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北欧 旅で出会った味覚④ デンマーク&グリーンランド編

  • グリーンランド
  • デンマーク

2020.08.20 update

グッダァ(グリーンランドにすむイヌイットの言葉でこんにちは)!
最終回の今回はデンマークです。首都コペンハーゲン、そしてグリーンランドの見どころとあわせて紹介します。

デンマークはユトランド半島と大小400以上の島々からなります。面積は九州よりやや大きいほどです。農業王国と知られ、その中でも養豚は農業の中心です。 デンマークで生産される豚肉の80%は輸出にむけられています。首都コペンハーゲンは1000年以上の歴史を持ち、古い建築物や美術館など見どころが多く、風情あふれる運河沿いや歩行者天国など可愛らしい町並みが広がります。

コペンハーゲンの沢山の塔のある街並み、17世紀に天文台として建てられたラウンドタワーから。

ニューハウンには築250年以上のカラフルで美しい家々が軒を連ねています。運河は商業を発展させる目的で1671年につくられました。

童話作家アンデルセンの銅像。今でも世界中で愛されている「裸の王様」や「親指姫」、「マッチ売りの少女」などの童話や小説、旅行記をたくさん書いています。

コペンハーゲンのシンボルにもなっている人魚姫の像。丁度韓国ではアンデルセン童話をモチーフにした純愛ドラマ「青い海の伝説」が流行ったこともあり多くの韓国人の姿が見られました。

ニューカールスベア博物館。ビールメーカー「カールスバーグ」の創始者の息子、カール・ヤコブセンの私的なコレクションを中心とした美術館で古代エジプトやギリシャ・ローマ時代の彫像の他、ゴッホやセザンヌなどの巨匠の絵画も展示されています。

雰囲気のある夜のレストラン街。歩行者天国ストロイエからもほど近い。

ランチの定番スモーブロー。多彩なパンとデンマーク名産のバターを使用したオープンサンドイッチで前日の残り物を黒パンに乗せて昼食にしたのが始まり。

ローストポーク。デンマーク特産の豚肉を使った自慢の料理。

グリーンランドは世界最大の島で、デンマーク領。面積は220万平方キロで日本の6倍近くもあります。先住民族イヌイット(彼らの言葉ではカラーリット)の人々が暮らす氷の大地が延々と続きます。

無数の流氷を浮かべた海をゆく

オスのジャコウウシ。西グリーンランド・カンゲルルススアークの町の手前に現れました。

この先にあるのは内陸氷床の、果てしない白い大地。

グリーンランド産ラム肉のTボーンステーキ。ラッセル氷河を目の前にしたバーベキューでいただきました。

東グリーンランド・クルスクの港で生のムール貝を試食、新鮮でとても美味しい。

タシーラックの小さな博物館。アザラシ漁に使われるカヤックや捕鯨用のウミヤックなどを展示しています。

夏のわずかな間にのみ咲かせる小さな花々。

鉛色のホブス氷河を見下ろせる展望ハイキング。

イヌイット犬の子犬たち、将来は犬ぞりを引いて活躍する。

アザラシを狩猟してティニテキラークに戻ってきた猟師。ボートにアザラシを載せている。

アザラシの肉を分けてもらいボイル、砂肝のような食感でした。イヌイットは肉と脂身を主に食べカロリーを得て寒さに強い体を作る。

猟師から購入したサーモン。このあとホイル焼きに。

いかがでしたか。
4回にわたって北欧の旅で出会った料理を紹介してきました。味付けが薄く美味しくないというイメージも持たれることが多い北欧料理。ですが、旅行で実際に味わってみると、近海でとれる新鮮な魚介類と豊かな自然に育まれた山の幸が出会い、素材そのものの味を活かした料理が多いことがわかりました。

次回以降は東から中央ヨーロッパにかけて各国の味を求めて旅をしてみましょう。

キーワード
  • スカンジナビア
  • デンマーク
  • コペンハーゲン
  • グリーンランド
  • イヌイット
  • カラーリット

北欧 旅で出会った味覚③ ノルウェー編

  • ノルウェー

2020.08.13 update

みなさん、モンモン(ノルウェー語のオスロ方言でこんにちは)!

