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アルジェリアみどころガイド

アルジェリア北部

Northern Algeria

地中海沿岸にはフランス植民地時代の建築を残す町や古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡が点在しています。「北アフリカのパリ」と呼ばれたアルジェの町並みや壮大な遺跡群など、北部の魅力をご紹介します。

アルジェ/ Algiers

アルジェの旧市街は一般的に「カスバ」と呼ばれています。16世紀にオスマン帝国の総督が赴任した時から丘の斜面に迷路の様に入り組んだ街が造られ始めました。 しかし、フランスの植民地時代にカスバの大部分はヨーロッパ風の町並みを造るために取り壊されてしまったのです。 現在では世界遺産に指定されたことにより、伝統的なカスバの町並みを保存することに力が注がれ、昔ながらの住居の一部は修復され利用されるようになってきています。

アルジェ第2埠頭-フェリー埠頭
カスバから望むアルジェの港
ノートルダムドアフリク教会
旧中央郵便局
殉教者記念塔
世界遺産アルジェのカスバ

ティパサ/ Tipasa

地中海沿岸に位置するティパサは紀元前7世紀にフェニキア人によって建設され、フェニキア語で「市の広場」と呼ばれていました。 ポエニ戦争の後、ローマ帝国に支配されるようになり、神殿・浴場・劇場などの現在見ることができる多くの建物が建設されたのです。 劇場跡やモザイクの残る教会跡、円形闘技場など保存状態の良い遺跡が残っており、地中海の青さがさらにティパサを美しく見せています。

青い地中海とのコントラストが美しいティパザ遺跡
地中海へ向けて南北を貫くカルド通り
バジリカ跡
アルベール カミュの碑
ネクロポリスに残る霊廟跡
モザイク画の残る貴族の館跡

ジェミラ/ Djemila

ジェミラはアラビア語で「美しい」という意味で、7世紀にやってきたアラブ人達が、肥沃で緑豊かなこの地を見て付けた名前です。古来ジェミラはクイクルと呼ばれ、1世紀にローマの植民都市となりました。美しい丘陵地帯に遺跡は広がっており、カピトリウム神殿、セプテミウス・セウェルス帝の神殿、フォーラムやバジリカなどが残っています。 5世紀にヴァンダル人によって破壊された後、一時はビザンチン帝国時代により復興されましたが長くは続かず、6世紀末には廃墟と化していたとされています。現在ではアルジェリアで最も美しい遺跡とされ、訪れる観光客を魅了しています。

カラカラ帝の凱旋門
劇場跡
併設のモザイク博物館 狩りのモザイク
緑豊かな山間に築かれたジェミラ遺跡
セプテミウス・セウェルス帝の神殿

ティムガッド/ Timgad

古来タムガディという名前で呼ばれていたこの都市の起源はローマ帝国の退役軍人達が数多く植民したことに始まります。紀元2世紀、トラヤヌス帝の時代に建設が始まり、碁盤目状に町は整備され、典型的なローマ都市の構造に設計されています。 8世紀の地震で砂に埋もれてしまったティムガッドは、1880年にフランスの考古学者によって発掘され再び日の目を見ることとなりました。遺跡の保存状態が非常に良いことから現在では「アフリカのポンペイ」と呼ばれています。

トラヤヌス門
劇場から遺跡の全景を望む
北のカルド通り
マーケット跡に残るレリーフ

ベニ・ハマッド/ Beni Hammad

標高約1000mに造られたハマッド朝の都ベニ・ハマッドは11世紀頃交易の中継都市として大きく栄えました。 当時造られたモスクはアルジェリアで2番目の大きさを誇り、高さ25mのミナレットが現在でもその姿を残しています。 ベニ・ハマッドの宮殿の遺構は独特の様式を持ち、後々モロッコやスペイン、イタリアの宮殿のモデルとされたほどです。

ミナレット
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