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添乗員ツアーレポート  アフリカ

ゴンドワナ大陸の遺産 マダガスカル

  • マダガスカル

2020.03.12 update

遥か昔、大陸移動によりゴンドワナ大陸、更にはアフリカ大陸から分離して今に至る孤島、マダガスカル。それ故に、アフリカ大陸とはモザンビーク海峡を挟みたったの400kmしか離れていないにも関わらず、動植物は実にユニークです。

ムルンダヴァ バオバブの並木道

マダガスカルの首都であり、「千人の兵士の町」という意味をもつアンタナナリボは標高1400m以上の中部高原地帯に位置しています。アフリカ大陸の東隣にポツンと存在するせいで小さく見えますが、実は日本の約1.6倍(世界第4位の大きさをもつ島)もあるマダガスカルは面積の大部分が熱帯性気候であるのに対し、アンタナナリボの朝晩は若干冷え込みます。

 

マダガスカル固有のキツネザルを観察
アンタナナリボの南東にあるレミュールパークは、私設の保護公園でマダガスカル固有種のキツネザル6種が放し飼いにされています。他にもマダガスカル固有の植物もたくさん植えられており、ジョセさんの案内で園内を進んでいきました。サンカクヤシやタビビトノキなど珍しい植物などご覧いただいて、進んでいくと遠くの樹上にシファカの姿が見えました。 園内に放し飼いにされているキツネザルたちは、棲み分けしているようで、順々に見学しました。

ワオキツネザル

ワオキツネザル

エリマキキツネザル

 

マダガスカルのシンボル バオバブの木
西部観光の中心地ムルンダヴァでは東部に比べ降雨量が少なく非常に乾燥しており、気温も高めです。ここで有名なのが、童話「星の王子さま」に出てくるバオバブの木です。まるで、引き抜かれて逆さまに突っ込まれた様なユニークな形のバオバブ。全8~9種の内6種がマダガスカルにあります(残りの2~3種はアフリカとオーストラリア)。同じ箇所から2本生えている双子のバオバブ、2本が見事に絡み合っている愛し合うバオバブなど、奇抜な生え方をしているバオバブには木々達の生命を感じます。特に、バオバブの木々の中に夕日が落ちてゆく姿は、感動的な風景です。

夕日に浮かび上がるバオバブのシルエット

バオバブの森とホテイアオイ(5・6月頃)

 

ムルンダヴァからツィンギー観光の拠点の町、ベコパカへ。
悪路をひたすら北上し約3時間。ツィリビヒナ川に到着しました。ここには橋はなく、いかだに車を載せて渡ります。桟橋もないので車を乗せるのも一苦労です。すったもんだしながらようやく車を積み、対岸へ。乾季のため、水位は低く、四輪駆動5台積んだいかだは座礁し、いかだのスタッフが川に入っていかだを押して、これまた一苦労しながら対岸へたどり着きました。対岸から約10分の村ベロ・ツィリビヒナの村の「マッド・ゼブ」にて昼食。この悪路を進んできた中にあるレストランとは思えない料理です。西遊旅行の添乗員の間でも噂のお店です。どれもマダガスカルの田舎とは信じられないくらいのクオリティでした。

いかだに車を載せて渡ります

料理の一例

 

奇岩連なる大ツィンギーを歩く
いよいよツィンギーへ皆さま挑戦。ツィンギーとはマダガスカル語で「先の尖った」を意味します。国内にいくつかあるツィンギーの中で最も有名で世界遺産にも登録されているのがベマラハ国立公園です。ツィンギーの見学はお客様の体力に合わせて2つのグループに分かれて観光。小ツィンギーチームと大ツィンギーチームに分かれて出発です。大ツィンギーへはまた悪路を1時間走りました。
森の中のトレイルからスタート。道中の岩にはかつてここが海だったことを証明するサンゴや貝等の化石を見ることができます。徐々に洞窟や尖った岩山が姿を現し、ツィンギーらしい風景へと変化してゆきます。急な登りがある場所ではハーネス(安全帯)を使用。そして、吊り橋を渡って最後の展望台へ。約4時間のハイキングで、世界遺産に指定されるベマラハ国立公園の大ツィンギーを存分にお楽しみいただきました。

無数の切り立った尖塔が並ぶツィンギー

第二展望台に続く吊り橋

第二展望台に続く吊り橋

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