3回目は自然が作った雄大なフィヨルドと海がみられるノルウェーです。各地の見どころとともに、海の幸を中心としたご馳走の数々を紹介します。

 

首都オスロ
オスロの名前は神の住む丘という意味からきていて、バイキングの王が建設したのが始まりです。

オスロの北西にあるフログネル彫刻公園
作品は見る人が判断するという彫刻家ヴィーゲランの意向から、解説は一切ない

ヘラジカのハンバーグ

ノールカップ岬
ノルウェー北部マーゲロイ島にあり、交通機関がある場所ではヨーロッパ最北の地(北緯71度10分21秒)です。ここは北極海の地平線をのぞむ絶景ポイントでもあります。高さ307 mの断崖で、1873年にスウェーデン・ノルウェー国王のオスカル二世が断崖を登ったことで一躍有名になった場所です。

靄のかかるヨーロッパ最北端ノールカップ

ホーニングスボーグのタラバガニ
バレンツ海で大繁殖しているという

バカラオ(塩鱈)のサラダ

アルタ
ノルウェーの最北の町の一つユネスコ世界遺産に登録された岩絵を始め、1899年に世界最古のオーロラ観測所が設けられたことで有名です。

8000年前に描かれた世界遺産アルタの岩絵
細かくもダイナミックな絵のタッチは古代人の当時の生活を活き活きと思い起こさせてくれる

身厚のサーモングリル

「北欧のパリ」トロムソ
北極圏では第2の規模の都市で、メキシコ湾流の影響で同じ緯度の他の地域と比べれば気候は穏やかです。水産業の街であるとともに学術都市でもあり、白夜やオーロラといった北極圏特有の自然を体験できる観光地でもあります。

トロムソのシンボル的存在である北極教会
内部のステンドグラスはオーロラをイメージしている

北極博物館では北極圏開拓が始まった当時の生活の様子が、本物の剥製を使って展示されています。また、非常に長い歴史がある北極探検の過去には、多くの犠牲を出しながらも各国が競いあうように開拓をすすめてきた歴史があり、アムンゼン含め貴重な資料が展示されています。

帆立とエビとムール貝のクリームスープ

アンコウの唐揚げ

レモンのパンナコッタ

フッティルーテン(ノルウェー沿岸急行船)
ノルウェーの北大西洋沿岸にある、ベルゲンからキルケネス間を12日かけて往復している定期運航船です。その始まりは古く、100年以上も昔、厳しい自然環境にある沿岸の諸都市に生活用品を送り届ける為に運航が始まった定期航路です。
航路の約半分が北極圏にあり、緯度的には北海道の遥か北を航海する「世界最北の定期航路」としても有名です。

沿岸急行船フッティルーテンでラフテスンデ海峡を通過する
「絵葉書の中に入っていくよう」と形容され、世界中のカメラマンを魅了している

ロフォーテン諸島
フッティルーテンが寄港していく風光明媚なロフォーテンは切り立った岩山とカラフルなロルブー(漁師小屋)、そして時を止めたような凪いだ海が広がる光景がとても美しい、世界的にも有名な景勝地です。

ロフォーテン諸島の絶景
氷河の侵食により形成された屹立する山々の風景は「アルプスを海に沈めたよう」と表現される

ロフォーテン諸島はタラ漁の一大拠点
干し鱈の輸出はノルウェーの貿易収入の約18%を占める

グロテスクな鱈の顔
この顔からは想像できないほど味は最高である

歴史あるノルウェーのタラ漁と保存食の干し鱈
干し鱈はタンパクが豊富な健康食品のため、かつてバイキングの遠征の際にも役立ったといいます。14世紀、船乗りのクリニーニはロフォーテンから持ち帰った干し鱈を法王に見せたところ、肉は金曜には食べない習慣だった為、肉に代わる食材として大層気に入られ、それから最高級の干し鱈はイタリアに輸出されるようになったという説があります。また10〜15年間保存でき、食べるときは1週間かけて水を取り替えながら戻すと生の状態に戻りますが、もちろん乾燥状態をハンマーで潰して破片をツマミとして食べても最高においしいです。

シーフードシチュー

希少部位タラの舌のフライ
冬場には獲れたタラの舌をカットするアルバイトがあり、子どもの良いお小遣い稼ぎとなる

ノルウェー含め北ゲルマン民族と呼ばれていますが、このうち800年から1050年頃海外に進出していった人々を特にバイキングと呼びます。バイキングの中には、ノルウェーバイキングのように、船でヨーロッパ各地を侵略するものもいましたが多くはスウェーデンバイキングのように通商を目的として海を渡った人たちでした。中にはギリシャやエジプトと貿易をしたり、アイスランドやグリーンランドに到達し開拓をした者もいました。

