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添乗員ツアーレポート  北中南米

アルゼンチン最北の高原砂漠プーナ
(その1~エルペニョン周辺)

  • アルゼンチン

2023.08.23 update

本日から3回にわけて、絶景広がるアルゼンチン最北の高原砂漠を行く「ワイルド・プーナエクスプローラー」のみどころをご紹介します。第1回目はツアーにおけるハイライトの1つである「エルペニョン周辺」に広がる絶景の数々です。

軽石の大地カンポ・デ・ピエドラ・ポメス(Campo de Piedra Pomez)

アンデスに暮らすケチュア族の言葉で「標高の高い場所」という意味を持つプーナは、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチンの4ヶ国に跨り、標高3,000m~5,000mに位置するアンデス山脈に沿って広がる高原地帯のことを指します。

その中でもアルゼンチン北西部のサルタ州、フフイ州、カタマルカ州の3州はみどころが多く、日本でほとんど紹介されることのないアンデスの絶景が広がっています。

高原砂漠プーナ観光の玄関口であるアルゼンチン・サルタ州の州都であるサルタの町から約550km離れたエルペニョン周辺には、日本ではほとんど紹介されていないアンデス山脈の絶景が広がっています。サルタ~エルペニョン間の見どころは、いずれレポートさせていただきますので、楽しみにお待ちください。

エルペニョンの村から絶景広がるエリアへ向かいます

四輪駆動車で谷間へ下った後、各所の見どころを巡るドライブが始まります。

まずは、現地のクンサ語で「黒い石」を意味する「カラチ・パンパ(Carach Pampa)」では、周辺の火山活動によって形成されたカラチ・パンパ火山(Volcano Carach Pampa)を含む溶岩台地や、フラミンゴの飛来地であるラグーン(湖)をゆっくりと巡ります。

カラチ・パンパ火山麓の溶岩台地を歩く
カラチ・パンパ(Carach Pampa)は現地のクンサ語とスペイン語が合わさり「黒い石の平原」を意味し、周辺の火山活動による溶岩や火山岩(火山弾)による溶岩台地が広がっています。

フラミンゴが飛来するラグーン
カラチ・パンパのラグーンは、世界に6種生息するフラミンゴのうち、3種が飛来することで有名です。

カラチ・パンパ火山から塩原エリアを走行
その後、溶岩台地、塩原エリアを走行し、エルペニョン周辺観光におけるハイライトともいえる軽石の大地「カンポ・デ・ピエドラ・ポメス(Campo de Piedra Pomez)」へ向かいます。

カンポ・デ・ピエドラ・ポメス(Campo de Piedra Pomez)は、周囲の火山活動の影響により噴出した火山砕屑物である軽石や火山灰が地層を形成し、その後の風雨により浸食を受け、広範囲の軽石の奇岩群を形成したエリアのことです。

軽石の大地カンポ・デ・ピエドラ・ポメス
プーナ地帯は年間を通じて1日の寒暖差が大きいため、風雨の浸食作用以外に、軽石が伸縮を繰り返すことで亀裂が生じ、様々な奇岩を形成します。

様々な形の軽石の奇岩が立ち並ぶ風景は圧巻です。驚きと共にその魅力に吸い寄せられるかのように、皆さんが奇岩群の中への散策に向かわれます。

カンポ・デ・ピエドラ・ポメスでのもう1つの楽しみがピクニック・ランチです。皆さんが軽石の奇岩群の散策を楽しんでいる間、スタッフたちがテーブルなどをセットし、ピクニック・ランチを準備してくれます。

スタッフがピクニック・ランチを準備
軽石の大地に広がる奇岩群を眺めながら、スタッフの心のこもったランチは格別です。

白い大砂丘を目指す

軽石の大地カンポ・デ・ピエドラ・ポメスをあとにし、最後の目的地「白い大砂丘(Dunas Blancas)」へ向かいます。

白い大砂丘(Dunas Blancas)
カンポ・デ・ピエドラ・ポメスからの白い砂やカラチ・パンパの溶岩台地からの黒い砂が風によって運ばれ、周辺の岩山の麓に吹き溜まってできた砂丘で、砂丘の成分には石英なども含まれています。

終日、エルペニョン周辺の見どころを余すところなく、ゆっくりと巡っていただくため、エルペニョンでは連泊としております。エルペニョンは小さな町のため、ホテルの数が少ないですが、現地手配会社と連携を取り、ホテルを確保しております。

標高3,400mのエルペニョン周辺に広がる絶景の数々。

エルペニョンより先も、行く先々で絶景が拡がっています。一度のツアーレポートで一つ紹介しきれませんので、続きは次回へ。

 

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