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スリランカみどころガイド

コロンボとその周辺

Colombo & Around

スリランカ最大の都市コロンボは、古来よりローマやアラブ、中国との交易の場として栄えてきた国際都市。1948年、スリランカがセイロンとして独立したときにコロンボは首都に定められました。1984年に首都がスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテに移ったあとも、政治や経済の中心地として機能しています。コロンボの中心街は、官庁や銀行、オフィスなどの高層ビルが集中するスリランカ経済の中心地「フォート」と、バザールが集まり活気溢れる庶民の町「ペター」のふたつの地区。コロニアル建築や寺院など歴史的建造物が数多く残りますが、洗練された建築のカフェやギャラリー、モダンなブティックホテルも多く存在しています。また、コロンボの北東には、スリランカの三大仏教聖地のひとつとされる「ラジャ・マハー・ヴィハーラ寺院」があるキャラニヤが。北の海岸沿いには、スリランカ最大の漁港と、リゾートエリアをもつニゴンボの町があります。

コロンボ/ Colombo

かつての首都で、現在も実質的な経済の中心地であるコロンボ。町の中心は、運河の西側に広がる「フォート」と東に広がる「ペター」のふたつの地区です。フォート地区は、金融関連の施設や商業施設が建ち並ぶ官庁街。銀行・オフィスなどの高層ビルや高級ホテルが集中しており、イギリス植民地時代に整備されたヴィクトリア様式の駅舎をもつフォート駅や、町のシンボルとなっている時計塔など、コロニアルな雰囲気が強く残ります。地区の南側には、ゴールフェイスグリーンとよばれる海に面した芝生の広場があり、夜や休日には家族連れや観光客でにぎわいます。一方ペター地区は、全体がバザールやマーケットで構成された活気あふれる庶民の繁華街。野菜、穀物、香辛料の店が軒を連ねる商店街は、碁盤の目のように通りが伸びていて、一日中地元の人でにぎわいます。また、地区内にはコロンボで最も古いモスク「ジャミ・ウル・アルファーモスク」があり、赤と白のストライプ紋様の外観が存在感を放っています。

ゴールフェイスグリーン
フォート地区のランドマーク 時計塔
フォート駅

ナンバー11/ Number 11

スリランカが世界に誇る建築家、ジェフリー・バワ。トロピカル建築の天才として有名で、スリランカには、バワが設計した数多くのビーチリゾートが建ちます。バワはホテル以外にも国会議事堂や大学の設計を手掛け、数々の名建築を残しました。ナンバー11は、そのバワが生前暮らしていた住居兼事務所。1958年、4軒並びの家のうちの1棟に住み始め、隣の家が空くとそこを買い取り改築。その後残りの2軒も買い取り、30年にわたって増改築を重ねた家は、まるで迷路のような造りに。長年バワが集めたアンティークなどの調度品や、亡くなった当時のままの寝室などが残っていて、住居内を見て回る見学ツアーに参加したり、実際に宿泊することもできます。ジェフリー・バワのファンなら一度は訪れたい場所です。

白を基調としたバワの旧宅内部
自然光が差し込む共有スペース

ガンガラーマ寺院とシーマ・マラカヤ寺院/ Gangarama Temple & Seema Malakaya Temple

コロンボ市街地の中心にあるベイラ湖の近くに建つ仏教寺院で、市内で最も大きな寺院のひとつです。スリランカ、インド、タイ、中国などの国々の建築様式が混在し、絢爛な装飾が特徴的です。敷地内には坊舎や仏塔があり、常に参拝者が絶えません。毎年2月に行われる満月祭ポヤ・デーに、盛大な行列が催されることでも有名です。
そして、ベイラ湖に浮かぶ小さな祠がシーマ・マラカヤ寺院。ジェフリー・バワによる設計で、スリランカの他の寺院と比べるとシンプルですが、日の光が差し込み建築物と自然が一体となる、バワ建築ならではの独特な造りです。ガンガラーマ寺院によって運営されていて、どちらの寺院も自由に中を見学することができます。

たくさんの仏像が並ぶガンガラーマ寺院
湖に浮かぶシーマ・マラカヤ寺院
シーマ・マラカヤ寺院

ジャミ・ウル・アルファーモスク/ Jami-Ul-Alfar Mosque

コロンボで最も古いといわれているモスク。赤と白のストライプ紋様の外観が特徴的で、町のランドマークとなっています。ペター地区に位置し、人通りが多い場所にあるため、コロンボに行く多くの観光客がここを訪れます。地元のイスラム教徒も多く集まり、外国人も中を見学することができます。

ジャミ・ウル・アルファーモスク

キャラニヤ/ Kelaniya

コロンボの北東11km、車で約1時間の位置にあるキャラニヤの町。閑静な住宅地が広がる町のはずれに、スリランカの三大仏教聖地のひとつ「ラジャ・マハー・ヴィハーラ(Raja Maha Vihara)」という寺院があります。古来から、釈迦はスリランカに三度来訪したと信じられていて、三度目の訪問の際にここを訪れて説教をし、寺院のそばを流れるキャラニ河で沐浴をしたという言い伝えが残っています。本堂内部の壁や天井は、キャンディ王国時代の様子や、釈迦が来訪した際のシーンが写実的に描かれた壁画、彩色された仏像などで埋め尽くされています。
寺院は、ポルトガルの侵略によって一度破壊されましたが、修復と建造が繰り返され、現在の寺院の基礎は13世紀に再建されたもの。上下白色の服に身を包んだ多くの参拝者が訪れ、現在も美しい寺院の姿を見ることがます。キャラニヤへはコロンボからバスも多く出ており、スリーウィラーでも行くことができます。また、5月のポヤ・デー(満月祭)には多くの人が集まり、寺院の周囲を屋台が取り囲み大変にぎわいます。

手前が本堂、奥がダーガバ(仏塔)
美しく残された壁画
壁画・仏像で埋め尽くされた内部

ニゴンボ/ Negombo

コロンボの北、35kmほどの海岸に位置するニゴンボ。素朴な浜辺の町でありながら、スリランカ最大の漁港をもつ町でもあり、早朝や夕方には水揚げの風景に出会うことができます。国内最大規模の魚市場や、オランダ統治時代に造られた運河が有名です。観光客の集まるエリアもあり、海岸沿いにはリゾートから安宿まであらゆるタイプのホテルが建ち並びます。スリランカの空の玄関口であるコロンボ・バンダラナイケ国際空港から車で約15〜20分ほどで着くため、多くの人はスリランカに到着した夜、あるいはスリランカでの最後の夜をニゴンボで過ごします。

オランダ水路
漁船
ニゴンボ漁港
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