ボルグにあるバイキング住居を再現したロングハウスとよばれる建物

スタバンガー
北海油田の町、大学町、そしてリーセフィヨルドへの玄関口の港町として栄えています。17世紀の白い旧市街が落ち着いたたたずまいで、小規模ながら北海油田の影響で外国人が多く、インターナショナルな雰囲気もあります。
このスタバンガーから日帰りで出かけるプレーケストーレンはリーセフィヨルドの崖の一つで、ノルウェーの主な観光地のひとつです。水面からの高さは垂直で600mになる一枚岩、崖の頂上はおよそ25m四方の正方形になっており、「教会の演説台」を意味します。

プレーケストーレン
絶壁からの眺めはまさに大迫力の景観ですが、下を覗き込んで見る勇気はとてもありません

ムール貝のクリームスープ

タラ料理も種類が豊富

フィヨルド観光の玄関口ベルゲン
カラフルな家並が特徴で、首都オスロに続く第2の都市でフィヨルドの山に囲まれた港湾都市です。近年では映画「アナと雪の女王」のモデルとなったことで注目され人気のスポットになっています。世界遺産の街並みや活気のある魚市場などバラエティーに富んだ魅力があります。

世界遺産のブリッゲン地区
カラフルで可愛らしい木造家屋が迷路のように並ぶ

新鮮な食材を使った料理が並ぶ

地元の人から観光客までが集う魚市場

タラバガニなども近年ベルゲンあたりの南の海域でも獲れるようになったという

いかがでしたか。次回は最終回。デンマークの首都コペンハーゲンとグリーンランドで出会った食事を紹介します。

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北欧 旅で出会った味覚② スウェーデン編

  • スウェーデン

2020.08.06 update

みなさん、グダーク(スウェーデン語でこんにちは)!
2回目はスウェーデン編です。首都ストックホルムの景観と一緒にご紹介します。

スウェーデンの国土は日本の面積に北海道をたしたくらいです。北部は北極圏に位置していて、冬は一日中太陽が昇らず、夏は反対に太陽が沈みません。冬の間、長い時間を室内で過ごすので家の内装や家具、デザインにこだわります。シンプルで機能的、というのがスウェーデン人の好みです。

360度本に囲まれた美しいストックホルム市立図書館

地下鉄のホームは美術館のよう。
病院など公共施設を作るときは必ず、建築費の1部が芸術作品を飾るために使われる

首都ストックホルムは10あまりの島から成り立っていて、水の都です。町はとても清潔で美しく、あたたかみがあります。

水の都ストックホルム

ストックホルムの旧市街ガラムスタン

スウェーデン人の食事は朝が早い家庭が多いこともあり普段は簡単な料理が中心です。職場や学校で食べるお昼を十分に取り、朝晩はオープンサンドなどで軽く済ます人が多いようです。スウェーデンは日本ほど農作物の種類が多くなく、取れる時期も限られます。しかし農薬等の使用規制が厳しく、果物などは未熟なうちに収穫したりしないので、味がよく安全です。

家庭では夏の間にとれた野菜を冬に備えて冷凍して蓄えます。日本ではバイキング料理として有名なのが「スメールゴスボード」です。各種の魚料理や肉料理を、並べ、順番に好きなだけ取って食べます。

仔牛のフィレ。
仔牛肉は家庭料理でもよくつかわれる

ロブスターのミンチとサーモンのムース

スウェーデンでは天然の牡蠣も食される

食べ物の旬や季節感が大切にされ、8月に解禁されるザリガニ漁を楽しみに待っています。この頃にはザリガニパーティーを開き、みんなで茹でたザリガニを食べて、ゆく夏を惜しみます。この時香り付けに使われるディルはこの国の料理で1番よく使われるハーブです。

スウェーデンでは8月がザリガニ漁の解禁

秋になると人々は森へキノコやかけます。栄養の豊かな自然の恵みをフリーに備えて保存食にします。イチゴやコケモモ、ブルーベリー、リンゴンベリーなど様々な草木の実はジュースやジャムにします。きのこは干したり、瓶詰めにして保存します。伝統的な家庭料理はミートボールにリンゴンベリージャムを添えた料理や、じゃがいもとアンチョビを交互に重ねてクリームをかけて焼いた料理などです。

野生では大変希少なヨーロッパバイソン
ストックホルム市内のスカンセン野外博物館にて。

お茶の時間をフィーカといい、コーヒーを反対にした若者の言葉からきています。喫茶店は交流の場として、定着しています。

国民的スイーツであるスウェーデン風シナモンロール

スウェーデンでは150を超えるビール醸造所がある
老舗のマリエスタッド(左)と国内でも有名なゴットランドビール(右)

いかがでしたか。次回は海洋大国ノルウェーの食事についてご紹介します。

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北欧 旅で出会った味覚① フィンランド編

  • フィンランド

2020.07.30 update

みなさん、パイバー(フィンランド語でこんにちは)!

