カリブの真珠 キューバ大横断【後編】
- キューバ
2025.10.15 update
カリブ海に浮かぶキューバは鮮やかな街並みと革命の歴史が息づく国。キューバの魅力をたっぷり詰め込んだ旅の様子をお伝えします。
Day7 サンティアゴ・デ・クーバ

キューバ第二の都市 サンティアゴ・デ・クーバ
この日は、コーヒー農園発祥の地として世界遺産に登録されているグラン・ピエドラへ向かいました。農園主の邸宅も訪問し、器具の説明やかつての奴隷の歴史についての話を伺いました。自然の中のコーヒーショップにも立ち寄りました。

コーヒープランテーション内に残る邸宅
モロ要塞の目の前のレストランにてご昼食後、さらにバスを走らせ、モンカダ兵営博物館、キューバ革命の英雄たちが眠るサンタ・イフィヘニア墓地へ。キューバ革命の指導者フィデル・カストロや、キューバ独立運動の父と呼ばれるホセ・マルティのお墓もありました。30分毎に行われる兵隊の交代式もベストタイミングで見学することができました。

サンタ・イフィヘニア墓地
Day8 サンティアゴ・デ・クーバ→シエゴ・デ・アビラ
この日は400kmを超える大移動日。ひたすらキューバの大地を走り、この日の宿泊地シエゴ・デ・アビラへ。ホテルに着くと、なんと停電でロビーは真っ暗でした。心配しましたが、夕食前に電気がつきました!
Day9 シエゴ・デ・アビラ→サンタクララ→ハバナ
シエゴ・デ・アビラを出発し、チェ・ゲバラゆかりの街、サンタクララへ。
なぜこの町が「チェ・ゲバラの街」と言われるのでしょうか。それはキューバ革命の最終段階で、革命軍の勝利を決定づけた重要な戦いの舞台となった地だったからです。
最初に向かったのはカピーロの丘。もともと、政府軍の砦があったこの場所をゲバラはまず攻撃し革命軍の拠点とし、指揮をとっていたと言われています。

カピーロの丘
次に訪れたのは装甲列車襲撃跡。キューバ革命の流れを決定づけたと言われているのが、1958年12月19日の政府軍の装甲列車襲撃でした。ハバナ政府軍の装甲列車がくることを事前にスパイを送り込んで察知していたそうで、この列車を襲撃することで大量の武器を剥奪。数も武力も劣っていた革命軍を勝利に導いたといわれています。装甲列車を襲撃したまさにその場所に記念碑がつくられ、列車が展示されていました。

装甲列車襲撃跡
革命広場には、チェ・ゲバラの霊廟と記念碑がありました。

サンタクララ チェ・ゲバラ記念霊廟
バスは一路ハバナへ戻ります。
Day10 ハバナ→メキシコ・シティ
いよいよキューバ滞在最終日。そしてヘミングウェイ尽くしの一日でした。まず向かったのは、ヘミングウェイゆかりの町コヒマル。ハバナ郊外の小さな漁村にあるヘミングウェイの胸像や、彼のボート「ピラール号」を係留していた桟橋をご覧いただきました。
再びハバナへ戻り、ヘミングウェイが家を買うまで滞在していた「ホテル・アンボス・ムンドス」へ。ヘミングウェイが暮らしていた頃の家具や写真、タイプライター、記念の品などをご覧いただきました。このホテルは現在も営業中で、ヘミングウェイが暮らした部屋以外は、通常の客室として使われているそうです。

ヘミングウェイが滞在していた「ホテル・アンボス・ムンドス」
そして、最後に訪れたのが彼の暮らした家、ヘミングウェイ博物館です。釣り好きだった彼が愛した、オリジナルの「ピラール号」もご覧いただきました。

ヘミングウェイ博物館
バスはここからハバナ国際空港へ。いよいよキューバとのお別れです。メキシコ・シティ経由で日本へ帰国します。あっという間でしたが、キューバの歴史や文化、人々の暮らしに触れる濃い時間となりました。ご参加いただいた皆さま、お疲れ様でした!
【おまけ】 ここで、キューバで楽しめる名物料理をいくつかご紹介します。
・コングリ Congri
フリホールネグロ(黒豆)を使った炊き込みご飯で、黒豆の色素が抜けて黒紫色に染まります。タマネギのみじん切りやニンニクなども一緒に炊かれていて、豆ご飯のほこほことした味を絶妙に引き立ててくれます。米好きの日本人なら誰もが「美味い」と思うご飯です。

コングリとローストポーク
・アロス・コン・マリスコス Arroz con Mariscos
魚介と米をサフランで炊き上げたキューバ風パエリア。スペインの影響を受けつつ、現地の食材とやさしい味付けで仕上げられています。スパイスは控えめで、しっとりとした食感です。

アロス・コン・マリスコス
・モヒート Mojito
日本のバーでもおなじみのモヒートはハバナ生れのカクテルです。16世紀後半から飲まれていた粗野なサトウキビ・リキュール、アグアルディエンタで作った「ドラケ」が、19世紀後半にラムに置き換わり、「モヒート」と名付けられたと言われています。ミントの葉とライムに砂糖を加えてよく潰してから、ラムと炭酸水を混ぜます。

モヒート