【Vlog】春を呼ぶ、カラーシャの谷へ。ジョシ祭の鮮やかな儀式

5月、カラーシャの谷が最も輝く季節。静かな儀式から熱狂の最終日まで、その鼓動を詰め込んだVlogです。

 

Joshi Festival Kalash Valley / ジョシ祭 – カラーシャの谷

 

ブログ記事:カラーシャの春祭り・ジョシ祭の儀式

 

Image & Text :  Mariko SAWADA

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チョウモス祭 – マンダイク:今も息づくカラーシャの儀式

カラーシャのチョウモス祭レポートです。

「クタムル」の儀式の翌日は「マンダイク」の儀式が行われます。

 

この日は早朝4時ごろ、村人の声で目が覚めました。「チッチッチ」。前日の夜に「クタムル」の儀式で描いたり作ったりしたシャラビラ(マーコールや雄ヤギ)を伝説の地デズィラワットへ追い立てる声でした。

>カラーシャのチョウモス祭「クタムル」の儀式についてはこちら

 

マンダイク 先祖の魂を迎える儀式

「到着する」ことは「ik(イク)」、「墓地」は「Mandaw’ jaw(マンダウジャウ)」と呼ばれます。Mandaik(マンダイク)、Madahik(マダイク) とは、直訳すると「墓地から到着すること」を意味します。この日は亡くなった先祖を追悼し、は生者と死者を一つに結びつけます日となります。

人々は、朝からこの1年に家族が亡くなった家を訪ねます。

各家では神殿での儀式のために2種類のパン作りが行われ、お供えものになる果物なども用意されます。

夕暮れ時、人々はジェスタクハン神殿に集まり始めます。神殿の外に死者への食べ物が入った籠が並べられます。神殿の入り口にはチルゴザマツをスティック状にして組み立てたチリコティク(Chilikotik)と呼ばれる小さな塔のようなものが作られます。

 

村の人々はどんどん神殿へ集まってきます。そしてこのチリコティクが完成すると、人々は小さな枝をもって全員が神殿の中に入ります。チリコティクに火がつけられると神殿の扉が閉められ、チリコティクが燃え尽きるまでの時間、人々は神殿の中で火を灯して待ちます。

 

資料によると、この時、村の長老か司祭(カズィ)が、亡くなった魂に向かって大声で呼びかけると言います。「おお、先祖の方々よ。来て、食べて、飲んで、そしてお帰りください。」チリコティクが燃えている間に先祖の魂が神殿の外に到着し、供え物を食べて満足して去っていくと信じられています。その間村人は枝に火を灯して神殿の中で待ちます。

やがて神殿の扉が開かれます。外へ出るとチリコティクは燃え尽きて灰になっています。村人はお供え物を分配し、それぞれ帰路につきます。

 

また、この日は「魂」がうろうろしていると信じてみんな怖り、本来大きな声でしゃべったりはしない日なのだそうです。

 

お供え物のフルーツを持ち、今年家族が亡くなった家を回るカラーシャの女性たち。

 

訪問する人々が到着、家の人が感謝を伝えています。

 

家は集まった人々で大変賑やかでした。見学に来た私たちにもフルーツやショーシュというクルミの練り物が振舞われました。

 

村では昨日のクタムルで作ったシャラビラで遊ぶ子供の姿。もうシャラビラの魂はデズィラワットへと出て行ったので、あとは牛の餌にしたりするそうです。

 

午後、村人はマンダイクの供物となるパン作りを始めました。パンには神殿で村人に配るためのものと、死者の魂のためのものがあり、 塩の入ったパン=マンダイクタトゥーリ を3つ、 塩の入っていないパン=ビリーリを3つ、合計6つのパンを作ります。

 

タトゥーリを焼く
ビリーリを焼く

3時ごろ神殿に行くと、まだあまり人は集まっておらず、子供たちが遊んでいました。

 

間もなくチリコティク Chilikotik 作りが始まりました。

 

神殿にはバスケットにフルーツやパンなどの供物を入れた女性達が集まってきました。

 

お供えは死者の好きだったものが揃えられます。かぼちゃは死者が好む「天国の食べ物」と考えられています。

 

神殿の中では、分配される食料が集められていました。

 

大人が準備で忙しい間、神殿で遊ぶ子供たち
火を囲んで歓談する人々

外ではいよいよチリコティクが完成です。

そして、全員、手に火をともす枝を持って神殿の中へ入ります。

 