これから4回にわたって北欧・スカンジナビア半島の国々を食事とともに紹介していきます。1回目はフィンランドです。

 

フィンランドは国土の約70%を森林が、10%を湖や沼などが占める自然豊かな国です。冬はとても寒くなりますがスキーやスノーボード、オーロラ観測など、冬のアウトドアも楽しむことができます。

北のラップランド地方では道路に普通に現れるトナカイ達

海と山の幸を食材とした料理の前に、ほかの北欧にはない、少し変わった食事習慣があるのです。

フィンランドでは食事の用意ができると家族がテーブルについて「ヒューバールオカハルア(良い食事を)」と声をかけてから食事をします。昔から食事中におしゃべりをするのは行儀が悪いとされていました。今でもやはり大きな声を出し騒いだりするのは好まれません。おしゃべりを楽しむのは最後のデザートになってからです。そのため食事にはあまり長い時間をかけず食後のデザートをゆっくり過ごします。

運転手さんに聞いても、フィンランド人はなぜか食事の時間を短くとる習慣があるそうで、西ヨーロッパの人がゆっくり1〜2時間かけて、お酒を飲みながら食べるのに比べて、フィンランド人は10〜15分で忙しく済ませます。食事の間の飲み物はミルクが主で、平日の夜はビールやワインはめったに嗜みません。お酒を飲むのは週末の夜だけで、お酒に慣れていないおかげで翌朝はみんな頭が痛くなるそうです(笑)。

5.5%以上のお酒類は国営の専門店でのみ購入できる

 

 

囲炉裏を囲む伝統的な小屋コタ

実際の食事は、前菜としてフィンランド産の食材が盛り合せになった2~3人前の大皿料理が主流です。海の幸、山の幸が一堂に会した贅沢なメニューです。トナカイのジャーキーや生ハム、コクチマスのマリネ、ラップランド産チーズなど自然の恵みたっぷりの一品ばかり。ライ麦パンにはさんで食べます。

コクチマス、スモークサーモン等のフィンランド産・魚の盛り合わせ

甘みがある新じゃがも前菜盛り合せに欠かせない

ヘルシンキにあるハカニエミ市場は庶民の味方です。
市場では屋外のテントで旬の野菜や果物など売られていて、屋内には土産物屋や肉屋、魚屋などが並びます。

夏の市場は各種ベリーが勢ぞろいする

ここで旬のザリガニ(rapu/ラプ)を見つけたので、その場で購入して、試食。隣の席のおじさんが食べ方を教えてくれました。塩茹でされただけですが風味が強く、エビのようで美味しく、お酒に合いそうです!

7月に解禁される夏の味覚ザリガニ

ラップランド地方で放牧されているトナカイは国内全体で一般的によく食べられています。高タンパクなうえにビタミン、ミネラルも豊富。意外と臭みもなくあっさりとしています。

トナカイ肉のシチュー

トナカイ肉のフィレとクロスグリのピクルス

バルト海などで漁業もおこなっていますがノルウェーなどに比べるとあまり漁業は盛んではないようです。

ホッキョクイワナの素揚げ

次回はスウェーデン。バイキング料理の元ともなった盛りだくさんの料理の数々をご紹介します。

 

 

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雪上のパフィンを撮る 極北バード・スペシャル

フィンランドからノルウェーへ。雪上のパフィンやイヌワシ、アイレベルで見るケワタガモ…。早春のラップランドならではの風景と野鳥の観察・撮影に特化した少人数限定特別企画。

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南米の小国 ウルグアイ 

  • ウルグアイ

2020.07.16 update

突然ですが、「ウルグアイ」は世界のどこにあるかご存知でしょうか?

