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シッキム王国とダージリン・ヒマラヤ鉄道の旅
文・写真南アジア担当スタッフ

ダージリンと聞いて皆様がまず連想されるのは紅茶でしょうか。もしかしたらトイトレインを連想される方もいらっしゃるかもしれませんが、そこにどのような文化が根付いているのかはあまり知られていないのではないでしょうか。「インドらしくないインド」、シッキム・ダージリンを行くツアーに同行させて頂きました。

ダージリンの街の中心チョーラスタ、朝の風景
ダージリンの街の中心チョーラスタ、朝の風景

デリーから飛行機で旅のスタート地点バグドグラへ向かい、そこから4WDに乗って2時間も走ると一気に海抜1,000m超まで登って行きます。道は山道になっていき、ティスタ川沿いをひた走ると路面はだんだんデコボコになっていきます。カリンポン・ガントク・ダージリン・ペリン、どの街もカンチェンジュンガ峰とヒマラヤの山々に抱かれた街で人口の大半はネパール系の人々が占めます。

シッキム、ダージリンは比較的歴史の新しい街です。例えばダージリンはイギリスの植民地となる前は小さな村落があるだけでした。元々シッキム、ダージリンに住んでいたのはレプチャという人々です。現在都心にはレプチャの人々はあまり暮らしておらず、郊外で車を停め道路脇にある道を分け入ってレプチャの人々を訪ねに行きました。素朴な暮らしぶりに「日本も昔はこうだった」と懐かしみにふけっているお客さまもいらっしゃいました。

13世紀ごろから東ヒマラヤに住んでいた彼らがどこから移動してきたか、それには諸説があり明らかではありません。後にブティアと呼ばれるチベット系の人々が17世紀にこの地に移り住み、そしてイギリスの植民地支配の結果、ネパール系の人々が大多数を占めるようになりました。

バグドグラ近くのシリグリという街から、イギリスの東インド会社の保養地として徐々に開発が進められていたダージリンとの間に道路が完成したのは1869年のことです。茶の栽培で栄えたダージリンはその後10年で茶園が増大し、お茶の輸送が追いつかなくなってきました。そこで、1879年から道路沿いに鉄道の線路が敷設され始めました。1881年から運行されているトイトレインは世界遺産に指定されています。忠実で勇敢なグルカ兵(ネパール兵)は戦争中イギリス軍に好んで雇われ非常に戦況に貢献し、また鉄道の敷設にも貢献しました。そうした経緯から、シッキムやダージリンにはネパール系の人々が多く住まうようになりました。

トイトレインは今も昔と変わらず汽笛をあげて走っています。蒸気をたててゆっくりゆっくりダージリン駅からグーム駅まで約8キロの道のりを時速約10kmで走って行きました。10分も走るとだんだん力がなくなって止まってしまい、水を補給してまた走り出すトレイン。お客様と一緒に思わず応援しながら乗車しました。年季の入ったトイトレインがダージリン近郊を走って行く光景は、この電車と線路は100年以上もこの地に住む人の暮らしを見守ってきたのだろうなと想像させられるものでした。

チベット仏教が根付いているのも大きな特徴です。チベット本土でゲルク派が力を得た時、一部の他の宗派の僧たちがこの地域逃れて来ました。ペマヤンツェ僧院はシッキムを代表するニンマ派の僧院です。見どころはなんといっても3階にあるザンドペルリの模型です。ザンドペルリとはチベット密教の祖・グル・リンポチェのいる天国のことで、木彫りのその模型は一人の手によって7年間かけて1本の大木から彫られました。写真撮影は禁止されているので、皆様ご自身の目で是非その姿をお確かめください。

ツアー中に立ち寄った定期市は、野菜・果物・電化製品・衣類など何でもあり。市場のにぎわいの中を散策し、現地の人々の日常の一こまを垣間見ることができました。市場で売っている食品の中にはキネマ(シッキム風納豆)などシッキム特有のものもあります。ペリンでの夕食はふつうのレストランではなかなか飲むことのできないトンバ(チベットビール)も口にすることができました。ヒマラヤ山麓でのひと時、スーツケースをダージリンティーでいっぱいにして再び飛行機でデリーに戻ると、いかにシッキム・ダージリンが一風変わったインドであるかがわかりました。


レプチャの村を訪ねて
レプチャの村を訪ねて

トイトレイン
トイトレイン

ペマヤンツェ僧院
ペマヤンツェ僧院

定期市にて、キネマを包む売り子さん
定期市にて、キネマを包む売り子さん

トンバ(チベットビール)
トンバ(チベットビール)


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