
ローマ、エルサレムと並びキリスト教三大巡礼地のひとつとされる、
スペイン北西部のサンティアゴ・デ・コンポステーラ。
9世紀のはじめ、12使徒の1人である聖ヤコブの遺骨が発見されたとして、この街に大聖堂が建立されました。
この聖地を目指す巡礼の道は1000年以上の歴史を持ち、巡礼者は年間に約20万人以上に上ります。
サンティアゴ・デ・コンポステーラはキリスト教カトリックの巡礼地ですが、
キリスト教徒以外でも歩くことは問題なく、様々な動機や背景を持った人々が巡礼に訪れます。
フランスから続く巡礼路のうち、スペイン国内の道は、1993年にユネスコの世界遺産にも登録されました。
ローマ、エルサレムと並びキリスト教三大巡礼地のひとつとされる、 スペイン北西部のサンティアゴ・デ・コンポステーラ。 9世紀のはじめ、12使徒の1人である聖ヤコブの遺骨が発見されたとして、この街に大聖堂が建立されました。 この聖地を目指す巡礼の道は1000年以上の歴史を持ち、巡礼者は年間に約20万人以上に上ります。 サンティアゴ・デ・コンポステーラはキリスト教カトリックの巡礼地ですが、 キリスト教徒以外でも歩くことは問題なく、様々な動機や背景を持った人々が巡礼に訪れます。 フランスから続く巡礼路のうち、スペイン国内の道は、1993年にユネスコの世界遺産にも登録されました。
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」と「熊野古道」は、伝統的な観光資源である巡礼を通した国際交流を目的とし、1998年に姉妹道提携をしました。また、2015年には「四国遍路道」も協力協定を結びました。2004年には「熊野古道を含む紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録され、道の世界遺産どうしの交流は今もなお続いています。
道の世界遺産どうしの交流
「共通巡礼手帳」
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」と「熊野古道」の初の共同事業として、2015年より押印帳を1つにまとめた「共通巡礼手帳」が作成されました。両古道の巡礼を達成すると「二つの道の巡礼者」として記念スタンプやピンバッジがプレゼントされるとともに、「共通巡礼WEBサイト」に紹介されます。
世界に2つだけの道の世界遺産、ぜひ歩ききってみませんか。
左:共通巡礼手帳 右:2つの道のシンボル・ホタテ貝と八咫烏(やたがらす)
(画像提供元:田辺市観光振興課)
左:共通巡礼手帳 右:2つの道のシンボル・ホタテ貝と八咫烏(やたがらす)(画像提供元:田辺市観光振興課)
スペインの気候
地形と海流が影響するため、地方によって大きく気候が異なるスペイン。大きく3つ分けると、北部の海岸地域は夏は涼しく冬は温暖な海洋性気候、中央部は昼夜で気温の差が大きく、夏は暑く冬は寒くなる大陸性気候、東部や南部の地中海沿岸地域で、年間を通して温暖で乾燥した地中海性気候となります。
巡礼のシーズン
春(3~6月)
3月から巡礼シーズンがスタート!天候が穏やかで、麦畑や牧草地などの緑や色とりどりの花が咲き、美しい景色も楽しめます。
夏(7~8月)
巡礼のハイシーズン。夏季期間中にあたるため、学生や若い人たちで賑わいます。
秋(9~10月)
暑さが和らぎ、巡礼者も少なく歩きやすくなります。ブドウやブラックベリーなど、秋ならではの味覚を楽しめます。
冬(11月~2月)
巡礼のオフシーズン。道が雪に閉ざされることがあり、山歩きに慣れていない人は危険のため注意が必要です。また、休業する宿泊施設(アルベルゲ)も多くなります。
徒歩で巡礼証明書をもらうにはサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの最後の100㎞以上を歩くことが条件。最後の100kmの目安となる主要地までの行き方をご紹介いたします。※西遊旅行のツアーでは、専用車にて各地点に行きます。
フランス人の道:サリアまでの行き方
マドリッド・バラハス空港(MAD)の行き方
【バスを利用していく方法】
マドリッド・バラハス空港(MAD) 又はマドリッド市内のバスターミナルからアルサ(ALSA)社のバスに乗り、ルーゴへ。
ルーゴでモンブス(Monbus)社のバスに乗換え、サリアへ。
【電車を利用していく方法】
マドリッド・バラハス空港(MAD)から地下鉄及び鉄道でチャマルティン駅へ行き、スペイン国鉄(Renfe)のパレンシア駅へ。
モンフォルテ駅で列車を乗り継いでサリアへ。
ポルトガル人の道:
バレンサデ・ミーニョまでの行き方
リスボン・ポルテラ空港(LIS)からの行き方
リスボン・ポルテラ空港(LIS)からポルトガル国鉄(CP)又はリスボン市内のバスターミナルでバスに乗り、バレンサ・デ・ミーニョへ。
ポルト国際空港(OPO)からの行き方
ポルトガル国鉄(CP)の列車又はAUTNA社のバスに乗ってバレンサ・デ・ミーニョへ。
マドリッド・バラハス空港(MAD)からの行き方
マドリッド・バラハス空港(MAD)又はマドリッド市内のバスターミナルからアルサ(ALSA)社のバスに乗ってポルトへ。
ポルトからAutna社のバスに乗ってバレンサ・デ・ミーニョへ。
- ザック ※
- 履き慣れたハイキングシューズ又は軽登山靴
- 防寒着(フリースやウインドブレーカー等)
- 雨具(折りたたみ傘及び上下セパレート式の合羽)
- 帽子(日よけ用)
- ストック(足腰の疲労軽減に役立ちます)
- 水筒(500L~1L)
- 薬(整腸剤、風邪薬、乗り物酔い用、持薬、頭痛薬)
- 救急セット(絆創膏、足まめケア用、テープ)
- 日焼け止めクリーム
- 行動食(チョコレート、飴等)
- ビニール袋(防水用、巡礼中のゴミ袋として)
- 着替え
- 洗面用具
- タオル
- カメラ
- サングラス、サンダル