サッカーファンの方ならば詳しいかもしれません。または、2016年にホセ・ムヒカ前大統領が来日しましたが、「世界で一番貧しい大統領」の言葉を覚えていらっしゃる方も、少なくないと思います。

 

ウルグアイは南米アルゼンチンの東にあり、面積は日本の四国ほど。 人口は、日本が1億2700万人、ウルグアイは345万人(2018年,世界銀行)。 観光の見どころとしては、どうしてもアルゼンチンやチリ、ブラジルなどと 比べて小規模であり、見逃されがちな国です。「ウルグアイ・パラグアイ  知られざるラプラタ諸国を訪ねる旅 」の ツアーでは、首都モンテビデオに1泊、世界遺産コロニア・デル・サクラメントに 1泊します。短い時間でしたがウルグアイで垣間見えた景色・文化などをご紹介します。

 

首都・モンテビデオ

ツアーはアメリカ経由で首都のモンテビデオから入国しました。空港から市内に向かう際、最初はずっと”海岸線”を西へと進みました。 ”海岸”と書きましたが、実はこれはラ・プラタ河。海のように広いですが、 河なのです。地形的にはエスチュアリー(三角江)という、 河川の河口部が沈降して 生じたラッパ型の入り江です。風が強い日には海底の砂が巻き上げられ、水が真っ茶色になります。 ツアーで訪れた日も、やはり茶色でした。海岸線”から少し離れて、エスタディオ・センテナリオも寄ってみました。 こちらは、サッカーファンにとっては聖地ともいえるでしょう。 1930年、最初のFIFAワールドカップが開催された場所です。 帰国後、ある旅番組で知りましたが、こちらのスタジアムはサッカー などの競技場としてだけではなく、観客席の下のスペースを使った学校も併設しているようです。

最初のワールドカップ開催場所 エスタディオ・センテナリオ

 

また、近くの広場では何やら容器を売っている男性がいました。聞いてみると、「マテ茶用の壺だよ」とのことでした。


マテ茶専用の壺 ボンビージャというストローを使って飲む

 

日本でも飲むサラダとして一時期ブームになったマテ茶。日本茶や紅茶などに使われている茶葉とは木の種類自体が違います。 飲み方は、この壺にマテ茶葉を入れ、お湯を注ぎ、 ボンビージャと呼ばれる特殊なストロー(先端には小さな 穴が多数あり濾し器の役割をする)でちびちびと飲みます。南米の一般家庭にも広く普及し、職場でもこれを使ってマテ茶を飲むのだそうです。立ち寄り観光や車窓観光をしているうちに、モンテビデオ市内 にある昼食場所の「Mercado del Puerto(港市場)」に到着しました。


炭火焼肉の屋台が連なる メルカド・デ・プエルト

 

もとは1868年にいわゆる野菜や肉類を売る市場としてOPENしましたが その後いったん閉鎖され、その後アサード(炭火焼肉)を提供する店が連なるパリージャ街として復活しました。パリージャとは「金網」という 意味で、転じて「炭火焼肉屋」を表します。

陽気な店員 食べたいお肉の部位・焼き方を指定できる


ウルグアイビーフ 赤身が多く噛み応えがあり、お肉本来の味が楽しめる

 

昼食後は、すぐ裏から始まる旧市街の散策へ。旧市街はかつての城塞内部で、城壁に囲まれていた地区です。 モンテビデオが発展し始めたのは、18世紀に入ってから。 ポルトガルのブラジル支配に対抗してスペイン帝国がモンテビデオ を建設し、18世紀半ばから港湾都市へと発展しました。ヨーロッパからの移民の到来で、主にスペイン、ポルトガル、イタリア、 フランス、イギリス人の影響を受けた街並みが展開していきました。現在は城門以外は残っていませんが、1800~1900年代初めに建てられた ビルが並び、カフェやレストランなどとして利用されています。

旧市街の様子

 

独立広場まで歩くと、メインストリートの7月18日通りが まっすぐ伸び、横にはサルボ宮殿が見えます。


メインストリートとサルボ宮殿(右)

 

この日の観光はここまで。翌日にはいよいよ、ウルグアイ唯一の 世界遺産を訪問します。

 

モンテビデオ→コロニア 道中の景色から見えてくる特徴

モンテビデオからコロニア・デル・サクラメントは西へ約180km、 車で2時間強。サン・ホセ県、そしてコロニア県へと移動していきます。この移動の間に見える景色には、ウルグアイの特徴が表れていました。まず、山が無いこと。見渡す限り、平坦な地形です。 ウルグアイは年間の平均気温が15~16℃と温暖で、年間降水量は 1000mm程と雨もよく降ります。おかげで肥沃な土が育ち、 農業に最適。ウルグアイの主要産業は農牧業です。


