 

4日目 明るい曇り

昨日の夕食時間に今日の予定をどうするか相談して「気温はマイナス12度、基本は曇り」どうする?という事で1名は辞退。残りはせっかくなのでチャンスにかけるという事で6時出発。やはり空は暗く雲に覆われ、霧氷も川面に張り出した枝のみ。気嵐が出ていないので下流のタンチョウの群れは確認できるも近くにはいない。夜明け時間を超えると動きが出る。7時30分頃、近くまで来ていたペアの川面が角度によっては雲間から滲む陽の光を受けて色づいた。せっかくなのでそのシーンを撮ってもらっていると、タンチョウの群れが固まっている周辺にのみ光が差した!かなりレアなケースなのでしっかり撮ってもらう。

タンチョウ

お迎えの車が来たが、10分オーバーで撮影をしてもらう。朝食後は不要な荷物をホテルにデポさせてもらい現場へ。9時の給餌も終わり飛び立つタンチョウを狙う予定が・・・超まったりしてる。困ったなぁと思いながらぼ~っとしているとベニヒワの群れが来た!しかし群れなので動きがせわしなく超難しい。わたわたしている間に飛んで行ってしまった!しかし2羽が引き返してきて必死にマツヨイグサの種を食べている。群れの場合警戒心が強い個体に引きずられ落ち着きのない事が多いが、群れが小さいもしくは単体の場合かなり警戒心が低くなる。今回もよほどお腹が空いているのか?食いしん坊なのかかなり近くで撮影をする事ができた!この鳥は来ない年もあるのでレアだし、草の種を食べるため地面が出ている場所で採餌すると絵になりづらい。ところが今回はきれいな雪の上なので超グッドコンディション!「タンチョウよりもこっちを撮って!」と伝えしっかり撮ってもらうとお迎えのタクシーが来たのでホテルに戻り荷物を積み込み空港へ向かい無事終了しました。

ベニヒワ
ベニヒワ

ご参加いただいたみなさま、持ってらっしゃる!
そしてありがとうございました。

 

 

 

撮れた鳥&哺乳類

オオハクチョウ・タンチョウ・アカゲラ・シジュウカラ・ハシブトガラ・シマエナガ・シロハラゴジュウカラ・エゾフクロウ・

 

見られた鳥&哺乳類

ヒヨドリ・コガモ・カワアイサ・マガモ・オオワシ・オジロワシ・ノスリ・ハイタカ・ヒヨドリ・・スズメ・ハシブトガラス・ハシボソガラス・ハシブトガラス・ミヤマカケス・ヤマセミ・ヤマガラ・エゾシカ・キタキツネ

この記事を書いた人

戸塚 学 とつか がく
高校3年生の時写真に興味を持ち、幼少の頃から好きだった自然風景や野生の生き物を被写体として撮影をする。20歳の時、アカゲラを偶然撮影できたことから、野鳥の撮影にのめり込み、「きれい、かわいい」だけでなく、“生きものの体温、ニオイ”を感じられる写真を撮ることが究極の目標。野鳥を中心としたネイチャー系フォトグラファーを目指す。作品は雑誌、機関紙、書籍、カレンダー、コマーシャルなどにに多数発表。
●日本野鳥の会会員 ●西三河野鳥の会会員 ●SSP 日本自然科学写真協会会員