- ザック ※
- 履き慣れたハイキングシューズ又は軽登山靴
- 防寒着(フリースやウインドブレーカー等)
- 雨具(折りたたみ傘及び上下セパレート式の合羽)
- 帽子(日よけ用)
- ストック(足腰の疲労軽減に役立ちます)
- 水筒(500L~1L)
- 薬(整腸剤、風邪薬、乗り物酔い用、持薬、頭痛薬)
- 救急セット(絆創膏、足まめケア用、テープ)
- 日焼け止めクリーム
- 行動食(チョコレート、飴等)
- ビニール袋(防水用、巡礼中のゴミ袋として)
- 着替え
- 洗面用具
- タオル
- カメラ
- サングラス、サンダル

巡礼手帳(クレデンシャル)
宿や食堂など、至るところにスタンプが設置されています。巡礼手帳にスタンプを押していくシステムは、お遍路の御朱印帳に良く似ています。この手帳に定期的にスタンプが押すことで100㎞以上を歩き切った証となり、巡礼証明書をもらう条件になっています。
ホタテ貝
聖ヤコブのシンボルであるホタテ貝は巡礼のシンボルにもなっています。シンボルになった理由は、聖ヤコブの杖にホタテ貝が付いていたという説、聖ヤコブの生家が漁師でホタテ貝を紋章としていたという説など、様々な諸説があります。巡礼者は皆、ホタテ貝を身に着けて歩きます。
いよいよ、巡礼のはじまりです。まず、ハイキング前の準備体操をし、いざ出発!
サリアの街から巡礼路に向かい、木々が生い茂る林間や美しい田園地帯を歩いていくと、「サンティアゴ・デ・コンポステーラまであと100km」を示すモホン(道標)が見えてきます。
途中に立ち寄る村には、日本の四国巡礼でもある「お遍路さんの接待所」のような休憩場所、バル(カフェ)もあります。
その後は、緩やかな登りもありますが、下り中心のルートです。
ダム湖であるベレサール湖にかかる橋を渡って、急な階段を登るとポルトマリンに着きます。
KEYWORDモホン
ガリシア州付近から見られる貝の入った道標のこと。約500mおきに置かれていて、段々距離が減っていくと嬉しい気持ちになります。