祭壇に近い囲炉裏で火がたかれ、ここから皆に火が広がっていきます。私の持っている枝にも火が付きました。

 

火はどんどん神殿内に広がっていきます
神殿の中は、とても幻想的な空間になりました
とても美しい瞬間、写真に夢中になって消えてしまった火を近くの女の子がすぐにつけてくれました

神殿のドアが開きました。チリコティクが燃え終わったということです。みな一斉に外へ。

 

人々は食べ物の分配にみんな夢中になっていましたが、暗くなるころには神殿は静かになりました。

明日はいよいよ、女性の清めの日、シシャオ・アドゥShishao Aduです。

 

Text & Photo : Mariko SAWADA

Visit: Dec 2025, Kalash Valley – Khyber Pakhtunkhwa

※情報は現地での聞き取りによるものです。資料により儀式の表記や説明が異なる場合があります、予めご理解ください。

 

チョウモス祭 – クタムル: 今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – マンダイク:今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – シシャオ・アドゥ:今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – プシャオ・アドゥ(生け贄の日):今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – チャンジャ・ラット:今も息づくカラーシャの儀式

カラーシャの春祭り・ジョシ祭の儀式

 

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チョウモス祭 – チャンジャ・ラット:今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭のクライマックスとも言える、バリマインを見送る大焚火の日チャンジャ・ラット。朝から他の村の人々もやってきてチェッタイTchattaiの儀式も行われます。

 

朝から着飾っている少女たち。
他の村から人々がやってきました。男性たちはこの後、サジゴールへ向かい、タリヒスティク Tali Histik の儀式を行います。
儀式に参加できない女性たちは広場でおしゃべり、そして歌と踊りを楽しみます。
サジゴールへと向かう男性たち。

タリヒスティク Tali Histik

タリヒスティク Tali Histikはカラーシャの男性が増え、氏族が栄えることを祈る儀式。細かい枝が多い柳の枝を家族の男性メンバーにつき1本用意。細かい枝が多いのは、子だくさんのイメージだそうです。もし、この家族に10名の男性がいたら+1で11本の枝を用意し、家族の代表の男性がこれを投げます。この男性の数には前日通過儀礼を迎えた男の子も含まれます。

 

儀式のために用意された柳の枝
投げる準備完了。
祭壇に向けて一斉に投げられました。
サジゴールから戻ると男性は肩に手をおいて列をつくり広場へ。

広場ではおしゃべり、そしてチョウモスの歌と踊りが続きます。午後は夜の松明と焚火に備え、少し休憩です。

 

大焚火、チャンジャ・ラット

いよいよチョウモス祭りのクライマックス、バレマインを見送る大焚火が行われます。実際に経験したチャンジャ・ラットはまさに「炎の儀式」、幻想的であり活気に満ちたものでした。

 

暗くなるころ、焚き火用の大きな木が広場へと運ばれて行きました。
松明が現れるのを待つ間、焚き火を囲んで歌う少女達。
山の上の村から松明を持った人々が下りてき始めました。
松明を持って下ってくる人々
人々が合流し、松明の光が強くなります。
松明をもった人々が広場へ向かいます。
松明を持つカラーシャの幻想的な光景。
広場に到着すると焚火に松明を投げ入れていき、大きな炎となっていきます。
炎の周りで歌い踊る人々
1年で最もカラーシャの人々が楽しむ祭りチョウモス
バリマインを見送る、チャンジャ・ラット

夢のようなチャンジャ・ラットの夜でした。チョウモス祭を経験することは、カラーシャの伝統と信仰への理解を深める素晴らしい機会となるはずです。

 

Text: Mariko SAWADA

Photo: Mariko SAWADA & Jamil

Visit: Dec 2024, Kalash Valley – Khyber Pakhtunkhwa

※情報は現地での聞き取りによるものです。資料により儀式の表記や説明が異なる場合があります、予めご理解ください。

 

チョウモス祭 – クタムル: 今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – マンダイク:今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – シシャオ・アドゥ:今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – プシャオ・アドゥ(生け贄の日):今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – チャンジャ・ラット:今も息づくカラーシャの儀式

カラーシャの春祭り・ジョシ祭の儀式

 

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チョウモス祭 – プシャオ・アドゥ(生け贄の日):今も息づくカラーシャの儀式