バスの車窓から 山らしきものは全く見えない

 

次に、牛が多いこと。モンテビデオ~コロニア間で頻繁に見えたのは乳牛でしたが、 南米のカウボーイ「ガウチョ」の国と言えばウルグアイ。 平坦な地形を生かした牧畜業が発達したウルグアイは、バターや チーズもそうですが、おいしい牛肉を生み出しています。ウルグアイ人の牛肉消費量は、日本人の10倍と言われています。ちなみに、ウルグアイビーフは2000年の口蹄疫の影響で日本は 輸入を一時ストップしていましたが、2019年2月より、19年ぶりに 輸入を再開したそうです。値段も米国・濠産より安いとか? 私は未だスーパー等で出会ったことはありませんが、そのうち 日本国内でも出回り量が増えてくるかもしれません。

 

コロニア・デル・サクラメント歴史地区 Colonia del Sacramento

ついに、世界遺産コロニアの町に到着しました。コロニアの町は半島にあり、東が新市街、西が旧市街となっています。 旧市街はかつては厚さ1.5mの城壁に囲まれ、4つの砲台が置かれて いたそうです。


コロニア・デル・サクラメント 城壁を越えると旧市街の中へ

 

コロニア・デル・サクラメントは、1680年、ポルトガル領ブラジルから南下したリオデジャネイロの領主マヌエル・デ・ローボが建設した町。ラ・プラタ河を挟んでコロニアの対岸のブエノスアイレスはスペイン領 だったため、コロニアは領土争いのために約100年間翻弄される歴史をたどることとなりましたスペイン・ポルトガル間に結ばれる条約の度に、わずか12ヘクタールのコロニアの町は所属国が頻繁に入れ替わったのです。そのため、コロニアの町の家々はポストガル様式・スペイン様式が混在しています。 その景観的珍しさから世界遺産に登録されました。

ポルトガル様式とスペイン様式の建物が混在する小径
「ため息が出るほど美しい」という意味で命名された


ポルトガル支配を象徴する青タイル

1762年当時のコロニアの街の地図をタイルで描いている

 


旧市街を一望できる灯台とイエズス会修道院跡

 

旧市街観光の最後には、大聖堂を訪れました。 大聖堂は1680年築と言われ、ウルグアイ最古のもの。 弾薬庫として使われていた時代もあったそうです。ここまででぐるりと旧市街を散策しました。コロニアの町は、ラ・プラタ河を挟んで向かい側は アルゼンチンの首都ブエノスアイレスです。 フェリーで1時間程の距離のため、ブエノスアイレス観光がてら 訪れることも可能です。実際にそのような観光客も多くいます。

 

日本から見て地球の反対側にあることもあって、 なかなかウルグアイ単体で訪れる機会はないと思います。 が、まずは、サッカー、マテ茶、牛肉、ガウチョ、 はたまた南米大陸におけるスペインとポルトガルの攻防の歴史など、 色々な側面からウルグアイという国にご興味を持っていただけたら幸いです。

 

<おまけ>

冒頭でご紹介した「世界一貧しい大統領」とは、2010年~2015年まで ウルグアイ大統領を務めたホセ・ムヒカ氏のことです。 政治家としては珍しく広い心と愛情があり、今でも国民に愛されています。 2016年には来日して大学生に向けたスピーチを行いましたが、 実は「日本」と関わりの深い人物でもあります。 ホセ・ムヒカ前大統領について知りたい方には下記映画がお薦めです!

 

■映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』公式サイト https://jose-mujica.com/ ※COVID-19の影響で2020年4/10~の公開延期

■映画『世界でいちばん貧しい大統領~愛と闘争の男ホセ・ムヒカ~』公式サイト https://pepe-movie.com/  ※2020年9月1日まで有料にてデジタル配信あり

 

 

 

 

関連ツアーのご紹介

ウルグアイ・パラグアイ 知られざるラプラタ諸国を訪ねる旅

世界最大の発電力イタイプーダム、 世界遺産トリニダー遺跡やコロニア・デル・サクラメントも訪問。 ウルグアイでは地元民に愛されるアサード(炭火焼肉)をご堪能ください。 パラグアイではイグアス日本人移住地にも訪問。日系一世の方々も健在で、移住地内では日本語が話され、日本らしい文化が今も地球の裏側で大切に守られています。

 

 

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