上:緑に囲まれた石畳路を歩く
左:バルで休憩。世界中から集まる巡礼者
とのふれあいも楽しみのひとつ
右下:橋を渡りポルトマリンへ
アスファルトと並行する狭いダートの巡礼路を歩くことが多い一日。アスファルト道は、車に十分注意が必要です。
道中には昔ながらの高床式の穀物倉庫「オレオ」もご覧いただけます。巡礼路で一番古い「ラメイロスの十字架」を経て、リゴンデ峠まで緩やかに登ります。峠といっても緩やかな傾斜。その後、起伏の少ないルートを歩きパラス・デ・レイへ。
KEYWORDスペイン版高床式倉庫「オレオ」
日本の校倉造と同じ構造で、ネズミの侵入を防ぎ湿気から作物を守ってくれます。ガリシア地方では、冬の間オレオに作物を保存してきました。


上:アスファルト沿いの巡礼路を歩く
左:ラメイロスの十字架
右下:ケルト時代の集落
「カストロマヨール」
巡礼路歩きの行程の中で最も距離が長い一日ですが、全体的にアップダウンは少ないルートです。幹線と並行する巡礼路を歩いたり、街の中を通ったり。途中、「サンティアゴ・デ・コンポステーラまで56.0km」を示すモホンが。とうとう、巡礼路の半分まで来ました。昼食はメリデにて、名物のタコ料理をいただきます。
昼食の後もしばらく起伏の少ないルートが続き、ブエンテからアップダウンを経てアルスーアに着きます。
KEYWORDシャコベオ
ガリシア州の巡礼マスコットキャラクター。巡礼中、あちこちで見ることができます。


上:ローマ帝国時代に造られた石橋を渡る
左:家壁に矢印があるレボレイロ村
右下:巡礼路の中間地点を表すモホン
この日も引き続きガリシア州の小さな村々を巡りながら進みます。しばらくしてサンタ・イレーネ峠へと緩やかに登っていきますが、全体的にアップダウンの少ない行程が続きます。ホタテ貝とひょうたんの彫刻が施された「サンティアゴ市入り口」を示す石碑、サンティアゴ・デ・コンポステーラ空港を過ぎて、ほどなくするとラバコージャに着きます。