カラーシャのチョウモス祭は超神聖な期間ディッチDitchに入りました。生け贄の日プシャオ・アドゥでは、サジゴールで行われる神への生け贄プシャオ・マラットと男性を浄めるイストンガスの2つの生け贄が行われます。そしても子供の通過儀礼ゴシュニクも行われます。

 

宿の人は「バリマインが到着している」、「夜、地震があったよね?それがバリマインが到着した音だ」と言います。バリマインはサジゴールでの生け贄、そして夜の松明を見届けてからボンボレット谷に移動していくと。

 

朝、谷のすべての男性は体を洗い、新しい服、靴を着用します。女性はすべての食器を洗い、家を掃除をします。この後は、イスラム教徒に触ってはいけないなどの決まりに加え、神聖な期間が終わるまで「掃除をしてはいけない」「昨日までに作られたパンは食べてはいけない、新しい小麦粉でパンを作らなければならない」が加わります。このため、新しい小麦が間に合わないので朝食はアユンでとれたお米でした(これが大変美味)。

 

朝から歌い踊る村人

プシャウ・マラット Pushao Marat 神への生け贄 

朝から村人が広場に集まり歌い踊っていました。10時ごろ、各家族から選ばれた立派な雄ヤギがサジゴールへと連れて行かれます。男性たちがそれにあわせてサジゴールへと歩き始めました。女性は生け贄の儀式には参加できないので、写真はカラーシャの男性に撮影してもらったものです。女性たちはその間、歌って踊って楽しんでいました。

 

生け贄の雄ヤギがサジゴールへと向かいます。各ヤギ小屋の最も立派な雄が選ばれるそうです。
サジゴールに到着し、準備が進められます。
マーコールのような立派な角のヤギ
この日は30頭以上の雄ヤギが神に捧げられました。
生け贄の祭壇
生け贄のヤギの肉は特に神聖な期間に食され、プシャオ・モースと呼ばれる特別な煮込み料理にも使われます。

ゴシュニク Goshnik 

子供の通過儀礼で、この儀式が終わるとカラーシャの一員となり戒律を守ることになります。儀式を受ける子供の親は、儀式を司る叔父に果物やプレゼントを用意します。叔父は雄のヤギをプレゼントします。このお祝いに親族が集まり、親は果物やワインを振る舞います。お祝いに訪れた親族が通過儀礼を受ける子供にお金をあげているのも見ました。まるで日本のお年玉のようでした。

 

儀式を行う叔父が甥に儀式の衣装を着せます。
両親からの振る舞いを受ける親族。果物、ドライフルーツにワイン。
兄弟で儀式を受けました。男の子は3~5歳と5~8歳の2回、ゴシュニクの儀式を受けます。兄弟同時に儀式をすることで両親は経費も節約できます。ちなみに女の子のゴシュニクは1回だけです。
村人がゴシュニクの祝福に家を回り、歌い踊ります。
村人が手をたたき歌います。それにこたえて踊る儀礼を受けた子供たち

プルシュ・イストンガス Purush Istongas 男性の浄めの生け贄

ヤギ小屋の屋根の上で生け贄が行われます。その生け贄の血が並んだ男性の顔にふりかけられ、浄めの儀式となります。夕方に行われたイストンガスの儀式。写真はカラーシャの男性に撮影してもらいました。

 

ヤギ小屋の屋根の上が浄められ生け贄が執り行われます。
血がふりかけられます。
カラーシャの男性のお浄めです。

生け贄のヤギの肉はここで解体され、この神聖な期間(7日間)に食べる肉となります。生け贄という儀式が息づくカラーシャの信仰と暮らしを学んだ日でした。

 

Text: Mariko SAWADA

Photo: Mariko SAWADA & Jamil

Visit: Dec 2024, Kalash Valley – Khyber Pakhtunkhwa

※情報は現地での聞き取りによるものです。資料により儀式の表記や説明が異なる場合があります、予めご理解ください。

 

チョウモス祭 – クタムル: 今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – マンダイク:今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – シシャオ・アドゥ:今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – プシャオ・アドゥ(生け贄の日):今も息づくカラーシャの儀式

チョウモス祭 – チャンジャ・ラット:今も息づくカラーシャの儀式

カラーシャの春祭り・ジョシ祭の儀式

 

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