奥日光で冬鳥観察&会津でヤマセミ撮影にもチャレンジ【後編】

report by 吉成才丈 2025年11月4日~7日

3日目
いよいよ、今日、明日の2日間がヤマセミ撮影の本番です。
4時30分ちょっと前のまだ暗いうちに迎えに来てもらい、明るくなる前にハイドに身を隠して息をひそめます。
この日は未明から霧が出て、スタート時の水面は煙っていました。たいてい、ヤマセミは鳴声を発してから目の前に現れるのですが、最初の個体は下流から無言でやってきました。ヤマセミは、運よく20mほど離れた流木にとまり、まだ薄暗い中で最初のカットが撮影できました。この個体はオスで、争いに敗れて今は孤独な個体とのことでした。

つぎは、やや上流にとまり、探餌後にダイブして魚を捕えたものの、さらに上流に向かって水面近くにとまり、ゆっくりと魚を飲み込みました。

朝イチのヤマセミ(ISO 20,000)
エサを運ぶヤマセミ(村上様 撮影)

 

その後もヤマセミは、時折、目の前を通過していきましたが、近くにとまったり、近くで採餌をしたりなどのよい条件での出現はありませんでした。
ヤマセミの出現状況は毎日異なりますし、ヤマセミの行動を認識して飛翔を撮影するには、1日だけだと難しいのです。だから2日間連続のチャレンジなのですが、明日に期待ですね。

午後は貸切り車で市内を巡り、お堀のカモ類やエナガ、シジュウカラ、ヤマガラなどの小鳥類を楽しみました。
また、猪苗代湖畔の耕作地も巡ってコハクチョウなども撮影しましたが、今朝も明日も早いので、早めにホテルに戻りました。

コハクチョウ
コハクチョウ

 

4日目
前日に続き、まだ暗いうちに迎えに来てもらい、明るくなる前にハイドに身を隠して息をひそめました。この日は霧もなく条件が良いのですが、途中から風が強くなる予報なので、朝方が勝負です。
期待通り、この日のヤマセミは近くの流木や落葉樹にとまったりして、昨日以上に興奮しました。
2羽での並びとまりは見られませんでしたが、入れ替わるようにとまったり飛びたったり、またエサを捕えたり持ち運んだりして、ヤマセミの行動もお楽しみ頂けたと思います。

近くの流木にとまるヤマセミ(村上様 撮影)

 

天気予報通り、この日の後半は風が強まり、ヤマセミの出現も減少してきました。
撤収後はホテルに戻り、ご挨拶後に解散。宿泊したホテルはチェックアウト時間に余裕があるので、皆さんの都合で、銘々に帰路についていただきました。

 

近くの枝から飛び立ったヤマセミ
オスと入れ替えで飛び立つメス

 

このツアーはヤマセミ撮影にチャレンジすることを謳っていますが、観察だけでも大丈夫です。今回参加された方も、半分の3名は観察だけで楽しんでおられました。
また来年も企画されると思いますので、ヤマセミをじっくりご覧になったことがないという方、ぜひ撮影にチャレンジしてみたいという方は、どうぞお気軽にお出かけください。

この記事を書いた人

吉成 才丈 よしなり としたけ
1962年生まれ、東京都在住。東京都千代田区で、バードウォッチング専門店<Hobby's World(ホビーズワールド)>および鳥類調査会社<(株)日本鳥類調査>経営。バードウォッチングのガイドで、全国各地も巡る。歳時記的に、毎年同じ時期に同じ探鳥地を訪ねることが多く、タカやシギチの渡り、ガン類の越冬、海鳥などを観察・撮影するのが楽しみ。バードウォッチングは、だれでも気軽に楽しめる趣味だと思っています。難しく考えることなく、皆さんのペースで楽しんで頂けるように心がけています。