林間ルートを歩く

左:元ローマ法王ヨハネパウロ2世訪問記念
モニュメント
中央:歓喜の丘
右上:丘を下り大聖堂を目指す
右下:街中の巡礼路を歩く
遂に巡礼路歩きのラスト1日。ホテルを出てしばらく進むと、歓喜の丘が見えてきます。サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指した巡礼者たちが初めてサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の3本の尖塔を目にして歓喜の声を上げたと言われている場所です。
そして、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を目指し、街中を約5kmほど歩きます。
ついに、巡礼のゴールであるサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂に到着です!
「巡礼証明書」の手続きをし、簡単な巡礼証明書の授与式を行います。
サンティアゴ・デ・コンポステーラでは、巡礼者のためのミサと、後に行われる巨大なボタフメイロと呼ばれる大香炉が炊かれる儀式に参加します。 ミサの最後の瞬間、愛情を持って周りの人達と握手をします。 様々な国の人たちとともに巡礼路歩きをした後だからこそ、何とも言えない感動を味わうことができます。
最後の夕食は、スペイン・ガリシア州のスペイン料理やスペインワインをお楽しみください!
【動画】長さ150cm、重さ50kgの香炉を振るボタフメイロの儀式
【動画】長さ150cm、重さ50kgの香炉を振るボタフメイロの儀式Qスペイン語も英語も全く話せないが、大丈夫ですか?
西遊旅行のツアーでは日本人添乗員とスペイン人の現地ガイドの2名体制。語学に不安な方でも楽しんでいただけるよう、しっかりサポートいたします。スペイン語が話せなくても、ブエン・カミーノ(良い巡礼を)など巡礼者の合言葉を掛け合いながら歩くと、世界中から集まった巡礼者たちとの交流も深まり、より素敵な思い出になります。
Q体力に自信がないが、巡礼達成できますか?
現地へ行くと、お年寄りや子供もたくさん歩いています。巡礼路はアップダウンが少なく歩きやすいルートが多いので、歩くのが好きな方なら挑戦いただけるでしょう。ストックの利用などによっても、体力消耗は大幅に軽減できます。また、万が一歩けなくなった場合は、タクシーを呼ぶ事もできます。歩き切れるか不安もあると思いますが、楽しみながら歩くという気持ちでゴールのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を目指しましょう!
Qサンティアゴ巡礼へ向けておすすめのトレーニングは?
実際の巡礼路は比較的起伏が少なく森や林、アスファルトの道が混じったルートになります。そのため、山歩きというよりは街道歩きを長時間行い、トレーニングをすると良いでしょう。
Q実際に背負う荷物はどの程度?
西遊旅行のツアーでは、宿から宿へ荷物を運送するサービスが含まれておりますので、1日に背負う荷物は巡礼路歩き用のデイパックのみです。デイパックの中身は雨具、薄手のフリースやダウン、水筒など最小限に抑える事ができます。また水分は道中のバルやカフェでペットポトルを購入して、自身の荷物を軽減している方もいます。
Qカトリック教徒ではないのですが、問題ないですか?
巡礼宿にチェックインをする時などに、信仰の有無を尋ねられる事はありますが、キリスト教徒(カトリック)でなくても全く問題ありません。最近では、プロテスタントや正教徒の人々がバカンスの間に楽しみながら歩いている姿を多く見かけます。ゴールのサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂で行われるミサにも問題なく参加できます。
Qお金はいくらくらい持っていけば良いですか?
西遊旅行のツアーでは、朝食・昼食・夕食が付いており、1日1本ペットボトルの水も旅行代金に含まれております。巡礼路歩きの道中、カフェやバルでペットボトルの水、ジュース、お菓子なども、1~3ユーロ位で購入可能です。水を購入の際は、ガス入りとガス無しにご注意ください。あとはお土産代となりますが、サンティアゴの土産店ではクレジットカードが使えるところがほとんどです。クレジットカードはVISAやMastercardの通用度が高いです。
Q巡礼路は危なくないですか?治安は?
基本的に巡礼路は治安がよくて安全です。現地の人も巡礼者もフレンドリーで親切な人が多く、巡礼路は独特なやさしく平和な空気に包まれています。ただし、貴重品の管理はしっかりと。
Q食事が口に合うか心配です。
スペイン料理は野菜や魚介類が豊富で、私たち日本人の口に合う料理が多いです。地方によって、材料や調理方法も多種多様。パエリアやスパニッシュオムレツといった代表的なスペイン料理から、ガリシア名物のタコ料理、お酒に合うおつまみ(タパス・ピンチョス)など、各地で様々なスペイン料理をお楽しみいただけます。
シーズンに合わせたツアー設定、
少人数限定で抜群のツアー催行率!
皆様に巡礼路を快適に歩いていただきたいという気持ちから、春から秋の気候の良いシーズンを中心にツアーを設定。季節によって違う景色や味覚を楽しむことができます。また、少人数(8名様から)でもツアーが決まるため、抜群のツアー催行率となっています。最大人数(10~12名様)も制限しており、添乗員・現地ガイドなどスタッフがしっかりとサポートいたします。
少人数グループならでは!
巡礼者との交流を楽しむ
西遊旅行のツアーでは少人数グループで歩くため、各国から集まる巡礼者との交流を楽しむことができます。ペリグリーノ(巡礼者)と合言葉「ブエン・カミーノ(良い巡礼を)!」を掛け合い、励まし合いながら歩きましょう。

荷物送迎付きで快適に歩く
スーツケースなど、歩行中に必要のない荷物は次のホテルまで荷物車が運びます。歩行中は自身のザックのみの身軽な恰好で巡礼をお楽しみください。

巡礼中はホテル泊を確約
巡礼者の多くはドミトリースタイルの巡礼宿(アルベルゲ)に泊まるのが一般的。西遊旅行のツアーでは、歩き疲れた体をゆっくり休めていただけるよう、ホテルを利用いたします。

巡礼証明書をもらうことのできる
ラスト100kmを歩く
「聖地サンティアゴ巡礼 ラスト114kmを歩く」は巡礼証明書を発行条件であるラスト100km以上の地点から歩きます。巡礼証明書を手にし、巡礼路を歩ききった達成感を味わいましょう!

感動のフィナーレ!
ボタフメイロの儀式に出席
長旅を終えた巡礼者のために催される、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂でのボタフメイロの儀式。「聖地サンティアゴ巡礼 ラスト114kmを歩く」では、旅の締めくくりにボタフメイロの儀式をご覧いただけるよう、特別手配いたします。
※教会の都合などでご案内できない場合もございます。